2018年7月にオープンした新しいキャンプ場「PICA Fujiyama」に行ってきました。富士山を望む好立地にあり、標高1,000mの避暑地で自然を感じながら過ごすことができます。
コテージやアメージングドームなど宿泊施設中心ではあるものの、屋根付きウッドデッキのあるテントサイトもしっかり整備されており、自然と設備のバランスが絶妙でした!
この記事の目次
PICA Fujiyama
PICA Fujiyama(ピカフジヤマ)は山梨県を周辺を中心にキャンプ場や飲食店を展開するPICA系列10ヶ所目のアウトドアリゾート。富士山の北側、富士河口湖町にあります。
2016年3月に閉館した旧地方職員共済組合富士保養所「富士桜荘」をリノベーションした林間キャンプ場で、敷地内の大半の施設は開業に伴い新たに建設されています。
隠れ家的ロケーション
太い幹線道路には面しておらず、富士すばるランドの1本隣の道路沿いにある隠れ家的なロケーション。同系列のPICA富士吉田からクルマで5分程度です。
林間キャンプ場といっても場内に木々が生い茂る感じではなく、芝生の緑を活かした作りになっていました。日陰はあまり望めませんがPICA富士吉田よりも虫は少なそう。
立派なセンターハウス
受付や売店のあるセンターハウス(管理棟)は天井がとても高く、ゴルフ場のクラブハウスに似た高級感があります。流行りのグランピング施設のような雰囲気です。
休憩スペースに排気設備が設置されており、屋内にいながら焚き火の揺らめきを感じられます。キンドリングクラッカーが置いてあり薪割り体験も楽しめました。
豊富な宿泊施設
PICAリゾートのキャンプ場は全般的にコテージやキャビン、トレーラーなど建物サイトが多め。PICA FujiyamaはPICA富士西湖以上に宿泊施設がメインとなっています。
- トレーラーコテージ 14棟
- ラグジュアリーコテージ 2棟
- スタンダードコテージ 10棟
- アメージングドーム 13棟
- テントサイト 11区画
全50区画(うちコテージやドームが39棟)の中規模キャンプ場で、テントサイトとトレーラーコテージのみペット同伴可能。アメージングドームはPICAオリジナルとのことです。
周辺のスーパー・遊園地
- PICA Fujiyama(キャンプ場)
- PICA富士吉田(キャンプ場)
- 富士急ハイランド(遊園地)
- 富士すばるランド(遊園地)
- 河口湖ショッピングセンターBELL(スーパー他)
- フォレストモール富士河口湖(スーパー他)
キャンプ場の周辺には観光スポットが多数あり長期滞在の拠点にピッタリ。カップルには富士急ハイランド、小さな子連れやワンコ連れには富士すばるランドがおすすめです。
買い物はフォレストモールがとにかく便利。マックスバリュやサンドラッグ、ダイソーなど何でも揃います。キャンプ道具のセレクトショップ「STANDARD point」もあります。
スタンダードコテージ
年始のPICAキャンプ初売りで滞在したのは「スタンダードコテージ・レストラングリル」プラン。レストランでの食事付きなのに半額ということで募集開始直後に飛びつきました!
通路沿いに並ぶスタンダードコテージはリビングやダイニングが吹き抜けになっていて、天井が高く開放的な作り。冷暖房完備で1階には床暖房も設置されていました(^^)
バス・トイレ・冷蔵庫など滞在に必要なものが一通り揃っており、室内は新築特有の良い香りがしました。富士山こそ見えませんが森に面しているため自然を感じられます。
ウッドデッキには屋外用のダイニングテーブルやチェアが置いてあります。焚き火台やBBQグリルも自由に使える状態でとにかく全てがキレイで満足度の高い宿泊施設でした。
レストラン
センターハウスに併設されているレストランはカウンター席を中心にレイアウトされており、ピザ窯やグリルで調理する様子を間近で見ることができます。
レストラン棟は黒川紀章氏が設計された建物をリノベーションしており、富士山麓の森林を新たに大規模開発する事なくPICAリゾートが培ってきたノウハウを活かし開業いたします。
出典:PICAリゾート
レストラングリルプランでは前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートが次々と提供され、座っているだけで何の調理も必要なく、もはやキャンプとは呼べないかも!?
