ふるさと納税とは「ふるさとチョイス」などのウェブサイトから全国各地の地方自治体に寄付することで、翌年の住民税から控除+様々な返礼品をいただける仕組み。既に利用されている方も多いかと思います。
コールマンやユニフレームが大好きなキャンパーの端くれとしては「ふるさと納税の仕組みを駆使してキャンプ用品をお得にゲットする」ためにはどうすれば効率的か興味があり、実体験を踏まえてまとめてみました。
全てのアウトドアブランドがふるさと納税の仕組みで入手できるわけではなさそうですが、ロッジやヘリノックス、モンベルやユニフレーム、コールマンなどのキャンプ用品は少ない手間と自己負担で手に入れることができそうです!
総務省の通達によりモンベルやコールマンのポイントが削減(小谷村)や中止(千早赤阪村)に追い込まれました。5割相当の返礼品は2017年6月末までとなります。
当記事の内容は2016年~2017年前半の状況を踏まえて記載したものです。2017年7月以降は返礼率大幅ダウンとなります。
この記事の目次
ふるさと納税でキャンプ用品!
ふるさと納税の仕組みを活用してアウトドアグッズをお得に入手するオススメの方法は「寄付の返礼品としてモンベルのポイントを入手し、モンベルストアで好きなキャンプ用品と交換する」ことです。
寄付の返礼品としてキャンプ用品を取り揃えている地方自治体もありますが、例えば「寄付額の何割相当の商品が返ってくるか(=寄付金に対する返礼率)」が悪かったり、本当に欲しいキャンプ用品だけを単独で選ぶことができなかったりと利便性がイマイチと感じます。
モンベルのポイントを経由してキャンプ用品と交換する方法であれば、
- 寄付金に対する返礼率は約5割と高い(~2017年6月)
- モンベルストア店頭に置いてある商品を自由に購入できる
- モンベルのオンラインショップでも購入できる
- ポイントだけでは不足する商品でも差額を支払えば入手できる
- 無料でモンベルクラブの会員になれる(通常は年会費1500円)
- 既にモンベルクラブの会員であれば1年間延長される
といったようなメリットがあり、モンベルで取り扱っているアウトドア用品で気になっているものがあれば、ふるさと納税の仕組みをぜひとも活用していただきたい!
- ポイントバウチャーを返礼品としている地方自治体にふるさと納税する
- 返礼品としてモンベルから「モンベルクラブ・ポイント引換券」が郵送で届く
- モンベルストア店頭もしくはインターネットで会員登録+ポイント追加する
- モンベルストア店頭もしくはオンラインショップでキャンプ用品と交換する
キャンプ用品を入手するまでの大まかな流れは上記のとおりです。インターネットで寄付金を納めてからキャンプ用品と交換するまでの過程で特に難しいことはありませんが、どれくらいの金額を寄付すると無駄なく効率的かは事前に調べておきましょう(^^)
ふるさとチョイスでふるさと納税
モンベルの公式ホームページで調べてみると、ポイントバウチャーを返礼品としている地方自治体は「長野県小谷村」と「大阪府千早赤阪村」がありました。
どちらの自治体も寄付金に対して半額相当のポイントバウチャーが発行されるようになっています。クレジットカード払いで寄付することができ、クレカのポイントまで付与されるのは嬉しい点ですね。
実例では長野県小谷村にふるさと納税してみました。Yahoo!公金支払いでは「Tポイント」を利用することもできました。住民税の一部をクレジットカードとTポイントで支払う時代が来るとは(^^;)
ポイントバウチャーが到着
実例では10万円を小谷村にふるさと納税し、モンベルクラブの5万ポイント(5万円相当)を寄付の返礼品としていただきました。
クレジットカードで決済してからポイントバウチャーが郵送されてくるまで約2週間。不正防止のためポイント引換券に寄付者のフルネームが印字されています。
ポイントバウチャーはモンベルから、寄付証明関連の書類は小谷村からそれぞれ送られてきました。もし年度末の確定申告不要として寄付された場合は、届いた書類に記入し返送する必要があることをお忘れなく!
