テント撤収のコツはプロのYouTube動画を参考にしたい

Xフレーム2本で自立したインナーテント

 キャンプ場に着いて設営や準備するのは好きだけど、撤収や片付けは正直ちょっと面倒くさいと感じる人は一定数いるのではないかと思います。自分もそんな一人です。

 10回ほど経験すれば効率的に作業できるようになるとはいえ、徐々に自己流になってしまうことも。世の中にはもっと良いテクニックがあるのに、一生気付かないなんてもったいない。

 初心にかえってネットでテント撤収のコツを調べてみると、YouTubeで初心者にもわかりやすい動画を見つけました。有識者の知識と経験に基づくアドバイスは勉強になりますね。

テント撤収のコツを動画に学ぶ

 自分で動画撮って解説しろよって話ですが、この動画を見ればOK。さすがプロはすごいですね。基本的なテント撤収のポイントが1本によくまとまっていました。

 登場するテントはまだ利用者が少ない海外メーカーのものですが、国内メーカーのドーム型テントも似たようなものだと思います。以下は自分が普段気を付けている撤収のコツです。

ペグは風上の一部を残しておく

アメニティドームのインナーテントの構造

 動画ではペグを先に全部抜いていましたが、風がない日はそれでもOK。風がある日はペグを全部抜くと吹き飛ばされるので、風上のペグ数本だけは抜かずに終盤まで残しておきます。

風上ではなく風下のペグだけ残すとテントがひっくり返って大惨事に。風上がわからない場合は均等にペグを残しておけば大丈夫です。

空気の逃げ道を確保して巻く

テントを畳むときは収納袋の幅に合わせる

 フライシートやインナーテントをグルグル巻きにするときは、動画でも紹介されていたとおり収納袋より小さく折りたたむのですが、必ず押し出されるように空気の逃げ道を作っておきます

 うまく空気が抜けてくれないとテントが膨らんだままになってしまい、巻いたときなかなか小さくなってくれません。通気性の良いコットンはさておき、ポリエステルだと致命的。

 インナーテントのファスナーは前後ともに半分くらい開けておき、フライシートは天井側からグルグル巻きにして最後に地面側が巻かれるようにすると、中の空気がうまく抜けてくれます。

撤収途中でフレームは折っておく

インナーテントの赤いスリーブに赤いXフレームを通す

 テントの周囲に何もないときはフレームを押し込みながら抜き、半分に折りたたむのが正解。真ん中から折りはじめるやり方は、内部で伸縮するショックコードを長持ちさせる秘訣です。

 実際にはオートキャンプ場だとテントの近くにクルマがあり、押し込みながらフレームを抜くとクルマに接触して傷つける可能性あり。隣のテントと近いときは迷惑をかけてしまうことも。

 もし広い場所が取れないときは、押し込みながら抜く途中で2回ほどフレームを折り畳むのがおすすめ。その後、伸ばして作業できる場所に移動して再び真ん中からフレームを折り直します。

雨撤収は大きな箱に放り込む

雨撤収時は頑丈収納ボックスがあると助かる

 雨撤収は生地が異常に重くなり、地面の上で畳むのも重労働。力任せに引きずると汚れたり破けたりするため、雨撤収のときは畳まずに大きめの箱に突っ込み、持ち帰ります。

 そのほうが時短になるし、どちらにせよ帰宅してから干さないとカビが生えてしまうので、悪天候のなか頑張って畳む必要はないと感じています。タープもシートも全部突っ込んでOK。

 キャンプで役立つ大きな箱として定番かつ安価な製品は、無印良品のPP頑丈収納ボックス特大、アイリスオーヤマのRVBOX 800ODBOX 800がよく用いられています。

まとめ

ドーム型テントとヘキサタープを二股ポールで連結

 雨や雪が降っているとき、風が吹いているとき、強い日差しが照りつけているときなど、時間をかけて落ち着いて丁寧に畳むのが難しい場合、以下のポイントを参考にしてみてください(^^)

  • 風があるときは風上のペグを数本抜かずに残しておく
  • インナーのファスナーは前後とも半分くらい開けておく
  • 天井側から巻き始め地面側から空気が抜けるようにする
  • 狭い場所では長いフレームを途中で折り曲げておく
  • 濡れたテントは現地で畳まずに大きな箱に入れて持ち帰る