イワタニの新製品「タフまるジュニア」売れない要素が見当たらない

イワタニの2020年新製品「タフまるジュニア」

 イワタニの2020年新製品「タフまるジュニア」をキャンプで使ってみました。アウトドアに適した防風性能を備え、小さなダッチオーブンを載せられるほど耐荷重あり。

 従来品より持ち運びやすく、ガス缶の取り付けもマグネット式で簡単。これまで数々の火器を使ってきましたが、タフまるジュニアの汎用性はトップクラスの高評価です!

キャンプや登山の世界では火器のことを「ストーブ」と呼ぶことが多いのですが、当記事ではより一般的な「バーナー」や「コンロ」としています。

イワタニ「タフまるジュニア」

ドン・キホーテでたくさん売っていたタフまるジュニア

 ヒマラヤ千葉ニュータウン店の全品2割引セールからの帰り道、下の階にあるドン・キホーテのカセットコンロ売り場に山積みされていた「タフまるジュニア」。

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 良さげなコンロが出たと聞いていたけど、手に取って確認するのは初めて。ずいぶんコンパクトになったなぁというのがファーストインプレッションです。

 もっと小さなシングルバーナーはあるけど、クルマを横付けするオートキャンプであれば許容範囲内の大きさだと感じました。在庫も十分、値段も良い感じ。

マッチやライター不要で着火しやすい

タフまるジュニアはカチッと回すだけで着火可能

 タフまるジュニアを早速開封してみました。一言でいうと、実によく出来た製品だと思います。発売以来すごいペースで売れているらしく、これなら納得!

