数あるキャンプ道具の中で最も技術的な進化が早く、日進月歩で性能が上がっていく充電式LEDランタン。ハイランダー版「ルーメナー2」をキャンプで愛用しています。
最大1,500ルーメンは直視できないほど明るく、点灯色を変えても明るさはほぼ変わらず。モバイルバッテリーとしても使え、アウトドア用として防水性や耐衝撃性も十分。
純正シェードと組み合わせることで目に優しい柔らかな光になり、既存の燃料系ランタンの役割を変えてしまうほど圧倒的な使い勝手と便利さに心を打たれました。
この記事の目次
ナチュラム別注「ルーメナー2」
災害発生時の明かりとしても役立つLEDランタン。特にリチウムイオン電池を内蔵し、繰り返し使える「充電式LEDランタン」は防災グッズとしても注目されています。
キャンプにおける照明は可燃性のガスやガソリンを用いた大型ランタンが主役で、LEDランタンはあくまでも脇役扱いでしたが、ルーメナーはその概念を覆しました。
ルーメナー2の製品スペック
- 明るさ最大1,500ルーメン
- 最大約100時間点灯可能
- 防水・防塵機能・耐衝撃機能あり
- 10,000mAhのモバイルバッテリー機能付き
- 縦129mm×横75mm×幅22.7mm
- 重さ:280g
改めてルーメナー2の基本スペックから製品の特徴を見てみると、LEDランタンとして抜群に明るく、コールマンのガスランタン(1,543ルーメン)に近い光量となっています。
アウトドアに適した防水性あり
2018年に発売されたルーメナー2は、その前年に発売された初代ルーメナーの特徴を活かしつつ、アウトドアに必要不可欠な防水性・防塵性・耐衝撃性が強化されています。
防水性能はiPhone SE(第2世代)と同等のIP67。水辺で使ったり雨に濡れた程度では何の問題なく使用できます。ただし蓋の強度が気になります(詳細は後述)。
ルーメナーとハイランダーがコラボ
ランタンフックやデイジーチェーン等に引っ掛けて使う関係上、高さ2m前後から不意に落下することもあります。ある程度耐衝撃性を考慮されているのはありがたいですね。
発売から4年ほど経った2022年現在でも売れ筋となっており、私が所有しているのはナチュラムのプライベートブランド「ハイランダー」とコラボした別注カラーです。
ナチュラム公式【限定カラー】LUMENA2(ルーメナー2)
ナチュラル系カラーのダークウッド
別注品も基本的なスペックは変わらず、背面が木目調のダークウッド、前面のフレームがブラウンになっています。ナチュラルカラーで電化製品感は少し薄れた気がします。
製品レビューとしては、明るさや点灯時間を検証するのが筋ですが、既にロングセラー商品として数多の記事や動画が世にあるため、以降は私なりの解釈で紹介します。
専用ソフトカバーと純正シェードの違い
直視できないほど明るいルーメナー2に組み合わせるオプション品として、ナチュラムで販売されている専用ソフトカバーとルーメナー純正シェードの2種類を試しました。
両者は価格が2倍ほど異なり、1,000円以下で買える専用ソフトカバーは、光を和らげる効果はあまりなく、あくまでも持ち運びや使用時の傷防止が主な目的となります。
目に優しいディフュージョン効果
LUMENA2専用ランタンシェードは、光をより優しく拡散させ目の疲れを軽減し、屋外または屋内でムードのある空間演出が可能なLEDランタンLUMENA2専用モジュールです。
一方で2,000円前後する純正シェード(ディフュージョンフード)は、ルーメナー2を一番明るい状態にしても直視可能なほどLEDの光を拡散して和らげてくれます。
純正シェードはほぼマストなオプション品
濃い影がなくなる分、シェードなしの状態よりも暗く感じます。しかし1,500ルーメンの光はシェードを通しても十分明るく、メイン照明としても使えるのでご安心を。
専用ソフトカバーと純正シェードのいずれかを買うのであれば、多少高くなっても純正シェードを強くオススメします。ただし持ち運びは大きくなるのでその点は要注意。
LEDランタン兼モバイルバッテリー
ルーメナー2には出力用のUSB端子(USB-A端子)があり、各種ケーブルを差すことでモバイルバッテリー代わりになる機能があります。これが緊急時に役立ちます。
例えばキャンプで星空撮影するときUSBレンズヒーターを巻いて結露を防ぐのですが、モバイルバッテリーが手元に見当たらなくてもルーメナー2で代用できました!
