キャンプ場の管理棟や売店で購入した薪が爆ぜたり燃えにくかったりするのは、もしかしたら焚き火が下手だからではなく、薪に含まれる水分が多すぎるのが原因かも!?
ファイヤーサイドのデジタル含水率計は、薪に刺して水分量をチェックできる計測機。見た目だけでは分からない薪の乾燥度が、大きく見やすい液晶画面に数値で表示されます。
電池1個で動作し、屋外に持ち出しやすいスマホサイズ。ふるさと納税の返礼品でいただいた広葉樹のナラ薪や針葉樹のスギ薪が乾いているか測定してみました。
この記事の目次
その薪は本当に乾いているか
伐採したばかりの生木に含まれる水分量(含水率)は約50%。薪として燃やすには含水率が20%以下になるよう、しっかり乾燥させる必要があります。なぜなら乾燥不足の薪を使うと…
- 火付きが悪く、焚き火で爆ぜる
- 燃やしても火力が弱く、暖かくならない
- 煙突詰まりの原因や煙突火災の危険につながる
ファイヤーサイド デジタル含水率計
湿った薪を使うことで発生するトラブルを防ぐには、その薪が奥まで乾いているか確認することが肝心。含水率計があれば、誰でも簡単に水分チェックできます。
ファイヤーサイド デジタル含水率計の付属品は、収納や持ち運びに便利なポーチ、予備のプローブ(薪に刺す金属部品)、取扱説明書です。9V角型乾電池は別売りでした。
見やすく画面と押しやすいボタン
デジタル含水率計は大きな液晶ディスプレイに数値が表示される以外、特段の機能はありません。電源を入れたら木材に突き刺して計測し、使い終わったら電源を切る。以上。
本体サイズはiPhone8とほぼ同程度。先端のカバーを取り外して使います。表面には電源ボタンに加え、計測した数値が変動しないよう画面表示を固定させるHOLDボタンがあります。
縦に割ってから断面を計測する
含水率計は木材の電気抵抗を元に±1%の精度で水分量を表示しています。正しく計測するための秘訣は、必ずナタやナイフで薪を縦に割ってから、その断面に含水率計を刺すこと。
木目と含水率計を平行に差し込む
もう一つのポイントは、割った薪の断面に含水率計を刺すとき、木目の向きと平行に2本のプローブ(針)を刺すこと。上の写真のように木目と向きが合っていれば正解です。
良質な薪は含水率が20%以下、できれば18%以下と言われています。もし数本割ってみて数値が高い場合は、しばらく使わずに乾燥させたほうが良いかと思います。
広葉樹ナラ薪の乾燥具合を測定
焚き火や薪ストーブで頼りになる広葉樹薪の代表格「ナラ薪」を含水率計で計測してみました。群馬県みなかみ町のふるさと納税の返礼品「無有の薪」を測定すると、20%と合格!
その後ランダムに取り出した5本を割ってみたところ18〜20%の範囲に収まっていました。7,000円の寄付で約22kgの薪が送られてきます。農林業にも貢献でき、コスパも良好です。
ふるさと納税群馬県みなかみ町「無有の薪 ナラ」
針葉樹スギ薪の乾燥具合を測定
広葉樹より燃えやすい特性を活かして焚き付けに使われる針葉樹薪。小割りにされた杉の薪として、同じく群馬県みなかみ町の返礼品「無有の薪」を計測すると、なんと14%!
針葉樹薪は約12kg(約200本の細割)で8,000円の寄付と広葉樹薪よりやや割高に感じますが、これだけ乾燥していれば火力も強く、焚き火で美しく炎を上げることができますね。
ふるさと納税群馬県みなかみ町「無有の薪 焚き付け用」
まとめ
デジタル含水率計は主に薪ストーブ用の太い広葉樹薪が内側まで乾いているかチェックするものです。薪を自分で作る人だけでなく、まとめ買いする人にも必須アイテムかと思います。
どんなに凄い焚き火台を使っていても、薪がイマイチだと火力が弱く、爆ぜてしまい、楽しく火を囲めません。含水率計で良質な薪を選び、焚き火のレベルアップしてみませんか?