難燃素材アラミド繊維の焚き火キャンプチェアをラフに使ってみた

oxtosウッドフレーム焚き火キャンプチェア

 燃えにくい素材「アラミド繊維」を採用したアウトドアショップoxtosのオリジナル製品「ウッドフレーム 焚き火キャンプチェア」を湖畔ソロキャンプで使ってみました。

 自然豊かなキャンプ場に溶け込みやすいアースカラー(ナチュラル×コヨーテ)の落ち着いたデザイン。フレームを分解して持ち運ぶことができ、座り心地もなかなかのもの。

 燃えさかる焚き火台や薪ストーブの近くにチェアを置いてラフに使ってみると、火の粉で小さな穴が複数開いたものの、座面全体に燃え広がることはありませんでした。

oxtos 焚き火キャンプチェア

石川県羽咋市のアウトドアショップoxtos

 北陸の登山用品メーカー兼アウトドアショップ「oxtos(オクトス)」。様々なオリジナル商品が開発されており、石川県羽咋市のふるさと納税の返礼品にも採用されています。

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ウッドフレームのキャンプチェア

oxtosウッドフレーム難燃キャンプチェア

登山用品メーカーのオクトスからキャンプ向けの「ウッドフレーム 焚き火キャンプチェア」が新登場。座面カバーには、難燃素材(アラミド繊維)を使用しておりますので、焚き火の火の粉で座面を焦がしてしまう心配はありません。

出典:oxtos

 2021年10月に発売されたウッドフレーム焚き火キャンプチェア。座面に難燃素材「アラミド繊維」が使われており、火の粉への強さを人柱的に試してみることにしました。

キャンプチェアのフレーム組み立て

oxtosウッドフレーム焚き火キャンプチェアの組み立て前

 焚き火キャンプチェアの付属品は収納袋、チェア本体、バー2本、取扱説明書。収納袋に入れた状態だと65×26×10cmと収束された縦長の状態になっています。

  1. チェア本体(上の写真の右半分)を横に広げる
  2. 本体脚部分の穴に別パーツのバー2本を差し込む
  3. バーにある金属製の連結プレートを本体の突起4ヶ所に差し込む
  4. 背もたれのバーと太腿部分のバーを接続箇所に差し込む

 組み立て手順2番目のバーを本体に差し込むとき、チェアが自立しないため何度も接続箇所からスポッと外れてしまい、なんだかんだで完成まで5分ほどかかりました。

ブナのフレームと金属で安定感あり

湖畔に映えるウッドフレーム焚き火キャンプチェア

 誰かにチェア本体を広げてもらいながらバーを差し込めば30秒ほどで組み立てられますが、1人で組み立てにくいチェアはソロキャンプだと微妙かも(慣れの可能性あり)。

 もし慣れてもヘリノックスの2倍は時間がかかると感じました。ブナのフレームが中国製、座面が日本製。金属で補強されたフレームは頑丈で縫製も全く不備なし。

 耐荷重は80kg、重量は約3.5kg。自然豊かなキャンプ場だと、焚き火キャンプチェアのシックな色合いが湖畔の景色にうまく溶け込んでなかなか良い感じ!

座面は断熱マット入りの三層構造

oxtos焚き火キャンプチェアは秋冬でも寒くない

  • 内側座面:コットン
  • 内側マット:3mm厚ポリエチレン発泡マット
  • 外側座面カバー:ポリエステル96%、アラミド繊維4%

内側座面、断熱マット、座面カバーと三重構造になっており、しっかりとした座り心地で内部の断熱マットにより、底冷えも防ぎ、肌寒い季節のキャンプに最適な仕様となっております。

 特徴的なのが座面。取り出し可能な断熱マットが入った三層構造になっており、一枚生地のチェアより格段に温かく感じます。秋冬でも冷たくないのはかなりの好印象です。

座り心地と作業のしやすさのバランス

焚き火キャンプチェアに腰掛けてキンドリングクラッカーで薪割りを楽しむ

 火の近くで長時間座ることになる焚き火キャンプチェアの座り心地をチェック。座面の高さは約31cm。高すぎず低すぎず、焚き火を囲むのにちょうど良い高さです。

 座ってみると少し沈み込む感じがするためテンションは強く張っておらず、前屈みになっての薪割りのしやすさと背面にもたれてのリラックスしやすさのバランスが絶妙

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太ももの裏側への当たりがソフト

焚き火キャンプチェアとフィールドラックのコンビ

  • 本体サイズ:64×56×54cm
  • 座面の横幅:47.5cm(生地47.5cm)
  • 座面の奥行:35cm(生地31.5cm)

 個人的に重要な評価ポイントである「太ももの裏側にフレームが当たって不快に感じる」点は、フレームが曲線になっており太ももへの当たりが弱く許容範囲内と感じました。

 同じフレームで座面違いの「ウッドフレーム キャンプチェア」も同時発売されています。価格差が大きく、座り心地を考えるとコスパは思いのほか良いかもしれません。

焚き火の近くで火の粉を浴びた結果

難燃素材が焚き火の火の粉を浴びた結果

 カーミットチェアほどの所有感はありませんが、あれだけ高価だと火の近くで使うのが躊躇われるので、いっそのこと焚き火の近くでラフに使ってみようかなと。

 離席中に火の粉が飛んできていたようで、1泊目にして座面に4ヶ所ほど穴が空いていました。難燃素材(アラミド繊維の混紡)でも火の粉が飛んでくれば普通に穴が開きます。

 難燃素材=燃え広がりにくいとは思います。石油由来のポリエステルが主素材なので、アラミド繊維のおかげで穴が小さくて済んだと自分の中で納得することにしました(苦笑)

まとめ

薪ストーブとの相性も悪くない焚き火キャンプチェア

焚き火チェアの良い点
  • ウッドフレームと座面の色合いが自然に溶け込みやすい
  • 取り外せる断熱マット入りで春夏秋冬出番あり
  • カーブを描いたフレームで太もも裏への当たりが優しい
  • 火の粉が飛んできても座面全体に燃え広がりにくい
焚き火チェアの気になる点
  • 組み立てるのが手間(パタンと閉じて持ち運べば不満なし)
  • 難燃素材といっても火の粉が飛んでくれば簡単に穴が開く
  • 座面を簡単には交換できない(穴が開いても気にしない心の広さが求められる)

 焚き火キャンプチェアはふるさと納税の返礼品としてもラインナップされています。穴が開いてしまった以上、今後も焚き火の近くでラフに使い倒していきたいと思います。