薪割りハンマー比較。軽く振りやすいショックレスハンマーが優秀

キンドリングクラッカーとショックレスハンマーで薪割り

 小さな子供でも安全に薪割りできるキンドリングクラッカー。薪割りで使用するハンマーを「割りやすさ」「振りやすさ」「手に伝わる衝撃」の観点で比較してみました。

 キンクラ純正ハンマー「ファイヤーサイドストライカー1000」はヘッド重量があり、立った状態で数本割るときの効率は最強。ただし疲れ方がハンパなく子供にも不向き。

 金属の粒がたくさん入ったショックレスハンマーはヘッドの重さの割に強い力がかかり、反動が少ないため疲れにくくバランスが良いと感じます。コスパの良さも魅力です。

薪割り用ハンマーを比較

女性でも簡単に薪割りできるキンドリングクラッカー

薪ストーブや暖炉の着火に、アウトドアの焚き火や料理に欠かせない焚き付けですが、焚き付けづくりは意外と手間のかかる作業です。しかし、キンドリングクラッカーを使えば、簡単&スピーディーに作業することができます。

出典:ファイヤーサイド「キンドリングクラッカー」

 ファイヤーサイドのキンドリングクラッカー(通称:キンクラ)は、ナタやオノを使わずにハンマーだけで薪を割れる便利グッズ。私の大好きなキャンプ道具の1つです。

キンクラ薪割り対決

薪割りハンマー5種類で広葉樹の薪割りして比較

 怪我の危険性が少ないだけでなく、薪を効率良く割ることができ、薪ストーブ用の太い広葉樹薪から焚き火に適した適度な太さにするとき、薪割り台と共に愛用しています。

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【製品レビュー】ファイヤーサイドのキンドリングクラッカーは安全かつ効率的に薪割りできる便利アイテム。怪我しやすい鉈や斧を使わずショックレスハンマーやパーマークの薪割り土台と組み合わせることで焚き火や薪ストーブ用の薪作りがとにかく捗ります。

 実際に薪割りして使い勝手を比較したハンマーは5種類。上の写真左からショックレスハンマー、ペグハンマー、キンクラハンマー、アイアンハンマー、ゴムハンマーです。

市販のショックレスハンマー

薪割り時の衝撃が少ないショックレスハンマー

ショックレスハンマー
薪の割りやすさ
(4.0)
振りやすさ
(4.0)
手に伝わる衝撃
(5.0)
総合評価
(5.0)

 ホームセンターで売っていたショックレスハンマー(無反動ハンマー)。ヘッド内に小さな金属の粒が入っており、振るとシャカシャカと音がする不思議なハンマーです。

 重量が軽いため女性や子供でも振りやすいのに、強い衝撃が薪に伝わり、順調に薪が割れていきます。チェアに腰掛けたまま薪割りしてもあまり疲れずに快適!

Snow Peak ペグハンマー PRO.C

スノーピークのペグハンマー銅ヘッドで薪割り

ペグハンマー PRO.C
薪の割りやすさ
(3.0)
振りやすさ
(4.0)
手に伝わる衝撃
(3.0)
総合評価
(3.0)

 キャンプを始めた当初より使っているペグハンマー。重量は約670g、長さは約29cm。約3年ほど前に銅ヘッドを交換済みですが、既にだいぶ凹んできています。

 銅ヘッドのペグハンマーは鍛造ペグを打つには有利でも、太い薪にはあまり効果がなく、かなりのスピードで力強く振り下ろさないと太い薪は割れませんでした。

ファイヤーサイドストライカー1000

ファイヤーサイドストライカー1000で薪割り

ファイヤーサイドストライカー
薪の割りやすさ
(5.0)
振りやすさ
(2.0)
手に伝わる衝撃
(3.0)
総合評価
(4.0)

 メーカー純正の薪割り用ハンマー「ファイヤーサイドストライカー」。ヘッド重量600g・800g・1000gの3種類があり、成人男性向けの一番重い1000gを選びました。

片口タイプの先切り金槌。両口タイプに比べ、テイクバックからダウンスイングへの切り替えがスムーズで操作性が良好です。手首のスナップを利かせ一撃でしとめ、爽快な打感を楽しみましょう。

ファイヤーサイドストライカー1000は体力の消耗が激しい

 ずっしり重いものの振り切れなくはない程度。普段通り振り落とすと一発でパッカーン。キレイに割れれば手に伝わる衝撃はほとんどなく、数本割っても疲れを感じず良い感じ。

 とはいえ薪に節があれば割れないし、一発で割れなかったときの手に伝わる衝撃はなかなかのもの。20回ほど振ると徐々に疲れてきて、休憩しながらでないと無理かも…

ogawa アイアンハンマー

ogawaアイアンハンマーで薪割り

アイアンハンマー
薪の割りやすさ
(2.0)
振りやすさ
(3.0)
手に伝わる衝撃
(2.0)
総合評価
(2.0)

 アポロンやグロッケ12 T/Cに付属していたアイアンハンマー。重量は約580g、長さは約27cm。グリップがゴム巻きなので、不意にすっぽ抜けにくくなっています。

 薪割りすると手にかなりの衝撃が伝わってきます。その割になかなか割れないのはハンマーの重量が軽いのが原因と考えられます。ペグハンマーで薪割りは総じて不向きなのかも。

市販のゴムハンマー

市販のゴムハンマーで薪割り

ゴムハンマー
薪の割りやすさ
(1.0)
振りやすさ
(5.0)
手に伝わる衝撃
(4.0)
総合評価
(2.0)

 子供達が幼稚園児だった頃、誤って手を叩いても怪我しにくいハンマーはないかとホームセンターで購入したゴムハンマー。予想通り、薪割りには全くもって不向き。

 ヘッドの重さが軽いこととゴムが衝撃を吸収していることが理由と考えられます。針葉樹薪であれば問題なく割れますが、広葉樹薪には全く太刀打ちできませんでした。

まとめ

キンドリングクラッカーで焚き火用の薪を大量生産できる

薪割りハンマーのわかったこと
  • ファイヤーサイドストライカー1000はテンポ良く割れるが体力がもたない
  • テントを立てるときに使うペグハンマーは思いのほか薪が割れない
  • ゴムハンマーはビックリするほど薪が割れない(ピコピコハンマーと大差ないかも)
  • ショックレスハンマーが全てにおいて及第点でバランス良し(しかも値段が手頃)

 手持ちのハンマー5種類で薪割り対決してみました。チェアに腰掛けながら薪割りするときは手首のスナップに頼ることが多く、重いハンマーだとすぐに疲れてイマイチ。

Amazonショックレスハンマー

 一方でショックレスハンマーは軽さの割に強い衝撃が薪に伝わり、手首のスナップ中心でも良い感じで割れてくれました。ご参考までに私が使っているのは以下の製品です。

高儀 M&M ショックレスハンマー 1.5P

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