9泊10日東北・北海道キャンプの旅で宮城県仙台市郊外にある「天守閣自然公園オートキャンプ場」に滞在しました。
ピザも焼ける本格的な石釜に加え、非常にキレイな露天風呂まであってアウトドア初心者にもイチオシなキャンプ場でした。
キャンプ場の基本情報
住所:宮城県仙台市太白区秋保町湯元源兵衛原10
アクセス:東北自動車道の仙台南インターから車で15分(約10キロ)
当キャンプ場は完全予約制となっていて、期間限定でオープンしています(4月1日~10月20日の土日祝日のみ、ただしゴールデンウィークと7月~8月は毎日営業)。
サイトは全19区画でこじんまりとしていますが、各区画の広さは約100平方メートルと大きく安心です。一般的なキャンプ場と同じくサイトによって多少大きさや形が異なりますが、どこも整備がキチンとされていました。
全サイトにAC電源が付いていますので、夏の暑さ対策、春秋の寒さ対策、スマホの充電にも役立ちますね。共用施設として流し台、調理台、ガスコンロ(1回500円)が完備された炊事棟があり、その隣にはトイレや洗面台があるサニタリー棟があります。
サイト料金は1泊あたり3200円で、入場料が大人1000円、 こども(4歳~小学生)500円となっています。幼稚園児2名の4人家族で1泊2日の場合、計6200円でした(入場料は2泊目以降半額)。キャンセル料は7日前から日付に応じて発生します。
チェックイン15:00、チェックアウト10:00で、宿泊の受付は17:00までとなっています。デイキャンプも可能で、10:00~15:00の最大5時間でサイト料金1600円+入場料大人450円、こども100円です。幼稚園児2名の4人家族であれば計2700円となります。
キャンプ場の滞在時間はかなり短めの設定。宿泊時のチェックインが15時~と遅めなので、デイキャンプとセットで予約する方もいるそうです。キャンプスタイルに合わせてアーリーチェックイン・レイトチェックアウトとして組み合わせるのも良いかと思います。
オートキャンプ場は東門入口です。仙台市街から向かうと一番手前の入口になりますので、通りすぎないように要注意。
メインゲートとは別で、キャンプ場と管理棟のあいだには電動ゲートがあり、開閉には都度スイッチを押す必要があります。セキュリティ対策が十分にされていることが随所に伺えます。
管理人は9:00~17:00のみ常駐しており、夜間の緊急時はインターホンで連絡となります。東門入口のメインゲートは夕方でシャッターが下りてしまいますが、21:00まではインターホンで連絡をとれば開閉可能でした。もちろん緊急時は21:00以降も開閉可能です。
管理棟にはイタリアンカフェ(カフェ・ロシェ)が併設されています。オープンテラスがあり、四季折々の雄大な景色を眺めながらお茶することができます。
サイトの状態を確認
各サイトでは指定された場所(サイト上の固定された石畳)での直火が可能です。サイト間は緩やかに仕切りされています。
各区画はキレイに整備されていてフカフカの芝生。平坦でペグの刺さり具合も良好なので、初心者にもおすすめです。
以下はキャンプ場の禁止事項となっていますので注意が必要です。ペット同伴不可というのと、手持ちでも花火不可というのは特に気をつけたいところです。
- 指定場所以外での直火
- ペット同伴
- 花火
- カラオケ
- 発電機
- 植物の採取
- 芝生への車の乗り入れ
本格的な石窯♪
天守閣自然公園オートキャンプ場には本格的な石窯が常設されており、計4炉口が利用可能です。ピザやグラタン、パイ包みやミートローフなど本格的な料理を作ることができますね。石釜は秋保石製で、料金は1炉1000円、全炉3000円、薪代(1炉)1000円となっています。
キャンパー専用風呂が最高!
