ユニフレーム(Uniflame)には高機能かつ実用的でコストパフォーマンスに優れた便利アイテムが揃っており、ファミリーキャンプやバーベキューで役立つこと間違いなし!
普段愛用しているユニフレーム製品をおすすめ順に、番付表形式でランク付けしてみました。優れた金属加工技術が伝承されている燕三条地区にあるメーカーだけあって、番付上位にランクインしたアウトドア用品にはその特徴が大いに発揮されています。
本記事を「ユニフレーム番付2017」として最新化しました。ファイアグリルの2年連続値上げやダッチオーブンの入手などに伴いランキングの見直しを行っています。
この記事の目次
ユニフレーム番付
ユニフレーム製品をランキングした「ユニフレーム番付」を作成するにあたり、小学生以下の子供と一緒に行く家族4人でのファミリーキャンプで使うことを想定しています。
西 | 東 | |
---|---|---|
焚き火テーブル |
横綱 | ファイアグリル |
フィールドラック |
大関 | ツインバーナー US-1900 |
fan5 DX |
関脇 | ちびパン |
ユニセラTG-III |
小結 | インスタントスモーカー |
チャコスタII |
前頭 | フォールディングオーブン |
東横綱:ファイアグリル
ユニフレーム「ファイアグリル」は、焚き火台とバーベキューコンロの役割を1台でこなす便利なキャンプ用品。税込定価6,900円と比較的購入しやすい価格となっておりキャンプ初心者にもオススメです。
まさにキング・オブ・コストパフォーマンス、火まわりの金属加工製品を得意とするユニフレームの最高傑作といっても過言ではありません!
- 推奨度:★★★★★
- 収納性:★★★☆☆
- 利便性:★★★★★
- コスパ:★★★★★
- 耐久性:★★★★★
- 拡張性:★★★★★
ファイアグリルのおすすめ度は文句なしの星5つ。収納性こそスノーピークの焚き火台に劣るものの、他の観点では非の打ち所が無いほど優れた製品です。
2016年の製品価格改定に伴い税込定価5,400円から6,300円に、2017年の製品価格改定に伴い6,300円から6,900円に2年連続で値上げされています。
ファイアグリルのメリット
- 焚き火台とBBQコンロの1台2役
- リーズナブルな価格設定
- 焼網とロストルが標準で付属
- 本体の高い耐久性
- ダッチオーブンも乗せられる耐荷重
- 2台重ねてもほとんど変わらないサイズ
- オプション品が豊富
ファイアグリルの主なメリットは上記のとおりです。キャンプ初心者が焚き火台やBBQコンロを探しているとき、何も考えずに買っても良いほど優れたキャンプ用品だと思います。
素材がステンレスのため錆びにくく、あえて四隅に隙間を設けることで空気の入り口を確保するだけでなく、焚き火の高火力による変形にも負けない高い耐久性を実現しています。
エンボス鉄板やフッ素プレート、FGポットハンガーなど豊富なオプション品があるなかで特にオススメしたいのが「ヘビーロストル」です。
ファイアグリルの上に重量のあるダッチオーブンや大型スキレットだけでなく、例えば「ニトスキ」や「ちびパン」のような小型スキレットを複数乗せるときにも便利!
ヘビーロストルを購入した当初はダッチオーブンやスキレットを持っていなかったためイマイチ用途が理解できませんでしたが、現在は付属の焼き網やロストルの代わりとしても大活躍しています。
キャンプやバーベキューで毎回ヘビーな使い方をしていますが、錆びたり曲がったりすることなく非常に丈夫であることが分かります。焼き網よりも洗いやすいというメリットも。ヘビーロストルは重いことが唯一の欠点です。
ファイアグリルのデメリット
優れた性能を発揮するファイアグリルにも欠点はあります。大人気商品の宿命としてファイアグリルを持っているキャンパーが非常に多いこと、焼き網の高さを調整できないこと、一回り大きなラージサイズが予想外に使いにくいことが主なデメリットです。
ファイアグリルはロストルや焼き網の位置を変えることができないため、焼き加減を調整するには炭の量や配置を見直すか食材を四隅に遠ざけます。ロストルと焼き網が45度ずれているため焼き網の四隅は火力が弱くなるためです。
ファイアグリルラージはロストルや焼き網も大きくなり大人数で使用するとき便利なサイズのように感じますが、残念ながらロストルと焼き網の距離が(ノーマルサイズより)開きすぎていることで全体的に火力が不足気味となり、焼き網に乗せた食材がなかなか焼けませんでした。
前述のとおりファイアグリルは「2台重ねても収納サイズがほとんど変わらない」という特徴があるため、ラージサイズを買うのではなくノーマルサイズを2台買うのがオススメ!