 イワタニの安心・安全な使い勝手の良さは、タフまるジュニアにも引き継がれています。カチッと回すだけで着火する点火装置、いわゆるイグナイター付です。

アウトドア用のバーナーは自動着火装置が付いていないものが多く、そういった製品だと別途ライターやマッチが必要となります。

ガス缶の脱着はマグネット式で簡単

ガス缶の付け外しはマグネットで簡単

 タフまるジュニアはガス缶の取り付けがマグネット式。凹凸をあわせて押し込むだけで固定され、ねじ込んだりする必要なし。外すときも引っ張るだけ。

 万が一ガス缶が熱くなり過ぎて内部の圧力が高まると爆発の危険があるのですが、自動的にガス缶がマグネットから離れる安全装置が付いています。簡単かつ安心ですね。

火力が落ちにくいヒートパネル付き

アウトドアでのドロップダウンを防ぐヒートパネル付き

 徐々にガス缶が冷えて火力が落ちてくるドロップダウン現象。燃焼時の熱をガス缶に伝えて温め、ドロップダウンを防ぐためのヒートパネルが搭載されています。

ヒートパネルを搭載したバーナーは経験則的に「気温15度以上であれば問題なく使える、対策すれば10度前後まで使用できる」と感じています。

 15℃を下回った環境では、使用前にガス缶を両手(素手)で包み込むように数分持ってからセットすると、普通に着火し、その後はヒートパネルの力で安定します。

アウトドアに適した耐風性能

タフまるジュニアとユニフレームUS-Dを比較

 実際に屋外で何度かタフまるジュニアを使ってみて、横風への強さを実感できました。火力が落ちているような様子はなく、二重の風防(風除け)が効果大のようです。

 一方で風防のないユニフレームのUS-Dやスノーピークのギガパワーストーブ地は火力が安定せず。別途ウインドスクリーン等で対策できますが、手軽さには欠けますね。

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燃料(カセットガス)の調達が容易

タフまるジュニアは燃料の調達が容易

 タフまるジュニアはイワタニのカセットガスが燃料です。スーパーやコンビニでも売っているため、日本全国どこでも調達しやすいメリットがあります。

優れた性能を有するアウトドア用のガス缶(いわゆるOD缶)は専門店やホームセンターなど一部の店舗でしか取り扱っておらず、入手しにくく割高です。

 ガス缶はショートサイズとノーマルサイズの両方が使えます。自己責任とはなりますが、市販のガス缶(いわゆるCB缶)も利用できるのはありがたいですね。

外して丸洗いできるゴトク

タフまるジュニアの五徳は簡単に外せて丸洗い可能

 バーナーは掃除のしやすさも大事なポイント。先ほどのUS-Dは吹きこぼれをキャッチする受け皿が付いているのですが、いかんせん簡単に取り外せず掃除しにくい。

 例えばユニフレームのキャンプ羽釜はご飯を2合以上炊くと高確率で吹きこぼれるのですが、タフまるジュニアのゴトクは取り外して丸洗いできるから衛生的!

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それなりの鍋を載せられる耐荷重

タフまるジュニアにルクルーゼを載せても問題なし

 耐荷重は約10kg。鉄やステンレスでできた調理器具を載せても安定しています。ル・クルーゼのココット・ビス20cmも全く問題ありませんでした。

 耐荷重があるということは強度を確保するため自重もあるということ。タフまるジュニアはウルトラライトを志向する方には全く向かない製品だと思います。

 タフまるジュニアで使える鍋やケトルは鍋底が直径11cm以上、上面が直径20cm以内。ダッチオーブンは8インチまで使用可能とアナウンスされています。

鍋底サイズが意外とシビア

タフまるジュニアとケトルでお湯を沸かす

 4人家族にちょうど良いダッチオーブン10インチが使えないのは残念なポイント。ファミリーキャンプではメイン火器というよりサブ火器にちょうど良いかもしれません。

 ソロキャンプではシェラカップを食器だけでなく加熱できる調理器具として使う方は多いかと思いますが、鍋底が小さすぎるためタフまるジュニアには置けませんでした。

 そんなときはユニフレームのバーナーパットMサイズ(15cm四方)をゴトクの上に置き、その上にシェラカップを載せれば安定して弱火で調理できました!

ユニフレーム(UNIFLAME) バーナーパットM 610688

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タフまるとタフまるJrの親子比較

タフまるとタフまるジュニアの親子比較

親子比較 タフまる タフまるジュニア
本体サイズ 横幅:341mm
奥行:283mm
高さ:129mm
横幅:286mm
奥行:192.5mm
高さ:122mm
耐荷重 約20kg 約10kg
本体重量 約2.4kg 約1.6kg
最大発熱量 3.3kW(2,800kcal/h) 2.3kW(2,000kcal/h)
使用できる鍋 鍋底の直径が24cm以下
鍋底の直径が16cm以上
上面の内径が20cm以下
鍋底の直径が11cm以上

 親のタフまると子のタフまるジュニア、本体サイズ・耐荷重・本体重量・火力・鍋サイズを比較しました。本体の大きさや強度を示す耐荷重は2倍ほど差がありますね。

タフまる親子でアクセサリー共用できず

タフまるとタフまるジュニアのゴトクを比較

 親子でゴトクのサイズが異なり、イワタニの豊富なオプション品はほぼ流用できませんでした。マルチプレートやたこ焼きプレートはジュニア用が販売されています。

 キャンプで使い比べた感想として、総合力はジュニアが優れていますが、タフまるにはタフまるなりの良さがあり、大きな鍋を使えるメイン火器として頼りになります!

イワタニ タフまる CB-ODX-1

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まとめ

タフまるジュニアのゴトクとバーナー部分

 キャンプがブームとなっている昨今、初心者でも扱いやすく、人気のミリタリーデザインを採用したタフまるジュニアは売れない要素が見当たらないと言っても過言ではないかも!

 ソロキャンプやデュオキャンプ(親子、夫婦など)ではメイン火器として、ファミリーキャンプや大人数のグループキャンプではサブ火器として、強くおすすめできます。

 鍋のサイズ制限などウィークポイントを理解したうえで扱えば、ほぼ万能アイテム。2020年のキャンプ道具番付を作るとしたら、タフまるジュニアは間違いなく横綱です。

イワタニ タフまる ジュニア CB-ODX-JR

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