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ゆるキャン聖地で星空撮影。駿河湾越しの富士山と北天ぐるぐる

だるま山高原レストハウスから眺める富士山と駿河湾と日周運動

 緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除され、台風16号が過ぎ去った直後の10月2日午前2時頃、伊豆半島のゆるキャン聖地「だるま山高原」で星空撮影しました。

 ミラーレス一眼「FUJIFILM X-S10」と超広角単焦点レンズ「SAMYANG 12mm f2.0」の組み合わせで、バッテリーが尽きるまでひたすらインターバルタイマー撮影。

 撮れた写真を比較明合成し、北極星を中心に反時計回りに回転する「北天ぐるぐる写真」を作り、飛行機の航跡や不要な輝点を消す地道な作業に取り組んでみました。

駿河湾越しの富士山と日周運動

だるま山高原レストハウス

 金曜22時に在宅勤務を終え、お風呂に入りながらSCWを確認すると、房総半島は雲多めだけど伊豆半島は雲少なめ。急いでお風呂から上がり、荷物を準備して23時半に出発。

 この日はほぼ三日月。静岡県に到着する頃には月が上がり、冬の大三角と同じ方角。撮影条件がそこまで良くないため、久しぶりに北の空を狙ってみることにしました。

だるま山高原レストハウス

 今回の撮影地は静岡県伊豆市にある「だるま山高原レストハウス」。千葉県北西部の自宅からクルマで約2時間半、最寄りの修善寺ICまで高速道路や有料道路でスイスイ。

東名の沼津ICや新東名の長泉沼津ICから向かった場合、伊豆中央道と修善寺道路はいずれも夜間無料、東駿河湾環状道路は常時無料でした。

ゆるキャン△オープニング構図

ゆるキャン△アニメのオープニング

出典:ゆるキャン△第1期オープニング

 TVアニメ「ゆるキャン△」第1期オープニングに、富士山の右上で星が回転しているシーンが登場します。富士山と北の空っぽいのに、なぜか時計回りだったあれです。

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 縮尺はさておき、富士山の南南東に位置するだるま山高原レストハウスからは、この「ゆるキャン△オープニング構図」を狙えるはず…というのが撮影しにきた狙いの1つ。

北天ぐるぐる写真の撮影機材

だるま山高原から駿河湾と富士山を眺める

 今回の撮影機材は上記の通りです。結露対策としてレンズヒーターとモバイルバッテリーを使っています。リモートレリーズやソフトフィルターは使いませんでした。

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 現地に到着して真っ先に気になったのが駿河湾に停泊?している艦船。富士山と同じ方角にあり、長時間露光できそうにない明るさ。ハーフNDフィルターないと厳しそうな予感。

低照度優先モードは効果抜群

だるま山高原到着時は雲がほとんどない状態

 深夜2時過ぎの撮影開始時、低空に少し雲がある程度で台風一過は期待通り。風はほとんどなく、気温17度と過ごしやすく、富士山の美しいシルエットもバッチリ見えました。

 手前の草木で船を遮れる撮影位置を見つけ、X-S10の低照度優先モード(ブライトモニタリング)を試すと…おぉこれはすごい!!試し撮りしなくても構図が丸わかり。

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インターバル撮影のパラメータ

だるま山高原レストハウスから眺める朝日

  • 絞り値:f2.0固定(開放絞り)
  • シャッタースピード:13秒固定
  • ISO感度:ISO3200固定
  • 撮影間隔(撮影待機時間):2秒
  • 撮影枚数:無限(約560枚で停止)

 あわよくば1枚撮りした写真も使おうと思い、上記パラメータにしました。しかしよく考えたら比較明合成が目的であればもう少し絞りつつISO感度を下げるべきだった…

 富士フイルムXシリーズのインターバルタイマーは、オートホーリーグレイル撮影時に特殊な挙動をしますが、シャッタースピード固定であれば特に問題なく使えました。

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StarStaXで比較明合成

 Windowsを使っていた頃は定評のある専用ソフト「SiriusComp」を使っていました。現在はMacを使っているため汎用ソフト「StarStaX」を使って比較明合成しました。

 画像ファイルをStarStaXに入れて合成ボタンを押すだけの簡単操作。これはこれでリアルですが、富士山の上を横切る飛行機の航跡が気になります。他にも気になることが…

  • 星空の所々に原因不明の明るい点(輝点)があるので目立たないように消したい
  • 撮影途中から富士山に雲がかかってしまったので風景は比較明合成の対象から外したい
  • 星の軌跡がやや単調なので彗星っぽく少しだけ尾を引くような表現にしたい

飛行機の軌跡を消したい(簡易版)

Lightroomで飛行機の航跡を消した後Lightroomで飛行機の航跡を消す前

 飛行機の航跡を消す方法として、Lightroomのスポット修正ツール(修復ブラシ)で1枚ずつチマチマ消しました。毎回異なる位置にある飛行機をなぞって消す作業の繰り返し。

 大半は修復ブラシで消えますが、1割ほどは別の星をコピーしてしまうため手作業で微調整。1時間半ほどかけて約80枚の写真を直したら、再びRAW現像して比較明合成。

上の写真はスポット修正ツールのわかりやすい失敗例。比較明前提であれば空と似た色でベタ塗りしても良いかも(どうせ暗部は明るい星の軌跡に上書きされるので)。

輝点を消して彗星のようにしたい

StarStaX Comet Modeだるま山高原レストハウスから眺める富士山と駿河湾と日周運動

 スポット修正ツールで消し込みに失敗したからか、はたまたノイズのせいなのか、比較明合成すると明るい点が30ヶ所ほど散見されたため、ここからはPhotoshopで作業。

 スポット修復ブラシの範囲を小さくして、ひたすらスタンプのようにポチポチ。最後に1枚撮りしたものをレイヤーで重ねて、星空と景色をマスクで分離すれば富士山もくっきり。

 彗星のように尾を引かせたいときStarStaX(上の写真の左側)だと軌跡が短すぎるので、Lightroomに戻って1枚ずつ徐々に減光(上の写真の右側)させています。

まとめ

だるま山高原キャンプ場周辺の案内図

だるま山高原の感想
  • 駐車場と撮影ポイントが近く、トイレもあって初心者にかなり優しい
  • 駿河湾越しの富士山と沼津や三島の夜景が見事で一見の価値あり(日の出も素晴らしい)
  • 満天の星々と言えるほど暗くはないが北向きの日周運動は撮りやすい
  • 300mほど離れた場所に「だるま山高原キャンプ場(ゆるキャン△ではだるまの森キャンプ場)」がある
  • 船舶や街明かりが強烈なのでハーフNDフィルターがあると便利かも

Star trail above Mt. Fuji

 雲一つない晴天を期待していたものの、3時半頃から雲多めになってしまい撮れ高はイマイチ。真冬の方がもっと綺麗に撮れる気がするので、いずれ再訪したいと思います。

 ゆるキャン△単行本9巻で「道の駅だるま山高原」という名で登場していた場所(10番目のジオスポット)。比較的東京に近く、聖地巡礼地としても人気ありそうですね。

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