ファイアグリルのライバル製品
キャンプにおける焚き火台は、ユニフレームの「ファイアグリル」とスノーピークの「焚火台」が2大人気アイテムとなっています。おそらくキャンパーの半数程度はいずれかの焚き火台を使っているはずです(^^)
スノーピークの焚火台はファイアグリルより薄くコンパクトに持ち運べること、S・M・Lの3種類からサイズを選べること、ファイアグリル以上に頑丈な作りとなっていることが主なメリット。スノーピーク本社にある工場で唯一、自社生産している製品が焚火台です。
一方で製品価格が高い、本体が重い、豊富な追加オプションはあるが付属品は少ないなどスノーピークの焚火台はデメリットと感じる点も多く、(お金に余裕のあるブルジョアキャンパーを除き)キャンプ初心者にオススメするのは断然「ファイアグリル」かな、と。
西横綱:焚き火テーブル
ユニフレーム「焚き火テーブル」は、焚き火の近くでハードに使えるステンレス製のコンパクトなテーブル。ファイアグリルと共にユニフレームを代表するキャンプ用品です。
小型ローテーブルとしては税込定価7,500円と少し高めの価格設定ながら、キャンパーの半数以上が使っているのではないかと思えるほど大人気な便利アイテム!
- 推奨度:★★★★★
- 収納性:★★★★★
- 利便性:★★★★★
- コスパ:★★☆☆☆
- 耐久性:★★★★☆
- 拡張性:★★☆☆☆
焚き火テーブルのおすすめ度は文句なしの星5つ。コストパフォーマンスこそイマイチなものの、熱々のダッチオーブンやスキレットを直置きできるテーブルとしても大活躍(^^)
2017年の製品価格改定に伴い7,200円から7,500円に値上げされています。
焚き火テーブルのメリット
- 収納がコンパクト
- ぐらつきが少なく安定
- 天板が熱に強い
- 傷や汚れが目立ちにくい
- 水洗いでき衛生的
- 耐荷重50キロと頑丈
焚き火テーブルの主なメリットは上記のとおりです。天板の表面がエンボス加工となっているため汚れやキズが目立ちにくく、サッと拭くだけでキレイになります。
持ち運ぶとき薄くコンパクトになり、熱や衝撃に強くとても頑丈。設営・撤収時に荷物をいったん置いたり、ファイアグリルの近くでサイドテーブルとして使ったり、天板だけテーブルの上に置いて鍋敷きとして使うなど幅広い用途があります。
焚き火テーブルのデメリット
焚き火テーブルの欠点としては前述のとおり値段が高いことに加え、大人気商品ゆえにどうしても「キャンプ場で持っている人が非常に多い」と感じます。
特にグループキャンプに参加すると焚き火テーブルが複数あるなんてことも。撤収するとき取り違えてしまう場合もあるため、目立たない部分に目印や名前を書いておくなど対策を講じておくことをオススメします。
焚き火テーブルの主な用途
1.サイドテーブル
2.スキレットやダッチオーブン置き
3.ローテーブル
4.子供達の作業台
5.鍋敷き
6.シングルバーナー台 など
ぐらつきが少なく頑丈な焚き火テーブルは多彩な使い方ができます。天板の高さは約37センチとなっており、ユニフレームのZATAKUやUFローテーブルと同じ設定。
好きな場所にサッと持ち運べる使い勝手の良いサイドテーブルとしてだけでなく、大きなダイニングテーブルを買わずに焚き火テーブルを複数個並べて使っているキャンパーもいます。
実際に買うまでは「何の変哲も無い金属製のサイドテーブルがなんでこんなに人気なんだろう?」と疑っていましたが、大きな欠点の無い万能さがキャンプで重宝されているのだろうと思います。派手さはないけど極めて実用的、実にユニフレームらしい商品です。
東大関:ツインバーナー
ユニフレーム「ツインバーナーUS-1900」は、カセットボンベ(いわゆるCB缶)が使える2口のガスコンロ。アタッシュケースに似たスタイリッシュなデザインとなっています。
ユニフレーム製のガス缶以外はメーカー保証外のため自己責任となりますが、1本100円程度で市販されているカセットボンベを使っているキャンパーが多いようです。
- 推奨度:★★★★★
- 収納性:★★★★☆
- 利便性:★★★★★
- コスパ:★★☆☆☆
- 耐久性:★★★☆☆
