豊かな自然に囲まれたキャンプ場で飲むコーヒーは格別。焚き火やアウトドア料理とともに朝コーヒーはキャンプの醍醐味と言っても過言ではないかもしれません。
特に挽きたてのコーヒー豆の豊かな香りや深い味わいは日々の喧騒を忘れさせ、とても幸せな気分にしてくれます。多少手間でも美味しいコーヒーを淹れてみたい!
豆を挽くコーヒーミルやお湯を沸かすケトル、コーヒーを抽出するドリッパーなど80点を目標に道具を揃え、利根川ゆうゆう公園のデイキャンプ広場で試してみました。
この記事の目次
コーヒー素人のゴール設定
美味しいコーヒーのイメージは、豆や水にこだわり、挽き方や淹れ方にこだわり、道具や雰囲気にこだわる。こだわり具合が趣味の世界そのもので果てしない底なし沼の予感…
キャンプで飲めばどんなコーヒーでも自宅より美味しく感じられ、ステンレスのカップにドリップバッグのコーヒーを淹れるだけで手間もかからず十分満足しておりました(^^)
自己評価80点が目標
- 30点:キャンプ場の自販機で買った缶コーヒー
- 60点:お湯を注ぐだけのドリップバッグコーヒー
- 70点:お店で挽いてもらった豆で淹れるドリップコーヒー
- 80点:ミルでガリガリ挽いた豆で淹れるドリップコーヒー
- 90点:豆の焙煎から楽しむオリジナルコーヒー
- 100点:よくわからないスペシャルな世界…
コーヒー素人の勝手なイメージで付けたのが上の採点表。何がどうなったら100点かよくわかりませんが、現時点で自己評価60点くらいは取れている認識。大きな不満もないです。
コーヒーミルで挽く楽しさ
さらにステップアップするなら淹れる直前にコーヒー豆をガリガリ挽いてみるのが良さそう。先日のグランピング体験のときカリタのミルで挽いたら雰囲気込みで意外と良かった(^^)
自宅ではネスプレッソだったり紙パックのコーヒー牛乳だったり忙しさによって様々ですが、違いのわかるオトコを目指しコーヒー沼に片足を突っ込んでみることにしましたw
コーヒーを淹れる道具を揃える
大きなドリップポットやドリッパーは持ち運ぶのが無理、耐熱ガラスのコーヒーサーバーは割れるから無理、電気を使うコーヒーミルやケトルはAC電源ないから無理。
キャンプで使うとなると色々と制約がありますね。特にゆずれないポイントは収納性や頑丈さ。買ってはみたものの初心者にはうまく使いこなせない道具も避けたいところです。
軽くて便利なチタンマグ
陶器のコーヒーカップは衝撃に弱く不向き。これまではBINGOの残念賞でいただいたC&C那須高原のマグカップやコーヒーが冷めにくいサーモスの真空断熱カップを使っていました。
軽くて丈夫で持ちやすいチタン製のマグカップは理想的なスペック。さらにハンドルを折りたたんで重ねて収納できれば完璧!ということでスノーピークのチタンマグに手を出してみました。
チタンシングルマグ300/220
シングルウォールとダブルウォールの2種類があり、前者は安価かつ軽量で入手困難、後者は高価で結露が少なく入手しやすい。数ヶ月前に設定しておいたKeepaが反応しチタンシングルマグを入手できました(^^)
シングル220とシングル300はすっぽり重ねることができて持ち運びやすいです。ダブルウォールは値段も高いし収納性の面で組み合わせに悩むのでシングルウォールのほうが人気あるのかもしれませんね。
ゆるキャン△チタンマグ
スノーピークのチタンシングルマグだけだと普通すぎてあまりに味気ない。半分ネタで村の鍛冶屋と大人気アニメ「ゆるキャン△」がコラボした新作のチタンマグを入手(^^)
大人気マンガ&アニメ作品ゆるキャン△と村の鍛冶屋のコラボアイテム。ゆるキャン△キャラクターのシルエットとダブルネームロゴをプリント。
重量45gと軽量で強度が高く、また金属臭が少ないチタン製。また耐食性能が高いため、メンテナンスも容易。アウトドアに最適な素材で作られたシングルマグカップです。出典:村の鍛冶屋
ゆるキャン△チタンマグはシングルウォールで容量は280ml。チタンシングルマグ220をスタックできるか試してみると、形状が異なるため重ねることはできませんでした…残念。
手挽きコーヒーミル
キャンプの朝コーヒーで80点を目指すための自分的マストアイテムが手挽きのコーヒーミル。お湯が沸くまでの間、ゴリゴリと豆を挽きながら優雅に香りを楽しみたいものです。
手挽きのコーヒーミルにも様々なサイズやデザインがあり、キャンプだけでなくハイキングや海外旅行にも役立ちそうなポーレックスのコーヒーミルのミニサイズにしました。
分解洗浄できてコンパクト
- 見た目が洗練されていること
- 2人分が挽けてコンパクトなこと
- 簡単に分解&洗浄できること
- 錆びにくいセラミックの刃であること
大きさは2種類、3人用のノーマルサイズと2人用のミニサイズ。定価はどちらも同じで大は小を兼ねるならノーマルサイズ、よりコンパクトさを追求するならミニサイズでしょうか。
ミニサイズには滑り止めになるハンドルホルダーがついています。ハンドルを外して収納するとき便利で、手にもってハンドルを回すときも持ちやすく滑りにくいです。
チタンシングルマグと相性抜群
収納袋は付属していないのですが、ハンドルホルダーにハンドルを挿した状態でチタンシングルマグ220にキレイに収まりました。ハンドルは逆向きにしています。
グループキャンプで3人分以上を挽くときは複数回に分けて使おうかと。粒度の調節やハンドルの回転速度など研究しがいのあるコーヒーミルでした(^^)
ドリッパーとバーナーパット
アウトドアで役立つコンパクトなドリッパーといえばユニフレームのコーヒーバネット。サイズは3種類あり、一度に挽ける豆が2人分なのでキュートを買ってみました。
チタンシングルマグやちびパンなど弱火で少しだけ温めたいとき、シングルバーナーに乗せてとろ火になるユニフレームのバーナーパットもあわせて入手。五徳も安定するし便利!
