ひたすら座り心地の良いキャンプチェアを追い求め、ようやくたどり着いたオンウェーのコンフォートローチェア。口コミ評価の高さはホンモノでした!
目線の高さ、背もたれの角度、太もも裏の当たり具合、質感の良いアームレスト。ベランダやリビングでキャンプ気分を味わうには最高ランクの逸品です。
クルマの積載量に余裕がないと持ち出すのは難しいサイズですが、油断すると寝落ちしてしまうほどリラックスチェアとして極上の座り心地と感じました。
この記事の目次
Onwayコンフォートローチェア
椅子の座り心地の良し悪しは個人差があり、ハンモックのように包み込まれる座り心地が好きな人、食卓の椅子のように硬くて安定感のある座り心地が好きな人など様々。
キャンプでは主にスノーピークのローチェア30とogawaのハイバックチェアを愛用しています。いずれも細長く畳める収束型で、後部座席の頭上に収納しています。
コンフォートチェア2への憧れ
自分はヘリノックス系のチェアに座ると、頻繁に転んでコケノックスになってしまうため、あまり得意ではありません。太ももの裏や膝の裏が痛くなる椅子も苦手。
4年前にWILD-1で試したオンウェーのコンフォートチェア2の座り心地は大好きでした。安定感に優れ、アームレスト(ひじ掛け)の質感も良し。今でも憧れのチェアです。
その後、座面を低くしたコンフォートローチェアとクッションを追加したコンフォートローチェアプラスが発売されたため、冬でも使えそうなプラスを買ってみました。
ローチェアの上位グレード版
オンウェーのラインナップを見ると、コンフォートローチェアは座り心地に定評のあるローチェアの上位モデルであることがわかります。サイズや耐荷重はほぼ同じ。
チェア比較 | ローチェア | コンフォート ローチェア |
---|---|---|
座面の高さ | 30cm | 同左 |
使用時サイズ | W60.5cm D82.0cm H75.0cm |
同左 |
収納時サイズ | W60.5cm D16.0cm H72.0cm |
同左 |
重量 | 3.2kg | 3.5kg |
耐荷重 | 100kg | 同左 |
フレーム | アルミ合金 黒色アルマイト |
同左 一部ステンレス |
アームレスト | アルミ合金 | 竹集成材 |
座面生地 | ポリエステル 1200デニール |
6号帆布 |
両者の主な違いは、強度が必要な接続金具にステンレス合金が使われ、アームレストが竹集成材にグレードアップし、座面生地が天然素材になって色がブラックからベージュに。
温かみのある天然竹の手すり、厚手で身体に合わせて形を整えていく6号帆布生地。長くご愛用いただけるようにステンレス製の金具を使用しました。大切なひと時をゆったりと過ごしていただける贅沢なチェアです。
出典:Onway
6号帆布生地と可動式クッション
座面の生地は分厚い6号帆布。適度なテンションがかかっており、ほとんど沈み込まず、安定度は抜群。徐々に生地が伸びてきますが、取り外しての座面交換は難しそうです。
背もたれの角度はかなり倒れており、作業用というよりもリラックス用。背面上部に可動式のクッションがあり、身長175cmの自分でもやや浅めに腰掛けると頭を預けられます。
コンフォートローチェアは座面の横幅があるチェアです。体のサイズが大きい方だけでなく、やや斜めに座ったり、脚を組んで座ったり、様々な体勢で座れます。
竹集成材のひじ掛けだと冷たくない
オンウェーのチェアはコラボ商品も多く、例えばオンウェー純正のローチェアは黒いアームレストに黒い座面、ナチュラムの別注品は座面がカーキに変わったものでした。
ナチュラム別注は価格とデザインと座り心地のバランスが絶妙なのですが、いかんせんアームレストの素材がアルミなので、涼しい朝晩に触ると冷たくて無理(^^;)
コンフォートローチェアのアームレストはひんやりしない天然の竹集成材。素材の質感が良く、ひじ掛けに適したカーブを描いており、いつまでも触っていたくなります。
コンフォートマスターと相性が良い
コンフォートマスターのバンブーサイドテーブルとは竹集成材の質感や色合いが似ており、高さも大きさもちょうど良く相性抜群。外出自粛で使う頻度が更に上がっています。