会員登録+ポイント付与
ポイントバウチャーが手元に届いたらモンベルクラブの新規会員登録とポイント付与の手続きが必要となります。既にモンベルクラブの会員であれば1年間有効期限が延長されます。
具体的な方法はモンベルストア店頭で申し込むか、インターネット上で申し込むかの2択。店頭で手続きすると短時間でキャンプ用品と交換できるメリットがあり、インターネットで手続きすると好きな時間に会員登録できるメリットがあります。
実例ではポイントバウチャーをモンベルストアに持参し店員さんの指示に従って会員登録を済ませ、その場で発行された会員カードにポイント付与の手続きをしてもらいました。
好きなキャンプ用品と交換
1時間程度でポイントが使えるようになると口頭で説明を受けましたが、店内でキャンプ用品を見ていると20分程度でポイントが有効になったようです。
モンベルクラブのメンバーズポイントは、モンベルストアならびにオンラインショップで1ポイント=1円として使用することができます。モンベルクラブの会員であり続ける限りメンバーズポイントの有効期限は特にないとのこと。
寄付の返礼品としてキャンプ用品を直接いただくよりも少しだけ手間はかかってしまいましたが、これで好きなときに好きなモンベル製品と交換することができるようになったはずです(^^)
モンベル以外のキャンプ用品
全国のモンベルストアやオンラインショップでは自社製品だけでなく他社製品もいくつか取り扱いがあり、モンベルクラブのメンバーズポイントで交換することができます!
例えばオンラインショップでは、世界の優れたブランドとして「Helinox(ヘリノックス)」や「JETBOIL(ジェットボイル)」、「BioLite(バイオライト)」などのアウトドア用品を購入することができちゃうんです(^^)
以後の実例ではモンベルのオンラインショップに加え、千葉県北西部にある「モンベルららぽーと柏の葉店」における在庫状況や店頭販売価格(いずれも2016年夏時点)を参考にしています。
ふるさと納税でヘリノックス!
DAC社のヘリノックスチェアは軽量かつコンパクトに収まるため、ふるさと納税でもらえるアウトドア用品としては注目の一品。
ヘリノックスを代表するアイテムといえば吊り下げ式のシートがお尻をすっぽりと包み込む、ロースタイルの「ヘリノックス チェアワン」ですね。
モンベルストア・オンラインショップ共に数多くのヘリノックス製品が販売されており、メンバーズポイントを使って好きなものを入手することができます。同じヘリノックスのテーブルワンやキャンプチェアももちろん交換対象(^^)
例えば家族4人分のチェアワンが欲しいときは、ふるさと納税で10万円寄付して5万ポイントいただき、オンラインショップもしくはストア店頭でチェア4脚分=49,680ポイントと交換しましょう!
ふるさと納税でロッジ!
ふるさと納税でLODGEのダッチオーブンやスキレット、リッドなどを入手したいときもモンベルクラブのメンバーズポイントと交換するやり方で容易に実現可能!
残念ながらオンラインショップでの取り扱いはありませんでしたが、モンベルストア店頭には以下のような製品が並んでおり、まさに選びたい放題でした。
- ロジック キッチンオーブン 10 1/4インチ、ループハンドル 10 1/4インチ
- ロジック スキレット 6 1/2インチ、8インチ、9インチ、10 1/4インチ
- ロジック キャンプオーブン 10インチ、10インチ Deep、12インチ
- ロジック コンボクッカー など
ロジックシリーズの商品はシーズニング済みとなっており、面倒な儀式(シーズニング作業)が不要なため初心者でも扱いやすいと思います。しかもモンベルストアでの販売価格がA&Fオンラインストアよりも安いのが嬉しい!
例えばスキレットと片手鍋がセットになってダッチオーブンとしても使える10インチサイズの「ロジック コンボクッカー」の税抜定価は10,600円。
モンベルストアでは税抜8,300円で販売されていました。他のスキレットやダッチオーブン、リッドなども同様に定価より1~2割ほど値引されています(^^)
ふるさと納税でユニフレーム!
ふるさと納税でユニフレーム製品を入手したいときもモンベルクラブのメンバーズポイントと交換するやり方は変わりません。ロッジ同様にオンラインショップでは取り扱いがないためストア店頭での交換となります。
- ファイアグリル、チャコスタ
- ツインバーナー、各種CB缶
- ちびパン、ちびパンリッド
- ユニセラ、ネイチャーストーブ
- マルチロースター、ミニロースター
- コーヒーバネット、各種クッカー など
ユニフレーム製品をランキングした「ユニフレーム番付」にランクインしているファイアグリルやツインバーナーなどがモンベルストアに陳列されていました。ロッジとは異なり販売価格は定価(店頭では税抜表示)です。
店員さんに確認したところ「もし在庫が無い場合でも(全てではないが)取り寄せすることができる商品はあるためストア店員に相談してほしい。注文時に支払いするときポイントを使うこともできます。」とのことでした。
モンベルやヘリノックス製品であればプロパー商品のため短期間で取り寄せすることができるが、他社製品の場合は多少時間がかかることもあるらしいです。もし店頭に在庫が無かったとしても諦めずに店員さんに相談してみましょう!