- 拡張性:★★★☆☆
ツインバーナーのおすすめ度は星5つ。本体価格は税込21,600円と高いものの、カセットボンベとアウトドア用のガス缶(いわゆるOD缶)の差額が大きくランニングコストは優れています。
2017年の製品価格改定に伴い税込定価19,800円から21,600円に、コンパクトなバーナースタンドIIが7,200円から7,500円にそれぞれ値上げされています。
ツインバーナーのメリット
- 自宅のキッチンのように2つ同時に調理できる
- カセットボンベが安価かつ入手しやすい
- 火器としての取り扱いが簡単
- 風防が3方向についており取り外すこともできる
- 片付けるときサッと拭くだけでキレイになる
- 本体が軽いため女性でも持ち運びが容易
ツインバーナーの主なメリットは上記のとおりです。炭火を使ったバーベキューコンロと比べ、ガスコンロは火力の強弱調整も自由自在。特に弱火で長時間コトコト調理するのは大の得意技だと感じます。
オススメの純正オプション品はツーバーナーを置いて調理台となるキッチンスタンド。天板が2種類用意されており木だと雰囲気がありステンレスだと水洗いが可能なうえ、とても薄くコンパクトに持ち運べます。もし調理台が不要ならツーバーナー単独で地面に置いて使用でき、荷物の軽量化にもつながります(^^)
ツインバーナーのデメリット
本体価格が他社製品と比べ高いことに加え、寒いときに火力が落ちてしまうこと、アルミボディが凹みやすいことなどのデメリットがあります。
100円前後で売っているガスボンベを使うとき、夏キャンプであれば問題ないものの春や秋の冷え込んだ朝晩に調理すると火力が弱くなりお湯がなかなか沸かないことも。
半額程度で購入できるライバル品、SOTOのハイパワー2バーナーST-525と比べドロップダウンを抑制する銅製ブースターが標準装備されているものの、アウトドア用のCB缶を使わないと寒さには弱いと感じます。
とはいえバーナーがあるとアウトドアでの調理の幅が一気に広がったのは事実。肉や野菜を網で焼くだけのキャンプとは異なり、燻製器で熱燻したり朝食をサッと作ったりと使用頻度が高く、料理を疎かにしたくないキャンパーならツーバーナーは必須アイテムといえます。
西大関:フィールドラック
ユニフレーム「フィールドラック」は、薄く折りたたんで持ち運べるアウトドア用の金属製ラック。荷物を地べたに置きたくないときはフィールドラックを置き場所にしてます。
キャンプ場に到着したらまず最初にフィールドラックを展開し雑多な荷物を載せておき、ある程度サイトの設営が済んで整理できたら複数個を重ねて使うもよし、ローテーブルとして使うもよし。設営時から撤収時まであらゆるシーンで役立つキャンプ用品です。
- 推奨度:★★★★☆
- 収納性:★★★★★
- 利便性:★★★★★
- コスパ:★★★☆☆
- 耐久性:★★★★☆
- 拡張性:★★★☆☆
フィールドラックのおすすめ度は星4つ。3個揃えると1万円を超えてしまうため初心者には手が出しにくいのが欠点ですが、キャンプ場では毎回必ず出番があるほど使い勝手の良い便利アイテムです。
フィールドラックのメリット
- 折りたたむと約1cmまで薄くなる
- 耐荷重30kgと頑丈な作り
- 複数個を重ねてメタルラック風になる
- 別売りの天板を使えばローテーブルになる
地面から浮かせておきたい荷物の代表格はクーラーボックス。下からの熱により保冷力が弱まってしまうため特に夏場は地べたに置くべきではないのと、高さがあると食材が取り出しやすいというメリットも。
飲み物が入った中型クーラーボックスを置いても問題ないほど頑丈な作り。持ち運ぶときは脚を折りたたんで薄くなるため、荷物をコンパクトにしたいキャンプに適したラックです。
フィールドラックは複数を重ねて使うこともできますが、1個ずつ別々の場所に置いて荷物置き場とするほうが使い勝手が良いと感じました。
例えばヘキサタープの下に荷物を置いておくとき、時間が経つと太陽の位置が変わることで日陰も移動してしまいます。もし元々日陰だった場所が日向になったとしても、フィールドラックを重ねずに1個ずつ使っていれば、載せた荷物ごと移動させるだけ!
