想像以上にハイレベル!ノースランドコテージで北国の生活を体感

秋のノースランドコテージ

 北軽井沢スウィートグラスのクリスマスキャンプ2017は薪ストーブや温水シンク、ユニットバスなど完備した宿泊施設「ノースランドコテージ」に滞在しました。

 選べる薪ストーブや豊富な付属品、ル・クルーゼのホーロー鍋やロッジのコンボクッカー、充実の水まわりなど4人家族が不自由なく過ごせる快適空間を紹介します。

SGクリスマスキャンプ2017

  1. イベントキャンプ前半
  2. アスパラ青空ツアー
  3. イベントキャンプ後半
  4. ノースランドコテージ(当記事)

SGキャビン&コテージ

スウィートグラスの場内マップ

 テントサイトだけでなく多彩な宿泊施設も素敵な北軽井沢スウィートグラス。リピーターが飽きないほどたくさんの種類があり、人気ランキングで上位を競う大子グリンヴィラよりもバリエーション豊富と感じます。

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 アウトドアに不慣れな初心者や冬キャンプにおすすめなのが場内に点在するキャビンやコテージ。テント泊と比べ少ない装備で気軽にキャンプを体験することができます。

 各宿泊施設の主な違いはお風呂の有無、水道の有無、シンクの有無、建物の大きさ、宿泊料金、予約の取りやすさ。キャビンのほうが全般的に簡素で安く、繁忙期でも予約が取りやすい傾向にあります。

全室薪ストーブ付き

スウィートグラスのキャビンやコテージは薪ストーブ付き

 北軽井沢スウィートグラスのキャビンやコテージは大小様々な薪ストーブを完備。しかもホワイトスタイル(いわゆる冬キャンプ)期間中は薪代が含まれているのがありがたい!

コテージ・キャビン全室に、約10種類もの薪ストーブを完備。さらにホワイトスタイル期間は、宿泊料金に薪代を含めました。薪運びや火熾しからはじまる、「火日常」をじっくりご堪能ください。

 薪ストーブの魅力は何と言っても遠赤外線効果と輻射熱による暖かさ、調理器具としての高火力、揺らめく炎による癒し効果。対流式の石油ストーブとは桁違いの出力があります。

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北軽井沢スウィートグラスのツリーハウスマッシュルーム

 北軽井沢スウィートグラスの場内に点在するコテージはいずれも充実の設備が魅力ですが、特に人気があるのがトランポリンの目の前にあるファイヤーサイドとトントゥの庭。

 前者は火を囲んで2家族や3世代キャンプを楽しめる定員10名の大型コテージ、後者は室内に吊り橋がかかり屋根裏スペースにハンモックが置いてある遊び心いっぱいのコテージ。

 次点でノースランドやバーモントなどが人気あります。キャビンだと2017年にリニューアルされたツリーハウス・マッシュルームが1番人気。これらの施設であればどれを選んでも失敗はないと断言できます。

普段テント泊している自分としては、キッチンが動くダイニングコテージが第3炊事棟の目の前にあり、洗い物していると非常に気になる(^^)

ノースランドコテージ

北軽井沢スウィートグラスのノースランドコテージ2号棟

 クリスマスキャンプ2017で滞在したノースランドコテージはキャンプ場入ってすぐ右、チェックインするときクルマを停める第2駐車場の目の前に2棟並んで建っています。

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 すぐ隣にはウッドチップの敷き詰められた中庭があるノースランドコテージwithドッグ。ケージに入れずとも室内で自由に過ごせるためワンコ連れにはたまらない施設かと(^^)

ポイント1. 選べる薪ストーブ

薪ストーブに必要な大量の薪を運ぶ

 ノースランドコテージは予約時に薪ストーブの希望を伝えることができます。自分の記憶が正しければ薪ストーブを選べる施設はノースランドコテージだけ!

 キャンプ場の入口から遠い1号棟にDutchwestのFederal Convection Heater、入口から近い2号棟にVermont CastingsのEncoreが設置されていました。

 フェデラルコンベクションヒーターは場内で唯一、アンコールはファイヤーサイドやトントゥの庭など人気コテージのほぼ全てに設置されており、特に前者は貴重な存在です。

滞在してみて感じたこと

コンボクッカーの蓋を使ってピザを温めなおす

 アンコールの設置された2号棟に滞在して感じたこととしては、管理棟から近く外出しやすい一方、おしぎっぱの森や多目的広場から遠いためイベントが多い日は往復が少し面倒かも。

 薪ストーブクッキングの王様と呼ばれるアンコールだけあって、クッキンググリドル(天板)にスキレットを乗せて料理したり熾火になった薪ストーブ内でピザを焼いたり、調理用の火器として十分な火力がありました。

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 北軽井沢スウィートグラスのリピーターなら、レア度の高いフェデラルコンベクションヒーターが設置された棟をリクエストするのがおすすめ。初めての滞在なら特にリクエストしなくても大丈夫です。

ポイント2. 豊富な調理器具

薪ストーブとルクルーゼの最強コンビ

 ノースランドコテージは備え付けの調理器具も魅力の1つ。大小様々なキッチンツールが料金に含まれており、レンタル品も豊富なため調理に困ることはほとんどないかと思います。

  • ルクルーゼ(ココット・ロンド)
  • コーヒーポット
  • 包丁・まな板・食器類 など

 ステンレス製以外のダッチオーブンでシチューやスープを作ってしまうと、そのままでは翌朝に持ち越せないのですが、ルクルーゼのホーロー鍋であれば多めに作っても心配なし。

 キャンプに持っていきたいけど重くてかさばるし…と前々から思っていたので、渡りに船でした。夜に作ったビーフシチューは薪ストーブで温め直して翌朝に美味しくいただくことができました(^^)

