アメリカンな雰囲気の漂うアウトドアリゾート「伊勢志摩エバーグレイズ」は、グランピングからテント泊まで快適に過ごせる西日本屈指の人気キャンプ場。
トイレや炊事場など水まわりが清潔で、子供が喜ぶイベントも盛りだくさん。宿泊施設やフードメニューが充実しており、キャンプに不慣れな初心者でも安心です(^^)
目の前に広がる広大なラグーンでカヌーをしたり、近隣の観光地を巡ったり、様々な楽しみ方がある伊勢志摩エバーグレイズ(通称:エバグレ)の魅力を紹介します。
この記事の目次
伊勢志摩エバーグレイズ
伊勢志摩エバーグレイズ(以下、エバーグレイズ)は三重県志摩市にある高規格キャンプ場。グランピングといえばここ!という象徴的なキャンプ場でもあります。
周辺にはキングオブ神社こと伊勢神宮や伊勢志摩サミットの会場となった賢島(かしこじま)、鳥羽水族館や志摩スペイン村など観光スポットがいっぱい。
周辺の買い物スポット
- 伊勢志摩エバーグレイズ
- PLANT志摩店(スーパーマーケット)
- 道の駅 伊勢志摩(お土産)
- 恵みの郷 志摩海道(地元食材)
- コメリ磯部店(ホームセンター)
エバーグレイズでキャンプするために必要な食材や飲み物は、クルマで5分ほどの場所にある巨大スーパー「PLANT志摩店」で事足ります。とにかく品揃えが豊富!
上記以外にもイオンやぎゅーとら(ローカルスーパー)などが点在しており、買い物に困ることはまずないかと思います。ローソンやファミマなどコンビニも多数ありました。
エバグレのココが凄い!
エバーグレイズはアウトドア雑誌「ガルヴィ」の人気キャンプ場ランキング2015で西日本No.1に輝いたほどの超人気キャンプ場。個人的に気に入った点を紹介します。
アメリカンな雰囲気
場内はアメリカンな雰囲気。なんとなくフロリダ(マイアミやオーランド)に似ているな…と思ったら”エバーグレーズ”ってフロリダにある地名なんですね(^^)
伊勢志摩国立公園の中心にある「伊勢志摩エバーグレイズ」は、伊勢神宮の森から湧き出る清流を源とする湿地帯に隣接しています。(中略)場内の自然環境は、アメリカ合衆国フロリダ州「エバーグレイズ国立公園」と共通点が多くあります。
そこは、世界遺産にも登録され、自然環境保護のため、さまざまな取り組みがなされています。私たちも同様に、自然環境保護に貢献していきたいと考え、「伊勢志摩エバーグレイズ」と命名しました。出典:伊勢志摩エバーグレイズ
外国をイメージしたキャンプ場は全国でも少なく、温暖な伊勢志摩の気候を活かしてヤシの木が生えていたり、スタッフにニックネームが付いていたり、色々と新鮮です。
楽しいイベント盛りだくさん
エバーグレイズはアウトドアで寝泊まりするだけの「場所貸しキャンプ場」ではありません。大人から子供まで心の底から楽しめるイベントが盛りだくさん!
牡蠣の産地という土地柄を活かしたオイスターフェスタ、欧米らしいイースターパーティーやハロウィンパーティーなど春夏秋冬、何かしらのイベントが開催されています。
キャンプする人が増える夏休み期間中は「サマーバケーション」としてウォーターパーティーやウォーターショットなど朝から晩までイベント尽くしでした(^^)
広大なラグーンでカヌー
エバーグレイズは敷地内に広大な池があり、川キャンプや海キャンプとは異なる「ラグーンキャンプ」を楽しむことができます。カヌーやペダルボートはレンタル可能。
特に面白いのが全長2km近くある迷路「カヌーエクスプローラー」。狭い水路をカナディアンカヌーで巡るのですが、途中に行き止まりがあったりして家族で大盛り上がり!
宿泊施設がとにかく充実
エバーグレイズは宿泊施設がメインのキャンプ場で、テント泊は意外と少数派。ビンゴパーティーに参加している7割近い宿泊者がキャビン泊なんてこともあります。
2家族で泊まれる「テキサス」やコールマンとコラボした「ノーススター」など種類が豊富。話題のグランピングは凄すぎて、どう表現したら伝わるのかわからないほど(^^)
場内の宿泊施設は水辺か否かで大きく分かれており、ラグーンに面したキャビンには専用のカヌーが付いています。個人的には「カリフォルニア」が特に気に入りました!
