スノーピークの雪峰祭2017秋限定アイテム「コネクトタープ ヘキサ グレー(FES-265)」を利根川ゆうゆう公園で開封&初張りしてみました。
小川張りよりシェルターと連結しやすくポール1本で立ち上がり設営や撤収の時間短縮に。日陰が濃くリビングシェルとの相性もなかなか良い感じ!
サイズや形状の似た小型タープ「エルフィールド”シールド”ヘキサPro」や「ムササビウイング13ft.TC”焚き火”version」を重ねて比較してみました。
この記事の目次
連結に適したコネクトタープ
コネクトタープヘキサグレー(以下、コネクトタープ)はスノーピークの現行モデルに合わせたグレーカラーを採用した小型ヘキサタープ。雪峰祭2017秋の限定アイテムです。
ヘキサタープ特有の造形美を継承し、様々なスノーピークのシェルターに直接接続できる汎用性の高い形を採用。現行のシェルターに合わせたグレー生地を採用した限定モデル。
旧カラーのコネクトタープが発売されたのが雪峰祭2014年秋。色を変えて3年ぶりに再登場となります。元日に勢いで購入したものの半年ほど未開封の塩漬け状態でした(^^;)
様々なシェルターに対応
キャンプで愛用しているリビングシェルやトルテュpro以外にも様々なスノーピーク製品と連結して張ることができ、ポール1本とロープでシェルター前面の屋根代わりとなります。
- ランドロック
- リビングシェル、リビングシェルロングPro
- トルテュpro、トルテュライト
- メッシュシェルター
わざわざ小川張りしなくても済むのがコネクトタープの大きなメリットかもしれません。ちなみにタシークもトルテュとフレーム構造が似ているため取り付け可能かと思われます。
利根川ゆうゆう公園で開封
千葉県我孫子市の利根川河川敷にある利根川ゆうゆう公園でコネクトタープを開封してみました。無料で火器を使えるデイキャンプ広場は本当にありがたい存在(^^)
付属品は収納袋、取扱説明書、フレーム取付用ロープ2本、二又ロープ1本、サブロープ4本、ポールケース、ペグケース。ロープはホワイト、自在金具はシルバーです。
ポールとペグは別売りでウイングポール280cmと鍛造ペグがおすすめ。もし連結せずにポール2本で設営するときは追加で二又ロープの準備が必要となります。
フレーム取付用ロープの準備
コネクトタープ最大の特徴はシェルターと連結するためのフレーム取付用ロープ。シェルターごとに長さが決まっておりガイロープをカットしてから取り付けます。最も短いランドロックで20cm、最も長いトルテュのリア側で230cm。
フレーム取付用ロープは特殊なアイテムではなくガイロープとDリングとバックルの付いた結束ベルトで構成されています。構造さえわかれば100均で買ってきたパーツで簡単に自作できそうな予感(^^;)
小型タープの大きさ比較
エルフィールドヘキサと比較
スノーピークの小型ヘキサタープ「エルフィールド”シールド”ヘキサPro」と重ねてみると縦方向は長さはほぼ同じ。横方向の形状が大きく異なることがわかります。
ヘキサタープとしての面積はコネクトタープのほうが3割ほど広い印象です。特にシェルターと連結する側の屋根が大きく、横からの日差しや雨風を遮りやすいと思います。
コネクトタープのようにエルフィールドヘキサをシェルターと連結すると小川張りが必要となります。実際には90度回転させてポール2本で立て、サイド方向を被せるほうが一般的かもしれませんね。
コネクトタープは主としてシェルターと連結して使うことを想定した特殊な形状、エルフィールドヘキサはタープとして単独で使うことを想定した一般的な形状と言えます。
気になる日陰の濃さはエルフィードヘキサのほうが若干優秀な気がします。ただコネクトタープもシールド加工されているため遮光性能としては十分すぎるほどです。
タープ比較 | コネクトタープ | エルフィールドヘキサ |
---|---|---|
サイズ | 約500cm×約350cm | 約450cm×約360cm |
重量 | 2.8kg | 2.9kg |
税抜定価 | 32,800円 | 26,800円 |
ポール本数 | 1本 | 2本 |
推奨高さ | 280cm | 210cm |
その他 | 210Dポリエステルオックス 遮光ピグメントPUコーティング 耐水圧3000mmミニマム テフロン撥水加工 UVカット加工 |
カタログスペックで比較すると大差なく形状や用途の違いで決めるのが良さそうです。ポールを挿すグロメットが多いエルフィールドヘキサのほうが汎用性に優れているかもしれません。
ムササビウイングと比較
コネクトタープを地面に広げたときテンマクデザインの小型タープ「ムササビウイング」と形状がよく似ている気がしました。実際に重ねてみると全くサイズが違うことに驚き!
