都内から片道2時間以内で行ける、初心者におすすめの星空撮影スポットを紹介します。星空と景色を1枚に収める「星景写真」を撮りやすい5ヶ所を厳選しています。
いずれの撮影スポットも駐車場やトイレが近く、それなりに星が撮れ、前景となる魅力的な対象物あり。月明かりと雲が少なければ天の川を撮れるかも!
この記事の目次
気軽に撮れる星空スポット5選
- 精進湖・他手合浜(山梨県)
- 大洗磯前神社(茨城県)
- 野島崎(千葉県)
- 雀島・夫婦岩(千葉県)
- 九十九里ビーチタワー(千葉県)
いずれの撮影スポットも東京駅からクルマで2時間以内(渋滞のない時間帯に高速道路を使って向かう場合)です。登山や宿泊は必要ありません。
初心者に優しいスポットとは?
- 夜間でも危険が少ないこと
- ある程度星空が”撮れる”こと
- 前景になりうる対象物があること
- 駐車場から撮影場所まで近いこと
- トイレが近くにあること
私の考える「カメラ初心者に優しい星空撮影スポット」とは、上記の5つの条件を全て満たす場所です。安全重視で手軽さを優先しています。
東京近郊の撮影スポットだと街明かりの影響を受けるため離島や山頂ほどの星空は撮れませんが、趣味レベルにはちょうど良いかと思います。
精進湖の星景リフレクション(山梨県)
前景は精進湖と富士山。精進湖は富士五湖でもっとも小さな湖です。もし富士山と天の川を撮るなら3月上旬だと朝4時頃、GWだと0時頃が良いかと思います。
精進湖の良い点は、富士山や星空が湖面に写る「星景リフレクション」を簡単に撮れること。対岸の道路が青木ヶ原樹海で隠れ、ヘッドライトの影響も少なめです。
湖面ギリギリまで乗り入れでき、長時間タイムラプスを撮るときも車内で待機できます。すぐそばにトイレもあり、とにかく初心者に優しい撮影スポットです。
大洗磯前神社の神磯の鳥居(茨城県)
前景は海上の岩に立つ神磯の鳥居。南東方向が太平洋のため空は暗く、視界が開けています。パワースポットや日の出の撮影スポットとしても有名な場所です。
海沿い特有の湿度がありスッキリとした星空はなかなか撮れませんが、周囲に建物があるため前景の鳥居や岩場にはしっかり光が当たっています。
日の出前は撮影者が多く、やや混雑します。すぐそばの道路は緩やかな下り坂のカーブで路駐厳禁。近隣の大洗公園の駐車場に24時間停めることができます。
野島崎の白いベンチ(千葉県)
前景は白いベンチ。真っ暗闇の太平洋に突き出ているため、南東から南西まで広い範囲の星空を撮ることができます。灯台から約15秒間隔で強烈な光が来ます。
灯台周辺に舗装された散策路があり、房総半島ほぼ最南端の岩場の上に白いベンチが置いてあります。千葉県で一番有名な星空撮影スポットかもしれません。
白いベンチはやや見上げる形で撮影します。撮影対象の星座が空高く上がった時刻でも星景写真を撮りやすいのが他の撮影ポイントとの大きな違いです。
雀島の夫婦岩(千葉県)
前景は大小2つの夫婦岩(雀島)。夫婦岩と名の付くスポットは全国各地にありますが、千葉県の夫婦岩は精進湖のように撮影場所とクルマが近接しています。
キャンパー目線でいうと、夫婦岩の撮影ポイントはワイルドキッズ岬オートキャンプ場の目と鼻の先にあり、キャンプの夜中に歩いて撮影しに行くことも可能です。
九十九里海岸のビーチタワー(千葉県)
前景は九十九里ビーチタワー。九十九里海岸の星空撮影スポットはたくさんありますが、交通の便が圧倒的に良く、前景に入れやすいビーチタワーを選びました。
星空撮影以外で訪れる方も多く、近くに高架の道路があるため周辺はやや明るめ。都内から1時間ちょっとで行ける割りに、意外と悪くはない撮影場所です。
まとめ
出典:アストロガイドブラウザ
いずれの撮影スポットも春から夏にかけて、天の川と景色の撮影に適した場所です。安全面に配慮しているため周囲は明るめですが、危険度は低いかと思います。
天の川を撮影対象にすると南東〜南を向くため、街明かりの少ない太平洋沿岸が撮影しやすくなっています。千葉県が多いのは、私が千葉県民で千葉県に詳しいから(^^;)
なお、星が”撮れる”場所と星が”見える”場所は別物。東京近郊だと、見えても撮れない場所が多い印象です。撮り方の参考になる書籍は別記事にまとめています。