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スノーピークのコンパクトな2ルームシェルター「トルテュpro」と少人数向けヘキサタープ「エルフィールド”シールド”ヘキサpro」を連結して、開放感のある広々としたリビングとキッチンを構築してみました。
トルテュとエルフィールドヘキサを組み合わせることでそれぞれの欠点を補完しあう関係となり相性は抜群と感じました。以後、我が家のスタンダードな設営レイアウトとするつもりです。
それぞれ単独で使用したとき不満に感じたこと、効率的に連結するための事前準備、連結して設営するときの手順、実際に成田ゆめ牧場キャンプ場で1泊2日過ごしてみて感じたことをまとめてみました。
この記事の目次
それぞれの不満な点
トルテュとエルフィールドヘキサは共にスタイルが良くデザイン的にも気に入っているのですが、それぞれを単独で運用すると若干不満な点がありました。
トルテュ単独の不満点
トルテュは比較的小さめなオールインワンシェルターであり、家族4人で使うとギリギリなサイズ感。タープを張らずに2ルームとして単独で使用したとき、特に寒い季節になると不満を感じる点があります。
フルクローズにして寝室・リビング・キッチンをトルテュ内に配置するとかなり狭く窮屈に感じるのと、昼間はフロントパネルをアップライトポールで跳ね上げても夜は結局閉じることになりスペースが不足気味。
場所が足りないためキッチンまわりを外に出したまま寝てしまい、夜中に突然雨が降ってきてびしょ濡れということもありました。もしタープがあれば屋根代わりになるため夜露程度なら濡れても問題無いものは外に出したまま寝ることができますね。
エルフィールドヘキサ単独の不満点
エルフィールドヘキサはオープンタープとして単独で使う場合、1名~2名にちょうど良いサイズ。家族4人でリビング+キッチンとして使うには狭すぎると感じます。
元々ソロもしくはデュオ向けドーム型テントに重ねて居住空間を広く保つことを目的としたヘキサタープであり、ファミリーキャンプで使用する場合はドーム型テントより2ルームと組み合わせるほうが(後述の通り)理に適っています。
同時使用で打ち消しあうデメリット
トルテュはフルクローズにすると屋根のあるスペースが不足する点、エルフィールドヘキサは大きさ自体が小さくファミリーキャンプ向けではない点、一緒に設営して連結することでお互いのデメリットをなくすことができます。
連結すれば設営するとき必要な場所を最小化しつつ有効面積を最大化できるのと、エルフィールドヘキサの形状がテントやシェルターにラップさせるためちょうど良い、というのが最適な組み合わせと判断した理由です。
もしHDタープヘキサのような非対称な形状だと連結するとき隙間が出来たり、斜めに設営したりする必要があって多少難易度が高いのですが、エルフィールドヘキサなら形状的な優位性もあってか簡単に連結することが出来ました。
素早く連結するための準備
トルテュとエルフィールドヘキサを連結するための事前作業として、次の2点をあらかじめ準備しておくと短時間で設営しやすくなります。
- カラビナ2つをサブロープに付けておく
- 5m程度のロープに自在2つとカラビナ3つを付けておく
いざ連結するときトルテュ幕体のOリングにカチッとセットしやすくするため、エルフィールドヘキサの連結する側のサブロープにそれぞれカラビナを付けておきます。実は連結するための準備はこれだけでほぼ完了。
もし余裕があればオプションとして5メートル程度のロープの両端に自在とカラビナを付け、ロープ中央にもカラビナを付けておきます。
幕体を連結するため必須ではありませんが、風が吹いたときタープがパタパタと揺れて音が気になることがあったため、予防策としての事前準備です。
なお全てカラビナではなくSビナでも良いです。どちらにしても連結時に付けても問題無いのですが、事前にセットしておけば時短に繋がります。
2ルーム&タープ連結の手順
事前準備が整っている想定でトルテュとエルフィールドヘキサを連結する手順を記載します。大まかな順番は以下の通りです。
- トルテュを設営する
- エルフィールドヘキサを設営する
- サブロープで連結する
ドーム型テントとオープンタープを近接もしくは連結するとき、まず先にタープを設営してからテントの位置を決めてペグダウンするのが鉄板のようですが、今回はトルテュの大きさを考慮して手順を変えています。
重量のある2ルームだとペグダウンする前の状態で持ち運んだり引きずったりするのが一人では大変だと感じたので、先に大物であるトルテュを固定させたあとに小物であるエルフィールドヘキサを組み立てました。
