テルッツォの車載冷蔵庫「エクセルクール フロスト EA-FZ1」をミニバンに積み、大型スーパーで購入した食料品や飲み物を持ち帰ったり、ドライブに出かけたりしています。
10℃から-22℃まで細かく温度設定でき、クーラーボックスのような”保冷”ではなく家庭用冷蔵庫と同じ”冷蔵”や”冷凍”が可能。2Lペットボトルが縦に入るから普段使いしやすい!
走行中はシガーソケット、停車中はポータブル電源から常時給電されるパススルー充電対応ポータブル電源と相性が良く、遠くに出かける夏キャンプにもおすすめの車載冷蔵庫です。
この記事の目次
Terzo エクセルクール フロスト
Terzo produced by PIAAのエクセルクールフロストは、両手で持ち運べる中型の車載用冷凍&冷蔵庫。DC12VとDC24Vに対応しており、商品説明では容量30Lです。
市販の延長ソケット・分岐ソケット及び、AC/DC、DC/ACコンバーターでの使用は故障の原因になりますので絶対にしないでください。
家庭用コンセントのようなAC100Vの交流電源では使用不可。AC/DCコンバーターも使えないため、もし車外で使う場合は市販のポータブル電源との併用になるかと思います。
真夏は食材が傷みやすく要注意
真夏は生鮮食品が傷みやすく、クーラーボックスに板氷や保冷剤をたくさん入れると意外とモノが入らない…そんな経験のある方、たくさんいるのではないかと思います。
以前レンタルしたキャンピングカー(セレンゲティ)で雪峰祭@スノーピーク本社キャンプ場に出かけたとき、車内に冷蔵庫が設置されており、その便利さに感動しました。
真夏を迎えるにあたりAmazonで車載冷蔵庫を探すと、コンプレッサー式のエクセルクールフロストを発見。レビューや口コミは少ないけど、物は試しにとポチッと注文。
コンプレッサー式のメリデメ
小型冷蔵庫の駆動方式は主にコンプレッサー式とペルチェ式の2種類があり、家庭用冷蔵庫でも採用されているコンプレッサー式の主なメリット・デメリットは以下の通りです。
- 冷凍庫としても使えるほど冷える
- ペルチェ式よりサイズが大きい
- 動作時に騒音や振動が発生する
分厚いウレタンや真空パネルの高性能クーラーボックスに板氷を入れるとペルチェ式の車載冷蔵庫と大差なく、飲み物をキンキンに冷やしたいならコンプレッサー式の一択かと。
メインクーラーと車載冷蔵庫を比較
春から秋にかけてメインクーラーとして使用しているシマノのフィクセルプレミアム300。同じ30Lクラスですが、パッとみた感じ、外寸はエクセルクールフロストがやや大きめ。
外寸 | エクセルクールフロスト | フィクセルプレミアム300 |
---|---|---|
幅 | 610mm | 583mm |
奥行 | 317mm | 350mm |
高さ | 400mm | 350mm |
重量 | 約12kg | 約6.5kg |
フィクセルプレミアム300は内部の凹凸がほとんどなく、キッチリ30Lサイズ。一方のエクセルクールフロストは小物入れを含めた30Lらしく、キチンと冷えるサイズはやや小さめ。
サブクーラーと車載冷蔵庫を比較
冬を含む通年でサブクーラーとして使っているシマノのフィクセルベイシス170と比較してみると、内部の幅と奥行きは大体同じでした。高さはエクセルクールフロストの勝ち。
内寸 | フィクセルベイシス170 | エクセルクールフロスト |
---|---|---|
幅 | 206mm | 230mm |
奥行 | 340mm | 355mm |
高さ | 245mm | 290mm |
冷蔵効果の弱い小物入れ部分を除き、冷蔵庫としてキッチリ冷える内容量は、おおよそ23Lないしは24Lクラスのクーラーボックスと同程度と考えるのが良さそうです。
普段使いして感じた良い点
- 大きいペットボトルを縦置きできるのは買い物にもキャンプにも便利
- 2Lペットであれば縦に8本、500mlペットであれば20本収納できる
- 常温から約30分で設定温度(5度)まで一気に下がるほどパワフル
- 取り外せる仕切板をうまく使うと瓶やペットボトルが倒れにくい
- スタイリッシュなデザインが好み(実用的な家電らしいシンプルさ)
普段使いして感じたイマイチな点
- 小物入れはほとんど冷えないから正直使い道がよくわからない
- 冷蔵力は強力でも保冷力はあまりない(電源を切るとすぐ温くなる)
- タッチパネルの感度が良すぎるため意図せずボタンが押されてしまう
- 冷媒を落ち着かせるため持ち運ぶのではなく車内据え置きとなる
大容量ポータブル電源と相性抜群
エクセルクールフロストのような車載冷蔵庫はパススルー充電に対応したポータブル電源と相性が良いと感じます。パススルー充電とは「充電しながら電化製品が使える仕組み」のこと。
エンジンがかかっているときはクルマのシガーソケットから、かかっていないときはポータブル電源から電力供給を受け、冷蔵庫を常に動かしつつポータブル電源の充電もできます。
大容量ポータブル電源(700Wh)との組み合わせで試すと約55時間の動作を確認できました。パススルー充電しながら使えば、2泊3日の連泊キャンプも余裕でこなせる計算です。
車中泊時の振動と動作音
起動すると設定温度まで動作し続け、冷えたらコンプレッサーが止まります。しばらくすると庫内温度が上昇するため再びコンプレッサーが動き、また冷えたら停止の繰り返し。
ミニバンの3列目に置いた状態で走行していると、コンプレッサーの動作音は運転席までほとんど聞こえません。コンプレッサーが止まっているときは無音で消費電力もごくわずか。
車中泊時はエンジンを切っているためポータブル電源で動作していますが、横になって寝ていると運転席と比べ耳元が冷蔵庫に近いこともあり、それなりの動作音や振動は感じました。
まとめ
後部座席の天井に取り付けている同社のスマートバー(フレックスタイプ)に何の不満もなく、カー用品のクオリティに定評のあるテルッツォだけに、さすがに期待を裏切らないですね。
ネット限定品ということで、実店舗で確認する術がなく、少し不安はありました。いざ使ってみると冷蔵庫としてしっかり冷え、大きさも振動も動作音も個人的には許容範囲内でした。
一般的にコンプレッサー式の車載冷蔵庫は高額になりがちですが、エクセルクールフロストは税込2万円台とペルチェ式のようなお手頃価格。普段使いできるし買ってよかったです。
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