10インチ前後の大型スキレットは4人家族でのキャンプにピッタリ!ユニフレームの黒皮鉄板製スキレットをスポーツオーソリティの20%オフセールで入手してみました。
焼く・煮る・蒸す・揚げる・炒める・炊く・燻すを得意とする万能調理器具といえばダッチオーブンですが、大型スキレットも負けてはいません(^^)
パエリアやハンバーグ、ステーキなどスキレットが得意とする料理は幅広く、重くて大きなダッチオーブンよりも手軽に扱えるため、家庭用のフライパンとしても欲しくなるかも!?
この記事の目次
調理器具の追求
我が家のキャンプにおけるクッカーは大鍋・片手鍋・フライパンなどが1セットになった「fan5 DX」をメインとしつつ「ちびパン」で一品料理を作ったり「ダッチオーブンハーフ」で大人数向け料理を作ったり。ツーバーナー含めユニフレーム製品を中心に構成されています(^^)
失敗のほとんど無いライスクッカーの際立つ性能含めfan5 DXに大きな不満はないものの「大きなステーキを熱々の鉄板で焼いたら、きっと美味しいんだろうなー」と漠然としたイメージがあり、ファミリーキャンプにピッタリな大型スキレットに憧れを抱いておりました。
現在保有しているダッチオーブンは、既に廃番となっているダッチオーブンハーフの12インチ。かつてスキレットが欲しくなったとき散々迷って購入したものです。
ハーフダッチ12インチの欠点
- 家族4人で使うには大きすぎた。
- ツインバーナーの風防にぶつかる。
- 蓋をフライパンとして使う機会がない。
- ピザはフォールディングオーブンで焼いている。
ダッチオーブンハーフ12インチを購入するにあたり想像してはいたものの、やはり家族4人だけで使うにはサイズが大きすぎました。12インチは2家族以上が集まるグループキャンプに適した大きさだと思います。
ユニフレームのツーバーナー「ツインバーナーUS-1900」で調理するとき、12インチだとサイズが大きすぎて風防とぶつかってしまいます。風防を付けたまま使うなら10インチがちょうど良いサイズです。
ダッチオーブンハーフの中央部に熱源を合わせようとすると風防を取り外して加熱する必要があり、風除けなしだと多少の風が吹くだけで火力がイマイチでした。スクリーンタープや2ルームテントで使う分には問題ないものの、ヘキサタープ下で安定しないのは不本意。
ファイアグリルのような炭火で調理するときはヘビーロストルの上に乗せて安定しますが、ほぼグループキャンプ専用かつ焚き火台専用となってしまい、何かと便利ではあるものの出番が少ないのが現状です。
ピザやグラタンを焼くだけなら「フォールディングオーブン」のほうが準備も片付けも手軽に感じることもあり、再びスキレットが欲しくなってきた次第です(^^)
フッ素加工フライパンの弱点
焦げ付きにくく手入れが簡単な家庭用フライパンといえば、いわゆる「テフロン加工」などフッ素樹脂でコーティングされたものが一般的。
フッ素加工されたフライパンは耐用年数が2年程度と短いだけでなく表面の樹脂が高熱に弱いという弱点を抱えており、アウトドアでハードに使うのに適したものとはいえないようです。
ツーバーナーで使うだけであれば空焚きさえしなければ問題ないものの、fan5 DXのフライパンはダッチオーブンやスキレットと比べ炭火で使うのが怖いアルミニウム製。アルミは鉄よりも融点が低く、炭火の強火力ではガッツリ変形するかもしれませんorz
鉄製フライパンのメリデメ
- バーナーだけでなく炭火の高火力もOK!
- 保温力に優れフライパンが冷めにくい!
- タワシでゴシゴシ洗えるほどタフな作り!
- 手入れすれば10年以上使えるほど長持ち!
鉄製フライパンの大きなメリットは蓄熱性の高さ。一度フライパンを加熱すると温度が急激に下がることがないため、ステーキを美味しく焼くのに適しているといえます。
フッ素加工されたアルミ製フライパンが苦手とする高温調理や加工剥がれも心配無用。キャンプ場では合成洗剤を使うことができない場合も多く、力技と根気でゴシゴシ洗えるのはアウトドアに欠かせない要素かもしれません(^^)
- 食材が焦げ付きやすい
- 手入れを怠ると錆びやすい
- シーズニングが必要(一部例外あり)
- 重くて振りにくい
鉄製フライパンのデメリットとして挙げられるポイントは、全般的に「フッ素加工されたフライパンよりも色々と手間がかかる」こと。
長い年月を掛けて育てる楽しみこそあるものの、一部の製品を除き購入後にシーズニング作業が必要だったり、洗剤を使うと油慣らしが必要だったりと相当な煩雑さは否めません。
ファミキャン向けスキレット選び
自宅で使っている大きなフライパンのように家族全員分の料理を一気に作れて、ダッチオーブンのように焼く・炒める・煮る・揚げることができるサイズとなると、どうやら直径24~26センチくらいが便利そう!
ファミリーキャンプに適していそうな大型スキレットをモンベルストア店頭で探してみると、ユニフレーム製の10インチもしくはロッジ製の10.25インチが見つかりました。
双方を比較してみるとスキレット自体の材質や拡張性、メンテナンスのしやすさなどにそれぞれ特徴があり、結果的にユニフレームのスキレットを購入となりました。買ったのはモンベルストアではなくスポオソセールですが(^^)
ユニフレーム「スキレット 10インチ」
ユニフレームの「スキレット 10インチ」は、ダッチオーブンやちびパンと同じくユニフレームが得意とする黒皮鉄板製。熱伝導性が高く食器用洗剤で洗うことができる優れものです。
黒皮鉄板は酸化皮膜で表面が保護されるため比較的錆びにくいだけでなく、タワシと洗剤でゴシゴシ洗っても簡単に皮膜が落ちることはないためお手入れも簡単!