オプションの天板を使えばローテーブルに、天板を使わないときは格子状になっているため洗い終わった調理器具や食器を置いておく場所としても適しています。無印良品のワイヤーバスケットがピッタリ収まるため、フィールドラックと組み合わせると非常に便利(^^)
フィールドラックのデメリット
フィールドラックの一番大きな欠点は販売価格。キャンパーに人気のある木製棚「コーナンラック」のワイドタイプ(棚板の大きさが近い)と比べても明らかな価格差があります。
フィールド ラック3枚 |
コーナンラック ワイド3段 |
コーナンラック ワイド4段 |
|
---|---|---|---|
横幅 | 60cm | 60cm | |
奥行 | 35cm | 30cm | |
高さ | 64cm | 60cm | 89cm |
耐荷重 | 30kg | 20kg | |
税込 定価 |
11,700円 | 3,758円 | 4,298円 |
フィールドラックを3枚買えばコーナンラックワイド3段が3個も買えてしまいます。コーナンラックと比べ「多少濡れたものを置いても平気」「ラック自体が汚れにくく掃除しやすい」などのメリットもありますが、この価格差は無視できないレベルです。
- コーナンラックよりも重い
- 脚を展開するときロックするまでが固い
- 棚板が予想外にたわむ
- キッチンスタンド天板を流用できない
価格以外の欠点は上記のとおりです。耐荷重30キロかつ折りたたむと薄くなるためには重く固くするのは止むを得ない部分ではありますが、ほぼ同サイズで販売されているキッチンスタンド天板を流用できない(ほんの少しだけ大きい)のは残念でした。
フィールドラックは1枚ずつ単品売りされており重ねて使うよりも1個ずつ平置きして使うほうが色々と便利だと感じているため、まずは1台だけ買ってみて便利であれば買い増しというのがオススメです。
東関脇:ちびパン
ユニフレーム「ちびパン」は6インチの小さなスキレット(鉄製のフライパン)。1人前の料理やお酒のつまみを作るとき重宝するサイズです。
ユニフレームの各種ダッチオーブンと同じ黒皮鉄板を使用しており、ロッジやコールマンのような鋳鉄製のスキレットよりも手入れが簡単なのが嬉しいところ。
- 推奨度:★★★★☆
- 収納性:★★☆☆☆
- 利便性:★★★★★
- コスパ:★★★☆☆
- 耐久性:★★★★☆
- 拡張性:★★★☆☆
ちびパンのおすすめ度は星4つ。ファイアグリルの炭火やツーバーナーとの相性が良く、洗剤を使ってガシガシ洗えるため衛生的で使い勝手に優れていると感じます。
ちびパンの使い勝手
ちびパンの大きさは手のひらサイズ。手軽に作れる目玉焼きやアヒージョ、ホットケーキは小型スキレットの超得意料理です。
キャンプでの主な使い方としては少量をサクッと調理したあと、そのまま食卓に並べて食器代わりに。スキレットは蓄熱性に優れているため料理が冷めにくく、ハンバーグやソテーなどにも適しています。
ファイアグリルとも相性が良く、焼き網やヘビーロストルの上に置いて調理・保温することができます。またフォールディングオーブンとツーバーナーを使ってキッシュやグラタンなどオーブン料理することも。
テフロン加工やフッ素加工されたフライパンはどうしても高火力に弱いだけでなく、経年劣化で徐々に痛んでくるため頑丈さに欠けています。タワシでゴシゴシ洗うと表面の加工が痛んで焦げ付きやすくなるなどキャンプ用としては若干不向き。
その点ちびパンのような鉄製のフライパンであれば炭火の高火力にも耐えられ、多少雑に扱っても壊れる心配がなくアウトドア向きだと感じます。
ちびパンはサイズが小さいため流し台やシンクで洗いやすいのもメリット。使い終わったら洗剤を使ってゴシゴシ洗い、しっかりと水分を乾かせば次回使うとき錆びていることはありませんでした。
ちびパンのデメリット
- シーズニングが必要
- ニトスキよりも価格が高い
- 持ち手が熱くなり火傷に注意
- 持ち手が斜めで収納性がイマイチ
- オプションのリッド(蓋)が残念