かつてはスノーピークのワンアクションローテーブル竹も同系色で相性が良かったのですが、2019年夏頃に色味の変更があり、やや濃い目の色合いになってしまいました。
製造工程の一部内容変更に伴い、現行よりもやや茶褐色に色味が変わります。なお、色味の変更以外は、すべて現行品と同等の仕様で、販売価格にも変更はありません。
出典:Snow Peak
ひじ掛けにカップホルダーをセット
アームレストにスノーピークのローチェアカップホルダーをセットできます。スマホを入れたり、タンブラーを入れたり、テレビのリモコンを入れたり、使い方は自由自在。
ローチェア30に取り付けるときよりキツキツな分、多少の衝撃で取れる心配はなし。アームレストが少し凹むかもしれませんが、気付かないレベルで済んでいます。
座り心地と収納サイズ
国内最大級のアウトドアショップ「アルペンアウトドアーズFS柏店」のオープン当初は店頭在庫があったのですが、最近は在庫が尽きたのか、全く見かけなくなりました。
チェアの座り心地は実際に座ってみないとわからないことが多く、ヘリノックスやローチェア30と座り比べてみた感想&1年ほど使って感じた欠点を整理しました。
ヘリノックスと座り心地を比較
ヘリノックス系のチェアは模倣品など多数ありますが、キャンプでも使うことがあるヘリノックス純正のタクティカルチェア(コヨーテ)と座り比べてみました。
ヘリノックスは軽量コンパクトが最大の売りなので、安定感には目をつぶらざるを得ず、どんな体勢でもぐらつかないコンフォートローチェアの圧勝と感じました。
一方、子供達に座ってもらうと全く逆の評価。コンフォートローチェアは深く腰掛けたとき太もも裏の座面が長すぎて膝を曲げられないから座り心地イマイチとのこと。
ローチェア30と座り心地を比較
スノーピークのローチェア30は調理から焚き火を囲んだ際のリラックスまで、とにかく万能なチェア。背面の角度が立っており、アームレストも座面の張りも良い感じ。
アームレストの形状、座面の大きさ、背面の角度、生地素材の違いなど細かな違いはありますが、ローチェア30は自宅で使ってもコンフォートローチェアと遜色ないと感じます。
大きすぎる収納サイズ
続いてコンフォートローチェアのイマイチな点。座り心地と引き換えに、折りたたみチェアとしては収納時のサイズがとにかく大きいです。もう絶望的な大きさ(^^;)
コールマンのコンパクトフォールディングチェアはファミリーキャンプの定番チェアですが、コンフォートローチェアのほうが体感的に3倍くらい大きい気がします。
キャプテンスタッグの大型収納トートバッグMサイズにコンパクトフォールディングチェアは4脚入りますが、コンフォートローチェアは袋からはみ出てしまうほどの大きさ。
プラスのクッションが残念過ぎる
photo by Onway
コンフォートローチェアに数千円追加するコンフォートローチェアプラス。取り外せるクッションがセットになっているのですが、このクッションがあまりに残念過ぎる。
何が残念かというと、とにかく耐久性がありません。使い始めは良かったものの、3ヶ月ほど使っていたある日、表面がボロボロと剥離しはじめ、購入半年後には見るも無残な姿に。
お尻や背中からの冷えを防いでくれるのですが、あまりに長持ちせず、せっかくのチェアの評価が台無し。差額で購入する価値はありませんでした。品質改良を望みます。
まとめ
自宅でキャンプ気分を味わえる本格的なリラックス系ローチェアとして、オンウェーのコンフォートローチェアを1年以上使って感じた感想をまとめてみました。
オンウェーは原則的に自社で設計したものしか生産しない会社です。創業以来、二十五年間その原則を貫いております。オンウェーは過去にも他社の設計したものを100%製造したことは一度もありません。
キャンプ道具に詳しい方はご存知かと思いますが、山渓別注でフレームの色違いが限定発売されたことがあり、そのコスパに人気沸騰となり、早々に売り切れて入手困難になったほど。
オンウェーの知名度はまだまだこれから。実店舗で見かける機会が少なく、ネットで購入するには勇気がいる商品でしたが、座り心地の評判の良さは嘘偽りなく本物でした。