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富士フイルムのフィルムシミュレーション「クラシックネガ」をつい選んでしまう不治の病(富士の病?)、やっかいなクラシックネガ病に侵されてしまいました。
一度かかったクラシックネガ病は根深く、まるで初期値かの如く無意識に選んでしまう。いくらプロビアに戻しても、いつの間にかクラシックネガになっている…
映画っぽい感じの写り、いわゆるシネマティックな表現になるソフトフィルター「ブラックミストNo.05」をつけて、哀愁漂う中年キャンパーの何気ない光景を撮ってみました。
クラシックネガで撮る非日常
当記事の写真は全て、神レンズと呼ばれるFUJINON XF35mm f1.4にBLACK MIST No.05を付けています。MacBook ProのX RAW STUDIOでRAW現像しています。
「ブラックミスト」は、ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え、まるで映画のワンシーンを思わせる絶妙なニュアンスを得ることができるソフトフィルターです。レタッチなしで、撮ったその場でシネマティックな質感を得られるのがブラックミストの魅力です。
出典:ブラックミストNo.05
フジの病「クラシックネガ病」
クラシックネガはかなり特殊なフィルムシミュレーションになっていて、明度によって色の見え方が変わるような設計にしています。ですので、暗いトーンだとシアンに、明るいトーンだとマゼンタになるように調整しています。
出典:デジカメWatch
富士フイルムのミラーレス一眼に搭載されているフィルムシミュレーションの中でも、最近お気に入りなのが「クラシックネガ」。こいつが地味にアリ地獄…
一言でいうと「寂れ感、廃れ感」のような、家族が一緒にキャンプしてくれなくなってソロに流れてしまう哀愁漂うお父さんの立場にピッタリなんですよね。
クラシッククロームとの違い
あくまでも私のイメージになりますが、日本人的発想を根幹に設計したものがクラシックネガ、ワールドワイドな視点で設計したのがクラシッククローム、という印象になります。
出典:デジカメWatch
似た名前のフィルムシミュレーションに「クラシッククローム」「プロネガ ハイ」「プロネガ スタンダード」があり、以前は時々クラシッククロームを使っていました。
小難しいことはよくわかりませんが、クラシッククロームは病気になるほどハマりはしなかった。こういう表現もたまには面白いかな、そんなノリで使っていただけ。
30年以上前を思い出すような感覚
亡き祖父がカメラ好きで、知り合いにフジ関係者がいたこともあり、古き良き昭和を思い出すと、なぜかクラシックネガがしっくりきます。どこか懐かしさがある感じ。
ブラックミストでシネマティックに
よく使っているソフトフィルターはプロソフトンクリアとLEE Soft No.3。いずれも星景写真で明るい星を強調するのみ。昼間のソフトフィルターの使い方はよくわかりません。
ソフトフィルターの一種「ブラックミスト」でどことなく映画っぽい写真が撮れると聞き、ブラックミストNo.05を使いはじめました。特に木漏れ日は効果絶大ですね。
解像を重視しないサブ機ならプロテクター代わりにブラックミスト付けっぱなしで悪くないかも。ソフト効果は弱め。ふんわりさせたい開放f1.4とは特に相性良さそう。
何かに疲れた中年のキャンプ模様
さて、キャンプ料理頑張っちゃうぞ!と設営中は思っていても、チェアに腰掛けて焚き火を始めると、口は動いても手足はなぜか動かない。動かざること山の如し。
仕方がないので座ったまま調理でもするかと登山用のシングルストーブでソーセージを焼く。でも切れ目を入れていないからこのあと破裂。スウィベルチェアって便利ですね。
たぶん累計1万回以上ペグを叩いたかな。柄なんてボロボロ。父の日のプレゼントで銅ヘッドをもらったとき「いつも設営ありがとう」と言われ、軽く涙出ちゃった。
そして全て燃え尽きました。美しい形をした焚き火は好きだけど、なぜか自分は熾火と灰を見て、これは自分の人生のどの時点なんだろうと不思議な感覚になります。
まとめ
フィルムシミュレーション「クラシックネガ」とソフトフィルター「ブラックミストNo.05」の組み合わせで、デイキャンプやソロキャンプを撮ってみました。
ブラックミストを付けると木漏れ日や光源がフワッとして幻想的になり、フィルムシミュレーション「エテルナ」で動画を撮るのも相性良さそうな気がしました。
ブログに載せると画像に圧縮がかかってかなり劣化するので、Flickrのアルバムに他の画像もまとめて載せてあります。さて、このフジの病はいつ完治するのやら…