鋳鉄はどうしても温度変化に弱くスキレットが熱せられた状態で冷水をかけると割れてしまうことがありますが、黒皮鉄板は急激な温度変化にも強く頑丈なのです(^^)
同じ10インチのダッチオーブン(スーパーディープ)の半額以下で購入することができ、あらかじめ蓋(リッド)も付属しています。
もちろんメリットばかりではなく、ユニフレーム製品は購入後に手間のかかるシーズニングが必要となります。出荷時に赤錆び防止のためクリアラッカーが塗られており、洗剤を使ってゴシゴシ洗ったあと煙が出なくなるまで焼ききったら薄く油を塗って儀式は無事終了。
かつてはスキレット10インチ専用の収納ケースも販売されていましたが、現在は廃番のため入手困難となっています。ハンドルカバーも純正品はなく、総じて拡張性はロッジ製のほうが優れているかと思います。
ロッジ「スキレット 10 1/4インチ」
ロッジの「スキレット 10 1/4インチ」は伝統的な鋳鉄製。工場出荷時に錆び防止のため大豆油を高温で焼き付けてあり、お湯とタワシでサッと洗えば面倒なシーズニング不要ですぐに使用できる便利なフライパン!
キャストアイアンのスキレットは「6 1/2インチ」「8インチ」「9インチ」「10 1/4インチ」「12インチ」とサイズ展開が豊富。10 1/4インチと12インチには両手持ちできるようハンドルが付いており非力な女性でも使いこなせそうです(^^)
ダッチオーブンやスキレットといえばロッジの鋳鉄製が代表格といっても過言ではないほど広く認知されており、レシピ本で紹介されていたり雑誌の付録として小型スキレットが付いてくることも。
実売価格を比較するとロッジ製のほうが手頃な値段となりますが、残念ながら蓋が別売りかつ本体とほぼ同じ価格。本体+蓋をセットで買う場合はユニフレーム製のほうが結果的に安くなってしまうのですが、ロッジの他製品を持っていれば蓋を流用できる嬉しいメリットも。
ロッジの蓋の裏側には突起が付いており、蒸発した水分が突起を伝って水滴となり料理に垂れ落ちてくるため、まるで煮汁を自動的にかけているような仕組みとなっています(^^)
ちなみにユニフレームのスキレットが約2.7キロに対しロッジのスキレットは約4.4キロとかなり重くなっており、鋳鉄のデメリットも踏まえて購入を検討するのがおすすめ。
楽しくアウトドアクッキング!
- ステーキ
- ハンバーグ
- パエリア
- 餃子
- フレンチトースト
- ポテトフライ
- 野菜炒め
- 焼きそば
- ロールキャベツ など
大きくて重いダッチオーブンよりも手軽に扱えるスキレットは、万能調理器具として様々なアウトドア料理にチャレンジしたくなる魔法のフライパン!
スキレットが最も得意とする分野は、蓄熱性の高さを活かしたステーキやハンバーグなどの肉料理。表面はこんがり焼き目が付くのに中はしっかりレア感が残る絶妙な焼き加減に仕上がります(^^)
キャンプでの使い勝手
ユニフレームのスキレット10インチをキャンプ場で使い込んでみると、大きさや形状がファミリーキャンプに適しておりダッチオーブンハーフ12インチよりも出番が多いことに気付きました。
- スキレットの蓋は平坦ではないものの上火として木炭を乗せても問題なし
- ダッチオーブンと同じくダッチスクレイパーが後片付けに役立つ
- ツーバーナーで使っていると持ち手のハンドルが濡れた布巾で持てる程度
- 蓋がかなり熱くなるためリッドリフターが欲しくなる
- 使い終わったらゴシゴシ洗って水気を飛ばすだけで錆びたことは無い
- ハンドルが外れないため持ち運びはかさばってしまうのはイマイチ
まとめ
ユニフレームのスキレット10インチは黒皮鉄板の特徴とフライパンと同じ形状を活かして、焚き火台やツーバーナーでの調理がグッと楽しくなる万能調理器具でした!
駆け出しキャンパーが真っ先に買うべきキャンプ道具ではないものの、アウトドア料理にこだわりたい気持ちが出てきたらスキレットは十分候補に入るかと思います。
ちびパンやニトスキのような小型スキレットはおつまみ作りやプレート料理に便利ですが、ファミリーキャンプで大皿料理を作るなら大型スキレットの出番。ここに至るまで少し遠回りしてしまいましたが、満足度の高いユニフレームのスキレットに辿り着いて一安心です(^^)
ロッジのスキレットがおすすめ
- 買ったらすぐに使ってみたい
→ 面倒なシーズニング作業は不要 - ロッジのダッチオーブンを持っている
→ リッド(蓋)が流用できるかも! - 苦労してでも大事に育てていきたい
→ 目指せブラックポット!?
ユニフレームのスキレットがおすすめ
- 片付けは簡単に済ませたい
→ 洗って水気を取れば大丈夫 - 錆びにくいスキレットが欲しい
→ 黒皮鉄板は鋳鉄よりも錆びにくい - 頑丈なスキレットが欲しい
→ 落としても割れにくい
→ 急激な温度変化に強い