チタンマグにコーヒーバネットを乗せて淹れてみるとキュートは安定、グランデだと乗せたとき少し不安定でした。最初に買うコーヒーバネットはキュートが良さそうです(^^)
コーヒーサーバーは見送り
コーヒーサーバーはいったん見送りました。3人分以上をまとめて淹れる機会が増えてきたら狙うかも。代わりにサーモスの真空断熱タンブラーを使うと冷めにくくて良いかも(^^)
チタンマグにコーヒーバネットを直接乗せるとフィルターの先端がコーヒーに浸ってしまうのが若干イマイチ。コーヒーサーバーを使わないときはドリップスタンドがあると便利そうです。
コーヒー豆を入れるケース
コーヒー豆の持ち運びはアウトドアデイジャパン2018の会場でCASIOからいただいたGoStakを活用してみました。PRO TREK Smartのロゴが入った非売品のようです。
スターターキットとしてサイズの異なる4段+持ち運び用のハンドルが付いており、今回は全てカルディコーヒーファームで買ってきたものを詰めてみました。
- 40cc:コーヒー豆(約10g、1人分)
- 60cc:コーヒー豆(約20g、2人分)
- 100cc:クリーミーシュガーパウダー
- 150cc:素焼きミックスナッツ
GoStakが想像以上に便利
大きめのナルゲンにコーヒー豆を入れてくるとキャンプ場で挽く前に計量する必要があるのですが、GoStakに入れておけば1人分ないしは2人分のコーヒー豆をミルに全量入れるだけ。
自分だけ先に起きて1人でコーヒーを飲み、その後夫婦で朝食を準備しながら2杯目のコーヒーを飲むパターンが多いので、GoStakの1人分と2人分の組み合わせは我が家の行動パターンにピッタリ!
チタンシングルマグ220との相性
100ccには砂糖ミルク、150ccにはやめられない止まらないミックスナッツを入れたらコーヒーセットの完成。おやつとしてドライフルーツを入れたりするパターンも楽しそうですね。
GoStakは興味深いことにスノーピークのチタンシングルマグ220とジャストフィット。チタンマグで上下方向から挟んで収納するとザックの中に入れたとき効率よく持ち運べそうです。
フレッシュロックとの組み合わせ
自宅でコーヒー豆を保管するときはニトリでも売っているフレッシュロックを使っています。蓋が開け閉めしやすくてキチンとロックがかかり四角いから重ねて収納もしやすいです。
密閉度はナルゲン>GoStak>フレッシュロック。ナルゲンは液体を入れても安心ですがGoStakは横倒しにすると漏れるかも。手軽さは密閉度と真逆の順番かと思います。
お湯を沸かす直火用ケトル
いまさらながらユニフレームのキャンプケトルを使うことにしました。ファイヤーハンガーで焚き火の上から吊り下げておき、いつでもお湯が沸いている光景が大好き(^^)
コールマンのファイアープレイスケトルやファイヤーサイドのグランマーコッパーケトルなど様々なレンタル品を使ってきて、一番しっくり来たのがユニフレームでした。
キャンプケトルの大幅値上げ
キャンプケトルが秀逸なのは以前からわかっていたことですが、2年連続で値上げされ2015年時点で5,200円だったものが今や7,900円。買うタイミングを間違えたorz
点滴のように注ぐことは無理だとしても、傾きである程度制御できるか試してみると意外と悪くない。今まで使っていたスノーピークのラウンドケトルとほとんど変わらないかも(^^)
直火可能なケトルだと細く注げないと思い込んでいましたがドリップポットがなくても何とかなりそうです。1杯分のお湯を適温に冷ましつつ点滴で注げるワンドリップポットが気になる…
まとめ
朝起きたら焚き火の上からケトルを吊るしお湯を沸かす。マイナスイオンをいっぱい浴びながらミルで豆を挽き、豊かな香りに包まれながらお気に入りのコーヒーを淹れる。
豆は道具以上に極めて奥深い世界なので、自分のような初心者は専門店で1番人気の豆を買ってきてミルで挽いてドリップするだけで大して気負わずに美味しいコーヒーの出来上がりw
余裕のなかった駆け出しの頃はキャンプで挽きたてコーヒーなど別世界かと思っていましたが、100点ではなく80点を目指すのであれば意外と敷居は低かったです(^^)