薪ストーブの上部にフライパンを載せベーコンを焼く

 また管理棟に行けばロッジのコンボクッカー(スキレットとダッチオーブンの1台2役)、タークのロースト用フライパン、ピザ用のラウンドグリドルを無料で貸してもらえます。

 鋳鉄製はメンテナンスを怠るとすぐに錆びてしまうのが欠点ですが、キチンとシーズニングされているからすぐに使うことができるし、返却するときは軽く洗っておけば問題ありません。

 ノースランドコテージの調理器具は単品でもレンタルできるものが多く、レンタル料金をざっと計算すると3,000円分以上の価値があります。

ポイント3. 薪ストーブの付属品

ノースランドコテージの薪ストーブ「アンコール」

 ワンタッチで着火し安全装置の付いた石油ファンヒーターと比べ、薪ストーブはどうしても心理的ハードルが高め。万が一触れたら火傷するかもと心配していましたが、全然問題ありませんでした。

 ノースランドコテージにはハースゲート(安全柵)が置いてあり、前面と側面をガードすることも可能。子供達に危険性を十分に理解してもらえたあとは柵を片付けてしまい、以後は出番なし。

 温度計や革グローブ、シャベルなど必要なものは一式揃っており、着火剤やマッチ、焚き付け用の細薪は管理棟に置いてありました。お湯を沸かすコッパーケトルと加湿用のスチーマーをダブルで使うと加湿もバッチリ!

エコファンとの組み合わせ

Amazonで買ったエコファンを薪ストーブにセット

 キャンプ場の公式サイトを見て、これはあったほうが良いかもと感じたのがエコファン。以前イルビフに遊びに行ったときフジカと一緒に展示してあり、その原理に興味津々。

 エコファンとはゼーベック効果を活用してモーターに電力を供給しファンを回す金属製の小型扇風機。薪ストーブや石油ストーブの上におくだけで自動的にファンが回り、温風を前に送り出す役目を果たします。

ゼーベック効果(ゼーベックこうか、英: Seebeck effect)は物体の温度差が電圧に直接変換される現象で、熱電効果の一種。ゼーベックは金属棒の内部に温度勾配があるとき、両端間に電圧が発生することに気づいた。

出典:Wikipedia「ゼーベック効果

 サーキュレーターほど強力ではなくコテージ内の空間が広いためソファまで風が届くことはないのですが、持ち運びにくい形状ということ以外、特に不満のないアイテムでした。

ポイント4. 自宅のような水まわり

ノースランドコテージの水まわり

 ノースランドコテージの水まわりをチェック!キッチン、ユニットバス、トイレは自宅で過ごすのと大差なく、冷蔵庫やガスコンロもあります。いずれもキレイにメンテナンスされています。

 北軽井沢スウィートグラスのキャビンやコテージはランクによって水まわりに大きな差があり、温水が出て、シンクに排水ができ、お風呂やシャワーが付いている条件を全て満たす施設は意外と少なめ。

 特にキャビンは排水こそできても水道がない(=炊事棟まで出かける必要あり)建物が多く、寒さの厳しい冬はコテージの大きなアドバンテージとなっています。薪焚の湯の争奪戦に加わらずに済むメリットも(^^;)

ポイント5. 家族4人には贅沢すぎる

ノースランドコテージのダイニング空間

 ノースランドコテージの定員は6名。2階建てではないものの、大人2名+子供2名の4人家族には贅沢すぎる空間でした。二段ベッドとセミダブルに加えリビングにソファベッドが2台、寝相の悪い人がいても安心w

 コテージに入ってすぐにあるダイニングは6人掛けのテーブルがあり、クリスマスパーティーや朝食は外を眺めながら。前面の窓が大きいため昼間は明るく、夜は星空や場内の景色がよく見えました。

冬キャンプで見かけるワンポールテントといえば少し前はノルディスクが多かった印象ですが、ここ最近は少しずつテンティピの割合が増えてきた気がします。

ノースランドコテージでホットカーペット

 薪ストーブはその構造上、速やかに火力を微調整できないため、暑すぎたり寒すぎたりしたときはダイニングとの仕切りを開閉することで温度調節できます。

 全体的に空間に余裕があり、リビングとダイニングの中間に持参したホットカーペットを敷きペンドルトンを被せておいたら、目を離した隙に子供達が昼寝していたことも(^^;)

音楽のある生活って最高!

Ankerの防水Bluetoothスピーカーでクリスマスを祝う

 ムードを盛り上げるならバックミュージックが欲しいところ。コンセントこそ確保されていてもテレビやスピーカーなどの音響設備はコテージ内に一切ありません。

 発売直後に入手したAmazon Echoをキャンプ場で使った結果、砂埃を被って汚れがかなり目立ったため、代わりに安価なBluetoothスピーカーを持ってきました。

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 混雑したテントサイトだと周囲へ気を使うもののコテージなら大音量にしない限り迷惑をかけることもありません。音質は価格なりですが、防水仕様のためアウトドアでガシガシ使っていこうと思います(^^)

まとめ

ノースランドコテージの薪ストーブと調理器具

 北軽井沢スウィートグラスのノースランドコテージは雰囲気、広さ、設備ともに不満を述べるのがおこがましいほど素晴らしい宿泊施設でした。さすが素泊まり1泊4万円超え…

 エアコンのようにピッと付けたらすぐに部屋が暖かくなるわけでもない。定期的に薪を追加しなくてはいけないし、ホワイトスタイルでなければ薪代も2泊3日で数千円はかかる。

 それでも、薪ストーブの揺らめく炎と雰囲気、圧倒的な暖かさは想像を遥かに超えていました。薪ストーブのあるコテージ、はじめての冬キャンプにもオススメです(^^)