オートキャンプ場の炊事棟隣にあるサニタリー棟です。お手洗い・洗面所・シャワー(露天風呂)があります。
棟内はとても綺麗になっていますが、トイレは近年珍しくなってきたいわゆるボットン便所。最近ではウォシュレットのあるキャンプ場も増えてきましたが、天守閣自然公園は未設置のようでした。
サニタリー棟にあるのが「鹿乙の湯」です。ここには大小2つの浴室があり、11:00~17:00は貸切風呂として入場料+大:2100円(1時間)、小:1600円(1時間)で利用可能となっていました。
17:00以降は隣接するオートキャンプ場に宿泊するキャンパー専用風呂となります。嬉しいことにキャンパー専用風呂は基本料金に含まれているため、追加料金不要(無料)で何度も入浴可能でした。
我が家が宿泊した日の夜は大が男性用で小が女性用となっていたので、今回は大を紹介します。当日は宿泊者が少なかったため、入浴中誰も来なくて事実上の貸切状態です。
シャワーが計6台設置されていました。とても綺麗な内装で湯量も十分です。最大19サイトであることを考えると過不足ない数だと思います。リンスインシャンプーとボディソープもおいてありました。
写真は撮っていませんでしたが、脱衣所にはドライヤーも設置されていました(もちろん無料)。キャンプ場にあるお風呂としては十分すぎるほどの設備です。
シャワーの奥にある扉を開けて外に出ることができます。扉が結構固いので大人が開けてあげたほうが良さそうですね。石畳を歩いて奥に進むと・・・
大きな露天風呂!これは疲れた体に効きますね。自然に囲まれた場所なので、虫の音が心地よく感じます。
少し離れたところにある照明が白色なので虫が結構寄ってきているのが見えますが、その分お風呂内では全く気になりませんでした。
露天風呂は夜間のみ利用可能で翌朝は利用不可となりますが、シャワーは朝8時まで利用可能でした。キャンパー専用風呂の終了時刻は日によって異なるようですが、我が家が宿泊した日は21:00まででした。
お風呂あがりに冷たい飲み物が飲みたいとき、ゲートが閉まった夜間に飲み物が不足したときには、炊事棟に自動販売機が置かれていますのでいつでも購入することができます。
水まわりをチェック
気になる水まわりとゴミ分別についても確認しました。シンクは12ヶ所あって、19サイトのキャンプ場にしては十分すぎるだけの数が確保されています。シンク横には台があるので、洗い終わったものを置くのに役立ちました。
蛇口から出るのは水だけで、洗い物に便利なお湯は出ないようです。子供がシンクを使う際に使う踏み台も置いてありました。
ゴミの分別は他のキャンプ場と大差なく、ペットボトル、缶と瓶、燃えるゴミ、残飯に分かれています。炊事棟の裏手に大きなゴミ捨て場があり、各サイトから遠くないので便利です。ごみ出し時間の指定は特にありませんでした。
天守閣自然公園を散策
天守閣自然公園の園内図をみると、オートキャンプ場が一番手前にあり遠くまで公園が広がっているのがわかります。カフェ、日帰り温泉、庭園、ロッジなどが点在しています。
湯元小屋館跡自然庭園の入場料は大人450円、こども100円です。デイキャンプの入場料と同一の設定でした。オートキャンプ場やロッジ村、市太郎の湯を利用している場合は無料です。オートキャンプで1泊2日滞在した場合は2日間の入場パスがついてきます。
ではさっそく公園内を散策に出発!オートキャンプ場の受付隣にある入口から庭園内を巡ります。入口は他にも北正門があり、どちらからでも出入りが可能です。
注)動物除けのため電気柵が設置されている場合があるため、遊歩道以外の場所に入る際は注意が必要とのことです。
庭園内から見るカフェ・ロシェ。木々や池があり風情を感じます。建物の奥にオートキャンプ場があります。
園内には随所に小川が流れ、マイナスイオンをたくさん浴びることができそうです。紅葉の季節はさぞ綺麗でしょうね。ぜひまた訪れてみたいものです。
菖蒲園のような雰囲気ですが、残念ながら既に見頃は過ぎてしまっていたようです。この時期は子供達の好きそうな遊び場と化してます。猛ダッシュで駆け抜けて、泥沼に落ちる子もいるでしょうね。
日本庭園といえば「ししおどし」。いい音色が園内に響き渡ります。大人の方はぜひこどもにししおどしの原理、仕組みについて説明してあげましょう♪
庭園内にある足湯「やかたの湯」です。散策ついでに立ち寄りましたが、オートキャンプ場から歩いて5分かからない距離にあります。庭園内には大小2ヶ所の足湯があり、撮影したのは大きい方です。
足湯から見える景色、癒されます。ホント最高です。足湯自体も大きく30人は同時に浸かることができそうです。タオルを忘れた場合でも近くに自販機が置いてあるので安心ですね。
昼は足湯に浸かり、夜はキャンパー専用の露天風呂。キャンプに来ているにも関わらず、情緒ある温泉街にでも来ている気分です。
まとめ
仙台市郊外の秋保温泉近くにある「天守閣自然公園オートキャンプ場」についてご紹介しました。大都市近隣にも関わらずこれだけの自然に囲まれた場所でキャンプでき、千葉県人の我が家としても十分満足しています。
サイトも区画が綺麗に整備されており、平坦で芝生のため初心者にもうってつけかと思います。凝ったアウトドア料理を作りたい場合も本格的な石窯が設置されているので、ピザやグラタンなどたくさんチャレンジできそうですね!