富士五湖「精進湖」の湖畔から眺める冬の大三角&ダイヤモンド

精進湖の湖畔で富士山と冬の大三角を撮影

 山梨県富士河口湖町にある富士五湖の一つ「精進湖(しょうじこ)」の湖畔で富士山と冬の大三角を撮影。この日は雲がほとんどなく、のんびり星空を観察できました。

 富士山周辺は街明かりの影響でライトがなくても行動できるほど明るく、湖畔にクルマを乗り入れて横付けできる精進湖はアウトドア初心者に優しい撮影場所だと感じました。

 Zマウントの広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」に光害カットフィルターとソフトフィルターを付けたり、冬のダイヤモンドを撮影したり、色々楽しめました(^^)

精進湖の湖畔で星空撮影

精進湖北側から見る富士山は手前に大室山を配しているため、「子抱き富士」とも呼ばれる。前景は青木ヶ原樹海であり、樹海の中に中道往還(国道139号)が走っているため、精進湖北側から望む富士山は手前に建造物がなく樹海の緑に覆われ、絶景である。

出典:Wikipedia「精進湖」

 10月下旬の週末、出発前にSCWで雲予報を確認すると富士山周辺はほとんど雲なし。どうやら深夜1時ごろから撮影を始めれば月明かりの影響もなさそう!

 1年半ほど前に富士五湖の一つ「本栖湖」の湖畔(浩庵キャンプ場)で富士山と冬の大三角を観察しており、今回は隣にある「精進湖」に行ってみることにしました。

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東京ゲートブリッジで夜景撮影

若洲海浜公園から東京ゲートブリッジを撮影

70mm, f8.0, 25sec, ISO100(NIKKOR Z 24-70mm f/4 S)

 20時半に千葉県の自宅を出発。真っ直ぐ向かうと2時間ほど早めに着きそうだったので、GRAND lodge 新木場の前を通過し、若洲公園&若洲海浜公園に立ち寄りました。

 防波堤の一番端から東京ゲートブリッジを撮影すると、標準ズームの広角端24mmだと小さく写りすぎてイマイチ。望遠端70mmで撮るとちょうど良い感じでした(^^)

TDSの裏手から望遠レンズを構えると東京ゲートブリッジの奥に大きな富士山が入るらしく、ダイヤモンド富士の日は数百人も集まるらしい。いつか撮りたい!

深夜0時半の精進湖は大賑わい

精進湖の光害マップ

出典:Light Pollution Map

 首都高と中央道を抜け、深夜0時20分に精進湖に到着。道路沿いの大きな駐車場にクルマを停めて夜空を見上げると、富士山方向に雲は見当たらず良い感じ!

 精進湖の標高は約900m。気温5度前後で風も弱く、ダウンを着なくてもフリースで問題なし。光害マップで確認するとボートル・スケールは本栖湖と同じclass4でした。

 精進湖の湖畔で撮影された富士山の写真をよく見かけるので、カメラや三脚を担いで湖畔に向かうと、ずらっと数十台のクルマが並び、みなさん星空撮影中のようです。

富士山周辺は街明かりの影響が大きい

精進湖スターリーナイトなし精進湖スターリーナイトあり

 富士山周辺は北の河口湖周辺、北東の山中湖周辺、南東の御殿場市など街明かりの影響を強く受けており、残念ながら星空撮影にはあまり適していない場所。

 こんなときこそ光害カットフィルター「スターリーナイト」の出番。上の写真の左がフィルターなし、右がフィルターあり。露出はRAW現像時に合わせています。

 仕様では1/3段ほど暗くなるはずですが、何度か使ってみて1/2段〜2/3段ほど暗くなっている印象です。本当は使わずに済むのが理想ですが、まぁ日本だとやむなしかなと(^^;)

無料で自由に使える精進湖の湖畔

z 20mm f1.8のコマ収差を確認

 本栖湖の湖畔は浩庵キャンプ場の利用者のみ降りることができる一方、精進湖の湖畔は精進湖キャンピングコテージの利用者でなくても自由に行くことができるのが良いですね。

 クルマの近くに三脚を立てて撮影しつつ車内で待機している人が多かったことから、おそらくインターバル撮影やタイムラプス動画を撮影していたものと思われます。

 レンズの性能でも確かめてみようかと開放絞りで写真右上を等倍にしてみました。自分の個体はSamyang 24mm f1.4よりもさらにコマ収差の問題は少ない気がします。

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プロソフトンクリアの効果を実感

スターリーナイトとプロソフトンクリアの併用スターリーナイトとプロソフトンAの併用

 スターリーナイトをつけた状態で、明るい星を強調するソフトフィルター2種類を付け比べてみました。上の写真の左が新製品プロソフトンクリア、右がプロソフトンA。

 プロソフトンクリアのにじませ効果はプロソフトンAの約半分ということで、星の強調もそれほど強くはなく、街灯や景色も大きくはにじまず、確かに星景写真向きかも!

冬のダイヤモンドも余裕で収まる

z20mmで撮る冬のダイヤモンド

 焦点距離20mmだと冬の大三角だけでなく、冬のダイヤモンドも余裕で写真に収めることができました。前景と一緒に写そうと思うと場所と時間帯を選びそうですね。

 一般的に20mmは超広角単焦点レンズの扱いですが、星景写真の世界では超が付かない普通の広角レンズ。画角が広すぎず狭すぎず、万能な面もあって使いやすく感じます。

まとめ

縦構図で撮る冬の大三角と精進湖

 初めて訪れた精進湖。新型コロナの影響で夜間に飛行機がほとんど飛んでおらず、ふじてんスノーリゾートのナイター営業による光害もなく、楽しく撮影できました。

 本栖湖と比べると、精進湖のほうが富士山を中央にして景色が左右対称、本栖湖のほうがクルマ通りは多いけど湖畔が道路から下がっているので、五分五分かなと。

 星空撮影しに行った北海道の利尻島や沖縄の宮古島などに比べると富士山周辺は明るすぎですが、気が向いたときに日帰りでふらっと行けるのは富士五湖の魅力ですね!!

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