スノーピーク本社でモバイルハウス住箱に泊まってみた

スノーピーク本社キャンプ場に設置されたモバイルハウス住箱

 新潟県三条市のSnow Peak Headquarters Campfield(スノーピーク本社キャンプ場)に設置されたモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」に滞在しました。

 日没後にチェックインしても真っ暗闇の中テントを張る必要がなく、翌朝のんびりキャンプ道具を運びつつ本社独特の雰囲気を味わえました。悪天候への強さも魅力です。

 室内調理不可等の基本的なルール、付帯設備や備品、持って行ったほうが良いもの、大型ヘキサタープの連結方法など、家族4人で住箱に3泊した感想をまとめました。

モバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」

Snow Peak MOBILE HOUSE JYUBAKO

出典:Snow Peak

 モバイルハウス「住箱(じゅうばこ)」は、新国立競技場などを設計した世界的にも著名な建築家、隈研吾氏がデザインに携わったスノーピークオリジナルの宿泊施設。

 スノーピークの直営キャンプ場だけでなく、アルペンアウトドアーズ柏店のカフェ、観音崎京急ホテルのグランピング施設など、全国各地に様々な用途で設置されています。

住箱は牽引可能なトレーラーハウス

モバイルハウス住箱の出入口にある階段

建築物ではないのですか?
 車輛扱いです。車検・車輛ナンバーを取得する被牽引車ですので、建築物には該当致しません。

公道を走れるのでしょうか?
 走れます。一般道路や高速道路を走行し、移動する事が可能です。

出典:住箱FAQ

 住箱の下にはタイヤが付いており、牽引されて公道を走れる、れっきとした車輛です。スノーピーク本社キャンプ場(以下、本社)では、定置された状態で5棟運営されています。

 本社のチェックインは19時まで、サイトへのクルマの出入りは21時まで。もし夕飯を食べに出かけたとき21時を過ぎても、翌朝まで本社屋前の駐車場に停めておくことができます。

住箱泊の基本的なルール

スノーピーク本社のモバイルハウス住箱に備え付けの電気ケトル

 本社にある住箱の室内は調理不可。備え付けの電気ケトルでお湯を沸かすことはできますが、エアコンとの併用はできません。スマホ等の充電であればエアコンと同時使用可能です。

 なお、屋外で調理した料理を室内に持ち込んで食べることはできます。テント代わりにはなるけどタープ代わりにはならない、そんなイメージがしっくりくるかと思います。

 上下水道やガスは引き込まれていません。ゆえにシンクやトイレ、シャワーなど水まわりは室内になく、電源サイト近くにあるサニタリー棟(お湯が出ます)を使います。

1棟に最大4名まで宿泊可能

スノーピーク本社のモバイルハウス住箱は最大4名まで利用可

 住箱の定員は2名。最大4名まで宿泊することができ、追加人数分の封筒型の寝袋(オフトン)と空気で膨らむ敷きマット(インフレーターマット)を借りることができます。

 床に寝袋とマットだけだと寝心地が悪いかも。コンプレッシブルピローのような枕を持参したり、コット(折りたたみベッド)をレンタルすると快適に過ごせるかと思います。

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住箱の設備や備品は基本2人用

スノーピーク本社のモバイルハウス住箱にはチェアとテーブルあり

  • エアコン
  • セミダブルベッド
  • ローチェアショート2脚
  • ワンアクションローテーブル
  • シェルフコンテナ
  • 電気ケトル
  • ほおずき2つ(予備の乾電池あり)
  • シェラカップ
  • ハンガー、使い捨てスリッパなど

 ほおずき(LEDランタン)は屋外へ持ち出し可、チェアやテーブルは屋外へ持ち出し不可。コンセントはベッド下にあり手が届きにくいので電源ケーブル(延長コード)があると便利です。

住箱の上部にタープを連結できる

モバイルハウス住箱にタープを連結するときちょこっとバンドを利用

住箱と前面野外スペース約5m×8mをご利用いただけます。 調理を行いたい場合は、野外で行う必要がございますので、道具をお持込頂くか、別途必要なレンタル品を合わせてご予約ください。

 住箱の外で過ごすときは日差しや雨を防ぐためタープを張りたくなります。住箱の上部に3ヶ所リングがあり、ここにタープを連結することで隙間を減らして設営することができます。

 等間隔に付いているリングはスノーピークのレクタタープMサイズに合わせてあるとスタッフの方に聞きました。大きさの異なるタープは少し工夫すれば問題なく連結できます。

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屋外のデッキは荷物置き場に便利

モバイルハウス住箱の側面を展開するとデッキになる

 住箱前面の窓はデッキとして展開された状態になっています。タープを連結するとき大人が乗っても問題ないほど耐久性があり、屋外で過ごすとき荷物置き場として役立ちました。

 屋外のスペースはサイトによって広さが異なり、一番小さいサイトだとランドロックがギリギリ張れても出入りが難しいため、レクタタープやリビングシェルが便利かと思います。

 なお、屋外にAC電源はありません。本社はブユのメッカなので、ハッカ油スプレーもしくはイカリジンを含む虫除けスプレーを必ず持参することを強く強くおすすめします。

住箱の専門店はMOBILE GINZA

スノーピーク本社キャンプ場に設置されたモバイルハウス住箱

出典:Snow Peak

住箱のシチュエーション例を表現した模型、映像や資料などをもって、住箱を熟知したエキスパートスタッフが、お客様の知りたいことに詳細にご説明いたします。また、住箱の室内外での使用をイメージしたキャンプギア用品をはじめ、アパレル用品まで幅広いラインナップで取り扱いをしております。

 旧松坂屋銀座店の跡地にできた銀座SIXの5階にあるSnow Peak MOBILE GINZAがモバイルハウス住箱を案内・販売する唯一の直営店です。ご興味ある方はぜひ。

まとめ

モバイルハウス住箱にレクタタープを連結

 はじめて宿泊したモバイルハウス住箱。滞在初日は本社に着いたのが日没後の18時半。テントを張らずに寝泊まりできたことで、翌朝のんびり設営しながら過ごすことができました。

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通常のテント泊と住箱に泊まった場合、荷物はテント・インナーマット・グラウンドシート以外ほとんど変わらずでした。

 完成直後の写真と現在の外観が随分異なりましたが、雨漏りや隙間風はありませんでした。もし忘れ物しても大半の道具をレンタル(1泊あたり定価の10%)できるのは安心ですね。

スノーピーク本社キャンプ場の隣に建設中の新施設

 余談ですが、Aサイト沿いの道路の向かいに「Snow Peak HQ Resort」なる新施設を建設中でした。以前、本社の近くで温泉を掘り当てたとか聞いたような…今後が楽しみです。

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