PD 100W対応のポータブル電源「EENOUR P302」を使ってワーケーション体験

テントとポータブル電源でワーケーションもどき

 利根川河川敷の野田市スポーツ公園にソロキャンプ用のテントを張り、キャンプ道具に囲まれながらスマホやパソコンで作業する「ワーケーション」もどきを体験。

 USB PD 100Wの入出力に対応した小型ポータブル電源「EENOUR P302」が今回の外遊びの相棒です。中型ポータブル電源「Jackery 700」とも比較してみました。

 昨今は1000Whを超える大容量ポータブル電源が人気ですが、デイキャンプで使ってみると容量やサイズがちょうど良い感じ。ソロキャンプにも使えそうな予感!

雰囲気だけのワーケーション

NSP野田市スポート公園でデイキャンプ

 平坦かつ整備された芝生に無料でテントやタープを張れる、かつての人気スポット「野田市スポーツ公園」。いま話題のワーケーションを(雰囲気だけ)試してみました。

ワーケーション(英語:Workation)とは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語(かばん語)で、観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方。

出典:Wikipedia「ワーケーション」

 野田市スポーツ公園が火器厳禁となって以来、下流にある火器使用可能な利根川ゆうゆう公園に大勢のキャンパーが流れ、最近はかなり混雑しているようですね。

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ポータブル電源が作業のおとも

ogawaヴィガスをフルメッシュにしてワーケーションもどき

 大量にRAW現像したり、4K HDR動画を編集しながら処理の合間にブログを書くのが主なノートパソコンの使い方なのですが、内蔵バッテリーだと2時間半が限界…

 ワーケーションとして屋外で作業するとき気にしなくてはならない電源事情。AC電源設備のない場所ではモバイルバッテリーやポータブル電源が頼りになります。

 というわけで、綺麗に整備された芝生にテントを張り、テーブルやローチェア、コットなどを並べて作業開始。ポカポカ陽気なので前後左右4面フルメッシュです。

ポータブル電源「EENOUR P302」

EENOUR ポータブル電源 P302はコンパクトで持ち運びやすい

 今回のデイキャンプ兼ワーケーションもどきにお供いただくポータブル電源は「EENOUR(イーノウ) P302」。電源容量は80,000mAh(296Wh)です。

 昨今流行りの大容量ポータブル電源より容量は控えめですが、片手で持ち運びやすいサイズに収まっており、半日使う程度であれば十分足りそうな予感。

 パッとみた感じ、コンパクトな割りに出力端子の数が多く、小出力の電化製品をたくさん繋いで同時に使うのに適したポータブル電源と思われます。

EENOUR P302のスペック概要

EENOUR ポータブル電源 P302の製品スペック

  • インバータ容量:定格300W(瞬間450W 3秒、瞬間600W 1秒)
  • ACコンセント:計4口(正弦波 60Hz)
  • USB-A出力:計3口(QC3.0×1、5V/2A×2)
  • USB-C入力&出力:PD 100W
  • シガーソケット出力:12V/10A
  • AC充電器入力:DC15V/4A 60W
  • 車載充電器入力:12V/5A 60W
  • LEDライト:4段階調光
  • 動作温度:0℃~40℃

 抜粋した製品スペックは上記の通りです。家庭用コンセントと同じように純正弦波で出力されるのも安心できるポイント(正弦波は電化製品に優しい)ですね。

ポータブル電源自体を充電しながら他の機器に電力を供給する「パススルー充電」にも対応しています。

 付属品はACアダプターやカーチャージャー用のケーブルなど数点。アウトドアで便利な太陽光での充電にも対応していますが、ソーラーパネル自体は別売りです。

USB PDの入出力がとっても便利

MacBook ProにUSB PDで給電中

 EENOUR P302の大きな特徴が、前面にあるUSB Type-C(USB-C)端子。USB PD(Power Delivery)に対応しており、その出力は100Wと非常に強力。

EENOUR P302は急速蓄電テクノロジーを使用することで、DC 60W入力とUSB PD100W入力が同時に接続されている場合、ポータブル電源に高効率で電力供給が同時に行えます。最速2〜3時間でフル充電が完了します。

出典:Amazon商品説明

 最大100Wで出力できるだけでなく、ポータブル電源本体を充電するときにも100W入力として使える優れもの。USB PDの双方向性が良い感じに発揮されていますね。

MacBook Proで100W出力を認識

MacBook ProでUSB-PD 100Wを認識

 本当にUSB PDで100W出力されているかMacBook Proで確認すると、確かに100Wと認識されていました。13インチなので実は60Wあれば十分ではありますが(^^;)

USB PD 100Wをフルで活用するには対応ケーブルが必須。MacBook付属のUSB-Cケーブルは100Wの高出力にも対応しているようです。

 一般的なポータブル電源はUSB PDに対応するためにACアダプターのような別製品が追加で必要なのですが、EENOUR P302は内蔵されているから場所を取りませんね。

半日ほど屋外で使ってみた感想

USB PDに対応したアダプターをつけるとサイズが大きくなる

  • USB-C:MacBook Pro
  • USB-A:iPhone、AirPods、iPad mini
  • シガーソケット:車載冷蔵庫
  • ACコンセント:カメラの充電

 今回もっとも多く同時接続したのが上記の組み合わせ。それぞれの出力が大きくないため合計300W以内に十分収まっており、動作に全く問題ありませんでした。

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 残量と出力を数値で確認できないのは少し気になるポイントかも。残量だけは目盛りでわかるのですが、数値で表示されたほうがわかりやすいと思いました。

Jackery 700とのスペック比較

EENOUR P302とJackery 700を並べて比較

 週末1泊2日のファミリーキャンプで使用しているポータブル電源「Jackery 700」と比べてみました。容量にほぼ比例したスペックになっているようです。

比較 EENOUR P302 Jackery 700
電源容量 296Wh 700Wh
重量 約3kg 約6.3kg
定格出力 300W 500W
瞬間最大出力 600W 1,000W
サイズ 21cm×15cm×21cm 30cm×19cm×19cm
主な特徴 LEDライト付き
USB PD 100W入出力
持ち手が収納式
出力や残量が数値
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 1泊2日のファミリーキャンプでポータブル電源をフル活用するときは大容量(1000Wh以上)・大出力(1000W以上)が便利そうですが、サイズも価格もすごいんですよね(^^;)

まとめ

EENOUR ポータブル電源 P302の外箱

 気温15度近くまで上がったポカポカ陽気の1日。ポータブル電源とノートパソコンを持ち出して半分デイキャンプ、半分ワーケーション風に遊んでみました。

 日帰りで暖房器具を使わない場合、よりコンパクトなポータブル電源が使いやすいと感じました。大は小を兼ねるとはいっても、荷物は小さくて軽い方が手軽ですしね。

 2021年4月時点でUSB PD 100Wを出力できるポータブル電源やモバイルバッテリーは少なく、ポータブル電源自体の充電にもUSB PDが使えるのはかなり便利でした。

当記事は販売元よりポータブル電源「ENNOUR P302」と車載冷蔵庫「ENNOUR S32」の提供を受けて書いています。