さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト内にある「パディントンベアキャンプグラウンド(Paddington Bear Campground)」に行ってきました!
はじめてキャンプ場の名前を聞いたとき「おっ!パディントンって機関車トーマスみたいなやつだよね?」と大きく勘違いしてましたが…正しくは青いクマさん(^^)
マスコットの愛くるしさとPICAグループのキャンプ場なら、きっと高規格で初心者にも優しいだろうと思い込み全く口コミを調べずに行ってみたら、オートキャンプサイトは想像以上に手強いものでした。
関東最大のイルミネーション「イルミリオン」開催期間中に滞在してみました。オートキャンプサイトとは全く異なるキャビン泊は魅力たっぷり!
この記事の目次
パディントンベアキャンプ場
パディントンベアキャンプグラウンド(以下、パディントンベア)は、富士山周辺で複数の高規格キャンプ場を運営するPICAグループの宿泊施設。自然と傾斜を活かした大規模なキャンプ場となっています。
相模湖に隣接した「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト(以下、プレジャーフォレスト)」の広大な園内にあり、中央自動車道から山頂に観覧車が見える場所です。
遊園地やキャンプ場のマスコットはイギリスの児童文学「くまのパディントン」に由来する青い服と赤い帽子を被ったクマさん。場内の至る所にデザインされています。
東京方面から向かうときは中央道の相模湖東ICが最寄りの出口。高速を降りて10分程度でプレジャーフォレストの入口に到着する近さ。首都高や中央道が混んでいなければ都心から約1時間です。
休日になると相模湖ICや小仏トンネル付近が渋滞するため、神奈川や千葉方面から向かうなら東名高速の海老名ジャンクションから圏央道に入り、相模原ICで降りてプレジャーフォレストに向かうのもありです。
豊富な宿泊施設
photo by 施設案内
広大な場内には宿泊施設が充実!オートキャンプサイト以外にもログキャビンや常設テントなどが一通り揃っています。
PICAグループといえば「キャンピカ富士ぐりんぱ」のようなクルマを横付けできる高規格キャンプ場のイメージがありましたが、パディントンベアはオートキャンプサイト以外がメインのようです。
場内には野球場やグラウンド、ラジコンコースやサバイバルゲーム場など外遊び好きにはたまらないスポットが多数あります。
チェックイン・チェックアウト
ログキャビンやトレーラーコテージなど常設された宿泊施設のチェックインは14時~16時、オートキャンプサイトは13時~16時となっています。
自らテントやタープを設営するオートキャンプサイトは、土日の1泊2日ならあらかじめ申し込んでおけば金曜夜もしくは土曜朝9時から設営開始可能!
PICAグループ最大のメリットでもある「ハッピーフライデー割引」は、オートキャンプサイトなら金曜宿泊分が無料!金曜からの2泊3日として予約しておけば追加料金なしでアーリーチェックインすることができる仕組みです。
オートキャンプサイトのチェックアウトは~12時と少し遅めなので、撤収に時間がかかるような初心者でも安心。日曜からの2泊3日として予約して「アフターホリデー割引」を適用し、月曜日夕方にレイトチェックアウトすることができる仕組みもあります。
小さな子連れのファミリーキャンパーなら、幼稚園や保育園の振替休園があるときなどにハッピーフライデー割引やアフターホリデー割引を有効活用したいですね(^^)
オートキャンプサイト
プレジャーフォレストの入園ゲートで駐車料金1,000円を支払ったら右折し5分ほどカーブの連続する坂道を上るとパノラマロッジ(受付)があります。チェックインを済ませ山道をしばらく進むとオートキャンプサイトに到着です。
オートキャンプサイトはA~Gまであり、キャンプ場受付から最も近いのがAサイト、最も遠いのがGサイト。縮尺がイマイチわかりにくいのですが、受付からAサイトまで徒歩10分程度、そこから更にB~Eサイトまで徒歩15分程度はあるかと思います。
アップダウンが多いためB~Gサイトは事実上、徒歩でキャンプ場受付まで行くのは困難だと思います。ちなみにFサイトはいくら探してもどこにあるのか最後までわかりませんでした。
サイトレイアウト
2015年秋に我が家が設営したのはAサイト。オートキャンプサイトの中で一番パノラマロッジに近いのですが、ほぼ坂道のため徒歩で行くのは相当面倒でした。
残念ながら事前知識無くキャンプ場を予約したため、PICA富士吉田のようにログキャビンとオートキャンプサイトが近接していると思い込んでいたのが失敗の始まり。
Aサイトの状況
Aサイトの広さは十分。2ルームテントと大型ヘキサタープを張れるほどの広さがありました。地面がしっかりとした土のため、ペグの抜き差しは良好だと思います。
ハッピーフライデーを利用し朝早くから設営を始めたため少し夜露が残っていましたが、日当たりが良くほとんど気になりませんでした。
Aサイトの裏手にラジコンコースがあるようで、日中はかなりの賑わいと走行音がしました。大人向けの落ち着いた静かなキャンプ場とは程遠い感じです。
