キャンプや星空撮影で撮りためた写真を整理したり編集したりするとき使用しているソフトを総まとめ。Adobe Lightroom Classicを中心に使い分けしています。
凝った編集にはPhotoshopとNik Collectionが頼りになり、星景写真のクオリティを高めるStarry Landscape StackerとDxO PureRAWはとても重宝しています。
この記事の目次
- 編集ソフト総まとめ
- ★★★ Adobe Lightroom Classic【有料】
- ★★★ Adobe Photoshop【有料】
- ★★★ SCW【無料】
- ★★★ Starry Landscape Stacker【有料】
- ★★★ Nikon Transfer【無料】
- ★★★ イメージキャプチャ【無料】
- ★★ Nik Collection【有料】
- ★★ Final Cut Pro【有料】
- ★★ アストロガイドブラウザ【有料】
- ★★ DxO PureRAW【有料】
- ★★ StarStaX【無料】
- ★ NX Studio【無料】
- ★ Picture Control Utility【無料】
- ★ Adobe Bridge【有料】
- ★ Starry Sky Stacker【有料】
- ★ FUJIFILM X RAW STUDIO【無料】
- ★ Game Capture HD【無料】
- ★ LRTimelapse【有料】
- ★ Adobe DNG Converter【無料】
- ★ Photos Exif Editor【有料】
- ★ LensTagger Exif Tool【無料】
- まとめ
編集ソフト総まとめ
普段どんなソフトを使って編集しているかご質問いただきました。頻繁に使うソフトは★★★、時々使うソフトは★★、稀に使うソフトは★としています。
環境はMacBook Pro 2020とmacOS Big Surです。ポータブルSSD(1TB)とSynology NAS(8TBのRAID)とクラウド(Amazon)に写真を保管しています。
★★★ Adobe Lightroom Classic【有料】
Adobe Creative Cloudフォトプラン(月額1,078円)に含まれているソフト。写真管理とRAW現像を行う中心的な存在として、万単位の写真を管理しています。
ニコン・フジ(ミラーレス)、リコー(360度カメラ)、ソニー(コンデジ)のデータがあるため、1つのアプリで全てを管理・現像できるLightroomは欠かせない存在です。
NASやSSDのフォルダ構成を「カメラ・年月ごと」で物理的に仕分け、Lightroomのカタログ上では「イベントごとのコレクション」で論理的に仕分けています。
★★★ Adobe Photoshop【有料】
公式サイトAdobe Photoshop 2021
Adobe Creative Cloudフォトプラン(月額1,078円)に含まれているソフト。LightroomでRAW現像したあと、本格的な画像処理をするときに使っています。
膨大な機能を有しており使いこなせておらず、Lightroomだけで済ませてしまうことが大半。Nik Collectionをレイヤーとして使えるのがLightroomとの大きな違い。
編集作業に特化してのLightroomとPhotoshopの使い分けは、大量の写真をまとめてRAW現像するならLightroom、1枚ずつじっくり画像処理するならPhotoshop。
★★★ SCW【無料】
公式サイトSCW – 天気予報 / 観測情報
ソフトではなくWebサイトですが、使う頻度が高いため掲載しました。月額308円課金すると広告が消え、局地モデルが10時間先まで表示されて見やすくなります。
星空撮影に行く当日に雲予報を確認し、その日の行き先を決めています。局地モデルと詳細モデルを両方確認し、撮影したい方角が黒なら雲なし、灰色なら雲ありです。
★★★ Starry Landscape Stacker【有料】
Mac App Store(英語)Starry Landscape Stacker
インターバルタイマー撮影した写真の星空部分を位置合わせしながら重ね合わせて高感度ノイズを減らし、地上の風景部分と良い塩梅に合成してくれるソフト。
Windowsであれば無料のSequatorが鉄板ですが、Macでは動作しないため、星景写真のクオリティにこだわるMac使いの多くの方が使用されています。
★★★ Nikon Transfer【無料】
公式サイトNikon Transfer 2
ニコンのカメラを購入した際に付属している転送ソフト。カメラとノートパソコンをUSBケーブルで接続し、転送から消去まで一連の流れで行えるのが便利。
★★★ イメージキャプチャ【無料】
公式サイトイメージキャプチャ
Macに標準でインストールされているシンプルな転送ソフト。ニコンのカメラから直接取り込む以外、ほぼ全てイメージキャプチャを使っています。
★★ Nik Collection【有料】
公式サイトNik Collection 4
PhotoshopやLightroomの拡張機能集。主にColor Efex Pro 4(カラーフィルターとクリエイティブな効果)とDfine2(ノイズリダクション)を使っています。
Color Efex Pro 4では「プロコントラスト」と「色かぶり除去」と「トーナルコントラスト」がお気に入り。Dfine2はDxO PureRAWが発売されて出番少なめ。
★★ Final Cut Pro【有料】
公式サイトFinal Cut Pro
Apple純正の動画編集ソフト。一度購入すればアップデートしながら数年は使える買い切りタイプ。Mac付属のiMovieと互換性があり、やや初心者向けと感じます。
LightroomでRAW現像した大量の写真を読み込み、星景タイムラプス動画を作成するとき使っています。サブスクタイプのAdobe Premiere Proほど難しくないのが嬉しい。
★★ アストロガイドブラウザ【有料】
