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ポリコットンのベル型テント「ogawa グロッケ12 T/C」の暖房器具として、セラミックヒーターとラグサイズのホットカーペットを試してみました。
石油ストーブほど火事や一酸化炭素中毒を心配しなくてもよく、荷物も相当コンパクトに。結露も乾燥もせず、寒すぎず暑すぎず、快適そのもの。
電源サイト限定ではあるものの、ポリコットンのテントとホットカーペットとセラミックヒーターで関東の低地なら春秋は石油ストーブいらずかも!?
この記事の目次
グロッケの暖房問題
最低気温5度以下まで冷え込む春秋キャンプでグロッケ12 T/C(以下、グロッケ)を導入するにあたり、石油ストーブ「アルパカ TS-77」を使うか否かが悩みどころ。
寝相の悪い子供がテント内を端から端までゴロゴロと転がってくださるので、地面寝するとき石油ストーブを使うと事故が起きる可能性が高いorz
ただでさえアルパカには自動消火装置が付いていないし、一酸化炭素中毒の心配もあります。ストーブガードを使っても火傷は防げないかも(^^;)
コット寝+ストーブの安定感
我が家が早い段階でコット寝スタイルに切り替えていたのは、夏涼しいとか片付けが簡単とか様々な理由がありますが、春秋に石油ストーブを使えたことも大きいです。
コットを4台を横に並べて寝ると、寝相が悪くても地面寝ほど自由にゴロゴロ転がることができず、トータル100泊以上してコットから落ちたこともありません。
安全をとるか温かさをとるか
寝相が悪い子がいる家庭はコット寝がベターかなと個人的には思っています。もしくはインナーテントを使ってストーブがある前室と物理的に分けてしまう作戦もあり。
地面にインフレーターマットを敷いて寝るなら、ホットカーペットや電気毛布があるだけで相当温かい。さらに空間を温めるためセラミックヒーターに挑戦してみることに。
熱を逃がさず、冷気を防ぐ
熱源から如何に熱を逃がさず、如何に冷気を防ぐかを考えるとき、物質内を伝わる伝導熱、空気や水などで伝わる対流熱、電磁波で伝わる放射熱(輻射熱)を考えてみました。
セラミックヒーター | 熱源 |
シュラフ | 主に伝導熱を遮断 |
ホットカーペット | 熱源 |
インフレーターマット | 主に伝導熱を遮断 |
(インナーマット) | 主に伝導熱を遮断 |
(オールウェザーブランケット) | 主に放射熱を遮断 |
グランドシート | 主に対流熱を遮断 |
PVCマルチシート | 主に対流熱を遮断 |
最低気温5度前後であれば地面から順にPVCマルチシート、グランドシート、インフレーターマット、ホットカーペット、シュラフの順番で大きな問題はなさそう。
もし氷点下まで下がるようであればオールウェザーブランケットとインナーマットを追加して放射熱まで遮断すれば蓄熱効果も相まってより効果が高そうです。
セラミックヒーター
コンセントを挿してスイッチをオンするだけで数秒で温かい風が出てくるセラミックヒーター。空間全体を温める目的でDS-FN1200-Wという機種を買ってみました。
本来の使い方はキッチンや脱衣所など狭い空間を短時間で温めるものですが、グロッケで一晩中オンにしておくとテント内がほんのり温かいです(^^)
出力はかなり控えめ
旧型アルパカは2.9KW、新型アルパカは3.84KWに対し、セラミックヒーターは強でも1.12KW、弱なら0.64KW。残念ながら出力は相当落ちます。
実際に使ってみると暖房器具としての温かさには差がある印象。とはいえテントに入ったとき外気温より5℃ほど暖かかったので、これはこれでありかなと思います。
セラミックヒーターはファンが回っている関係で石油ストーブよりも空気の循環は良いです。石油ストーブに乗せたエコファンよりも対流熱は伝わるのかなと。
持ち運びやすいサイズと形状
セラミックヒーターの大きさはとにかくコンパクト。車載時に必要な体積としては純正ケースに入れたアルパカストーブの3分の1以下で済んでいる印象です。
四角い形状はアルパカの円柱状よりも無駄になるスペースが少なく、荷物の隙間に横倒しで積めるため格段に積みやすい。電源コードも背面の凹みに入れておけます。
子連れに優しい安全装置
二重安全転倒OFFスイッチなる安全装置が付いており、雑魚寝していても安心。一酸化炭素中毒の心配もないので、ベンチレーションを全て閉じるとさらに温かいかも。
二重安全転倒OFFスイッチとは、地震などで本体が転倒・傾いた際に通電を停止する機構で、転倒OFFスイッチ(押し棒式など)と違い、一度転倒した場合には製品を起こさない限り通電することはありません。
出典:パナソニック
暖房としての出力は弱くても圧倒的に安全だし、体感的にポリエステルよりも温かく感じるポリコットンならセラミックヒーターの選択肢はありかも!
