スノーピークの定番シェルター「リビングシェル」に簡易ベッド「コット」を人数分並べて寝室を作り、小型ヘキサタープ「エルフィールドヘキサ」を連結したらキッチン・リビング・ダイニングとなる快適空間の出来上がり!
スクリーンタープ+コット+ヘキサタープの組み合わせは、お互いの特徴をうまく活かして短時間で効率的な設営・撤収を可能とする最強コンビだと実感しました。
通称NSPこと野田市スポーツ公園までデイキャンプしに行った真の理由は、リビシェル+コット4台+エルフィールドヘキサを試してゴールデンウィーク以降のキャンプスタイルに変化を加えてみることにありました(^^)
この記事の目次
デイキャンプで実験!
スノーピークのリビングシェル(以下、リビシェル)を購入した動機は「設営や撤収が短時間で済むから、デイキャンプの日除け・風除けに最適かも!」と感じたから。
デイキャンプのためだけにスクリーンタープを買うのはもったいないけど、キャンプするなら2ルームあるし・・・と考えたとき、手持ちのキャンプ道具と組み合わせたリビシェルの活用方法を試してみたくなりました。
デイキャンプという単語に面倒くささを感じて拒否感を示す家族をNSPに連れ出すため、以前読んだ「もしドラ」に出てきた概念を有効活用!
「マネジメント≒専門家の難解な用語を一般人にわかりやすく翻訳する仕事」的なことが書いてあった記憶があるので、デイキャンプという用語は一切出さずに「近所の公園にピクニック&お茶しに行こう!」と誘ったらホイホイと一緒に来てくれました(^^)
スクリーンタープを寝室化!
リビシェルはその名の通りスクリーンタープとして「リビング」のように活用できるだけでなく、吊り下げ式のインナールームやインナーテントを用いて「寝室」のように拡張することが出来る優れもの。
リビングシェルをテントのように使う場合、インナールーム・インナーテントいずれもオプション品のため数万円かけて追加購入が必要なのと、インナーのサイズが大きいためリビシェルの半分以上を占めてしまい、残りのスペースをダイニングとして使おうとすると圧迫感を感じてしまいます。
リビシェルの大きさは横幅415cm×奥行455cm×高さ215cm。区画サイトでも問題なく張れるサイズであり、立ち上げの容易さもあって使い勝手がとても良いです。
幕体側面の傾斜があるためボトムサイズ限界ギリギリまで室内空間を有効活用するのは困難ですが、インナールームを吊り下げずにテントのごとく使う方法として「人数分のコットを並べる作戦」を試してみました。
ケシュアのコット!
普段のキャンプで活用しているコットは、フランスのアウトドアブランド「ケシュア」の「Camp Bed Arpenaz L100」という製品。人数分をネットで買いました。
正規代理店ナチュラムの商品説明では「20秒で展開可能、収納は30秒で可能」となっていますが、実際にはそれぞれ1分弱くらいだと思います。それでもWILD-1のローコットに比べれば遥かに手軽です。
ケシュアのコットは組み立てが容易な割りにフレームがしっかりしており、全体的に丈夫で軋みがなく布の張りも十分。新品のとき上から水を垂らすと跳ね返って音がするほどのテンションがかかっています。
高さ45cmと大人が座ってテーブルで食事しても全く違和感のない高さとなっていて、これまでに数十回使ってきても布が伸びきったりすることがないほど耐久性もあります。
横になったとき頭や足元にフレームがなく寝ているときぶつからず不快な思いをしません。テントにマットを敷いて寝るときより格段に寝心地が良いです。
コット本体の重さが約7.5kgとヘビー級なこと以外は特に欠点らしいものはなく、スノーピークのヘキサタープの次くらいに気に入っているキャンプ道具です(^^)
リビシェルにコット4台!