狭い区画サイトのような限られたスペースだと、両方を同時に設営できない可能性があります。当然2ルームだけ設営することになりますが、ヘキサを先に立ててから両方が入らないことに気付くと、結局ヘキサをすぐ片付けることとなり時間と労力の無駄。
先に2ルームを組み立ててからヘキサの位置を決めれば、残りのスペース的にヘキサが入るか入らないかの予測がしやすいのと、もし立ち上げたあとに無理だと判明してもヘキサの片付けは容易なので全体的に考えると2ルームから先にペグダウンして固定させるほうが賢明。
先に2ルームをペグダウンしてからヘキサを立ち上げるとき最も気になるのが「どの位置にヘキサを立ち上げると、隙間が出来ないよう無駄なく効率的なスペースを確保できるよう連結できるか」だと推測します。
双方の距離感と中央合わせ
何度か実験して判明した双方の距離感は「トルテュのAフレームのペグダウン位置とエルフィールドヘキサのメインポールは、パイルドライバー収納時のちょうど1本分」でした。
この距離でエルフィールドヘキサを立ち上げると、ヘキサタープの端がちょうどトルテュのCフレーム上部と重なってピッタリ隙間が空かない位置関係となりました。もし試される場合は参考にしてみてください。
なお距離感は上記の通りだとして双方の中心を合わせるにはどうしたらよいか検証してみたところ、中央が10cm程度ずれていても隙間が出来ることなく連結できました。中央の位置合わせはあまり気にする必要がなさそうです。
カラビナで連結
エルフィールドヘキサを連結するとき、トルテュ側のサブロープは地面にペグダウンするのではなくAフレームとCフレームが交差する部分にあるOリングにカラビナで引っ掛けます。
もしサブロープを地面にペグダウンすると、連結したとき隙間が出来やすくなったりサイドの入り口(ドアパネル)近くにサブロープが来て邪魔になることがあるため、Oリングに引っ掛けるのがオススメです。
なおトルテュのAフレームとCフレームが交差するのはフロント側とリア側の2ヶ所ありますが、サブロープのカラビナで引っ掛けるのはリア側の交差点にあるOリングです。自在でテンションを軽くかければ連結がほぼ出来上がり。
風対策
前述のとおり、風が吹くとエルフィールドヘキサ揺れてトルテュと重なる部分がパタパタと音を立ててしまいます。もし気になる場合はエルフィールドヘキサの特徴を活かして、センターのグロメットに事前準備したオプションアイテムを付けます。
5mロープ中央にあるカラビナでセンターにあるグロメットに取り付けて、両端のカラビナを先ほどと同様にトルテュに引っ掛けます。先ほどリア側のOリングを既に使っているため、こちらはフロント側のOリングに引っ掛けるのが良さそう。
先ほどと同様に自在でテンションをかければ、風が吹いてもエルフィールドヘキサがパタパタしないで密着し音が気にならなくなります。連結する上で必須ではないのですがもし音が気になる場合は試してみてください。
ゆめ牧場で1泊2日使った感想
1泊2日のファミリーキャンプでどのように使ったか、実際の流れに沿って記載します。ポイントはトルテュのフロントパネルを閉じたり巻き上げても屋根下スペースが変わらない点です。
- 最初に連結して設営しフロントパネルは巻き上げておく
- 夜になったらフロントパネルを閉じておく
- 朝になったらフロントパネルを巻き上げる
- トルテュのみ撤収してヘキサタープだけで過ごす
- 最後にヘキサタープを片付けてキャンプ終了
エルフィールドヘキサ単独では日陰となるスペースが不足気味となりますが、もしトルテュだけでキャンプしていた場合と比べれば遥かにマシです。
ヘキサタープは設営・撤収が短時間で出来て、かつ収納時の大きさもコンパクトなため出来る限り最後に撤収すると日陰を作ったり突然のスコール対策となります。
まとめ
成田ゆめ牧場での1泊2日ファミリーキャンプでトルテュとエルフィールドヘキサの連結を試してみました。当初期待していた以上に大成功な組み合わせだと実感。
トルテュはフロントパネルとサイドウォールをヘキサタープのように広げて使うことも出来ますが、寒い季節は夜閉じることを考えると小型タープと連結させるのは非常に効果的と感じます。
連結して設営するときのポイントは次の通りです。もしトルテュをお持ちであればエルフィールドヘキサは絶対に持っていたほうがよいオプション品だと思います。
- トルテュを先に設営してからエルフィールドヘキサを立ち上げる
- トルテュのAフレームをペグダウンした位置からエルフィールドヘキサのウイングポールまではパイルドライバー収納時と同じ距離が最適
- サブロープにカラビナを付けてトルテュのリア側にあるAフレームとCフレームの交点にあるOリングに引っ掛ける
- エルフィールドヘキサのセンターにあるグロメットにカラビナでロープを引っ掛けてトルテュのフロント側にあるAフレームとCフレームの交点にあるOリングにカラビナで引っ掛ける