枕なしのスエードインフレーターマットは肌触りと寝心地が秀逸

スエードマット枕なしはハイランダーの傑作

 ナチュラムのプライベートブランド「ハイランダー」にはコストパフォーマンスに優れたキャンプ道具が多くあり、スエードインフレーターマット(枕あり)もその1つ。

 しかし枕部分に一杯まで空気を入れると高さがありすぎ、逆に空気を少なめに入れて高さを下げると寝心地が悪くなる点が残念でした。それ以外はほぼ完璧なのに…

 そんなキャンパーの声を踏まえ、2022年4月にスエードインフレーターマット(枕なし)が発売されました!テント泊や車中泊でシングルサイズを使ってみました。

スエードインフレーターマット

ハイランダーのインフレーターマットを敷いてサイズをチェック

 スエードインフレーターマット枕なしタイプの発売に伴い、そもそも枕ありタイプのほうが枕を持っていかずに済むから便利では?と思われるかもしれません。

 しかし、枕ありタイプはバルブを開けると勝手に膨らむ(インフレータブル)部分の長さが足りず、枕部分だけ空気を自ら吹き込んで膨らませる仕様になっていました。

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新旧スエードマットのスペック比較

比較表 スエード枕あり スエード枕なし Zライトソル
メーカー ハイランダー サーマレスト
種類 インフレータブル クローズドセル
収納時 Φ16×65cm Φ20×65cm 13×14×51cm
使用時 65×192×5cm 65×190×5cm 51×183×2cm
重量 約1.6kg 約1.9kg 約0.4kg
収納袋 あり 別売り
枕の有無 枕付き 枕なし
実売価格 ナチュラム ナチュラム Amazon

 ハイランダーのインフレーターマット(枕あり・枕なし)とサーマレストのクローズドセルマットを比較。登山でも使われるZライトソルは軽さと手軽さが際立っていますね。

オートキャンプに最適な厚手のマット

ヴィガスにコットとスエードマットを入れて熟睡

 カタログスペックで表現しにくい寝心地・触り心地・滑りにくさに特徴があり、特にクルマがすぐ近くにあるオートキャンプでは、多少重くても気にならないかと思います。

 枕なしタイプは全面がフラットになるため、好きな枕を置いて寝心地を調整しやすくなりました。キャンプで枕は軽視されがちですが、疲労回復には効果大と感じています。

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シングルとダブルの2サイズ展開

スエードマットのサンドベージュは他のキャンプ道具と合わせやすい色合い

 スエードインフレーターマット(枕なし)は1カラー2サイズ展開。落ち着いたアースカラーのサンドベージュは自然に溶け込みやすく、他のキャンプ道具とも合わせやすいです。

 ダブルサイズは幅137cmで、長さと厚さはシングルサイズと共通。収納サイズが直径30cmと大きく、重量は約4.0kgもあり、空気を抜きながら畳むとき汗だくになりがち。

スエード生地は質感が良く実用的

ハイランダーのスエードインフレーターマット枕なし

 ダブルサイズはマットの隙間を極力なくしたい方もしくは大の字で広々寝たい方向け。よほどの理由がなければシングルサイズ(もしデュオなら2枚使い)がおすすめです。

 スエードインフレーターマットは新旧ともにスエード生地の肌触りが良く、シュラフで寝たときにツルツルと滑りにくく、裏地の滑り止め加工とともに実用性が素晴らしい!

2枚並べてデュオキャンプ可能

ミニッツドームにスエードマットを2枚並べてデュオキャンプ

 自宅のフローリングで試した際の寝心地に大満足だったため、帰宅後すぐにもう1枚追加で購入。その後ミニッツドームに2枚並べて、親子デュオキャンプで使ってみました。

 マットの両サイドにあるボタンをパチパチ止めて連結できる便利な仕様は従来通り。寝返りを打ってもマットが大きく動くことはなく、親子ともども熟睡できました。

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車中泊ソロキャンプにも大活躍

車中泊キャンプでもスエードマットは大活躍

 ゆるキャン△聖地の浩庵キャンプ場@本栖湖で車中泊キャンプした際、スエードインフレーターマットを使ってみました。湖畔は傾斜がありすぎるので寝泊まりは林間です。

 後部座席にベッドキットを取り付けて右半分だけフラットにし、大人が3人乗車できる状態。シングルサイズがはみ出すことなくジャストサイズで、横になったら5分で即寝zzz

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デイキャンプでは畳まずに持ち帰る

新型タトンカとスエードインフレータマットは同じサンドベージュ

 利根川ゆうゆう公園でポリコットンタープ「タトンカ1TC」を張ってデイキャンプした際、簡易ベッド「コット」にスエードインフレーターマットを乗せてみました。

 自動膨張式で勝手に膨らみ、空気を吹き込む必要がないのも良い点。撤収時は畳まずにそのまま天井のスマートバーに載せれば、面倒な片付け作業が不要になりますね。

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コットに乗せれば寝心地アップ

スエードインフレーターマットの厚さは約5cm

 元々コットは地面の凸凹を感じないため寝心地の良さが魅力ですが、コットの上にインフレーターマットを敷くとフレームが体に当たりにくくなって寝心地がさらにアップ

 気温の低い冬キャンプでコット寝するとき、地面からの冷えをマットを敷くことで遮断することができます。あれこれ使ってみて、シングルサイズの汎用性は素晴らしいです。

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まとめ

ハイランダー スエードインフレーターマット 枕なし

photo by Naturum

枕なしタイプの良い点
  • 厚さ5cmで寝心地が良い
  • 生地の肌触りが気持ち良い
  • 空気を吹き込まなくても自動で膨らむ
  • 表地がシュラフで寝ても滑りにくい
  • 裏地がノンスリップ加工で滑りにくい
  • 何にでも合わせやすいアースカラー
  • 上下の向きを気にせずに使える
  • 複数枚を並べて連結可能
枕なしタイプの気になる点
  • 最初から枕なしで発売してほしかった…

 ハイランダーのスエードインフレーターマット(枕なしタイプ)は、従来の枕ありタイプの良さはそのままに、枕部分の不満を解消した優れものだと感じました。

ナチュラム公式スエードインフレーターマット(枕なし)シングルサイズ