ホットカーペット
アポロンやリビングシェルにコット4台を並べて寝ていたときは、2畳用のホットカーペットでコット3台分(母子)、自分だけ別で電気毛布を使っていました。
電気毛布はそれ自体が薄くて軽いため、寝返りを打つとよれてしまい、ホットカーペットほど温かくはない。いつかはホカペ、個人的にそんな思いはありましたw
ワンポールテントのホカペ配置
グロッケはテントの中央にあるメインポールが邪魔をして、2畳用のホットカーペットだと横幅が大きすぎて、折り返さないと入りませんでした。
ハイランダーのインフレーターマット2つずつであればメインポールの両サイドに収まるため、それぞれにラグサイズ(1.5畳用か1.6畳用)のホットカーペットを用意。
折り畳めるホットカーペット
買い替え前と同じく、持ち運ぶとき折りたためて便利な山善のホットカーペット(KU-S154)にしました。サイズが変わり16折り1枚から12折り2枚になりました。
本当はもう少しクッション性のあるホットカーペットのほうが寝心地は良さそうですが、どうしても収納サイズが大きくなるため難しいですね(^^;)
電源が自動的に切れない
自宅で使うときは6時間ないしは8時間で自動的に消えるのが望ましいはず。キャンプ専用のホットカーペットであればタイマーはむしろ不要な機能かなと。
20時に電源を入れると8時間後は朝4時、一番寒い5時頃に寒くて目が覚めてしまいます。夜中に一度付け直せば済むものの、酔ったまま寝るとよく忘れるので(^^;)
折りたためるホットカーペットにはタイマーありとタイマーなしの2種類があり、当然の如くタイマーなしを選択。夜中に消えないのって本当に助かります。
まとめ
ホカペとセラミックヒーターの組み合わせ、意外と悪くないかも!火傷や一酸化炭素中毒の心配も少なく、灯油携行缶も必要なし。荷物が少なくて済むのが嬉しいです。
地面からの冷気は侮れないので、オールウェザーブランケットや銀マットを敷き詰めるとさらに保温効果あり。さらにインナーマットがあれば湯たんぽ追加で何とでもなりそう。
側面の立ち上がりが70cm以上もあるグロッケはコットを4台並べてコット寝できるため、もし氷点下まで冷え込んだら石油ストーブの活用も考えてみます。
結露が少なく、乾燥もしない
ハロウィンキャンプのとき8度前後まで冷え込んだのですが、ホカペもセラミックヒーターも弱にした状態でポカポカ快適。いずれも夜中は付けっ放しです。
目覚めてすぐにポリコットンの生地を触ってみると、サラサラとしていて結露は全くと言っていいほどありません。ポリコットンのテント、やっぱりすごかった。
何よりも石油ストーブ+ポリエステルの2ルームテント+コット寝の頃と比べ空気が乾燥しておらず、喉が痛くなるようなこともありませんでした!