水まわり全般が清潔
エバーグレイズはいわゆる「高規格キャンプ場」に分類されるキャンプ場。トイレや炊事場などの水まわりがとても清潔で、不衛生なイメージは皆無です。
炊事場は当然のようにお湯が出て、寒い季節に洗い物するとき助かります。トイレ棟は西洋をイメージした建物で、ウォシュレットだけでなくエアコンまで付いているほど。
長期滞在時に便利なランドリーや家族で入れるプライベートバス、24時間利用可能なコインシャワーなどが揃っていました。国内でもトップクラスの水まわりではないかと。
テントクリークがレベル高い
我が家が夏休みに泊まった「テントクリーク カヌー付き」は超高規格サイトそのもの。1区画200㎡ほどの広さに屋根付きのデッキ、温水のシンクなど設備がとにかく凄い。
ピクニックテーブルや焚き火台、WeberのBBQグリルなど寝る場所さえ準備できれば荷物は少なくて済みそうです。容量の大きなAC電源も付いています。
ありがたいキャンパーダイニング
酷暑や暴風雨など外で過ごすのが厳しいときにありがたいのが、フロントの裏手にあるキャンパーダイニング。宿泊者が自由に出入りできる共用施設です。
朝食のフレンチトーストやランチのバーガー作り、キーホルダー作りやビンゴ大会などの会場となっており、L字型の建物内に100人は余裕で入れそう!
イベント開催時間以外も解放されており、冷暖房が効いているため退避先として便利。ペットと一緒に入れるスペースや自動販売機などもありました。
エバグレのココがイマイチ!
人気ありすぎて予約が取れない!
週末のエバーグレイズは空きが少なく、予約を取るには3ヶ月前の同日0時の予約争奪戦に参戦するか、キャンセルが出るのを待つか、ポイントクラブ会員になるかの3択。
ポイントクラブ会員は4ヶ月前の同日0時が予約開始日。ほとんどのリピーターが会員なので、初回だけはキャンセル待ちして以後は会員になって4ヶ月前に予約するのが王道かと。
日陰が少なく夏は灼熱地獄
エバーグレイズの場内は日陰が少なく、真夏のテント泊はとにかく暑いです。日陰の濃いタープ(ポリコットンなど遮光性に優れた生地)があると多少暑さが和らぎます。
それでも厳しい場合はキャンパーダイニングに避難するか、プールに入るか、いっそのこと外出するほうが安心。寝苦しい夜はサーキュレーターがあると便利です。
地面が固くてペグが刺さらない
エバーグレイズにテント泊するなら鍛造ペグと金属製のハンマーが必要不可欠。初心者におすすめしやすいキャンプ場にしては、とにかく地面が固くて驚きました。
テントに付属しているプラスチックやジュラルミンのペグだとすぐに折れ曲がってしまいます。もし強固なペグを持っていない場合はレンタル品を借りることもできます。
電車の音が気になるかも?
エバーグレイズは近鉄志摩線の穴川駅から10分前後で歩いて行けるキャンプ場。クルマを持たない旅行者でも気軽に泊まれる一方、電車の音は少し気になるかも。
キャビンならまだしもテントにはほぼ防音性能がないため、線路に近い区画だと(意外と夜遅くまで)電車の走行音と踏切の音が耳障りかもしれません。
線路から離れたテントクリークやテントディアドギーだと個人的にはあまり気になりませんでした。線路に近いテントガーデナを予約する際は要注意。
(C&C+SG)÷2の法則
エバーグレイズは関東在住キャンパーの感覚だと北軽井沢スウィートグラス(SG)とキャンプアンドキャビンズ那須高原(C&C)のハイブリッド版が一番しっくりきました。
SGとC&Cにそれぞれ15泊ほどしたことのある自分としては、イベントからキャンプ場の運営まで様々な点でよく似ていると感じます。特に気になった点を紹介します。
バーガー作りを気軽に楽しめる
C&Cのアメリカンバーガーとほぼ同じ作り方のアメリカンビッグバーガー&アメリカンモンスターバーガー。サイドメニューも注文できて、味も美味しくボリュームも満点!
C&Cは予約開始(3ヶ月前の月初0時)と同時に次々と埋まっていき、バーガー作りをできないことも多々あるのですが、エバーグレイズは前日16時までに管理棟で申し込むだけ。
冷暖房の効いたキャンパーダイニングのキャパが大きいため、同時にバーガー作りに参加できる人数が多く、流れ作業でパテを焼いたり盛り付けすることができるのが良いですね。
朝食のフレンチトーストが無料
C&Cの名物「100円モーニング」はフレンチトースト1枚と飲み物(コーヒーかスープ)がセットで100円。エバーグレイズのフレンチトーストは無料でお代わりし放題!
コーヒーも自由に飲めるし、追加のサイドメニューとしてハッシュドポテトやサラダ(有料)なども注文できます。いずれの味も文句なし、忙しい朝にありがたいサービスです。
C&Cの100円モーニングはとにかく行列が長く、屋外で30分以上並ぶのもよくある光景。エバーグレイズは空調の効いた室内で待ち時間ほとんどなし、最高。
まとめ
伊勢志摩エバーグレイズに滞在して感じたのは「とにかく過ごしやすいキャンプ場」だということ。子供達がとても楽しそうに遊んでいたのが印象的でした。
関東の人気キャンプ場と比べても遜色ないレベルですが、場内がキレイすぎる、ワイルドさがない、賑やかすぎる、など人によっては不満があるかもしれません(^^;)
伊勢志摩観光の拠点としても良し、豪快なアウトドア料理を作って純粋にキャンプを楽しむのも良し。子連れにとって安心感のあるキャンプ場だと思いました。