工場出荷時に錆び防止のためクリアラッカー塗装されておりシーズニングをして表面の塗装を焼き切る必要があります。ユニフレーム製品は他社製品と比べ簡単なシーズニング手順で済むものの、購入後すぐ使えるわけではないため要注意です。
ちびパンのライバルは「お、値段以上。」なニトリのスキレット、通称ニトスキです。ニトスキのほうが単価は安いのですが、どうしても錆びやすく日々のメンテナンスが手間と感じることがあります。
ちびパンのオプション品
ちびパンの純正オプション品としてはリッド(蓋)、持ち手のシリコンカバー、収納袋があります。ちびパン本体が硬い鉄でできているため持ち運びは雑に扱っても平気なので、帆布製の収納袋に入れるのは半分自己満足かもしれません。
マストなオプション品はシリコン製のハンドルカバー。単価も安く複数のカラーが用意されており重宝します。ちびパンの持ち手は調理するとき非常に熱くなりますが、ハンドルカバーがあれば熱さをかなり軽減してくれます。
ちびパンは黒皮鉄板製ということもありメンテナンスにそれほど気をつけなくても錆びにくいのがありがたいです。気になるときは水分を飛ばしたあとオリーブオイルを薄く塗っておけば、次回使うときの手間も減って調理しやすくなるはず。
西関脇:fan5 DX
ユニフレーム「fan5 DX」は、フッ素加工されたフライパン・着脱可能なハンドル・片手鍋・大鍋・ザル・ライスクッカー・蓋がセットになった調理器具。
全てをスタックして大鍋とフライパンの中に収納できます。特にアルミ製のライスクッカーは焚き火テーブルやファイアグリルと共にユニフレームの定番製品。
- 推奨度:★★★☆☆
- 収納性:★★★★★
- 利便性:★★★★☆
- コスパ:★★☆☆☆
- 耐久性:★★★☆☆
- 拡張性:★★★☆☆
fan5 DXのおすすめ度は星3つ。フライパンや鍋は自宅で使っているものでも大きな問題はなく、コンパクトに収まる4人用クッカーセットとして新たに買いたい方向け。
ライスクッカーが秀逸
キャンプでご飯を炊くとしたら「飯ごう炊飯」をイメージする方もいるかと思います。飯ごうで炊くご飯はアウトドアらしい雰囲気もあり失敗含めワイワイ楽しめるのですが、もう少し手軽にご飯を炊きたいならユニフレーム「ライスクッカー」の出番です。
- フッ素加工されており掃除しやすい
- 火加減を調整しやすい
- 美味しいご飯が炊ける
fan5 DXに含まれるアルミ製のライスクッカーはとにかく高性能で、2家族分くらいなら十分まかなえる5合炊きサイズ。少量(1合)炊くのは少し苦手ですが、2合以上炊くならとにかく失敗が少なく安定した炊飯を実現できるアイテムです。
拡張性とバリエーション
fan5 DXは家族4~5人にピッタリなサイズ、家族2~3人なら少し小さな「fan5 duo」もあります。もしクルマを横付けできるオートキャンプ場であれば「大は小を兼ねる」でfan5 dxが良いかと思います。
お湯を沸かすためのヤカンが別売りされておりfan5 DXには「山ケトル900」、fan5 duoには「山ケトル700」が蓋を外してすっぽり。
ケトルの蓋もスタックできるようになっており、持ち運びするときの外寸が一切変わりません。我が家ではクッカーセットをアイリスオーヤマのRVバケツや無印良品の頑丈収納ボックスに収納しています。
山ケトルはアルミ製のため熱伝導が非常に良く、バーナーで加熱するとfan5シリーズ付属の片手鍋よりも早くお湯を沸かすことができます。朝起きたらコーヒーや紅茶を飲みたいとき、サッとお湯を沸かせるのは凄く便利だと感じました。
難易度高めなアウトドアでの炊飯にほぼ失敗しないライスクッカーの影響力が大きく、ツーバーナーを買ったらぜひとも揃えたい一品です。
東小結:インスタントスモーカー
ユニフレーム「インスタントスモーカー」は、薄く折りたたんで持ち運べるコンパクトな燻製器。スモークチーズやスモークサーモンなどお酒好き&燻製好きにはたまらない秘密兵器(^^)
