春キャンプや秋キャンプで愛用しているアルパカストーブTS-77反射型。ゴールデンウィーク5連休の初日にベランダでメンテナンスしてみました。
市販の工具で簡単に分解できるほどシンプルな構造で、激落ちくんシリーズのセスキ炭酸ソーダとメラミンスポンジで油汚れも泥汚れもキレイになりました。
ガラス筒の割れがないか、パッキンの劣化がないか一通り点検を実施。本体と共に替え芯を購入していたことを思い出し、オーバーホールのついでに交換しました。
この記事の目次
アルパカのオーバーホール
我が家が使っている石油ストーブは韓国製のアルパカストーブTS-77反射型。ほどほどの出力、純正の反射板、余計な機能のないシンプルさを気に入っています。
2015年の購入から5シーズン使用し、天板や本体には泥汚れが大量に付着。七輪用の五徳にダッチオーブンやおでん鍋を乗せて調理していたため、油汚れもべったり。
アルパカの分解に使う工具
アルパカストーブを分解するために使う工具は、上の写真左からラジオペンチ、19mmソケットレンチ、プラスドライバー、7mmソケットレンチです。
19mmは6角ナット用、7mmは6角ボルト用。ソケットレンチではなく市販のペンチやスパナでもOK。軍手や革手袋があると怪我防止に役立ちます。
アルパカの掃除に使う道具
キャンプ道具の汚れを落とすとき、重曹やクエン酸などケースバイケースで使い分けていますが、今回はセスキ炭酸ソーダとメラミンスポンジで勝負。
セスキ炭酸ソーダは重曹より強いアルカリ性なので、ストーブにこびりついた汚れを浮かすのにピッタリ。合成界面活性剤を使っていないため環境にも優しい!
プラスドライバーで安全網を外す
アルパカストーブは分解しないと掃除しにくい部分があります。まずは上に乗っている天板とゴトクを取り外し、天板受けにある3つのネジをプラスドライバーで外します。
ネジを外すと天板受け、安全網、運搬用の取っ手、反射板などを順番に取り外すことができるようになり、これだけで一気に本体を拭き掃除しやすくなります。
ソケットレンチでボルトとナットを外す
次に7mmソケットレンチで3本の支柱の近くにある6角ボルトを外します。反射板の付いていないモデルの場合は、このタイミングで安全網全体が取り外せるはずです。
耐熱ガラスのついた燃焼筒セットを外して退避し、芯を一番上まで上げ、プラスチックの調節ノブを手前に引いて外します。徐々に手が汚れ始めるため要注意。
19mmソケットレンチで緩めたあと、ラジオペンチで歯車の付いたギアセットを引っこ抜きます。ついでにパッキンを交換しておくと燃料漏れ防止に効果大。
蝶型ナットを外して芯筒を取り出す
燃料タンクと芯筒が蝶型ナットで4ヶ所固定されており、手で回して外します。これで着火するとき先端だけ見えていた芯と芯ホルダーをまとめて外せるようになります。
布生地のようなガラスファイバー製の芯は、芯ホルダーの内側の突起に引っかかっているだけ。タンク内の細かなゴミを取り除き、隙間に異物がないかチェックします。
新しい芯を芯筒に取り付ける
新しい芯を芯ホルダーの内側から押し付けるように取り付けます。芯のオレンジ部分に黒い線が書いてあったため、芯ホルダーの上部にピッタリ合うようにしました。
取扱説明書によると芯が54mm程度出るようにセットとのことでしたが、黒い線に合わせて取り付けると実測で51mmでした。新旧の芯を比較して問題はなさそう。
激落ちくんの汚れ落とし効果は抜群
各部品がバラバラになったタイミングで、激落ちくんシリーズのセスキ炭酸ソーダとメラミンスポンジで軽くゴシゴシすると、大半の汚れがキレイに落ちてくれました。
分解した時と逆の手順で組み立て
掃除が終わったら分解したときと逆の手順でギアセットを側面から押し込み19mmの6角ナットで固定。芯筒を蝶型ナットで固定し、7mmの6角ボルトで支柱を固定。
反射板や安全網などを穴に差し込んだらプラスドライバーで天板受けを固定し、ゴトクと天板を上から乗せたら整備完了。作業開始から完了まで約1時間半でした。
まとめ
アルパカストーブ購入後、はじめてオーバーホールしてみました。自動消火装置が付いていない分、部品の構造がシンプルで、思いのほか簡単にメンテナンスできました。
5シーズン使った汚れがこびりついていましたが、セスキで拭き取るとだいぶキレイになりました。大好きなアルパカストーブ、今度も大切に使っていきたいと思います。