縦方向は10cmほどムササビウイングのほうが長いのですが、横方向の面積が全く違います。同じように張ったとき日陰の面積は2倍くらいコネクトタープのほうが広そうです。
タープ比較 | コネクトタープ | ムササビウイング |
---|---|---|
サイズ | 約500cm×約350cm | 約390cm×約380cm |
重量 | 2.8kg | 2.15kg |
税抜定価 | 32,800円 | 16,800円 |
材質 | ポリエステル | ポリコットン |
ムササビウイングは張ったときの見た目が非常に美しく、ソロキャンプやデュオキャンプで使われる方が多い印象です。ファミリーキャンプで使うときはテントに連結して使うことが多いかもしれません。
ポリエステルのコネクトタープは火の粉で簡単に穴が開いてしまいますが、ムササビウイングはコットン混紡のため近くで焚き火をしても穴が開きにくい特徴があります。
リビングシェルと連結
コネクトタープの初張りはリビングシェルとの連結で。はじめにリビシェル単独での設営を試みるも、この日は2週間前に行った紫雲寺記念公園@新潟のときよりも強風(^^;)
ハイバックチェアが頻繁にひっくり返ってしまうほど風が強かったため連結前に風上側だけ張り綱をしました。本当はトルテュproとの連結も試したかったのですが1人では無謀と判断orz
フレーム取付用ロープをセット
リビングシェル用としてフレーム取付用ロープを90cmにカットしシールドルーフを被せようとすると取扱説明書に気になる記載が…シールドルーフとコネクトタープは併用できないようです。
本製品コネクトタープヘキサと各種シールドルーフの併用は、以下の理由によりお薦めできません。
・シールドルーフとコネクトタープヘキサを併用すると、お互いに擦れ合い、生地の撥水効果を低下させてしまう為。
・フレーム取付用ロープとシールドルーフが交差し、シールドルーフを傷つけてしまう為。出典:取扱説明書
リビングシェルとの連結はAフレームのタープ側にフレーム取付用ロープをセットします。片側は簡単に取り付けられても、もう片側はコネクトタープが強風に煽られて意外と苦戦(^^;)
このときシェルターの中央とコネクトタープの中央が一致するようにフレーム取付用ロープの長さや位置を微調整しておくと完成したときキレイな形になるかと思います。
ウイングポールで立ち上げ
続いて前面の二又ロープをペグダウンしたあとウイングポール280cmで一気に持ち上げ。既にタープがシェルターと固定されているため(風が弱ければ)1人でも楽に作業できます。
稜線部分を2割ほど緩ませた状態にすることでキレイな曲線を生み出すのがスノーピークのヘキサタープの特徴なのですが、風が強過ぎて弛みの度合いが判別不能w
サブロープを順番にペグダウン
あとはサブロープをテープの延長線上にペグダウンし順番にテンションをかけていくだけ。思いっきり風に煽られていますが手順やコツはヘキサタープ設営時と全く同じです。
シェルターのフレームに連結しているため、ウイングポール2本でヘキサタープを立てるときと同じ強さでロープにテンションをかけるとフレームに負荷がかかりすぎます。
テンションは普段より気持ち弱めでも構わないかと思います。風速8m前後のタフな環境でしたが風の通り道さえキチンと確保しておけば全く問題ありませんでした。
コネクトタープの感想
- 日陰の濃さは十分。シールドルーフのない状態のリビングシェル内よりも日差しが弱く、風通しも良いため過ごしやすい。
- 横方向の広さは期待以上にある。サブポールを使えば屋根下の空間が広くなり、サブポールを使わなければ視界を遮ることもできる。
- 縦方向の長さがあると嬉しいがフレームと連結をする以上、強度的にやむを得ない。リビングシェルよりもランドロックとの組み合わせがベストな気がする。
- コネクトタープのフレームへの被さり方はさすが純正品といったレベル。ムササビウイングで同程度までキッチリ合わせるのはなかなか難しい。
- ウイングポールは280cmが推奨だが少し下げても良いかも。小川張りだと高さを変えると全体的な調整が必要だがコネクトタープは微調整で済む。
- 撤収時シェルターを先に片付けてもムササビウイングのようにポール1本で自立可能。雨が降りそうなときコネクトタープを最後まで張っておける。
まとめ
コネクトタープヘキサグレーは現行のリビングシェルやランドロックと同系色で相性が良く、連結するとき1人でも立てやすいメリットがありました。片付けも容易です。
キャンプ場を転々としながら設営や撤収を繰り返すとき少しでも楽に済ませたいと考えコネクトタープを試してみましたが、十分期待に応えてくれそうな予感がします!