ユニフレーム「ちびパン」はちょっとした一品料理やおつまみを作るとき便利な6インチサイズの鉄製フライパン。通称「ニトスキ」ことニトリのスキレットと並んで人気のある小型スキレットです。
焚き火台やバーベキューコンロで直火にかけても使えるほどの耐熱強度がありながら、そのまま食卓に並べて食器代わりとしても活用できニトスキよりも手入れが簡単という優れもの。
キャンプでフル活用しているとハンドル(持ち手)が熱くなったり蓋をしたくなったりと不満を感じることがありますが、そんなときはオプション品を使えばスッキリ解決するかも!
この記事の目次
ユニフレーム「ちびパン」
我が家がキャンプで使っているのは、ちびパン本体が4枚セットになった「ちびパンclub」という商品。2016年から廃番となり定価よりもかなり安く購入することが出来ました。
ちびパンのコンセプトは「食器の代わりに、そのまま食卓へ。目玉焼きサイズのフライパン!」。ロッジやニトスキなど鋳鉄製のスキレットより錆びにくい黒皮鉄板を使用しており、熱伝導性にも優れているのが特徴です。
フライパン代わりとしてハンバーグや餃子などを焼いたり、ライスクッカー代わりとしてご飯を炊くことも。使い方は他にも色々、簡易オーブンに入れてキッシュやダッチベイビーを作ることも出来ます(^^)
ちびパンの純正オプション
ちびパンにはアウトドアで調理や食事するとき便利なオプションが揃っています。ちびパン本体だけでは不満な点が残るとき、純正オプションを追加すれば使い勝手がアップするかもしれません!
- ちびパン シリコンハンドルカバー
- ちびパン リッド(蓋)
- ちびパン ケース(収納袋)
シリコンハンドルカバー
純正オプション品でイチオシなのが、ちびパン専用「シリコンハンドルカバー」。カバーをスポッと差し込むだけでハンドルをしっかりとホールドし滑りにくくしてくれます。
ちびパンは鉄製フライパンのため火にかけるとハンドルまで熱くなり直接触ることが出来ませんが、このハンドルカバーを付けると熱さをかなり軽減してくれるため素手でも持ちやすくなります。
シリコンの耐熱温度が200度となっており、オーブンに入れて調理するときや焚き火台の上で直火にかけるときはハンドルカバーを外すようにしています。一方でバーナーを使って中火や弱火で調理するときはハンドルカバーを付けたままにしています。
ちびパンの使い方によっては頻繁に付け外しするようになり、ハンドルカバー自体が小さいこともあってか紛失しやすい模様。念のため予備を持っていると安心です。
なおハンドルカバーは表面に「UNIFLAME」と書いてある面が上、「MADE IN JAPAN」と書いてある面が下です。赤・黒・青の3色が販売されています。
リッド(蓋)
ちびパン専用の蓋「ちびパンリッド」。ちびパンは「ちびパン2+2」として本体2枚+蓋2枚の組み合わせでも販売されており、ちびパンリッドは蓋の単品版ですが…本体や他のオプションと比べ評価の低い傾向にあるようです。
ちびパン専用品のためサイズはもちろんピッタリ。蓋を閉めて調理したい目玉焼きや餃子など作るときはリッドが活躍します。
ちびパン本体はユニフレームお得意の黒皮鉄板製ですが、リッドはスチール+シリコン塗装。本体のようにタワシでガシガシ洗ってしまうと表面のシリコン塗装が剥がれてしまいそうで、いつも怖くて出来ません。蓋も黒皮鉄板にしてもらいたかったです。
多少隙間が出来るもののひっくり返して蓋のように被せることが可能。使い方によってはリッドを購入しなくてもちびパン本体で代用できるかもしれません。
本体とのセットで買うと高く感じないのに単品で買うとそれなりの値段。蓋自体の重量が軽くペラペラ感が否めません。水気を飛ばしにくく錆びないか気になる、そんなイマイチ微妙なオプションでした。
ちびパンケース
ちびパンケースはちびパンやリッドを複数まとめて収納するための巾着袋。丈夫な10号帆布で出来ています。ちびパン本体だけでなくダッチオーブン6インチやシェラカップ、サーモボールやサーモカップなどを運搬するとき役立つ収納ケースです。
キャンプやバーベキューにちびパンを持っていくとき、とにかく「収納性の悪さ」が気になりました。本体のハンドル部分が真横に向けてではなく斜め上に向かって付いているため、これが意外とかさばります。
ちなみにユニフレームとナチュラムのコラボ商品として中華鍋のような形状となっている「ちびパン両手」もあるのですが、同じく斜めに持ち手が付いているため収納性はイマイチ。
リッドも同様に収納性が悪いです。蓋上部についている持ち手部分が意外と大きく、ひっくり返して本体と重ねてもピッタリ収まらず浮いてしまう残念な仕様。
アウトドア用品にとって収納性は重要なポイントですが、ちびパンシリーズに関しては使い勝手の良さとは裏腹にちょっと収納しにくい。そんなときは四角い箱ではなくざぼっとした袋に詰めてしまうのが効率的かつ楽チン、そんな要望に応えたちびパンケースです。
我が家のちびパンは本体4枚+リッド2枚のため、ちびパンケースにポイッと入れて持ち運びしてます。おそらく本体だけなら8枚くらい入るような気がします。
一緒に使いたい便利アイテム
ちびパン本体を購入したら、ぜひ一緒に使いたい便利なアイテムを紹介します。ユニフレームの純正オプション品以外にも役立つものがいっぱい(^^)
鍋敷き
ちびパンのような小型スキレットは、調理したままの状態で食卓に並べることが出来るのもメリットの一つ。持ち手が熱くてもシリコンハンドルカバーを付ければ対策は万全です。
熱々のちびパンをバンブーラウンジテーブルのような木製テーブルに置くと天板が焦げたり痛んだりするため、ちびパンに鍋敷きは必須ともいえます。
カラフルなシリコン製ならダイソーやセリアなど100円均一で、コルク製ならイケアで買うと1枚100円以下で鍋敷きを入手できます!
