キャンプに欠かせない知識「ロープワーク」。テントやタープを設営するとき、木々の間に紐を張るとき、荷物を縛って固定するときなど、ロープワークが活躍します。
とりあえず「もやい結び」だけ覚えておけば大半の状況に対応できますが、ちょっとした小物を追加すると、より便利にロープを扱うことができます。
ロープと相性が良い小物5選
当記事で紹介するキャンプ小物は、いずれも1個あたり数百円で購入可能なものです。アウトドア専門店だけでなくAmazonや楽天市場などでも販売されています。
ノーブランド カラビナ
主に登山やクライミングで用いられている、開閉可能な部品が付いた金属リング「カラビナ」。キャンプでは、もやい結びで作った輪っかに引っ掛けたりして使います。
- 負荷のかからない場所:アクセサリーカラビナ(カラビナ風キーリング)
- 負荷のかかる場所:強度表記(kgではなくkN)のあるカラビナ
カラビナの選び方は、想定される負荷によって決まります。1kg以内の小物を吊り下げる目的であれば、アクセサリー用の安価なカラビナで全く問題ありません。
問題はテントやタープの設営を楽にするために使うロープ。強い負荷がかかる場所なので、アクセサリー用のカラビナだと風が吹いたとき簡単に破断してしまいます。
登山用の本格的なカラビナ(24kN前後)は、とても丈夫だけど、大型で重く、高価です。キャンプでのおすすめは1個あたり数百円で購入できる12kN前後のカラビナ。
12kNは静止状態で1t以上耐えられる強度です。もし突風が吹いて1t以上の力がかかったとしても、カラビナが破断する前にロープかテント本体がダメになると思われます。
村の鍛冶屋 ちょこっとバンド
村の鍛冶屋のエリッゼ ちょこっとバンド ステンレスは、約20cmのゴムの両端に金属フックが付いたもの。金属フックの位置を変えることで長さを調節できます。
ゴムの伸縮性と1本あたりの短さを活かし、わざわざロープを張るには距離が短い場所でロープの代わりとして使えます。使うとわかる地味な便利さが秀逸です。
キャンプで使う機会が多いシーンは、外から見られるのを防ぎつつテントの通気性を良くするとき。ポールとロープの代わりに、ちょこっとバンドで少し開けた状態にします。
発売当初はフックが黒いスチールでしたが、その後改良され、より強度があって錆びにくいステンレスになりました。ステンレスになっても使い勝手は変わらず便利です。
ユニフレーム 引掛け坊主
テントやタープから地面に張ったロープは斜めになっており、カラビナでは固定することが難しい。小物を引っ掛けたくても、斜めに滑って地面まで落ちてしまいます。
地面と水平ではないロープに小物を引っ掛けたいときはUNIFLAME 引掛け坊主 コンビの出番です。3mm〜5mmの太さのロープに対応しており、強度も十分あります。
斜めのロープに引っ掛ける例としては、吊り下げた蚊取り線香、濡れた傘、シェラカップ、タオルやてぬぐい、小型のLEDランタンなどを引掛け坊主で固定しています。
DaLaCa ロープLEDライト
テントやタープのまわりに張ったロープは、昼間はしっかり見えても、夜間はほとんど視認できません。特に濃い色のロープは、反射材が入っていないとほぼ見えません。
大人も子供も足を引っ掛けて転倒する可能性があります。転倒防止のため、ロープに小さなライトを付けておくと、夜間でもロープを視認でき、安心感があります。
DaLaCa ロープLEDライトは10個で1,500円前後と安価に入手でき、多少の防水性能もあります。点灯色は全6種類、最初から電池が入っていて、後で電池交換もできます。
ナイトアイズ カムジャム
ナイトアイズ カムジャムは、カラビナの使い勝手をより向上させたアイテム。カムジャムの穴にロープを通して引っ張るだけで、テンションをかけて張ることができます。
私が使っているカムジャムは太さ2mmから5mmに対応したプラスチック製のもの。キャンプ用のロープは概ね4mm前後が多いので、サイズ感はピッタリです。
プラスチック製とアルミニウム製でそれぞれ大小サイズがあり、アルミ製の方が強度が高くなっています。上の動画はナイトアイズ公式のカムジャムの使い方です。
残念ながら前述の12kNカラビナほどの強度はありません。突風の影響を受けやすいタープに使うのはおすすめしませんが、荷物の固定にはかなり役立つはずです。
まとめ
1個あたり数百円で購入できるコスパに優れたキャンプ小物、特にロープと一緒に使ってみて良かったと感じたものを5つ厳選してみました。ご参考になれば幸いです。
Brotree カラビナ ロックカラビナ 12KN (1200kg) 軽量 ハンモック用 Dリング キーホルダー クライミング ア...