ただ、「FUJIYAMA KITCHEN」としてレストランが独立して営業しているPICA山中湖ヴィレッジと比べると、若干コース料理のランクは落ちるような気がしました。
テントサイト&水まわり
PICA Fujiyamaのテントサイトはクルマを横付けできるオートキャンプスタイル。11区画全てに20AのAC電源付きかつ屋根付きの大きなウッドデッキ付き!
フリーサイトのような開放感はありませんが、富士山の方角に向かって通路を挟んで並んで配置されており、建物とクルマである程度プライベート感を確保できています。
屋根付きウッドデッキが便利
悪天候に強いウッドデッキがとにかく便利。家族で使うのにちょうど良い大きさのベンチテーブルやWeberのBBQグリル、焚火台や作業台も設置されていました。
寝るためのテントだけ立てればタープを張る代わりに屋根付きウッドデッキで過ごせるため、設営や撤収に手間取りやすいキャンプ初心者に優しいテントサイトだと思います。
炊事場やトイレは新しく清潔
気になる水まわりをチェック。テントサイト用の炊事場も新設されたばかりで、高規格キャンプ場らしく蛇口からお湯が出ます。シンクもキレイで洗い場の数も十分。
センターハウスに無料で使えるシャワー室があり、シャンプー等もフロントに用意されています。PICA富士吉田やPICA富士西湖にある浴槽はPICA Fujiyamaには無いため要注意。
超お得なハピフラ&アフホリ
PICAリゾートでテント泊するなら絶対おすすめなのが「ハッピーフライデー&アフターホリデー」の割引。PICA Fujiyamaのテントサイトなら無料で延泊できちゃいます!
ハッピーフライデー割引は金曜21時までチェックイン可能。金曜にはチェックインせず土曜朝7時以降に来て無料のアーリーチェックインとして使うことも可能な制度です。
一方のアフターホリデー割引は運動会や土曜参観など月曜日が振替休日になる場合に使いやすい制度。無料のレイトチェックアウトとして活用することもできます。
若干イマイチな点
清潔な水まわりや新しい施設の数々など設備の整った高規格キャンプ場として大きな不満のないPICA Fujiyamaですが、多少疑問を感じたことを絞り出してみました。
テントサイトの料金が高い
ウッドデッキやBBQグリルなど設備が充実していることもありテントサイトのお値段は高め。2019年春の週末に素泊まりで1区画15,000円前後かかります。
一般的なテントサイトの相場は4,000円~8,000円。PICA Fujiyamaも2家族で泊まって割り勘できれば高くは感じないのですが、残念ながらテントサイトは定員6名orz
ベンチテーブルのある屋根付きデッキというと伊勢志摩エバーグレイズのテントクリークに似ているもののエバグレは200㎡の広さで10,000円前後で済みます(^^;)
テントを張る場所がやや狭め
テントサイトはウッドデッキ、駐車スペース、設営スペースが明確に分かれており、テントやタープを立てる場所は5m×7m程度のやや狭めの長方形になっていました。
大きいワンポールテント(特にベル型)だとロープをペグ打ちできない可能性があります。一般的なドーム型テントや2ルームテントを立てるには問題ないサイズです。
売店の薪が高い
PICA Fujiyamaに限らずPICAリゾートの他キャンプ場でも同じ傾向ですが、針葉樹薪が1束600円、広葉樹薪が1束1,000円と一般的なキャンプ場と比べやや高く感じます。
桜や楢(ナラ)などしっかりとした薪ではあるものの、1泊につき2束~3束を焚き火で燃やすとなかなかの出費。他の場所で買って持ち込む作戦はいかがでしょうか。
前述のSTANDARD pointだけでなくフォレストモールの向かいには薪専門店「俺の薪」があり、少し離れた鳴沢村役場近くにはコスパ抜群な渡辺製材所があります。
まとめ
PICA Fujiyamaは随所から富士山を眺めることができ、標高が高いため涼しく快適。設備が新しく清潔な場内は初心者向けとしてキャンピカ富士ぐりんぱと良い勝負かもしれません!
PICAキャンプ初売りは例年、12月26日から27日頃に予告なく発売されます。相模湖や山中湖など我が家は毎年「キャンプ始め」として初売りを有効活用しています。