何度でも繰り返し使えるキャンプ用の食器といえば、ステンレスやチタンなどで出来た「銀色の金属製食器」というイメージがあります。
数ある金属製食器のなかでも持ち手の付いた「シェラカップ」は、様々なアウトドアシーンで活躍する万能食器&調理器具として非常に有名。実際にキャンプ場で使っている方もたくさんいらっしゃいます。
アウトドアショップ店頭でシェラカップを買おうとしたとき、大きさも素材もよく似たスノーピーク製とユニフレーム製のどちらにしようか悩んだので両者を比較してみました。
この記事の目次
人気シェラカップを比較
シェラカップの主な素材はステンレスもしくはチタン。本格的な登山など少しでも荷物を軽くしたい場合はチタン製ですが、クルマで行くオートキャンプならステンレス製がオススメ。
ステンレス製シェラカップとチタン製シェラカップを比べると、おおまかに次のような特徴があります。初心者ならまずはステンレス製がお手軽かと。
- ステンレス製のほうが圧倒的に安い
- チタン製のほうが圧倒的に軽い
- チタン製のほうが熱伝導が悪い
素材としての強度や金属臭は感覚に個人差もあるし、気にするほどではないという印象です。もし調理器具としてシェラカップを使う場合、チタンの熱伝導の悪さはバーナーなどで加熱したとき熱が全体に広がらず一部の底が焦げつく原因となります。
ステンレス製シェラカップ比較表
食器として持ちやすく使い勝手が良いのは300ml前後の大きさ。取り皿やコップなどの代わりとして非常に重宝するサイズです。
大は小を兼ねる場合もありますが、ファミリーキャンプで使うときは子供でも持てる大きさ・重さは考慮しておくべき。300mlサイズなら小さな子供でも十分使いこなせます。
300ml前後のステンレスシェラカップを探してみると、スノーピーク製とユニフレーム製のシェラカップが非常に良く似たサイズ・価格帯で販売されているため、両者の比較表を作ってみました。
スノーピーク | ユニフレーム | |
---|---|---|
商品名 | シェラカップ E-103 | UFシェラカップ 300 |
素材 | ステンレス | ステンレス |
容量 | 310ml | 300ml |
重量 | 100g | 80g |
サイズ | 122mm×45mm | 119mm×41mm |
定価 | 1026円 | 1000円 |
セール価格 | 872円 15%オフ | 800円 20%オフ |
表面 | つや消し | 光沢あり |
持ち手 | 短め | 長め |
目盛 | 100ml、200ml | 100ml、200ml、1合 |
上記のとおり非常に似た特徴を持つシェラカップで、実際に手にとってみるとどちらにしようか悩むこともありそうです。次ページではスノーピーク製・ユニフレーム製のステンレスシェラカップの特徴をご紹介します。
スノーピーク製シェラカップの特徴
スノーピークのステンレス製シェラカップ(E-103)は、ユニフレームのシェラカップと比較すると以下の特徴があります。
- 少し大きくて重い
- 落ち着いたマットな表面で厚めな素材
- 持ち手が短く持ちやすい形状
スノーピーク製のシェラカップはステンレス製の他にチタン製も販売されています。40gと半分以下の重さとなりますが、値段は定価1700円と少し高くなります。
持ち手の形状
スノーピークのシェラカップは持ち手の形状が少し特殊。実際に手にとってみると、持ち手が短くて持ちやすいのはメリット・デメリットの両方がありそうです。
メリットとしては小さな子供でもピッタリ指にフィットするため持ちやすいことが考えられます。実際に4歳児の小さな手に持たせてみても、ぐらつくような不安定さは全くありませんでした。
てこの原理を踏まえると持ち手が長いとより重量感を感じるようになるので、小さな子供がいる家庭ならスープや飲み物を入れてもこぼしにくいスノーピーク製の形状がベストと感じました。
一方でこのシェラカップを調理器具としてみた場合、バーナーで加熱するとき持ち手が短いと熱くなりやすいことが考えられます。焼酎や熱燗の温めなおしなど考えている場合は、持ち手の短さをデメリットとして考慮しておいたほうがよさそうです。
ユニフレーム製シェラカップの特徴
ユニフレームのステンレス製シェラカップ(UFシェラカップ300)は、スノーピークのシェラカップと比較すると以下の特徴があります。
- 少し小さくて軽い
- 光沢のある表面で薄めな素材
- 持ち手が長くご飯を計量できる
形状含めほぼ標準的なシェラカップですが、ユニフレームのシェラカップはとにかく種類が豊富。サイズも300mlだけではなく420mlや900mlがあったり、素材はチタン製や真鍮製があったり、ダッチ3兄弟(ゆるキャラ)が描かれたものもあります。
計量カップの代わり
シェラカップでご飯を1合分計量できるというのは意外と便利な点。あらかじめ自宅で計量してくる場合は不要ですが、グループキャンプなどでお米の差し入れを貰う機会があれば現地で計量することもありますし。
とにかくスタンダードなシェラカップを求めているなら、スノーピーク製よりユニフレーム製になります。ただ素材が少し薄いため、温めやすく冷めやすいのがデメリットと感じる場合もありそうです。
シェラカップとの出会い
キャンプを始めてしばらくの間、どうもシェラカップに興味が湧かず。むしろ何となく敬遠していました。キャンプ初心者とはいえ今となっては恥ずかしい限りです。
一般的なシェラカップとは少し違うかもしれませんが、ユニフレームのエコクリーンカップ&どんぶりを北海道帰りにWILD-1で買って使ってみると、あれ?意外といいじゃんシェラカップ!
というわけでスポーツオーソリティのセールを利用して、ファミリーキャンプでも使えるシェラカップを探しにいってきた次第です。
スノーピーク製を購入!
スポーツオーソリティの特別セールで「スノーピーク製のシェラカップ」を4つ買いました。店頭でユニフレーム製とだいぶ悩みましたが、子供向けとして使いやすそうというのが最大の理由です。
スノーピーク製品は全般的に「過剰品質&高価格」と感じるものが多いのですが、ステンレスシェラカップは(珍しく)他社と似たような価格が設定されています。
コストパフォーマンスに優れたスノーピーク商品といえば個人的な感覚としては「アメニティドーム」と「シェラカップ」くらいかなと。他のアイテムはちょっとお高め。
シェラカップは重ねるとコンパクトになり1個で複数の役目(食器・調理など)を果たしてくれるため、もしキャンプするなら何個か持っていても損は無いです。
キャンプ初心者に最適なホーロー食器セットの収納ケースにもピッタリ重ねて収めることが出来るので、一緒に使うとキャンプ生活が更に便利になりそうです(^^)