ユニフレーム製品に関しては廃盤となった旧製品を割引価格で販売することがあります。モンベルストア店頭も廃盤品を安く売っている傾向にあるため、運が良ければ掘り出し物を見つけることができるかも!?
もちろんモンベルも!
モンベル製品であればオンラインショップおよびストア店頭に十分な在庫と豊富な種類が揃っており、アパレルからテント、シュラフまで好きなものをポイントと交換できます。
キャンプ初心者にオススメなモンベル製品といえば、大人気の寝袋「バロウバッグ」です。マミー型の化繊シュラフながら比較的コンパクトに収まる優れもの。
モンベルを代表するレインウェア「ストームクルーザー」は税込定価2万円以上するため普段だと手が出しにくいのですが、ふるさと納税の返礼品としていただけると考えれば十分候補に入るかもしれません。ストームクルーザーはとにかく機能性に優れているのでイチオシですよ。
初心者向けポイント交換例
ふるさと納税の返礼品として受け取ったモンベルクラブのメンバーズポイントを使って、キャンプ道具をどのように揃えることができるかユニフレーム製品を中心にシミュレーションしてみました。
モンベルストアにはこれまで登場してきたヘリノックスやロッジ、ユニフレーム製品以外にもスノーピークの焚き火台やプリムスのワンバーナー、サーマレストのマットなどたくさんの商品がありました。
もしポイントの端数が余ってしまうようなときは、モンベルのアパレル(メリノウールの靴下がおすすめ)を購入すれば、きっと過不足なく満足のいく買い物ができるはずです。
15,000ポイントで交換!
小谷村の実例では「30,000円で15,000ポイント」というのがモンベルのポイントバウチャーを無駄なく獲得することができる最少寄付額となっています。
まずはお試しでふるさと納税してみよう!と考えたとき15,000ポイントでどんなキャンプ用品と交換することができるか考えてみました。
- ファイアグリル 6,300円
- ヘビーロストル 2,600円
- チャコスタ 4,500円
- ちびパン 1,400円
上記のユニフレーム製品4点を購入すると合計14,800円となります。ファイアグリルとチャコスタがあるだけでバーベキューから焚き火まで準備は万全です。
余った200ポイントは別の機会に使うもよし、単価の安いアパレルを一緒に買うもよし。とにかくトータルでお得に買い物できるかと思います。
30,000ポイントで交換!
60,000円を寄付し30,000ポイントを入手すると一気に入手できるキャンプ用品の幅が広がります。先ほどのファイアグリル+ヘビーロストル+チャコスタの組み合わせに加え、ロッジのダッチオーブンやスキレットを追加してみました。
- ユニフレーム ファイアグリル 6,300円
- ユニフレーム ヘビーロストル 2,600円
- ユニフレーム チャコスタ 4,500円
- ユニフレーム ちびパン 1,400円
- ユニフレーム ちびパンリッド 940円
- ロッジ ロジック キッチンオーブン 10 1/4インチ 9,936円
- ロッジ ロジック スキレット 10 1/4インチ 3,996円
ユニフレーム5点+ロッジ2点の計7点で合計29,672円となります。ロッジのスキレット本体には蓋(リッド)が付属せず別売りとなりますが、同じサイズのキッチンオーブンの蓋を流用することができるため別途リッドを買わずに済むメリットがあります(^^)
実体験でポイント交換したもの
本格的な梅雨の季節に入ると傘を差すだけでは子供達の送迎や通勤中に濡れてしまうことが増えてくるため、レインウェアもしくは撥水加工されたウインドブレーカーで希望に沿ったものがあるか見繕ってもらいました。
散々悩んだ挙句に比較的マイナーな製品「ピークシェル」をポイントと交換。比較的メジャーな製品「レインダンサー」とは最後まで悩みましたが、最終的には重さと着心地で決めました。
他にも水辺で使えそうなキャニオンサンダル、ジオラインのアンダーウェア、キャンプでも使えそうなタイツなど小物を何点か購入(^^)
好きなタイミングで好きなアイテムをチョイスして交換できる今回の方法はふるさと納税でキャンプ用品をゲットするための最高の手段ではないかと思います。ぜひお試しあれ!