ベーコンや魚を吊るせるような大型スモーカーのように一気にスモークできるというよりも、3~4人がつまむのにちょうど良い適度な量の燻製を作れるスモーカーです。
- 推奨度:★★★☆☆
- 収納性:★★★★☆
- 利便性:★★★☆☆
- コスパ:★★★★☆
- 耐久性:★★★☆☆
- 拡張性:★☆☆☆☆
インスタントスモーカーのおすすめ度は星3つ。燻製を作るための専用器ということは半分嗜好品ともいえキャンプの必須品ではないものの、家庭で燻製は簡単に作れないためアウトドアらしいアイテムといえます。
手軽なおつまみ作り
インスタントスモーカーはスモークウッドに火をつけてじっくりと燻す温燻、スモークチップを下から加熱して一気に燻す熱燻の両方に対応しています。
燻製(特に熱燻)を作るときはスモーカー内の温度に気をつけたいところ。ユニフレーム純正の温度計だけでなく、リーズナブルなSOTOの温度計も普通に使うことができます。
キャンプ初心者におすすめはSOTOのスモークウッドさくら。様々なアウトドアショップで入手可能なことに加え、どの食材にも適した燻製のほどよい香りが付きます。
燻製を作るとスモーカー内が燻煙で汚れるためキャンプ場で掃除しやすいのは大事なポイント。インスタントスモーカーは内部に出っ張りが少なくスポンジで洗いやすくなっています。
皿の汚れや匂いが気になるときは厚手のアルミホイルを皿に敷き、その上にスモークウッドを乗せれば片付けも簡単に済みます。
インスタントスモーカーでプロセスチーズの燻製(温燻)を作ると、キャンプの鉄板おつまみの完成。様々な食材を燻製したくなること間違いなしです。
西小結:ユニセラTG-III
ユニフレーム「ユニセラTG-III」は少ない炭で効率的に焼き物することができる卓上BBQグリル。ダイニングテーブルの上で肉や野菜を焼きながら食事したいとき役立ちます。
通常サイズ以外にもミニサイズとロングサイズの計3種類が販売されており、通常サイズはユニフレームの超ロングセラー商品となっています。
- 推奨度:★★☆☆☆
- 収納性:★★★★☆
- 利便性:★★★☆☆
- コスパ:★★☆☆☆
- 耐久性:★★★☆☆
- 拡張性:★★★★★
ユニセラのおすすめ度は星2つ。純正オプション品が豊富で拡張性に富んではいますが、大きささえ我慢できればファイアグリルで事足りるかもしれません。
ユニセラのメリット
- コンパクトに折りたためる
- 分解できて洗浄しやすい
- 壊れたときの交換パーツが豊富
- 純正オプション品が豊富
- 木炭の消費量が少ない
- 熱が下に伝わりにくい
- 網の高さを2段階に変更可能
- チャコスタなしでも火熾し可能
ユニセラのメリットは上記のとおりです。焚き火はしないけどバーベキューはしたいというときはユニセラの出番。焼網の大きさはほぼA4サイズ、イングリッシュマフィンがちょうど2枚同時に焼けるサイズでした。
ファイアグリルと比べ卓上で使えコンパクトに収納できることに加え、網の高さを変えて焼き加減を調整できたり炭の消費量が圧倒的に少なくて済むメリットがあります。
熱が気になるときは焚き火テーブルの天板をダイニングテーブルの上に置き、その上にユニセラを乗せるとダイニングテーブルが痛まず安心です。
ユニセラのデメリット
- 同時に焼ける量が少ない
- セラミックパネルの汚れが取れない
- BBQコンロとしては値段が高い
- 備長炭やオガ炭は着火できない
- 室内で使うと煙が凄い
2ルームテントやスクリーンタープに篭って食事したいとき換気に注意しつつユニセラでバーベキューすることもできますが、幕内に煙が充満するため十分な換気が必要となります。
ユニセラを卓上で使うならヘキサやレクタのようなオープンタープの下にダイニングを配置するほうが向いてるかもしれません。
コスパに優れたファイアグリルは焚き火台+BBQコンロの1台2役でしたが、ユニセラはBBQコンロとしての役割のみ。どうしてもファイアグリルより割高に感じますが、ゆったりとチェアに腰掛けながら卓上で焼肉できるのは地味に嬉しい!
