ポリコットン幕に煙突穴!欠点の少ない「ピルツ15 T/C」に興味津々

GRAND lodge 柏の葉がオープン

 OGAWAブランドのテントやタープが揃うキャンパルジャパン(小川キャンパル)のコンセプトストア「GRAND lodge」に行ってきました。

 直営2号店となる「GRAND lodge 柏の葉」の店内に展示されていた2017年新製品「ピルツ15 T/C」が気になる…ワンポールテントにコット寝って悪くないかも!

 遮光性・透湿性に優れたポリコットン生地に純正の煙突穴、側面の立ち上がりに多数の通気口など欠点の少ないピルツ15 T/Cに興味津々(^^)

柏の葉T-SITEがオープン!

柏の葉T-SITEの全体マップ

 東大や千葉大、国立がんセンターなどが集まる柏の葉キャンパス駅近くに蔦屋書店を中核とする「柏の葉T-SITE」がオープンしたと聞き、茨城帰りに立ち寄りました。

 南関東を環状に走る国道16号線沿いにあるらしいとの情報を頼りに細かいことは下調べせずに柏の葉キャンパスを目指して進むと、つくばエクスプレスの高架と国道16号線がちょうど交差する場所にありました。

 KASHIWANOHA T-SITE敷地内にはA&Fカントリー、GRAND lodge、蔦屋書店の計3棟がオープン(2017年3月時点)しており、蔦屋書店内にある飲食スペース以外の本格的なレストランは今後別棟に開業するようです。

柏の葉T-SITEの溜め池

 子供と一緒に歩くと、つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅から大きな溜め池を挟んで徒歩10分くらいかと思います。

柏の葉T-SITEのすぐ隣には西洋のお城みたいな結婚式場(アニヴェルセル)があるため、遠方から来るときの目印になります。

 常磐自動車道の柏ICから数分と近い好立地。昼過ぎには2つの駐車場が一杯になるほど混雑していました(^^;)

GRAND lodge 柏の葉

GRAND lodge 柏の葉のロゴ

 キャンパルジャパンのコンセプトストア「GRAND lodge KASHIWANOHA」は2017年3月2日(木)にグランドオープンしたばかりの新店舗!

 東京都江東区にある1号店「GRAND lodge 新木場」が最寄駅から徒歩20分以上と不便な場所にあったため、GRAND lodgeに電車で行きやすくなったのは嬉しい限り(^^)

 店内にはティエラやピルツ、店外にはロッジシェルターなどが設営されていました。普段のキャンプで使っているテントやタープには概ね満足しており、シェルターもランドステーションで代用できるため直近の購入予定はないものの、どうしても気になる製品が一つ…

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OGAWA Pilz15 T/C

Pilz15 T/Cの製品ロゴ

 持ってはいないけど気になるアイテムの筆頭格がワンポールテント。シロクマのロゴと白い幕体が特徴的なノルディスクのアスガルドやアルフェイムには興味があるものの、現在まで購入に至らず。

 目の前にあるピルツも悪くはないんだけどなぁと思い近づいてみると…あれ?前に見たことのあるピルツと色合いやデザインが少し違うような。よく見ると2017年新製品って書いてある!!

 店内はそれなりの混雑具合ではあったものの、専門店らしく特徴を教えてもらいつつ質疑応答させてもらえ「この製品なら買ってみたいかも」と思えるほど好印象でした(^^)

1.薪ストーブの煙突穴

ピルツ15 T/Cの煙突穴が便利

 GRAND lodge 新木場で薪ストーブを使ったキャンプについて聞いたとき「煙突をどこに出すのか皆さん工夫されているようです」と教えてもらいました。

 購入後に穴を開け難燃素材で煙突から熱が伝わりにくくしたり、ファスナーの一部を開いて隙間から煙突を出したり、薪ストーブ用に穴あけ加工する業者がいるらしかったり…

 一言でいうと色々と大変そう&面倒くさそうという印象が残り全然食指が伸びませんでしたが、製品として煙突を出すための穴が最初から開いているとかなんてユーザーフレンドリーなアイテムなんでしょう!

ピルツ15 T/Cにちびストーブをイン

 ピルツの側面ではなく天井部に煙突穴が開いているため、真っ直ぐ煙突を伸ばすならピルツのど真ん中(ポールの近く)に薪ストーブを置くイメージかなと思います。

 薪ストーブは反射板のある石油ストーブのように方向性のある熱の広がり方ではないため、テント中央の真上にあたる天井部に穴があるのは合理的かと。あぁ…煙突ホールがあるというだけでピルツ15 T/Cが欲しくなるw

 なお店員さんのお話によると「国内で市販されている幕体で最初から煙突用の穴が開いている製品は相当珍しいと思いますよ」とのことでした。自己責任で穴を開けるのもアリだけど、できれば純正品として開いているほうが色々と安心ではありますね。

2.ポリコットン素材

ピルツ15 T/Cの色合いと風合いが好み

 コットンの遮光性や透湿性は晴れた日のキャンプにピッタリだと思いますが、いかんせん湿気に弱くカビが生えやすい…ただでさえヘビー級な重さなのに、濡れたまま乾燥撤収できなかったときの悲惨さを想像しただけで滅入ります。

 ポリコットンのようにポリエステルとコットンの混紡素材であれば、それなりに水に強く、それなりに透湿性能があり、それなりに肌触りもよく、それなりの重量で済む。なんて中途半端な良いとこ取りした素材なんでしょう!

