ユニフレームの2019年新製品「ユニ鉄」は、肉や野菜を焼くための四角い鉄板。平らな面と凸凹した面が半々になっており、焼き方に合わせて使い分けできます。
炭を熾さなくても手軽にBBQを楽しめ、分離式シングルバーナー「US-D」とも相性抜群。風防やハンドルと共に収納ケースに入れてコンパクトに持ち運べる優れものです。
ユニ鉄とUS-Dでお手軽BBQ
ユニフレームのテーブルトップバーナー「US-D」は市販のカセットガス(CB缶)が使えてゴトクが強靭なため、キャンプのメイン火器として愛用しています。
フライパンからダッチオーブンまで何でもござれでUS-Dを使ってきましたが、バーベキューのときはチャコスタで炭を熾し、少し離れた場所で肉や野菜をひたすら焼き焼き。
鋳鉄で作った日本製グリル鉄板
忙しい野外フェスやイベントキャンプでもっと手軽にバーベキューできないものかと物色していると、GW初日にユニ鉄なる新製品が発売されたらしく、早速入手してみました。
テンマクデザインの男前グリルプレートは家族で使うにはサイズが小さすぎるし、話題のヨコザワテッパンは油が垂れるし…と思っていたので、ユニ鉄はドンピシャ!
材質:ダクタイル鋳鉄(FCD)
重量:約1.45kg
発売日:2019年4月27日(土)
材質はダクタイル鋳鉄
ユニ鉄の材質は熱伝導性や蓄熱性に優れるダクタイル鋳鉄。ヒートショック(加熱後の急冷などの温度差)や衝撃に強く、一般的な鋳鉄より安全性が高いと言われています。
スノーピークには和鉄ダッチオーブンやコロダッチシリーズなどダクタイル鋳鉄を使った製品がありますが、黒皮鉄板がメインのユニフレームでは意外と珍しいかも。
ちなみにユニ鉄は男前グリルプレートやヨコザワテッパンを上回る重さです。持ち上げるためのハンドル(ウェ~ブ焼網ハンドル)は別売りとなっています。
ユニ鉄の絶妙なサイズ感
20cm×20cmの鉄板だと家族でバーベキューするには小さいのでは?と思っていたのですが、いざ使ってみると大人2名、小学生2名の我が家には十分なサイズでした。
ちなみにユニセラTG-IIIのグリルプレートは28cm×16cm程度。ユニ鉄のほうが少しだけコンパクトなので、ユニセラで小さいと感じている方には厳しいかもしれません。
US-Dと相性抜群
ユニ鉄は焚火台やツーバーナーでも使えますが、シングルバーナーと組み合わせるのが最も手軽だと感じています。特に同じユニフレームのUS-Dとの相性が素晴らしい。
ゴトクと鉄板の大きさがよく似ており、US-Dの炎の広がり方も中心に偏らず鉄板に最適。普段は1口コンロとして使い、肉や野菜を焼くときだけユニ鉄を乗せて使えます。
またUS-Dの収納ケースはバーナー本体だけ入れると若干余裕があり、ユニ鉄も一緒に入れることができました。隙間に風防とハンドルとバーナーシートも入ります。
SOTO ST-310はNG
ユニ鉄のような鉄板をガスコンロで加熱すると、下方向にも強力な輻射熱が発生します。テーブルが焦げたり、最悪の場合ガスボンベが爆発したりすることもあるそうです。
シングルバーナーで加熱する場合は、US-Dのような「分離式バーナー」が必要となります。キャンプで人気のあるSOTO ST-310のような一体型バーナーは危険です。
溝を伝って流れた油は縁でせき止められ、ホルモンを焼いても煙が出たりすることはありませんでしたが、油はかなり跳ねるためレザーのガス缶カバーには要注意。
炭熾しの回数が激減
これまでBBQするときは、最初にオガ炭を熾してから焼いていたのですが、チャコスタで熾すにしても肉を焼き始めるまで20分以上は火おこしに時間がかかっていました。
時短したいからと岩手の切炭を使い始めると、10分程度で火おこしできるようになったものの、オガ炭と比べ燃費の悪さが気になります。US-DはCB缶なので燃費が良い!
ユニ鉄とUS-Dの名コンビを使い始めると炭を熾す機会が激減しました。準備に時間がかからないし、灰を捨てたりする手間もかからず、亀の子たわしで洗うとキレイになります。
まとめ
ユニ鉄とUS-Dの組み合わせは、収納ケースに入れて一緒に持ち運べ、準備や片付けに手間がかからず、手軽にバーベキューを楽しめる名コンビだと思います。
バーナーと鉄板でも美味しい肉が焼けるとは意外でした。分厚い鉄板は蓄熱性があるため肉や野菜を乗せても温度が下がりにくく、ステーキも美味しく焼くことができます。
焚き火テーブルやステンレス天板に乗せると掃除しやすく感じました。BBQは炭火で焼くから美味しくなる!と思い込んでいましたが、先入観は捨てないとダメですね(^^;)