クラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」で目標金額の約25倍、750万円以上集めた話題の焚き火台「MAAGZ RAPCA」をキャンプで使ってみました。
本体・五徳・風防を収納袋に入れたとき厚さ約2cmと非常に薄くなり、部品の組み立ては慣れれば1分ほど。太くて大きい薪もしっかり収まり、熾火での調理にも使えます。
ユニフレームのファイアグリルや薪グリル、スノーピークの焚火台など、これまで数々の焚き火台を試してきましたが、後発のラプカは予想以上に優秀かもしれません。
多次元型焚き火台「RAPCA」
企画に賛同する出資者から資金を調達するクラウドファンディング。数年前からキャンプ道具の分野でも様々な試みがあり、今回試した「MAAGZ RAPCA(以下、ラプカ)」もその1つ。
Makuake | 時間も空間もカスタマイズする。多次元型焚き火台RAPCA
【内容物】
・フレーム x 2
・フレーム固定用ジョイント x 1
・灰受け x 1
・ロストル x 1
・専用ごとく x 2【サイズ( 横×奥行×高さ )】
組立時:355 × 345 × 345 mm
収納時:353 × 345 × 13 mm【重量】
約1.8kg
ラプカは細かく分かれた部品を自分で組み立てる焚き火台。パカっと広げるだけで済むスノーピークの焚火台ほど簡単なわけではありませんが、持ち運びのコンパクトさでは断然有利。
ラプカのフレームを組み立てる
ラプカの組み立ては鋭利な部分があるため軍手や革手袋推奨です。まず初めに両側のフレームの穴に「フレーム固定ジョイント」を斜め上から差し込んでつなぎ合わせます。
この状態で左右のフレームを逆ハの字にすると自立します。さらに灰受けパネル2枚をV字にしてフレームに置き、その上にロストルを置いたらラプカの完成。慣れればあっという間です。
しっかりロックしていないにもかかわらず、ラプカはこの状態で持ち運びできます。例えば燃えかすを捨てる際は、ロストルを外して本体ごと灰捨て場に持っていくだけ。軽いから楽チン。
スノーピーク焚火台Mと比較
普段キャンプで使っているスノーピークの焚火台Mと比べると、明らかに薪を置ける面積が異なり、それなりの大きさの薪でも置けそう。より大きな焚火台Lに近いサイズです。
地面からロストルまでの高さはほとんど変わらず。ただ、ラプカは囲いがほとんどないので、灰や燃えかすがポロポロこぼれ落ちそう。以下の工夫で壁を作れば多少は防げるようです。
ロストルが平らなため、熾火や灰がこぼれやすいというお客様の声をよく聞きますが、フレームと平行方向の両端に薪を置けばこぼれにくくなります。
ウインドスクリーンで薪グリル風に
薪でサイドに壁を作っても、その薪自体が焚き火として燃えてしまうため、正直やや不安あり。そこでラプカ専用の風防(ウインドスクリーン)を取り付けてみることにしました。
ラプカ本体と同じく、風防もシンプルなステンレス板(パネル)が4枚あるのみ。取り付けはまず小さいパネルに力を加えて湾曲させ、各フレームにセットします。鋭利なので怪我に要注意。
あとは奥に大きいパネルをセットしたら、ユニフレームの薪グリルに似たラプカ改の完成。手前はパネルなしにしてみました。風防で深さがでたため、燃えかすがこぼれにくいです。
五徳とスキレットで熾火調理
持ち運びコンパクトな焚き火台として優秀なラプカですが、風防で薪グリル風にしたことで「熾火を活かした調理」もできそう!五徳の高さは三段階で変えることができます。
今回はユニフレームの小さなスキレット「ちびパン」を2つ並べてハンバーグを焼いてみることにしました。ごとくの高さは一番上にして火力が強すぎないようにしています。
ちびパンに蓋をしたり、途中で裏返して両面焼いたらハンバーグの完成。普段料理を作らない男性陣(父子)が、炭火やガスバーナーを使わず焚き火だけで簡単に調理できました。
ガンガン燃えている焚き火は調理に使うと強火力すぎるので、炎が出なくなった熾火だけ残して五徳の距離を十分に離し、スキレットやダッチオーブンを使うのがコツかと思います。
まとめ
キャンプを愛するクリエイターたちが、こだわりを余すことなく詰め込んだ焚き火台RAPCA。アート・WEB・建築など、いろいろな分野の作り手たちが一つとなって始まったアウトドアブランド “MAAGZ” が最初に考えたキャンプギアです。
アウトドアブランド「MAAGZ」から発売された焚き火台RAPCAは、今回試したウインドスクリーンや焚き火ゴトク以外にも、鉄板や焼き網など様々なオプションが検討されているようです。
組み立ての手間こそ若干ありますが、持ち運びやすいのは大きなメリット。焚き火も熾火調理も存分に楽しめました。クラウドファンディングで多くの支持が集まったのも納得です。