 真っ白な幕体は土汚れがどうしても気になりますが、ポリコットンのような薄いベージュであれば汚れは目立ちにくそうです。色合いも風合いも女性的すぎずホント好み(^^)

3.意外と広い幕内

ピルツ15 T/Cの全体像

 ノルディスクのアルフェイムのように円錐(多角錐)に近い形状は底面の広さに対して圧迫感があるため、どうしても狭く感じてしまう欠点があると感じていました。広く使うためには必然的にグランドスタイルになってしまいますね…

 ハイコットに寝泊りするときティピー型テントの形状だと若干厳しいものの、ピルツ15 T/Cは地面に近い側面が垂直になっており途中からポールの先端に向かって緩い傾斜のできるアスガルドと似たベル型テント!

 コットの実物が置かれた幕内に入ると、これなら許容できるかもしれないと感じました。トルテュにコット寝しているときほどの広さはありませんが、想像していたよりも圧迫感は少ないかも(^^)

ピルツ15 T/Cのロゴデザイン

 ワンポールテントの設営・撤収の容易さと居住空間の狭さを天秤にかけて考えると、ピルツ15 T/Cなら十分許容範囲内です。

 コットで寝返りをうったときフライシートにシュラフが触れると夜露で濡れてしまう可能性があり、そのためだけにシュラフカバーを付けるのはイマイチなのでコット寝しやすい形状かは重要な判断ポイントでした。

 ちなみに店員さんに一回り大きな「ピルツ19 T/C」を発売する予定はあるか聞いてみると、現在のところ全く予定なしとのこと…残念orz

4.通気口が多い

ピルツ15 T/C側面の立ち上がりと通気口

 ピルツ15 T/C側面の立ち上がり部分に通気口(ベンチレーター)が多数付いており、外気を取り込みやすくなっていました。

 2ルームテントやシェルターのように側面の多くをメッシュにできる幕体と比べワンポールテントは熱がこもりやすく蒸し暑くなりがち。

 暖かい空気は高い場所に上昇するため、上下に通気口があれば空気が自動的に還流するはず。ユニフレームのチャコスタIIと全く同じ原理かと思います。

 もし買ったとしても真夏にワンポールテントを使うかわかりませんが、春秋でも外気を積極的に取り入れたいことは多々あるため、ベンチレーションがたくさんあるのは便利ですね。

ピルツ15 T/Cのイマイチな部分

ピルツ15 T/Cのパッキングサイズ

 ピルツ15 T/Cの使い勝手の良さそうな特徴を何点か挙げてみたものの、もちろんイマイチなポイントもあります。まずは何といってもポリコットンゆえの重さです。ほぼ同サイズのポリエステル製ピルツ15-2と比べ3kgほど重量が増えています。

 また生地にコットンを含んだことでポリエステル単独よりも雨に弱くなっています。使用後すぐに乾燥させないとカビが生えやすいため、雨予報の場合は別のテントを使うのが無難かもしれません。

残念ながら縫い目にシームシールで防水加工されていない模様。生地からポタポタと雨が落ちてくることはないものの、縫い目から漏水する可能性がゼロではないorz

ピルツ15 T/Cには上部のメッシュが無い

 幕ストーブ用の煙突ホールがある頂上部はテント内にある紐で簡単に開閉できるため試してみると…まさかのメッシュなし。このままでは頂上部を開放すると虫の進入を許してしまいます!

 ピルツ19やピルツ12には頂上部のメッシュが標準装備されていました。残念ながら自作するなどして上部開放時でも虫が大量に入ってこないよう対策する必要がありそうですorz

リビングシェルとの比較

 ピルツ15 T/Cの底面は430cm四方、スノーピークのリビングシェルの底面は415cm×455cmとほぼ似たサイズ。設営時をイメージしながら脳内で比較してみました。

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 室内の居住空間にそれほど大きな差は無いように感じましたが、区画サイトで設営する際に必要となる面積には大きな違いがあります。

 ワンポールテントはポールで立ち上げたあと張り綱をしっかり張らないとベル型の形状をキレイに維持できないのですが、リビシェルは外側を通るポールにフライシートを吊り下げているため張り綱がなくても形を維持できます。

 張り綱を張った時の設営に必要なサイズを考慮すると、ピルツ15 T/Cは最低でも6m四方くらいは必要となりそうです。そうすると2ルームシェルター「トルテュpro」を張り綱なしで設営した時より大きいかもorz

張り綱なしでの設営を推奨しているわけではなく、もちろん強風時にはフルで張り綱してます。ちなみに張り綱無しでの設営を繰り返しているとポールが徐々に曲がってきますw

 ピルツ15 T/Cが張れないほど狭い区画サイトに遭遇する機会は少ないものの、昨年行ったキャンピカ明野ふれあいの里のように「リビシェルでもギリギリ!?」という場所もありました。サイトの中央に障害物(立ち木など)があるときもワンポールだと厳しそうです。

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まとめ

GRAND lodge 柏の葉の店内

 ツインピルツフォークやティエラなど素晴らしい幕体だと感じてはいたものの、使い慣れているスノーピーク製品を止めてまで「これ欲しい!」と思うほどの製品に出会うことはありませんでした。

 渋滞さえなければ新木場のGRAND lodgeまで片道45分、柏の葉のGRAND lodgeまで片道40分と(結果的に)オガワ好きには堪らない好立地に住んでいることに感謝しないといけないですね…駅前には大きなモンベルもあるため、柏の葉に行く機会は増えそうです。

 これまでは何となく「通好み」というか「玄人好み」というか「シブすぎる」というか、心のどこかで小川ブランドをあえて避けていた気がしますが、2017年新製品のピルツ15 T/Cは相当気に入りました。WILD-1で安く買えたらゲットしちゃうかもw

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