パディントンベアのオートキャンプサイトの水まわりは驚愕のレベルです。PICAグループのキャンプ場ということでキレイな炊事場やトイレを勝手にイメージしていたのですが、どちらかというと超ワイルドな部類。
上の写真はAサイトにある炊事場。スポンジやたわしが置かれているのは良いとして、すぐ隣が粗大ゴミ置き場のようになっており大量の金属製品が錆びたまま放置されてました。
トイレも少し離れていて2分ほど急斜面を登っていく必要がありました。小さな子連れでトイレに駆け込むにはちょっと厳しい距離感だと思います。総じてタフな水まわりでした。
B~Eサイトの状況
オートキャンプサイトはAサイトとGサイトだけ他から離れた場所にありますが、B~Eサイトはほぼ一ヶ所に集まっていました。
今回はキャンプ場の一番奥地にあるGサイトまで行く時間が無かったため、写真を撮ったのはB~Eサイトのみです。上の写真の通り、Dサイト近くにある水場もAサイトと状況はほとんど変わらず。
スポンジやハンドソープが置かれているものの、もちろんお湯なんて出ません。洗い終わったあとの水も排水されず流れきらない感じで残っています。
Eサイトはほぼ木々に囲まれて木陰が気持ち良い!広々とタープを張るのではなく、レイアウトに工夫が必要そうに感じました。ハンモックが似合いそうなサイトです。
この辺りは自然も深くなり、全般的にAサイトよりオートキャンプ場としての雰囲気はあります。とはいえパノラマロッジからだいぶ距離があり道も細いため、一度テントを設営すると頻繁に遊園地と行き来するのは面倒そうです。
場内道路の幅員やカーブ等の事情により、パディントン ベア・キャンプグラウンドでは大型車両・キャンピングカー等でお越しの場合、「幅2.0x長さ5.0・車高2.5m 以内」、「地上高15cm以上」が安全に走行できる基準としております。
出典:オートキャンプサイト
オートキャンプサイトの注意点としては未舗装区間を走行できない車両制限があること。地上高の低いクルマだと底をつく可能性があるため、あらかじめキャンプ場に問い合わせることを強くオススメします。
Aサイト以外にはシャワー棟もあるため、それなりに設備は揃っているかと思います。だがしかしパディントンベアが高規格キャンプ場かといわれると全くそんなことはなく、全般的に昔ながらのキャンプ場のような印象を受けました。
個人的な感覚としては、この設備とサイトの雰囲気では費用対効果が全く見合いません。キャンピカ富士ぐりんぱくらい高規格ならこの値段でも納得できるのですが、近所の公園と大して変わらないのに(遊園地の入園券が含まれているからか)料金が高すぎると思いました。
オートキャンプサイト以外
斜面を活かして整備されたパディントンベアの中でも、設備の整ったトレーラーハウスやログキャビンはキャンプ初心者にもピッタリ!
キャンピカ富士ぐりんぱやPICA富士吉田と比べ宿泊施設が桁違いに多く、常設テントサイトとセットアップテントサイトだけでも130張以上あるそうです。
オートキャンプサイトがかなりワイルド(≒不便)でイマイチな環境だったのと比べると、利便性も高く随分と差があるなという印象を強く受けました。
イルミリオンの開催に合わせて2017年1月に滞在したのは「ログキャビンデラックス・キッチンデッキ付」という定員4名のコンパクトなログキャビン。
エアコン・ウォシュレット付トイレ・洗面台だけでなく、炊飯器や電気ケトル、冷蔵庫も完備されています。二段ベッドのため子供達も大喜び!
料理こそ全くしなかったものの、屋根付きテラスにはBBQガスグリルや流し台も付いていました。寝具も人数分備え付けられており、ほぼ手ぶらで宿泊することができました。
PICAキャンプ初売りとしてログキャビンやトレーラーハウスが半額セールとなっており、場内マップをじっくり眺めて遊園地に最も近くて値段の手頃なキッチンデッキ付に。
グリーン会員のB料金のため本来であれば1泊2日で19,665円のはずが、半額セールにより9,832円に。この価格でログキャビンに週末泊まれるとは驚きです。
関東最大規模のバーベキュー場「ワイルドクッキングガーデン」も宿泊施設に隣接しています。改めてパディントンベアはオートキャンプサイト以外が安心と感じます。
セットアップテント近くにある水まわりもオートキャンプサイトとは全く異なり、キャンピカ富士ぐりんぱと同レベルで新しく清潔。小さな子連れファミリーがキャンプ体験するにはとても良さそうな場所だと思います。
さがみ湖温泉 うるり
プレジャーフォレスト内にある「さがみ湖温泉 うるり」は、とてもキレイな日帰り温浴施設。テント設営や斜面の多い遊園地で遊び疲れた体に最高の癒しを与えてくれます(^^)
キャンプ場とは隣接していないため徒歩で行くのはかなり難しいと思いますが、クルマに乗って行くもしくはキャンプ場受付横から送迎バスが定期的に出ていました。
遊園地やキャンプ場と同じく入園ゲート内(遊園地の駐車場脇)にあるため、一度キャンプ場にチェックイン済みであれば改めての駐車料金は不要です。入園時に払っている駐車料金1,000円もレシートを持参すれば返金されます。
タオルやフェイスタオルが付いており、ほぼ手ぶらで入浴できるのが良いですね。パディントンベア宿泊者の特典として割引価格(50円引き)も適用されるので、チェックイン時に貰える割引クーポンを必ず持参しましょう!
