本体重量800g、収納時の厚さ3cmと軽量コンパクトながら、太くて長い薪を安定して組める焚火台「TOKYO CRAFTS マクライト」をキャンプで使ってみました。
組み立てや分解は数回経験すれば約1分で済み、本体が軽いため灰や燃えかすを捨てるのも簡単。収納ケースやゴトク付きで定価1万円以下と手の出しやすい価格です。
家族で焚き火を囲むファミリーキャンプ、親子でしっぽり火を眺めるデュオキャンプ、そのどちらにも対応でき、発売以来品薄になっているのも納得の作りと感じます。
この記事の目次
TOKYO CRAFTS マクライト
TOKYO CRAFTSの焚火台MAKULITE(マクライト)。まずはじめに感想を要約すると、先行他社製品の特徴や市場のニーズをよく分析して開発された製品です。
グループでも、ソロでも。この焚火台に境界はない。TOKYOCRAFTSの新作焚火台マクライト!
■薪を自由に組める広々した火床
■バッグにも収まるコンパクト設計
■五徳パーツはシーンによって使い分けが可能
KUBERUを作った時からの課題だった重量と収納性を解決した焚火台です。本体重量が794gでA4より少し長めのサイズに収納できます。
軽量コンパクトさがウリの焚火台
第一弾のKUBERUが「SNS映え要素の強い、魅せる焚火台」だったのに対し、第二弾のマクライトは「軽量コンパクトさがウリの焚火台」と全くコンセプトが異なります。
KUBERUは斜めに薪をくべる特殊な構造上、焚火台の強度を高める必要があり、軽量コンパクトさは二の次でした。その分、実用性と見た目のインパクトはかなりのもの。
マクライトの製品スペック
- 材質:ステンレス(SUS304)
- 組み立てサイズ:W36×D40×H32cm(ゴトク除く)
- 収納サイズ:W21×D40×H2.5cm(収納ケース除く)
- 本体重量:794g / ゴトク重量:135g
- 火床耐荷重:15kg / ゴトク耐荷重:7kg
注目すべき製品スペック上のポイントは、本体重量と収納サイズと強度。かなりの軽量化・コンパクト化を図りつつ、しっかり耐荷重が確保されていますね。
便利なゴトクと収納ケース付き
ダッチオーブンすら載せられる定番焚火台「ユニフレーム ファイアグリル」が分散耐荷重20kgなので、マクライトの耐荷重15kgは焚き火には過不足ない強度といえます。
さらにマクライトには便利なゴトクと収納ケース(ポリエステル製)が付属しています。本体+ケースで考えた場合、ファイアグリルとほぼ同額(1万円弱)で入手できます。
ステンレスをたわませて強度を確保
こんなに軽くて薄いパーツを組み合わせて、なぜ強度を保てるのか。それは両サイドのステンレス板を内側にたわませてアーチ状にし、火床と合体することで負荷分散されるから。
湾曲させて組み立てるアイディアはMAAGZ RAPCAの風防にも採用されており、マクライトは切れ込みに差し込む形式を採用して強度アップ。つまり、よくできています。
薄いと持ち運びが苦にならない
収納ケースに入れた状態で厚さ約3cm、平面の大きさとしてはA4サイズより少し大きい程度。収納ボックス等の活かしきれない隙間にスッと入れて気軽に持ち運べます。
マクライト本体は3つのパーツで構成されており、組み立てはコツさえ掴めば1分かかりません。初回だけ説明書を見ながらでしたが、2回目以降は直感で組み立て可能です。
薪の燃え方と燃焼効率は良好
焚火台の組み立てが終われば、あとは薪を燃やすのみ。マクライトの底や側面には通気用の切れ込みがあり、少量の着火剤を下に置けば、いとも簡単に薪が燃え始めました。
薪ストーブで愛用している長さ約30cmの広葉樹薪「鬼の薪」をキンドリングクラッカーで細く割って焚き火に使ってみたところ、火床の大きさ的にだいぶ余裕がありました。
約40cmの太い薪も燃やせる
長さ約40cmの太くて不揃いな広葉樹薪を乗せてみたところ、多少窮屈さはありますが、対角線を使った組み方であれば問題ありません。耐荷重的にも全く問題なし。
マクライトに適した薪の長さは30〜35cmと思われます。左右に太い薪を置く「ロングファイヤー」やキャンプファイヤーと同じ「井桁」など様々な組み方ができました。
本体が薄くて軽いと片付けが簡単
本体が薄くて軽いと、とにかく片付けが簡単です。焚火台自体が冷めやすく、灰や燃えかすを捨てにいくとき腕が痛くなく、撤収日の朝に焚き火しても片付けの邪魔にならず。
毎度の分解も1分かからず完了。ゴトクの強度がそれほどでもないため、大鍋やダッチオーブンは上から吊り下げると細かく火力調整でき、より使いやすく感じました。
灰や燃えかすが隙間から落ちる
少しだけ気になった点としては、酸素を取り込むスリットや開放感のある形状から想像できる通り、ある程度地面に細かな灰や燃えかすが落ちてしまいました。
地面に可燃物がない砂や土は良いとして、草の生えたサイトや落ち葉の上では、難燃性のスパッタシート(焚き火シート)をマクライトの下に敷くことをおすすめします。
マクライトの感想まとめ
- 約800gと軽量なのに太くて長い薪を燃やせる
- 収納時の厚さ約3cmと薄くて持ち運びやすい
- 組み立てと分解は慣れれば約1分と簡単
- 定価1万円以下で収納ケースとゴトク付き
- 入手性にやや難あり(需要に供給が追いつかない)
- 地面によってはスパッタシート推奨
TOKYO CRAFTSの焚火台第二弾「マクライト」のメリット・デメリットは上記の通りです。生産が追いつかないほど大人気とのこと、使ってみてその評価も納得でした!
公式サイトTOKYO CRAFTS「マクライト」