ずぶ濡れ覚悟の雨キャンプではトレッキングシューズが頼りになる

KEENの防水トレッキングシューズ「RIDGE FLEX MID WP」

 水捌けが良いとされる砂利敷きサイトですら水が浮くほど雨が降り続くときは、防水性に優れたトレッキングシューズ(ハイキングシューズ)が頼りになります。

 防水透湿素材「KEEN.DRY」を採用したリッジフレックスミッドウォータープルーフを雨キャンプで履いたところ、靴下は全く濡れておらず、体が冷えずに済みました。

 くるぶしまで支えるミドルカットは、ローカットより濡れにくく、ハイカットより脱ぎ履きしやすい万能タイプ。一足あると山登りからキャンプまで幅広く役立ちます。

防水シューズで雨キャンプ対策

KEENのトレッキングシューズを履き替え

 3年ほど履いたKEENのトレッキングシューズが劣化したため新調しました。主な用途は山登りと雨キャンプ。登山は本格的なものではなく、近場の低山ハイキングです。

 那須岳下りのガレ場やザレ場で何度か足首を捻りそうになり、尻餅をつくヒヤリハットで運良く済んだ経験あり。足首を固定できるミドルカットが欲しくなりました。

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Prime Try Before You Buyで試し履き

KEEN RIDGE FLEX MID WPのカラーリング

 数ある候補の中から選んだのはKEEN RIDGE FLEX MID WPのCAPULET OLIVE/DESERT SUN。普段スニーカーだと27cmか27.5cmの自分には28cmがジャストサイズ。

KEEN公式RIDGE FLEX

 サイズ選びやカラー選びは実際に試し履きしてみるのが一番。往復送料がかからないPrime Wardrobe改め「Prime Try Before You Buy」で3足お取り寄せしてみました。

RIDGE FLEX MID WPの履き心地

自宅近くの舗装路でトレッキングシューズを試す

 まずは自宅周辺で履いて、舗装路の歩き心地をチェック。一番上まで紐を結ぶと、くつぶしの上あたりまで固定され、ちょっとした段差で足首を捻りにくいと感じます。

トレッキングシューズの革命。ミリタリーブーツとKEEN最先端の技術をハイブリッドし、最上級のパフォーマンス性を発揮する次世代のハイスペックライトトレッキングブーツ。 アウトドアフィールドにおける機能性、快適性、デザイン性を融合した究極のフットウェア。

出典:KEEN RIDGE FLEX MID WP

 モックシューズほど履いたり脱いだりしやすくはなく、どこかに腰掛けて毎回靴紐を結んだりほどいたりする手間はありますね。ミドルカットは普段使いには不向きかなと。

2泊3日の秋キャンプで履いてみた

焚火台を囲みながら防水トレッキングシューズを履く

 ハロウィンキャンプで賑わう高規格キャンプ場「キャンプアンドキャビンズ那須高原」での連泊キャンプにて、メインシューズとして3日間履いてみました。

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 モンベルの靴下(メリノウール)を履いた状態だと、朝から晩までポカポカと温かく、気温一桁の朝でも足元から冷えることは一切なし。とても快適に過ごせました。

歩きやすいKEEN.BELLOWS FLEX

KEEN.BELLOWS FLEXは足を曲げやすい構造

 場内を散策する際に階段や斜面を一通り試してみました。靴紐は一番上まで結ばないほうが足首の固定力が弱く、圧迫感がなくてキャンプでは過ごしやすいと感じます。

アコーディオンのような蛇腹構造の最新テクノロジー〈KEEN.BELLOWS FLEX〉が、歩行時の屈曲部の負荷エネルギーを軽減。100万回の屈曲テストをクリアし、耐久性も確保。

出典:KEEN.BELLOWS FLEX

 蛇腹のKEEN.BELLOWS FLEXはしゃがんだときも足を曲げやすく、ガッチリとしたトレッキングシューズなのにとても歩きやすく感じるポイントはこれなのかもしれません。

本格的な雨キャンプでも足が濡れない

砂利敷きサイトに水が浮くほどの雨キャンプ

 キャンプ場に滞在した3日間ずっと雨が降っており、水捌けの良い砂利敷きサイトもあらゆる場所で水が浮いているほど。それでも靴下は一切濡れませんでした!

 撤収日にやや強めの雨が降り、上下モンベルのレインウェアを着てテントやタープを畳んでいましたが、靴の上からレインウェアがかぶさるように着用し、全く問題なし!!

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水溜まりでも構わず歩いていける

水溜まりでも濡れる心配のない防水トレッキングシューズ

 細かな砂利敷きではない場所には当然大きな水溜まりもありました。よほど深い水溜まりでなければ靴の隙間から水が侵入することはなく、防水性は期待通りといえます。

 水溜まりに全く気付かずに勢いよく入ってしまうことが何度かあり、激しく泥水が跳ねていましたが、ミドルカットだから足首あたりから水が入り込むこともありませんでした。

雨なら靴紐はできれば上まで結びたい

雨降るハロウィンキャンプで防水トレッキングシューズを履く

 完全に油断したとはいえ、もしローカットだったら間違いなく靴下が濡れていたと思います。靴紐は上まで結ばないとミドルカットの効果が弱いのは注意したい点ですね。

 タープ下のような屋根のある場所でリラックスしたいときは、難燃サンダルを併用するとお互いの欠点(燃えやすさ・濡れやすさ・履きにくさ)を補い合って良い感じでした。

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まとめ

テント内に水が浮いてもトレッキングシューズなら安心

KEEN RIDGE FLEX MID WPの感想
  • 悪天候を想定したトレッキングシューズとして十分な防水性能がある
  • 長時間履いても蒸れることがなかった(連泊中日は10時間ほど履いています)
  • メリノウールの靴下をあわせると秋冬キャンプでも過ごせる温かさがある
  • ミドルカットだと適度に足首が固定されており悪路で足を捻りにくい
  • 蛇腹の屈曲性がとにかく素晴らしいの一言(ガンダム歩きにならない)

防水性のあるガムシューズとトレッキングシューズ

 晴れた日のキャンプでは、ミドルカットの防水トレッキングシューズだとやや過剰に感じます。芝生や雑草の夜露対策には、ローカットのガムシューズを愛用しています。

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