よしみカメラ特製「リアソフトフィルター」は星景写真の秘密兵器

リアソフトフィルターを付けた場合は外し忘れに注意

 星景写真の見栄えを良くする「ソフトフィルター」。Kenkoのプロソフトンクリアが人気となっており、私もスターリーナイトと共に星空撮影用レンズに付けっぱなしです。

 ソフトフィルターはレンズの後ろに取り付けたほうが良いのは理解していますが、いかんせん切り抜きや貼り付け加工が必要で、しかもレンズごとに準備が必要なんですよね。

 なにか良いアイテムはないか調べると、よしみカメラがプロデュースしたクリップタイプのソフトフィルターが受注開始されていたため、No.1とNo.4を試してみました。

STC×LEEソフトフィルター

センサー近くにはめこむクリップタイプのフィルター

 よしみカメラは宮崎市にあるカメラショップ。リアフィルターを購入するにあたり、その存在を初めて知りました。なかなかマニアックなアイテムが並ぶお店のようですね。

 レンズのリア側ソフトフィルターで、効果の強弱を選べて、レンズに依存しないものを探していたので、マウントごとに用意されたソフトフィルターはまさにドンピシャ!

レンズ前フィルターのデメリット

姫沼の湖面に映る利尻富士と満天の星空

 星野写真や星景写真に詳しい方には釈迦に説法ですが、レンズのフロント側にソフトフィルターを取り付けると、星が放射方向に伸びてしまうデメリットがあります。

一部の高価なレンズには、切り抜いたフィルターを差し込める「リアフィルターホルダー」があるのですが、あいにく手持ちのレンズは全て対象外orz
関連記事
完ソロならコロナ禍でも安心!津々ヶ浦の夫婦岩で星空撮影
千葉県いすみ市の津々ヶ浦にある雀島(夫婦岩)で天の川を鑑賞。自宅を出てから帰宅するまで誰とも会わず、ひとりぼっちで気兼ねなく楽しめる完ソロ星空撮影。レンズのリア側にソフトフィルターを入れて撮影すると明るい星が適度に強調されて見栄えが良くなりました。

LEEソフトフィルター在庫切れ

LEE Soft No.3は星景写真の定番フィルター

 これまでもLEE Soft No.3を加工して対角魚眼レンズや広角レンズに貼っていましたが、まさかの「LEEソフトフィルター生産完了で売り切れ続出」という事件が発生。

 ただ、リア側にソフトフィルターをセットするのは、事前の加工を含め正直かなりの手間。自分はプロでもないし、ねじ込み式のプロソフトンクリアで満足していました。

クリップタイプのソフトフィルター

よしみカメラプロデュース クリップタイプソフトフィルター

出典:よしみカメラ

 2022年2月上旬に「よしみカメラプロデュース クリップタイプソフトフィルター」の存在を知り、当時はまだ発売前でしたが、その日のうちにネットで予約注文しました。

この商品はクリップフィルターで人気の”STC”の金属枠に、ソフトフィルターで定評のある”LEE”のフィルターを組み合わせたクリップタイプの商品です。

 今思い返すと、それなりの値段だし、発売前で大した口コミもないのに、よく注文したなと。注文時間が23時台なので、たぶん半分酔っ払っていたのだと思います。

ソフトNo.1とNo.4を入手

よしみカメラプロデュースのクリップタイプソフトフィルター

 LEE Soft No.3のソフト効果を理解していたため、弱めのNo.1と少し強めのNo.4を購入しました。このケース、誰がどうみてもゲームボーイのカセットですよね(笑)

 2月下旬には手元に届き、3月上旬のキャンプで実際に試すことができました。SNS投稿が目的なら効果強めなNo.3やNo.4が良さげですが、強調度合いはNo.1が好み。

関連記事
大子広域公園グリンヴィラで星空撮影。オリオンと壊れかけのテント
大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラで壊れかけのテントと西の空に沈みゆくオリオン座を1枚の写真に収めました。高規格キャンプ場特有の明るさで星の数は少ないものの前景を白飛びさせずにバランス良くテント星景を撮影するコツを少し掴めてきた気がします。

