ダウンハガー800 ハーフレングスを子供用の寝袋として使ってみた

オーロラ450DXとダウンハガー800ハーフレングス

 子供用の寝袋(シュラフ)をコンパクト化!モンベルのマミー型ダウンシュラフ「ダウンハガー800 ハーフレングス」の3番と5番をキャンプで使ってみました。

 なるべく荷物を小さくしたい登山者向けの寝袋ですが、みぞおちから下だけダウンにした「大人用としては割り切った仕様」が小学生用としてドンピシャでした。

寝袋のコンパクト化

ゆるキャン△アニメ4話のシュラフ解説

出典:ゆるキャン△

 ゆるキャン△アニメ4話でも解説されていましたが、同じ保温力だと化学繊維の寝袋は安いけど大きい、ダウンの寝袋は小さいけど高いという特徴があります。

 キャンプ道具のコンパクト化を進める過程で手付かずだったのが子供用の寝袋。コールマンの化繊シュラフ「キッズマミー(旧モデル)」を愛用してきました。

子供用シュラフの小型化

コールマンのマミー型シュラフ「キッズマミー」は化繊

 北海道から三重県まで兄妹で色違いのキッズマミーを約5年150泊ほど使い込んできましたが、最近は天日干しでしっかり乾かしても膨らみが弱くなってきました。

 家族でキャンプできる機会の減りそうな我が家の場合、キッズマミーアジャスタブルよりもダウンシュラフに買い替えたほうが先々を見据えると使い勝手は良さそう。

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モンベル ダウンハガー800

モンベルのダウンハガー800ハーフレングス#3&#5

 とはいえ、子供用の小さなダウンシュラフは市販されている製品がほとんどありません。小学生が使えそうなショートサイズも意外と種類が少ないのが現状です。

シュラフ内に大きな空間があると温かさを感じにくく、大人用の大きなシュラフを小学生が使うのはやや抵抗感がありました。

 みぞおちから上のダウンを抜いて軽量化・コンパクト化を図った意欲作「ダウンハガー800 ハーフレングス」なる新製品が発売されたと知り、試してみることにしました。

ハーフレングス #3 #5

ダウンハガー800ハーフレングスの3番と5番を比較

 ハーフレングスという製品名の通り、みぞおちから下半分だけ800FPの高品質ダウンが入っており、上半身に保温力はなく薄い生地があるだけ。フードもありません。

ダウンウエアなどと組み合わせて使用する超軽量スリーピングバッグです。高品質な800フィルパワーEXダウンをみぞおち部まで封入し、上部は中綿を入れず生地のみの構造です。少しでも荷物を軽くしたいアルパインクライミングなどで活躍します。

出典:モンベル

 製品ラインナップは保温力に優れた#1、バランスの良い#3、超軽量な#5の3種類。春から秋のキャンプで役立ちそうな快適温度3℃の#3と快適温度8℃の#5を選びました。

新旧シュラフのサイズ比較

寝袋比較 キッズマミー
アジャスタブル
ダウンハガー800
ハーフレングス#3
収納時
サイズ
ø24×37cm
(約16L)
ø12×24cm
(約2.4L)
重量 1.25kg 418g
価格 4,980円 20,900円

 快適温度の近いキッズマミーとハーフレングス#3を比較してみました。我が家が使っているのは旧モデルのため、現行品のキッズマミーアジャスタブルとの比較です。

 化繊からダウンに替えると、収納時は驚くほどコンパクトになりました。ルーフボックスに積むときの感覚として、キッズマミーの1/5以下の大きさではないかと思います。

子供達のリアルな感想

サーマレストのマットにモンベルのハーフレングスシュラフをセット

 サーマレストのクローズドセルマットと共にキャンプで使ってみると、身長145cmまでなら超コンパクトなダウンシュラフとして役立つと感じました。

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 子供達に感想を聞くと、ドローコードを締めれば肩回りの隙間がなくなり、キッズマミーよりも伸縮性があるため寝返りを打っても窮屈さを感じにくかったとのこと。

 海外ブランドの寝袋ほど横幅が大きくないのも保温性を高める面ではメリットですね。性能と収納サイズの異なる2種類を使ってみて、特に#3が汎用性に優れていました。

大人が使ってみた感想

スーパースパイラルストレッチシステムで伸縮性は抜群

 子供用のシュラフとしては期待通りの保温性と収納性がありましたが、ファミリーキャンプの機会が減ったらソロキャンプや登山で大人用の軽量シュラフとして使うつもりです。

 8月下旬の北海道(コテージやキャビン)で身長175cmの自分が試してみると、#3だと暑すぎて寝苦しく、#5だと底部のジッパーを開けたり閉めたりしてちょうど良い感じ。

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 大人がハーフレングスを使うシーンは限られそうですが、長期保管時に役立つストリージバッグ(圧縮しない収納袋)が付属しているのも嬉しいポイントでした。

ダウンシュラフ導入の優先度

ナンガとモンベルのダウンシュラフを比較

 ダウンシュラフ導入の優先度は人それぞれかと思います。積載量の少ないSUVだと劇的に荷物が小さくなって助かっていますが、費用対効果は相当悪いような気がします。

やや性能差があるため単純比較はできませんが、大人が使っているNANGAオーロラ450DXと比べてもハーフレングスは半分以下の大きさでした。

まとめ

Zライトソルとダウンシュラフで作る寝床例

 荷物を少しでも軽量化・コンパクト化したい登山者向けの「ダウンハガー800 ハーフレングス」の3番と5番をキャンプで子供用シュラフとして10泊ほど使ってみました。

 期待通りの性能ではあったものの、費用を含め比較するとキッズマミーアジャスタブルが万能かつコスパに優れた寝袋であると感じます。未就学児から小学生がいる家族連れにおすすめです。