東前頭筆頭:フォールディングオーブン
ユニフレーム「フォールディングオーブン」は、折りたたんでコンパクトに持ち運べるアウトドア用オーブン。本体や棚網は錆びにくく丈夫なステンレス製で、予熱や調理に便利な温度計が付属しています。
下からバーナーで加熱するとヒートパネルが熱せられオーブン内の温度が徐々に上がる仕組み。ダッチオーブンよりも扱いやすいため我が家での出番は多めです(^^)
- 推奨度:★★☆☆☆
- 収納性:★★★★☆
- 利便性:★★★☆☆
- コスパ:★★☆☆☆
- 耐久性:★★★★☆
- 拡張性:★☆☆☆☆
フォールディングオーブンのおすすめ度は星2つ。ツーバーナーやちびパンと組み合わせることでアウトドアでの調理の幅を大きく広げてくれるキャンプ用品ですが、どちらかといえば中級者向けかもしれません。
キャンプでオーブン料理
フォールディングオーブンには棚網が2枚付属しており、高さを3段階から調節可能となっています。下段は熱源から近く底が焦げやすいため、普段は上段と中段を使用しています。
クッキングシートを敷いた上にピザを乗せて焼いたり、型に流し込んでパウンドケーキやミートローフを焼いたり、朝食としてパンを焼くこともできます。
棚網にピッタリ収まるちびパンとの相性が非常に良く、グラタンやキッシュ、ダッチベイビーなどオーブンから出してそのまま食卓に並べたくなる料理は大得意!
ダッチオーブンとの違い
アウトドアでオーブン料理を作るとき、まず思い浮かぶキャンプ用品といえば万能調理器具「ダッチオーブン」ではないかと思います。
オーブン料理を作るとき上下から均等に加熱したいときはダッチオーブン、手軽にオーブン料理を楽しみたいときはフォールディングオーブンという選択がおすすめ。フォールディングオーブンには加熱調理中にオーブン内の様子を覗いて目視で確認できるスライド式の窓が付いています。
ダッチオーブンのほうが蓄熱性が高く一時的に蓋を開けても温度が下がりにくいのはメリット。ただしダッチオーブンは事前に炭熾しする必要があるため、どうしても準備に時間がかかってしまいます。
簡易型オーブン活用のコツ
フォールディングオーブンはあくまでも「簡易型オーブン」であり、自宅用のオーブンレンジで調理するときとは異なり高温を保つことが難しくなっています。
あらかじめオーブンを予熱しておきたいときは、熱が逃げて温度が下がっても平気なよう少し高めの温度に余熱しておくようにしています(レシピが180度なら200度に予熱)。
特に前の扉を開け閉めしたときに蓄えた熱が一気に外へ逃げてしまい、再度オーブン調理に適した温度まで上げるのに苦労します。扉を開く時間を1秒でも短くするのがコツです。
なおフォールディングオーブンは熱燻・温燻ともに対応した燻製器としても代用できますが、構造上キレイに掃除しにくいためインスタントスモーカーのような燻製作り専用器のほうが使い勝手が良いと感じます。
ほぼ同じ値段で他社のダッチオーブンが購入できるのと、フォールディングオーブンでしか作れない料理というのはほとんど無いため汎用性ではダッチオーブンが遥かに優れています。
ガスバーナーとセットで「女性でも簡単に扱える」という点においてはフォールディングオーブンのありかなと。なお上段の底にアルミホイルを敷くと下からの熱を反射して中段をムラなく焼き上げることができます(^^)
西前頭:チャコスタ
ユニフレーム「チャコスタ」は、団扇でパタパタしなくても着火剤の上に乗せておけば自動的に炭熾しできる自動火おこし装置(チャコールスターター)。
少し湿った薪(広葉樹)も縦に入れておけば高確率で着火させることができ、火持ちは良いが着火しにくい特徴を持っている備長炭やオガ炭には必要不可欠。
- 推奨度:★★☆☆☆
- 収納性:★★★★☆
- 利便性:★★★★☆
- コスパ:★☆☆☆☆
- 耐久性:★★★★☆
- 拡張性:★☆☆☆☆
チャコスタのおすすめ度は星2つ。コンパクトに折りたたんでファイアグリルの中に入れて一緒に持ち運べ、セットで使っていきたい便利アイテムです。
チャコスタのメリデメ
- キャンプだけでなくバーベキューでも活躍
- 火おこしする手間を大きく削減できる
- ダッチオーブンの上火としても使える
