3万円台のコンパクトデジカメ「Sony DSC-RX100」で星空撮影

初代RX100で真っ暗闇の星空撮影をイメージしてみた

 ソニーのデジタルスチルカメラ「DSC-RX100(初代RX100)」で星空撮影してみました。3万円台で新品が購入できるコンデジでも星を撮れることにビックリ。

 大きめのセンサーを搭載し、レンズの広角端は開放f1.8と明るめ。さらにポケットにしまえるサイズまで実現した「時代を変えたコンデジ」ではないかと思います。

 撮影地は太平洋に面した九十九里浜。初代RX100の欠点を克服すべく、あれこれセットアップして撮ってみました。結果、RX100シリーズの評判の良さに納得です。

九十九里浜で星空撮影

2020年のふたご座流星群の活動は、12月14日10時頃に極大を迎えると予想されています。今年は、極大が日本で観察しやすい時間帯に比較的近い上、15日が新月のため月明かりの影響もなく、かなり良い条件で観察できます。

出典:国立天文台 ふたご座流星群が極大

 Adobe Lightroomで整理をしていたところ、ふたご座流星群が極大を迎えた翌日(新月の夜)に九十九里浜で星空撮影したときの写真が出てきました。

九十九里ビーチタワー

九十九里ビーチタワーでふたご座流星群を観察

20mm, f2.8, 13s, ISO3200(NIKON Z6, NIKKOR Z 20mm f/1.8 S)

 九十九里ビーチタワーは渋滞がなければ東京都心から約1時間とアクセスが良く、北東から南にかけて真っ暗の太平洋が広がるため、手軽に星空撮影できる場所です。

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 メイン機で少し絞って撮ってみると、ビーチタワーが明るくカラフルに写ってしまいました。その一方で街明かり(光害)の影響もあり、淡い天の川は写らず。

 すぐ近くに大きな駐車場があり、この日は撮影以外の方も多く訪れていました。撮影地の後ろの九十九里有料道路が高架で明るく、その影響も受けているようです。

流星群の待ち時間のお楽しみ

初代RX100が星空撮影に適しているかチェック

 メイン機・サブ機ともにふたご座流星群をインターバルタイマー撮影で追っていたとき、待ち時間に暇だったので、初代RX100でも星空を撮れるか実験スタート。

 初代RX100は「1インチ・換算28mm・f1.8」となかなかのスペックですね。以前作成した星空撮影に適したカメラの基準に参考に照らし合わせると上記表の通りでした。

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センサーの小ささを克服したい

九十九里ポートタワーとオリオン座を縦構図で撮る

10.4mm, f1.8, 20s, ISO800(Sony DSC-RX100)

 センサーが小さいからISO感度を上げると高感度ノイズが目立つ、だから長時間露光してISO感度を下げたい。しかし星の流れは目立たないレベルに抑えたい。

 初代RX100は30秒以上のシャッタースピードを設定できず、リモートレリーズもありません。赤道儀での追尾は諦め、固定撮影かつ1枚撮りで少し真面目に撮りました。

 手のひらサイズのカメラでここまで撮れれば十分楽しめると感じます。フィルターアダプターをかましてソフトフィルターを付けるとさらに見栄えが良くなりそうですね。

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RX100星空撮影の感想

良かった点
  • 安価で軽量コンパクトなのに星が写る!
  • ピント拡大倍率が高いのは嬉しい
  • レリーズなくてもセルフタイマーでなんとかなる
苦戦した点
  • ピントをあわせにくい(チルトやバリアングル液晶ではない)
  • 最長シャッタースピードが短い(バルブタイマーがない)
  • コンポジットしにくい(インターバルタイマーがない)

 難易度が高いと言われる星ですら固定撮影でも撮れるなんて、やっぱり初代RX100のバランスやコスパは凄すぎる。相当優秀なカメラと言わざるを得ませんね。

まとめ

初代RX100もRAWで撮影できるためLightroomで現像可能

 ポケットに収まるほどコンパクトなRX100シリーズ。初代の3万円台から最新モデルの12万円台まで販売されており、一番安価な初代RX100で星空を撮ってみました。

RX100シリーズは特に奇数番の評判が上々。チルト液晶かつ裏面照射のRX100M3やRX100M5Aはレリーズも使えて良さそうですね。

 最新モデルになればなるほど性能が上がるのは当然として、2012年発売の初代RX100が9年後の2021年でも十分戦力になることがわかり、さすがだなと思いました。