STCクリップフィルターの取り付け

 フィルターの取り付けはマウントごとに方式が異なり、私が購入したニコンZマウントの場合、磁石の入った棒でセンサー面にクリップフィルターをはめ込みます。

 具体的な付け外し方法はSTCの公式動画を見ていただくとして、やはり屋外の真っ暗闇でセンサーを剥き出しにして付け外しするのは勇気と度胸が必要と感じます。

フィルター上部のゴムで固定される

STCクリップフィルターはゴムで固定される

 物理的にどのように固定されているかZマウント版を見てみると、磁力ではなく、フィルター枠の上部にある2つのゴム突起が縮むことでカメラ本体に固定されるようです。

 前玉が飛び出た対角魚眼レンズや超広角レンズとは相性抜群。とはいえ毎回の付け外しの手間はあるので、手軽さはねじ込み式のソフトフィルターが優位かと。

関連記事
星をも撮れるお手頃魚眼レンズ「TTArtisan 11mm f2.8 Fisheye」
【製品レビュー】フルサイズ対応の対角魚眼レンズ「TTArtisan 11mm f2.8 Fisheye」は実売2万円台にもかかわらず星すら撮れてしまうコスパの良さが魅力。APS-Cミラーレス一眼では光学性能の良い中央だけ使え、容易にパンフォーカスできて使い勝手よし。昨今の中華レンズ恐るべし。

ソフト効果の強さ(目安)

星景写真で使用するソフトフィルター達

ソフトフィルター取り付け位置星景写真で使った感想
プロソフトンAフロントかなり星が強調される
プロソフトンクリアフロント広角レンズに適したにじみ
ブラックミストNo.05フロント星の強調には不向き
LEE Soft No.1リアプロソフトンクリアとほぼ同等
LEE Soft No.3リア超広角レンズに適したにじみ
LEE Soft No.4リア対角魚眼レンズに適したにじみ

 正確な比較検証はできていませんが、LEE Soft No.1とプロソフトンクリアのソフト効果はほぼ同じ。またLEE Soft No.4とプロソフトンAがほぼ同じと感じました。

 ブラックミストNo.05は強調効果がそれなりに弱そうですが、実際に使ってみると明るい星だけがにじむわけではなく、やはり星景写真向きではないという印象です。

関連記事
マクロレンズで星空を撮れるか試してみた(天城高原駐車場)
ニコンZマウントの標準マイクロレンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」で星空撮影してみました。レンズが暗いため追尾が必要ですが無限遠でも収差はあまり感じられず均一性を保っているように感じます。あえて真逆のブラックミストを付けて撮り比べもしました。

星空撮影後の外し忘れに要注意

NIKON Z6にクリップタイプフィルターをはめこむ

 星空撮影の強力な武器として機能するリアソフトフィルターですが、キャンプや旅行など日中も同じ機材で撮影するとき、意外とフィルターの存在を忘れてしまいがち

 昼間に解像重視で撮っているのに何故かふんわりしていたときがあり、設定がおかしいのか小一時間調べ、実はリアフィルターを付けたままだった…ということがありました。

まとめ

キャンプマナビス海サイトから見えた天の川

 それにしてもLEEのポリエステル製ソフトフィルターが廃盤になるとは…星景写真のクオリティを上げる武器を奪われ、私のように途方に暮れた方もいるかと思います。

No.1〜No.3のLeeフィルターの弊社在庫は、残念ながら在庫切れとなりました。お客様がお持ちのLeeフィルターを送っていただいて、クリップフィルターを作製するサービスを開始予定です。

出典:よしみカメラ

 よしみカメラのクリップタイプソフトフィルターは受注生産。手持ちのポリエステル製フィルターを送って、STCのフィルター枠に入れてくれるサービスも始まるようです。

よしみカメラ公式STC×LEEクリップソフトフィルター