愛媛県鬼北町で生産されている「鬼の薪」は、キャンプにイチオシの良質な薪。ふるさと納税の返礼品としていただくことができ、焚き火や薪ストーブで愛用しています。
長さ約30cmとやや短めにカットされており、広葉樹らしく火持ち良し。人工乾燥で含水率が低いためほとんど爆ぜず、品質は安定しています(つまりハズレが少ない)。
この記事の目次
愛媛県鬼北町「鬼の薪」
焚き火や薪ストーブに欠かせない薪。現地調達は荷物を減らせつつ良質な薪と出会える楽しみがありますが、残念ながら品質のばらつきが大きいのが現状です。
乾燥状態は不明だし、長さも太さも毎回バラバラ。ある程度は対処できるにしても、できれば高品質な薪を毎回使いたい。そんな思いから自分好みの薪探しを始めました。
安定的に薪を調達する方法
- なじみの薪屋さんで購入する
- アウトドア専門店やネット通販で購入する
- ふるさと納税の返礼品としていただく
例えば自分の場合、富士五湖周辺や朝霧高原なら鳴沢村の渡辺木材、那須高原なら那須町の高根沢建築など、行き慣れた場所であれば安心して現地調達できます。
しかし、信頼のおける薪屋さんがない地域だと、キャンプ場の管理棟(売店)で買うことがほとんど。その品質は博打状態で、結果的にイマイチなこともありますorz
納税の返礼品として薪をいただく
ある程度キャンプ経験を積み「薪は現地調達より持ち込みのほうが失敗しにくい」「荷物が多少増えても爆ぜたり燃えないよりはマシ」と考えるようになりました。
自宅からクルマに積んでいく場合、事前にショップで買うか、ふるさと納税の返礼品でいただくかの二択。前者は割高で品質は並、後者は自治体によって良し悪し。
3年越しに10近い市町村からふるさと納税の返礼品として薪をいただき、キャンプで燃やし比べた結果、一番満足度が高かったのが愛媛県鬼北町の「鬼の薪」です。
鬼の棲むまち「愛媛県鬼北町」
photo by 鬼北町ホームページ
愛媛県南西部にある鬼北町(きほくちょう)。恥ずかしながら、ふるさと納税を通じて初めて知った自治体です。全国の自治体で唯一「鬼」のつくまちとのこと。
林業、農業が主幹産業。林業は衰退が進んでいる。一方の農業は稲作が大半を占める。
出典:Wikipedia「鬼北町」
人口約1万人の過疎化が進む内陸の町。私も実家が同じような産業・立地・人口なので、親近感を覚えます。こういった自治体をふるさと納税の仕組みで応援したい!
鬼の薪(広葉樹ミックス)の特徴
鬼の薪には大きく分けて2種類、焚き付け用の細い薪と薪ストーブにも使える太い薪があります。私がキャンプにおすすめするのは後者の「広葉樹ミックス」です。
愛媛県の南予地方で育った広葉樹(ナラ・クヌギ・カシ・サクラ等)を伐採・加工・人工乾燥して薪にしました。
出典:楽天ふるさと納税
太い広葉樹薪なので、そのままライターやマッチで着火することはできません。あらかじめ焚き付け(細い薪)や木炭等で火種を作った上に投入するタイプの薪です。
高温で人工乾燥させた薪の利点
薪は一般的に伐採・加工したのち、風通しの良い場所に積んで1年半から2年ほど自然乾燥させて作られています。しかし鬼の薪は高温で一気に乾かす人工乾燥。
人工乾燥機を使うと害虫等を一掃することが出来るとのこと。実際に5箱ほど開けてみましたが、確かに生きた虫らしきものは一切見当たりませんでした。
しかも薪に含まれる水分量(含水率)が少なく、焚き火で燃やしたとき火の粉が飛んだり、白い煙が上がったり、火力が弱まったりしにくいメリットがあります。
含水率は実測平均で18.5%
いくら売り文句が良くても実物次第では使えないため、人工乾燥の実力を確認すべく含水率を測ってみました。キンドリングクラッカーと含水率計で簡易計測します。
キンクラで半分に割った薪の中心部分を含水率計で測った結果、10本平均で18.5%でした。計測誤差・気候・保管状態にもよるため、数値は参考としてご理解ください。
短めの薪は多用途に扱える
鬼の薪は長さ約30cmにカットされ、1箱あたり18kgから22kgほど入っています。一般的にキャンプ向けの薪は35cm前後でカットされており、鬼の薪は比較的短め。
キャンプにおいては長めの薪は扱いにくく、やや短めの薪こそ最適ではと感じています。様々な形状や大きさの焚き火台に乗せることができ、小さめの薪ストーブにも適合します。
キャンプで使ってみての感想
人工乾燥により、含水率を18%以下にすることで、火力が強く、排出ガスの煙が少なく、虫が入らない薪を作ることができました。備長炭のように火持ちがします。
出典:楽天ふるさと納税
やはり含水率が低いだけあって、火の付きがよく、爆ぜにくいです。焚き火用としてはそのままだと太いため、半分もしくは3分の1に割ってから使うようにしています。
鬼の薪を持ち運んだり割ったりするときは、1泊2日の焚き火分がちょうど収まるasobitoのコンテナトートが相性良いです(同社の薪ケースだと少し大きすぎるため)。
まとめ
- 長さ約30cmと短めに統一されている
- 含水率が低くほとんど爆ぜない
- 人工乾燥で虫を見かけたことがない
- 広葉樹薪らしく火持ちが良い
- 品質が安定・均一化されている
- 焚き火台で使うときは薪割り推奨
- 1箱単位ではない(最低3箱から)
- 保管場所・積載スペースが必要
愛媛県鬼北町の返礼品「鬼の薪」。これまで様々なキャンプ場・薪屋さん・返礼品の薪を使ってきて、鬼の薪が過去No.1のキャンプに適した薪だと感じています。
愛媛県鬼北町鬼の薪 広葉樹ミックス