コールマン製品をいただく!
photo by Colemanふるさと納税
2017年3月、コールマンの公式ウェブサイトにてふるさと納税に関する重要な発表がありました。地方自治体の活動趣旨に賛同した「地方創生プロジェクト」がスタート!
ふるさと納税で子供たちの自然体験を応援します
長野県小谷村では、豊かな自然をいつまでも守り、自然体験やアクティビティを推奨するプログラムを提供することで、今後の未来を担う子どもたちに必要とされる “生きるチカラ”をやしなう自然体験活動を積極的に提供しています。
コールマン ジャパン株式会社は長野県小谷村の活動趣旨に賛同し、本年度よりふるさと納税をキッカケとして、自然豊かな小谷村の創生を応援すると共に子どもたちの自然体験活動の機会提供に貢献していきます。
ふるさと納税の返礼品としてモンベルのポイントバウチャーを提供する長野県小谷村とのコラボレーションです。便利でお得な仕組みとしてはモンベルとほぼ同じ!
オンラインポイントが返礼品!
長野県小谷村に10,000円寄付するとコールマンのオンラインポイントが5,000ポイント付与される仕組みが導入されました。コールマンも1ポイント=1円相当なので半返しとなるようです(^^)
とはいえモンベルのポイントバウチャーとコールマンのオンラインポイントは少し仕組みが異なります。双方の違いを簡単にまとめてみると次の通りです。
- オンラインポイントはコールマン公式オンラインショップでしか使えない
- ふるさと納税する前にオンラインショップ会員(年会費無料)もしくはコールマンアウトドアクラブ会員(年会費有料)になる必要がある
- 寄付を申し込んでから約4週間ほどでポイントが付与される
- 寄付金額の大小に関わらず無駄なく返礼品が返ってくる
- ふるさと納税は「ふるさとチョイス」もしくは「ふるなび」で申し込む
モンベルのポイントはストア店頭もしくはオンラインショップで使用可能となっていましたが、コールマンで付与されるポイントは「オンラインポイント」と呼ばれるオンライン専用のもの。昭島アウトドアヴィレッジのような実店舗では使用することができません。
モンベルが登山やカヤック、自転車など幅広いアウトドア製品を取り扱っていたのに比べ、コールマンはほぼキャンプに特化したブランドといっても過言ではないほど。オンラインショップでの取扱製品数もモンベルに比べると少なめです。
もちろん全国各地のアウトレットモールに入っている店舗でもポイントは使用できず。公式オンラインショップが基本的に定価で販売されていることを踏まえると、ポイントの使い勝手はイマイチかもしれません。
あらかじめコールマンの会員に申し込んでおく必要があることは特に不便さを感じませんが、ポイント付与までの期間の長さは少し気になりますね。
ウェザーマスター派にピッタリ!
モンベルと比べ一見すると(還元率を除き)デメリットが多いように感じてしまうものの、この仕組みを活かしたキャンプ用品獲得の良い方法があります。それがウェザーマスターやコンフォートマスター!
コールマンの上位モデルに位置付けられているマスターシリーズは、公式オンラインショップ以外のネット通販を行っておらず店頭で購入することが多いかと思います。セール時期以外あまり値下げされていることもなく、ポイントと交換するのにピッタリ。
近くにマスターシリーズを取り扱っているアウトドアショップがないときは、ふるさと納税の仕組みでオンラインポイントを返礼品で獲得し希望のキャンプ用品と交換すると効率的かもしれませんね(^^)
まとめ
ふるさと納税の仕組みを駆使してキャンプ用品をお得にゲットする方法をまとめてみました。寄付金の半額相当のキャンプ用品を貰える仕組みはメリットが大きく、手続きの手間と2,000円の自己負担こそあれど活用しない手はありません!
モンベルクラブのメンバーズポイントを経由することでロッジやヘリノックス、ユニフレーム製品の一部を返礼品代わりに入手することができます。またコールマンもオンラインポイントを入手できます。ぜひお試しあれ(^^)