- キャプテンスタッグにも似たような製品あり
ママが料理を準備する頃、パパは一生懸命火おこしするのがアウトドア定番の光景ですが、団扇でパタパタする必要がありません。ファイアグリルと同じく非常に丈夫で長持ちするのが嬉しいところ。
チャコスタが無くてもホームセンターで売っている安価な炭(マングローブなど)であれば、トーチや団扇を使って手間をかければ着火させることは可能だとは思います。
炭熾しに手間がかからなくなれば子供と遊ぶ時間が増えたり、ママのお手伝いができるようになるため喜ばれるかもしれませんね。
番外編
番付表には入らなかったもののグループキャンプを中心に活躍しているのがダッチオーブンハーフ、スキレット、ダッチオーブンスーパーディープ、ダッチスクレイパーです。
ダッチオーブンスーパーディープとスキレットはいずれも10インチ、ダッチオーブンハーフは12インチを保有しています。
ダッチオーブンハーフ
ロッジ製に代表される伝統的な鋳鉄製とは異なり洗剤でゴシゴシ洗っても心配無用な黒皮鉄板製。ハーフサイズはスーパーディープほど深さがなく、ピザやパエリア、すき焼きや鍋料理などに便利です。
SOTOのステンレス製ダッチオーブンほど日々のメンテナンスが簡単なわけではないものの、衝撃や急激な温度差にも強く使い勝手が良いため初心者向きかと思います。
上蓋はフライパンのように使うこともでき、持ち上げるためのリフターや底網も付属しています。12インチのためグループキャンプ専用として使っています。
スキレット
鉄製フライパン「スキレット」の大きなメリットは蓄熱性の高さ。一度フライパンを加熱すると温度が急激に下がることがないため、ステーキやハンバーグを美味しく焼くのに適しています。
表面はこんがり焼き目が付くのに中はしっかりレア感が残る絶妙な焼き加減。フッ素加工されたアルミ製フライパンが苦手とする高温調理や加工剥がれも心配無用です。
一部の製品を除き購入後にシーズニング作業が必要だったり、洗剤を使うと油慣らしが必要だったりと多少の煩雑さは否めませんが、豪快な肉料理にはピッタリ!
ダッチオーブンスーパーディープ
黒皮鉄板を活かしたダッチオーブンスーパーディープは、豪快なアウトドア料理から繊細なデザートまで多彩なメニューを作ることができる優れもの。
本体に脚が付いていないためツーバーナーで調理することもでき、熱伝導に優れた黒皮鉄板ならプレヒート(予熱)なしでも鍋全体がすぐに熱くなります。
蓋との隙間が少なく蒸気や熱が逃げにくいメリットがあるため、圧力鍋と似た効果を発揮し煮込み料理が短時間で済むことも。無水鍋のように旨味を逃がさないから美味しさがギュッと詰まった料理もできちゃう!
キャンプの醍醐味といっても過言ではないアウトドア料理に欠かせないダッチオーブン。焼く・煮る・蒸す・炒めるを1台でこなす万能調理器具だと思います。
ダッチスクレイパー
調理器具のこげ落としに使うステンレス製のダッチスクレイパー。製品としては地味ながらも調理後の後片付けが簡単になり、手頃な価格も相まって「持っていて損はない一品」です。
購入する前は金属のヘラでガリガリ&亀の子たわしでゴシゴシ水洗いしていましたが、ダッチスクレイパーがあると簡単にこげや汚れを剥がしてくれます!
メーカーに関わらずダッチオーブンやスキレットを持っているなら、このダッチスクレイパーがあると片付けに大活躍するはず。毎回の片付けが時短になります(^^)
まとめ
大好きなユニフレーム製品をランキングした「ユニフレーム番付」をまとめてみました。アウトドア入門者~初級者のキャンプ道具探しの一助になれば幸いです(^^)
我が家は普段、テントやタープはスノーピーク、テーブルやイスはコールマンを使っていますが、火まわりはユニフレームの独壇場です。デザインに派手さは無く無骨なれど、使い勝手の良さと優れたコスパに大満足です!
西 | 東 | |
---|---|---|
焚き火テーブル |
横綱 | ファイアグリル |
フィールドラック |
大関 | ツインバーナー US-1900 |
fan5 DX |
関脇 | ちびパン |
ユニセラTG-III |
小結 | インスタントスモーカー |
チャコスタII |
前頭 | フォールディングオーブン |