コストパフォーマンスに優れたエリステこと鍛造ペグ「エリッゼステーク」で有名な村の鍛冶屋さんから「リラックスハイバックチェア XYC-035」が販売されていたため早速入手!
以前よりインドアでは自宅のリビングで、アウトドアではタープ下でリラックスできるようなハイバックチェアを1脚欲しいと思っていました。
ハイバックチェアに求める一番の要素「その椅子、本当に寝れるのか」。手持ちの各テーブルとのコンビネーションと共に椅子寝できるか試してみました。
リラックスハイバックチェア
今回は貯まっていた楽天スーパーポイントでリラックスハイバックチェア(レッド)を入手しました。なおシート素材はポリエステル、フレームはアルミ、色はグリーンとレッドの2色販売されています。
届いた商品を早速開封し自立できるよう少し開いた状態にすると、パッとみて肘掛のブナ材の色合いが良い感じです。きっと経年で色味も変わってくるのではないかと思います。背面に雑誌を入れられるネットがあるのも好印象です。
イマイチな点
まず初めに村の鍛冶屋のリラックスハイバックチェアを使ってみて、若干イマイチと感じた点を先に3点紹介します。
- 収束したとき自立しない
- 収束したときかなり長い
- 設置するとき注意が必要
1.収束したとき自立しない
収納袋にしまった状態で立てると、自立することが出来ず倒れてしまいます。おそらく自立することが出来ない理由はリラックスハイバックチェアの特徴ともなっている後ろ脚。
後ろ脚は座ったとき体重が掛かるため、ぬかるんだ地面のような柔らかい場所でも刺さらないよう先端が曲げられています。地面に接地する面積を増やしている改良ポイントです。
この改良により後ろ脚がまっすぐではなくなり、結果的に収束時の重心バランスが崩れ直立できなくなったものと推察します。使用時の改良としては正しい方向性だと思いますが、実際に使ってみると単独で直立しないのは不便に感じました。
2.収束したときかなり長い
ハイバックチェアのため仕方ない部分ではありますが、収束したときの長さは厳しいものがあります。収納袋に入れた状態で約115cmもあり、横幅100cmのテーブルと比べても以下のような感じで結構長いです。
この長さの場合、クルマのラゲッジルームに入らない可能性もあります。ちなみにレガシィの最小幅109cm、フォレスターの最小幅107cmなのでトランクのどこにでも入るような代物ではありません。
この長さともなると、車内を貫通させるかラゲッジで斜めに入れるか、あとはルーフボックスに入れるかしないとキャンプに持ち出すのは難しそうです。
3.設置するとき注意が必要
収納袋から取り出して収束状態から展開するとき、肘掛部分の金具の向きには十分注意する必要があります。
上記写真は正常な状態のため肘掛が比較的水平な位置にありますが、失敗すると背もたれと肘掛を繋ぐ金具が反転してしまい、肘掛にかなりの角度がついてチェア全体に負荷が掛かってしまいます。
失敗した状態で使い続けるとチェアが壊れる可能性があるため、かならず正しい手順で展開させます。なお適当にチェアを開くと肘掛が急角度になるため失敗していることはわかるかと思います。
次ページではリラックスハイバックチェアの座り心地や焚き火テーブルとの組み合わせで使ったときの感想をまとめてみました。
リラックスハイバックチェアの座り心地
チェアの座り心地や好みは各個人で分かれるところ。村の鍛冶屋のリラックスハイバックチェアの座り心地ですが、値段に対して考えると十分に良いレベルと感じました。
通販で購入したため他商品と同時に座り比べることが難しく、自宅で使用したときの記憶を頼りにビッグホップ印西のワイルドワンに行って他社製品を比較してみると、リラックスハイバックチェアよりも上だったものが。
どうやらオンウェーのコンフォートチェア2なる商品のようです。座面の高さ、布の張り、肘掛の質感、椅子としての安定感、背面の高さのいずれにおいても抜群。少々値は張りますが素晴らしい製品です。
アウトドアで使ってみた感想
リラックスハイバックチェアをアウトドアに持ち出して、手持ちの焚き火テーブルやバンブーラウンジテーブルとのコンビネーションを確認してみました。
焚き火テーブルとのコンビ
キャンパーなら一家に一台はあるかも?ユニフレームの焚き火テーブルはサイドテーブルとしても大活躍する名品。リラックスハイバックチェアと並べて使うと、かなり良い感じの高さと大きさで相性抜群!
なおスノーピークのローチェアが30cm、焚き火テーブルが37cm、リラックスハイバックチェアは42cm程度です。ローチェアがロースタイルに合う高さだとすると、リラックスハイバックチェアの座面は比較的高めなスタイルといえます。
ただリラックスハイバックチェアの素材はポリエステルのため、焚き火の近くで使うと穴が開く可能性がありますね。どちらかといえば火の粉が飛ばないような場所で使うほうが安心です。
バンブーラウンジテーブルとのコンビ
我が家のメインテーブルはコールマン「コンフォートマスター バンブーラウンジテーブル」で横幅が100cmのモデル。
このテーブルは高さを40cmと60cmの2段階に変えることができるため、ロースタイルとラウンジスタイルを1台でこなすことが出来る優れもの。
ロースタイルの高さ(40cm)にすると座面とほぼ同じ高さとなります。サイドテーブルとして使うには少し大きすぎるくらいなので、この組み合わせで使う機会は少ないかもしれません。
主に食事のときメインテーブルとして使うラウンジスタイル(60cm)の高さにするとピッタリ。ただ肘掛が少しぶつかるため机の下にもぐりこむことはできませんでした。
コールマンのコンフォートマスターキャンバスデッキチェアが座面37cm程度かつ座面が地面と平行でちょうど良い高さので、より少し高めで座面の傾いたリラックスハイバックチェアだと違和感なく食事するとき使用できます。
憧れのイス寝
コット寝に続く○○寝の第二弾、椅子寝。ポカポカ陽気のなかイスにもたれ掛かって寝落ちする体験が出来るか試してみました。
背面の高さ的に深く座ったとき頭を支える面積が足りないため、椅子寝するためには少し浅めに座ります。そうすると足を伸ばしたくなるので座面とほぼ同じ高さの焚き火テーブルを足置きにすると・・・あっさり寝れた!
イスでうたた寝するのって気持ち良い!リビングでテレビを付けたまま寝落ち、その後アウトドアではそよ風を感じながらリラックスしてウトウト。ちょうど春の陽気で最高の体験でした。
まとめ
村の鍛冶屋のリラックスハイバックチェア、確かにリラックスできるハイバックチェアでした。他社製品の不満点を改良し使い勝手を高めているのは間違いありません。
より座り心地の良かったオンウェーのチェアと比べ半額以下で購入できるため、コストパフォーマンスに優れた「村の鍛冶屋」らしい製品に仕上がっていると感じました。