千葉県館山市にオープンしたRECAMP館山。館山ファミリーパークの跡地を再開発して水まわりが一新され、県内屈指の高規格キャンプ場として整備されました。
東京都心からアクアライン経由で最速1時間半。近隣はサーフィンのメッカで海産物も豊富。場内にはヤシの木が生え、カラフルな花が咲き、南国気分を味わえます。
ogawaクーポラのカタログ撮影地になったフリーヒルサイトは遠くに海が見え、パターゴルフのコースを活用した作りで密集感なく、全体的に好印象を受けました。
この記事の目次
RECAMP館山キャンプ場レポ
プレオープンしていた『館山ファミリーパークキャンプ場 by Recamp』をリニューアルし、3月18日(金)に『RECAMP 館山』としてグランドオープンします。
出典:PR TIMES
日帰り観光施設「館山ファミリーパーク」が2021年5月末をもって閉園し、その跡地にできたキャンプ場が「RECAMP館山」。全面改装後の2022年4月に行ってきました。
RECAMPによるキャンプ場再生
全国各地に「RECAMP」の名を冠するキャンプ場が増えています。その名称から居抜きや運営委託が多いと思われ、千葉県内だと同じ運営元の施設が他に3ヶ所あります。
- RECAMPしょうなん(千葉県柏市、旧手賀の丘公園キャンプ場)
- RECAMP勝浦(千葉県勝浦市、旧オートキャンプしあわせの丘リゾート)
- 昭和の森フォレストビレッジ(千葉県千葉市)
テントサイトの選択肢が豊富
出典:PR TIMES
グランドオープン前から営業していた「パークフロント」「イーストエリア」に加え、新たに「ヒルトップ」「リバーサイド」「ウエストエリア」が整備されました。
区画で仕切られていないフリー、クルマにほど近い場所に設営できるセミオート、区画内にクルマを置けるオート、建物に泊まれるタイニーハウスの4種類に大別されます。
水まわりは超ハイクオリティ
グランドオープンに伴い一新された水まわり。例えば管理棟の隣にあるサニタリーハウスは大型ショッピングモールと大差ないレベル。一瞬キャンプ場にいるのを忘れるほど。
場内に数ヶ所ある水場には当然のごとくお湯が出る蛇口があります。千葉県内は水まわりのイマイチなキャンプ場が多いのですが、RECAMP館山は十分すぎるほど高規格。
ogawaクーポラのカタログ撮影地
photo by ogawa
RECAMP館山はogawaのカタログ撮影地。具体的には2022年の新作テント「クーポラ」の遠くに海が見える写真が、フリーヒルサイトで撮影されたものです。
管理棟内にはタッソとファシルが展示されていました。この2つの撮影地はRECAMP館山ではなく、ゆるキャン△聖地としても有名な本栖湖の浩庵キャンプ場だったはず。
ogawa(オガワ) キャンプ アウトドア ドームテント クーポラ [8人用] 2679 サンドベージュ×ダークブラウン×...
キャンパーズダイニングで販売あり
管理棟の売店はキャンプ初心者が安心できる品揃え。全体的に小物や日用品の値段は良心的ですが、薪だけはやや高め。クレカや電子マネーも使用可能でした。
併設されたキャンパーズダイニングではクラフトビールやカクテルなどのアルコール類、ちょっとした軽食やコーヒーの販売があります。設営前や撤収後に便利ですね。
キンクラキングで薪割り放題
管理棟とサニタリーハウスの間に「薪わり場」があります。キンドリングクラッカーのキングサイズと薪割り用のハンマーが置いてあり、自由に薪割りすることができます。
海の見えるフリーヒルサイト
ソロキャンプで滞在したフリーヒルサイトは、離れた場所にクルマを止めて荷物を持ち運ぶエリア。パターゴルフのコースに沿って段差があるため密集せずに過ごせました。
クーポラのカタログ写真のように海が見える場所は実はごく一部で、場内の大半は海が見えません。そのため眺望に優れた場所を確保するには運も必要かと思います。
セミオートサイトの密集感が気になる
セミオートは地面が平坦で予約を取りやすいのですが、狭いエリアにテントやタープが密集していてプライベート感がほとんどなく、個人的には若干おすすめしにくいかも…
場内を巡ってみた印象としては、フリーヒルを含むフリーサイトもしくはグランドオープン後の新設エリアのほうが適度な距離が保たれていて雰囲気良さそうでした。
海沿い特有の風の強さには要注意
RECAMP館山に限らず、館山周辺のキャンプ場は風がかなり強いです。特に設営時や撤収時は風の影響を受けて倒壊しやすく、強風への対策が不可欠です。
- タープは下から風を受けて凧のようになるため強風時は使用しない
- テンションをしっかりかけて全てのロープをペグダウンする
- テントの入り口を風上に向けない(なるべく風下に向ける)
- なるべく天井の高さを下げて、地面には長めの鍛造ペグで固定する
キャンプ場周辺の買い物スポット
RECAMP館山周辺で最寄りのスーパーはODOYA大神宮店、コンビニはセブンイレブン館山藤原店です。いずれもクルマで5分程度の場所にあります。
市街地まで行けばワークマンやユニクロ、カインズがあるため大抵のものが揃います。またキャンプ道具もcamp b. STOREやコメリパワーに色々揃っています。
キャンプ場周辺の観光スポット
RECAMP館山周辺はサーフィンのメッカ。砂浜や岩場など海に関する遊び場はたくさんありますが、波が穏やかで子連れに人気があるのは「沖ノ島」かと思います。
歴史好きなら南総里見八犬伝に関する展示が館山城跡の博物館にあります。房総半島の最南端にある野島崎は白いベンチと星空を撮れる千葉県随一の撮影スポットです。
まとめ
- 県内トップクラスの水まわり
- 東京都心から最速1時間半で到着
- テントサイトの選択肢が豊富
- サーフィンや磯遊びと相性抜群
- 雰囲気が良く南国気分を味わえる
- 南房総は冬でも温暖(夏は暑い)
- キャンパーズダイニングが便利
- 子供が遊べる様々な遊具あり
- 風が強い
- 海が見える場所は場内のごく一部
- プライベート感はサイト次第
- 料金はやや高め
グランドオープン後のRECAMP館山は県内屈指の水まわりが整備され、キャンプ初心者に優しいキャンプ場となっていました。サイト種類が多くソロキャンプも可能です。
北関東や富士山周辺に行く機会が増えて、千葉県は候補から外れることが増えていたのですが、RECAMP館山はその雰囲気の良さもあり、お気に入りの1つになりました。