公式サイトアストロガイドブラウザ2021
毎年発売されるアストロガイド 星空年鑑という雑誌に付属している星空シミュレーションソフト。日時を指定すると星座や惑星の位置を表示してくれます。
Windowsであればステラナビゲータが有名ですが、Macだと動作せず、代替ソフトとして利用しています。スマホにたくさん無料アプリがあるので、それでも良いかと。
★★ DxO PureRAW【有料】
公式サイトDxO PureRAW
RAWファイルを読み込ませるだけでノイズを劇的に減らし、写真のクオリティを高めてくれるソフト。半信半疑で使い始めましたが、その効果にかなり驚いています。
上の写真左は撮って出し、右はDxO PureRAW実行後。いずれも画像処理せずの状態ですが、レンズ補正・シャープネス・ノイズ除去が効いているように感じます。
★★ StarStaX【無料】
公式サイト(英語)StarStaX
インターバルタイマー撮影した写真の明るい部分を選んで重ね合わせる「比較明合成」をするとき使っているソフト。比較明以外の様々な合成方法にも対応しています。
Windowsであれば無料のSiriusCompが鉄板ですが、Macでは動作しないため、星空ぐるぐる写真のクオリティにこだわるMac使いの多くの方が使用されています。
★ NX Studio【無料】
公式サイトNX Studio
ニコン純正の画像管理・RAW現像ソフト。これまでのViewNX-iとCapture NX-Dを統合し、編集画面はLightroomと似たレイアウトになって使いやすくなったと感じます。
PhotoshopやLightroomの「かすみの除去」のような便利機能はないものの、あまりに重すぎたCapture NX-Dと比べ、多少なりとも動作が軽くなっています。
カメラ補正・レンズ補正・ピクチャーコントロール・アクティブDライティングは純正ならではの安心感。ニコンの純正レンズしか使わないならLightroom不要かも。
★ Picture Control Utility【無料】
公式サイトPicture Control Utility 2
ニコン純正のピクチャーコントロール編集ソフト。パソコン上で作成したカスタムピクチャーコントロールをカメラに転送しておき、撮影時に反映するためのものです。
参考までに星空撮影時に使用しているカスタムピクチャーコントロールは以下の通りです。ユーザーセッティング(U1〜U3)で自動的に呼び出されてるようにしています。
- カスタム名:STAR
- クイックシャープ:-2(最低)
- コントラスト:+3(最高)
★ Adobe Bridge【有料】
公式サイトAdobe Bridge 2021
Adobe Creative Cloudフォトプラン(月額1,078円)に含まれているソフト。OS標準のエクスプローラやFinderに似たデザインで画像を一覧化してくれます。
基本的な考え方としてLightroomがカタログで管理するのに対し、Bridgeはフォルダで管理するため、日付や撮影場所でフォルダを分けているならBridgeもおすすめ。
Lightroomより一覧化の動作がサクサク快適。画像編集がPhotoshop中心ならBridgeのほうが相性良い気がします。BridgeとLightroomの併用はやや難しいかも。
★ Starry Sky Stacker【有料】
Mac App Store(英語)Starry Sky Stacker
Starry Landscape Stackerの星野写真版。大量に撮影した前景のない星空のみの写真を自動的に位置合わせをしながら重ね合わせてノイズを除去してくれます。
★ FUJIFILM X RAW STUDIO【無料】
ソフト内に画像処理エンジンがなく、USBケーブルで接続したカメラに搭載された画像処理エンジンを利用することで、高速にRAW現像を行うことができる画期的な製品。
★ Game Capture HD【無料】
公式サイト(英語)Game Capture HD
HDMI端子から入ってきた信号を記録するキャプチャソフト。主にカメラ操作時の画面キャプチャを撮ったり、家庭用ゲーム機の映像を記録するときに使っています。
★ LRTimelapse【有料】
公式サイト(英語)LRTimelapse 5
タイムラプス動画のチラつき(フリッカー)を抑えるための一連の処理を自動的に行うLightroomの拡張機能。明暗差の大きいホーリーグレイル撮影などで使っています。
★ Adobe DNG Converter【無料】
公式サイトAdobe DNG Converter
カメラメーカー各社のRAWファイルからAdobeが提唱するDNGファイルに変換するためのソフト。主にLRTimelapseの裏で大量に画像処理させるとき使われています。
★ Photos Exif Editor【有料】
Mac App Store(英語)Photos Exif Editor
ニコンのデジタル一眼に電子接点なしのマニュアルレンズを付けたとき、JPGファイルやRAWファイルにレンズ情報(EXIF)が残らないため、手入力するためのソフト。
★ LensTagger Exif Tool【無料】
公式サイト(英語)LensTagger Exif Tool
Photos Exif Editorでは編集することができない富士フイルムのRAWファイル等にレンズ情報を書き込むためのLightroomの拡張機能(exiftool)です。
まとめ
- 画像管理・RAW現像:Lightroom Classic
- 本格的な画像処理:Photoshop、Nik Collection、DxO PureRAW
- コンポジット合成:Starry Landscape Stacker
- 比較明合成:StarStaX
- タイムラプス作成:Final Cut Pro
- 天気予報・雲予報:SCW
- 星座位置確認:アストロガイドブラウザ
用途別にまとめてみると比較的ベタなソフトが多いかもしれません。MacはWindowsよりフリーソフトの選択肢が少ない傾向があります。ご参考になれば幸いです。