コット1台が幅65cmなので隙間を考慮して4台合計すると幅270cm。リビシェルの横幅が最大415cmということは、コット4台を並べても大丈夫なはずと思って試してみると、良い感じでリビシェル内に収まりました(^^)
普段はトルテュproにコット4台を並べているのですが、トルテュの横幅はリビシェルシリーズより少し狭くて、フライシートにぶつからないようキレイに4台並べるとデッドスペースが大きくなってしまうのが悩みの種でした。
リビシェルの後部ドアパネルの幅に合わせて配置するとピッタリサイズ!リビシェルとコットのあいだに無駄なスペースがほとんどないのが嬉しいです。
位置関係がわかるようリビシェルのビルディングテープを外さずにコットを配置してみると、リビシェルのジャスト中間地点!想像していたよりも出っ張らずに収まりました。
リビシェルにインナールームを吊るすと中間地点を越えて半分以上のスペースを寝室に取られてしまいます。またコットのように上部に空間があると幕内が広く感じられるというメリットも。
アメニティドームのような「インナーテントを立ち上げたあとに、フライシートを上から被せるような製品」だと、雨が降ったときの設営や撤収においてフライシートだけでなくインナーテントまで濡れてしまうのですが、リビシェル+コットであればフライシートが濡れるだけで済みます。
ダイニングの椅子代わり
リビシェルにコット4台を置いて寝室の構築が完了、残り半分のスペースにメインテーブルと椅子を配置すればダイニングの完成となります。
コットの近くにメインテーブルを配置すると、家族4人なのに収束型の椅子は2脚で済むというメリットがあります。コットはただ寝るだけの場所ではなく食事するときの椅子代わりとしても活用します。
前述の通りケシュアのコットは短辺にフレームが通っていないため、コットの端に座ってもフレームが太ももや膝裏にぶつからず不快な気分になることがありません!
リビシェルとヘキサを連結!
寝室とダイニングをリビシェル内に構築できたら、我が家の標準スタイルであるトルテュ+ヘキサタープの組み合わせを応用して、キッチンとリビングを確保するためヘキサタープを設営します。
2ルームシェルターなら寝室+ダイニング+キッチンを幕内に押し込むことが出来るのですが、リビシェル内に全てを収めるのは到底不可能。極寒の冬キャンプでなければ設営の簡単なヘキサタープで十分と判断し、単独では狭いリビシェルのスペース拡張を図ります。
エルフィールドヘキサの立ち上げ
自宅のキッチンとダイニングが離れた位置にあると生活しづらいのと同じように、アウトドアにおいても双方がキチンと近くに設営されていないと使いづらい。
そんなときは左右非対称なHDタープヘキサではなく、左右対称のためテントやシェルターとの連結に適したエルフィールドヘキサの出番です。
テントやシェルターとヘキサを連結する場合、先にヘキサを立ち上げてからというのがセオリーらしいのですが、我が家の場合はシェルターを先に立ち上げることにしています。
トルテュ+エルフィールドヘキサの連結と同じく、後から立ち上げるヘキサタープの位置取りが非常に重要だと思います。
もしリビシェルとヘキサの距離が離れすぎてしまうと、連結するとき隙間が出来てしまい夜露や雨が流れ込んでしまう原因となります。双方の距離はかなり近いと感じるくらいでちょうど良いです。
リビシェルの前にエルフィールドヘキサを立ち上げます。この時点でリビシェル側のサブロープにカラビナやSビナを付けておくと連結しやすくなります。
ちなみにリビシェルのようなシェルターだと、4m程度のセッティングテープがあれば、いわゆる小川張りも十分可能だと思います。
トルテュだと6mは必要なのと、全長があまりに長くなりすぎて区画サイトに収まらないため、個人的には小川張りにチャレンジする気がなかなか起きませんが(^^)
エルフィールドヘキサの連結
リビシェル側のサブロープをCフレームにカラビナやSビナで接続し、前面のサブロープを地面にペグダウンしたら連結はほぼ完成!
上の写真の青線部分にサブロープが通っており、緑丸部分でCフレームと接続しています。サブロープがリビシェルのサイドの出入り口にも干渉せず、キチンとテンションをかけて連結できています。
この形状だと真正面からの視界をうまく遮ることが出来るため、道路に面した区画サイトだと出番がありそうです。更にエルフィールドヘキサにはサブポールを挿す場所が複数あるため、タープ下を広げつつひさしのような使い方をすることも出来ます。
我が家にとっての完成形は、エルフィールドヘキサのコーナーのグロメットにサブポールを挿して、幕体サイズ一杯まで広げて屋根下のスペースを大きくとるタイプ。
エルフィールドヘキサはデュオキャンプに適したサイズなので、家族4人分のキッチン+リビングとして使おうとすれば目一杯広げたくなるんです(^^)
まとめ
設営の簡単なスクリーンタープ(シェルター)にコットを並べてヘキサタープを連結すれば、春のゴールデンウィークから秋のシルバーウィークまで対応できる超快適な居住空間の出来上がり!
設営や撤収に関しては2ルームテント1張とほぼ変わらない、もしくは更に短時間で終えることが出来そう。キャンプ場でバタバタしがちな初心者ファミリーキャンパーとしては頼もしい限りです。
アウトドアでは突然の天候悪化による雨風の影響を受けるリスクがありますが、シェルターもしくはヘキサタープのどちらか一方でも設営された状態であれば部分的にでも屋外に屋根を作ることが出来ます!