USB入出力は5V 2.4Aと控えめ
ただし10,000mAhのモバイルバッテリーとしてはやや大型なので、あくまでもLEDランタンの付加機能としての位置付けにはなりますね。出力もけして大きくはありません。
しかも昨今のモバイル機器は大容量なため、昼間にモバイルバッテリーとして電力を消費してしまうと、いざ夜にLEDランタンとして使いたいとき残量切れという可能性も(^^;)
SmallRigクランプと相性抜群
ルーメナー2は付属のフックで引っ掛けるのが一般的な使い方。しかし私は主に1/4インチの三脚穴(小ネジ・細ネジ)にSmallRigのクランプとアームを付けて使っています。
ちなみに上記3商品はいずれも純正シェードを付けたまま取り付けることができます。自由度が高いのは関節式マジックアープ、使い勝手が良いのはボールヘッドアーム。
タープポールやテントフレームに取り付け
クランプでタープポールやテントフレームを挟んで三脚ネジでルーメナー2を固定させると、当然ながらびくともしません。一眼カメラに比べたら1/3以下の重さですしね。
なお蟹バサミクランプは枝やフェンスに取り付けるにはやや不向きなので、もしゴリラポッドと組み合わせるなら1Kキットあたりが重量やサイズとのバランスが良いかと。
ルーメナー2の少し気になる点
- 充電がマイクロUSB端子(USB-Cではない)
- 高速充電に対応していない(USB PDにも非対応)
- USB端子の防水キャップがすぐに切れた
- 照らす範囲は狭め(メリット・デメリットあり)
大きな欠点と感じる点はありませんが、強いて言えば上記の不満があります。LEDランタンにしてはやや値段が高いものの、ランニングコストは安く、その価値はあると思います。
ただ、USB端子のキャップが使用3回目で切れて、どこかに行ってしまったのはショックでした。あまりに耐久性が低すぎるので、いずれ改善・改良されることを望みます。
車内灯やフィルライトとしても大活躍
キャンプ場で使うだけではもったいないルーメナー2。色を変えられることができ、昼光色が5700Kと太陽光とほぼ同じ。クランプとともに自宅や車内でも愛用しています。
自宅での主な用途はZoomやTeamsなどのWeb会議における「フィルライト」。テーブルの上に置いて弱めに顔を照らすことでWebカメラの映像を劇的に良くしてくれます。
ルーメナー2 レビューまとめ
- とにかく明るい充電式LEDランタン
- 発光色によって明るさが変わらない
- 三脚穴と各種クランプで様々な場所に取り付けできる
- 緊急避難的にモバイルバッテリーとしても使える
- Web会議のフィルライトやバックライトにも使える
- 本体を充電しながら照明としても使える
- 純正シェードを付けるとボタンを押しにくくなる
- USB端子のカバーが壊れやすい(おそらく修理不能)
ガスランタンやガソリンランタンの雰囲気の良さは大きな魅力ですが、ルーメナー2購入後はタープから離れた場所で照らし、遠くに虫を集めるのが主な役割となっています。
使い勝手の良さとナチュラム別注カラーを気に入り、その後追加で購入して2台体制で運用しています。発売から数年経過し、現在は様々なデザインやコラボがありますね。
それにしても従来の燃料系ランタンの役割すら変えてしまうとは…ルーメナー2恐るべし。純正シェードやSmallRigクランプとの相性が抜群に良く、個人的にイチオシです。
ナチュラム公式【限定カラー】LUMENA2(ルーメナー2)
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