ガスバーナー
ちびパンと一緒に使うバーナー(ストーブ)は弱火を保つことが出来るものを推奨します。スキレットやダッチオーブンは蓄熱性が良いため、基本的には弱火で調理することが望ましいからです。
ホワイトガソリンを燃料にしたバーナーだと強火力かつ外気温が低くても使えるのがメリットですが、構造的に弱火を維持するのが難しく感じます。一方でガス(OD缶・CB缶)を燃料にしたバーナーだと火力調整が容易かつ弱火も得意です。
簡易オーブン
ユニフレーム「フォールディングオーブン」のような簡易オーブンをバーナーと一緒に使えば、自宅のオーブンレンジやグリルで作るような料理をアウトドアでも!
これまでの拙い経験から得た教訓としては、ちびパンをアウトドア用オーブンに入れると温度が急激に下がるため、
- オーブンの余熱は少し高めにしておく。
- あらかじめちびパンをツーバーナーで温めておく。
- 扉の開閉は出来る限り短時間で済ませる。
- ツーバーナーやオーブンは風の弱い場所で使う。
- ちびパンは出来る限りオーブンの上段や中段に入れる。
- ちびパンを入れたらしばらく火力を強めにする。
- 温度計が上昇を始めたら焦げないように火力を少し落とす。
のような工夫をしながら使うと、アウトドア用オーブンの特徴を活かした素敵な料理が作れるはず(^^)
小さなフライ返し
ちびパンは6インチ(目玉焼きとほぼ同じサイズ)のため底面が小さく、大きなフライ返しを使うとひっくり返しにくいと感じました。コンパクトなフライ返しがあると調理するとき便利です。
焚き火台やBBQコンロ
ちびパンを最もアウトドアらしくワイルドに使うなら、ファイアグリルのような焚き火台に炭を熾して焼き網の上に乗せて調理!
ガスバーナーと比べ炭火は強火力となるため、焼き網の中心近くで肉や魚介を焼きながら片隅にちびパンを置いて調理するといった感じです。
ちびパン本体は重量が軽く、ダッチオーブンのように頑丈なヘビーロストルを準備しなくても2枚程度なら焼き網の上で調理できます。もし4枚同時に調理するようなときは念のためヘビーロストルを使ったほうが安心です。
焚き火テーブル
熱いものを直接天板に置いても平気なテーブルといえば、ユニフレームの焚き火テーブル。脚を外して天板だけメインテーブルに置き、大きな鍋敷き代わりに使うことも出来ます。
焚き火テーブルはちびパンを持っているかに関わらず買っておきたいキャンプ道具の一つ。サイドテーブルとしても大活躍すること間違いなしです。
キッチンペーパー
スキレットやダッチオーブンをキャンプ場で使うなら、消耗品であるキッチンペーパー(紙タオル)は必需品。洗い終わったあとの水気をふき取ったり表面に油を薄く延ばしたりと、ちびパンにキッチンペーパーを使うシーンは数多くあります。
ダッチスクレイパー
ダッチオーブンを掃除するとき使う「ダッチスクレイパー」は、ちびパンの焦げ付きもキレイに剥がしてくれます。もちろん金属製のたわしでゴシゴシしても良いです。
まとめ
ユニフレームの小型スキレット「ちびパン」の純正オプションを使ってみると、シリコンカバーは期待以上に良い品、収納袋は期待通り活躍、リッドは若干期待外れという結果となりました。
通称「ニトスキ」ことニトリの小型スキレットには純正オプションがなく、100均で買ったものなどを使って各自が試行錯誤、工夫しています。オプション品の多いちびパンのほうが初心者向きといえます。
ちびパンはアウトドアでガンガン使ってこそ価値を発揮する便利な調理器具。ファイアグリルや焚き火テーブルほど有名ではないけれど、アウトドア料理に興味があればぜひ1枚でも買って使ってみてほしい、ユニフレームの隠れた名品です(^^)