スノーピークストアで開催された2ルームシェルター「トルテュpro」の設営講習会に参加してきました。
設営難易度の高いトルテュproの全フレーム立ち上げ(上の写真の状態)まで、参加者に手順を解説しながら1人で約15分で立ち上げ完了とは驚き!
一人での設営に苦労した経験を持つ自分にとっては「とにかくスゴイ!」というのが正直な感想。スノーピーク社員の方から教えていただいたポイントをまとめてみました。
トルテュ設営のコツ
設営難易度
トルテュの設営はスノーピーク製品のなかでも大変な部類らしく、特にトルテュproは幕体本体(フライシート)の重量とフレーム構造の関係で難易度が高くなっているとのこと。
2ルームテントとして比較するキャンパーの多いトルテュとランドロックでは、ランドロックのほうがサイズは大きいが設営はトルテュのほうがより難しい(=大きいランドロックのほうが簡単)。
似たようなサイズ感のリビシェルロングとトルテュだと、比較にならないくらいリビシェルロングのほうが容易。フレーム構造による違いが大きいとのこと。
Aフレームの順番
トルテュはAフレームの立ち上げが最大の難所。1人で左右片側から順番に立ち上げていくと、フレームに大きな負荷がかかってしまうのがイマイチ。
リッジポールを紺色のスリーブに通し、Aフレームのジョイント部に差し込んでセンターリングを通した後、Aフレームを生地の重い後室(寝室)側2本からピンに差し込んだ後、前室側のピンを差し込むと良いとのこと。
Aフレームをリングピンに差し込むとき無理をすると、リッジポール周辺に負荷がかかりすぎて最悪の場合折れるそうです。設営中に運悪く突風が吹いてしまったのか、リッジポールが折れ曲がってしまった経験がありますorz
フライシートのシワを伸ばす
後室側の2本を差し込み終えたら、Aフレームの前室側を差し込むときはリッジポール周辺の幕体のシワをよく伸ばしてなるべく前室側にフライシート全体を引っ張っておく。
Aフレームの先端を土踏まず辺りでおさえて手でフライシートを引き寄せつつ、あまり地面から持ち上げずにリングピンに差し込みます。
設営時間の目安
鬼門のAフレームさえ立ち上がれば、残りはそれほど問題なくサクッと進みます。ペグダウンや張り綱、アップライトポールなど諸々入れて設営開始から45分くらいあれば設営できそうに感じました。
素早く設営するためには「経験(慣れ)」が必要とのこと。まだフライシートが伸びておらずフレームも硬い最初はかなり大変だが、多少慣れてくれば1人で設営することも十分可能とのことでした。
トルテュpro
設営難易度:高の2ルームテント。Aフレームをリングピンに差し込んで立ち上げるときが難しく、特に新品時の固さは他に類を見ないほど。
ランドロックには敵わないもののキャンプ場で見かける機会が増えてきました。デュオもしくは3人家族にオススメの大きさです。
トルテュライト
トルテュproの生地をダウングレードし価格を下げたもの。フロント側のサイドウォールがなくなりインナーテント側のメッシュも減ってしまいます。
他の2ルームテントと比べキャンプ場で見かける機会が少なく、2016年1月の値上がりにより魅力が半減してしまいました。メッシュはそのままに生地だけ変更してくれると良かったのですが(^^)
ランドロック
設営難易度:中の2ルームテント。スノーピークのファミリー向け大型幕といえばランドロックといっても過言ではないほどの定番商品。
横幅も広く4人家族もしくは5人家族に適しています。グループキャンプでの宴会場としても大活躍するものの、他と比べフレーム構造の違いにより若干悪天候に弱いと感じます。
リビングシェルロングpro
設営難易度:低の2ルームテント。トルテュやランドロックとは異なりインナーテントが別売りとなっているため、一式揃えると高額となってしまうのが欠点。
人気シェルター「リビングシェル」とほぼ同じフレーム構造のため、Pro幕にもかかわらず設営の簡単さには目を見張るものがあります。