相模湖プレジャーフォレスト
プレジャーフォレストは一番楽しめそうな年齢がぐりんぱより少し上、富士急ハイランドより少し下と思われる遊園地。アトラクションは小学生が楽しめそうなレベル。
急斜面に遊園地エリアがあるため階段や坂が非常に多く、ベビーカーや抱っこ紐を卒業し一人歩きできる子供と一緒に来るほうが良さそうです。
スキー用と同じペアリフトに乗って山頂まで行き観覧車から眺めると、遊園地・入浴施設・キャンプ場が一望できます。オートキャンプサイトは遠すぎて、歩いていくのは非常に難しいのがよくわかりました。
パディントンベア宿泊者には入場券が付いているものの、アトラクションはほとんどが有料。とはいえ「ピカソのタマゴ」が追加料金なしで遊べるのが嬉しいところです。
遊園地ぐりんぱにある「ピカソのタマゴ」とほぼ同じアスレチックではあるものの、プレジャーフォレストのは急斜面にあるため非常にタフに感じます。
イルミリオン
相模湖といえばイルミリオン、というイメージの方もいるかと思います。プレジャーフォレストの斜面に沿って600万個ものLEDで作るイルミネーションが物凄い!
遊園地といえば春・夏・秋のイメージがありますが、プレジャーフォレスト+パディントンベアの組み合わせならイルミリオンが開催されている「冬」が特におすすめ。
宿泊特典の入園券には夜間の入園券も含まれており、追加費用無しでイルミネーションを鑑賞することができます。PICAキャンプ初売りで泊まれればコスパも最高です。
まとめ
以上、パディントンベアキャンプグラウンドのキャンプ場レポでした!トレーラーハウス・ログキャビン・遊園地・小さな子連れ・都内から近い・高速から近いというキーワードに適した場所と感じました。
一方でオートキャンプサイトは広く自然豊かではありますが、同じPICAグループのキャンピカ富士ぐりんぱやPICA富士吉田のような高規格キャンプ場ではありません。事前の下調べが全く足りませんでした。
参加する全家族がテント持参であればグループキャンプするのに大きな問題はなかったのですが、テント家族とコテージ家族が混在していて食事など一緒に行動しようとすると場所が遠すぎて不便極まりなかったです(水まわりもイマイチだし)。
全体的な費用が高めなのが気になりますが、都内から近いという点を踏まえるとやむをえないのかなと。オートキャンプが目的で千葉県からここまで来るなら、道志みち沿いに行ったほうが良かったかもorz
一方で遊園地に近いログキャビンデラックス・キッチンデッキ付での宿泊は最高でした。イルミリオン期間中は部屋からたくさんのイルミネーションを眺めることもできます。
1泊2日のおすすめプラン
土日の1泊2日でさがみ湖リゾートに行った場合のおすすめプランを作ってみました。ポイントはオートキャンプサイトならアーリーチェックインするのと、フリーパスは2日分買わないことです。
- 午前中にアーリーチェックインし設営
- 昼食はキャンプ場で済ます
- 遊園地に行き「ピカソのタマゴ」で遊ぶ
- 「うるり」でリラックス
- キャンプ場に戻り夕食&就寝
- 朝食&撤収
- 遊園地のフリーパスで存分に遊ぶ
家族全員2日分のフリーパスを買うと結構な値段となるため、片方は無料アトラクションだけで遊ぶのが我が家オススメ。総費用も抑えられるしアトラクションの重複も無く2日間楽しめます。
キャンプ場として考えてみたとき、あくまでもメインはログキャビンや常設テントでありオートキャンプサイトは水まわりの面も踏まえアウトドア初心者向きではないと思います。
サイトが広大で適度な自然が残っている点が近いのは無印良品津南キャンプ場ですが、いろんな意味で無印キャンプ場のほうが良かったかも。
いくら都心から近くてもパディントンベアのオートキャンプサイトは価格設定がちょっと高すぎると感じました。ログキャビン泊なら全く問題ないです。