はじめてのガソリン燃焼器具としてコールマンの中型ランタン「ワンマントルランタン 286A」を入手!オレンジ色に発光するマントルの柔らかな光がキャンプサイトを彩ります。
ジェネレーターを通って気化したホワイトガソリンの燃焼音が心地良い「オトナのキャンプ道具」は、寒い夜でも光量が安定しており頼もしい限り。
2017年シーズンから子供達が二人とも小学生以上となり安全面での心配事が減ってきたため、LEDランタンからガソリンランタンに世代交代を図ります(^^)
この記事の目次
ワンマントルランタン
ワンマントルランタン286A(以下、ワンマントル)は、ホワイトガソリン(白ガス)を燃料とする定番の中型ランタン。コールマンのロゴマークとほぼ同じ形状となっています。
衝撃に弱いグローブやマントルを守るプラスチック製の収納ケースが付属し持ち運ぶときの不安が軽減されており、発光体となるマントル21Aも2枚付属していました。
ノーススターチューブマントルランタン(以下、ノーススター)のようにケースが付属しないランタンも多々あるため、簡易ケースでも付属するのはありがたい!
大きさとスペック
誕生日プレゼントとして貰ったワンマントルは実売価格1万円前後と贈答品にもピッタリ。何歳になってもお祝いされるのは嬉しいものですね!
父の日に貰った金霧島900mlと比較するとほぼ同じ高さでした。ノーススターやパワーハウスツーマントルランタン290A(以下、ツーマントル)と比べ、ワンマントルはコンパクトに感じます。
●明るさ:約200CP/130W相当
●燃料タンク容量:約590cc
●燃焼時間:約7.5~15時間
●本体サイズ:約φ16×31(h)cm
●重量:約1.4kg
●付属品:プラスチックケース
●使用ジェネレーター:Model 288-5891
●使用グローブ:Model R214C046J
公式スペック上では「200キャンドルパワー=ロウソク200本分」という明るさ。チューブ型マントルのノーススターが360キャンドルパワー、マントルの数が2倍のツーマントルが300キャンドルパワーということで相対的にスペックは劣っています。
燃料タンクにガソリンを入れたまま持ち運べるのは地味に嬉しいポイント。石油ストーブ「アルパカ」は傾けると燃料がこぼれてしまう心配があり、毎回キャンプ場に着いてから灯油を入れていたので荷物と手間を省けるのはありがたいです。
フューエル ファネル
ガソリンランタンに欠かせないオプション品としてコールマン純正の「フューエル ファネル」を入手。燃料タンクに差し込むガソリン注入用アクセサリー、いわゆる漏斗(ろうと・じょうご)です。
不純物等を取り除くフィルターが付いておりホワイトガソリンをこぼさず適量入れることができます。コールマンには他にもガソリンフィラーIIがあり、どちらも満タン(8分目)になると給油が止まる便利アイテム。
口コミによるとガソリンフィラーIIのほうが製品の品質にバラツキがあるのかこぼれやすいらしいため、ランタンから缶に燃料を戻すときにも便利なフューエルファネルにしました。
日本語の説明がないため英語を読んでみると、給油口にフューエルファネルを差し込んで時計回りに1/4回転ほどさせれば良いらしい。
燃料タンクへの流れが止まったらフューエルファネルを反時計回りにゆっくり回しながら引く抜くとちょうど8分目まで入るようです。
ガソリンをこぼさないようにするコツは注ぎ口を上(取っ手を下)にするのがポイントとのこと。ガソリンと空気の流れを考えると納得!
純正ホワイトガソリン4L
有害な成分を含まないから人と環境に優しい!最初の燃料としてコールマン純正のホワイトガソリン「エコクリーン」の4L缶を準備しました。
ガスランタンと比べ燃費が良いとされるガソリンランタンですが、机上の計算では4L缶で15泊程度として1泊あたり220円程度となる計算。
エネループやアマループで動作するLEDランタンのほうが圧倒的にランニングコストは安いようです。ある種の嗜好品とはいえ燃料費の高さは気になります。
充填式100均ライター
庶民の味方、100円均一ショップ「セリア」で売っていたチャッカマンもどきのガスライター。使い捨てタイプが多い中、この製品はガスの充填ができるようです!
ガスボンベもライターも税抜き100円と激安。ガソリンランタンを点灯させるとき柄の長いライターが必要となるため興味本位で買ってみました。
ガソリンランタン初点灯
取扱説明書の手順に従い、燃料バルブとポンプノブを右に止まるまで回しフューエルファネルをセット。タンク内に入っていかなくなるまでエコクリーンを入れフューエルファネルを引き抜いたら準備完了。
人生初のポンピングは65回ほどでポンプノブが固くなりました。適度な力加減がよくわからず押し込んでいると、50回目くらいから右手の親指がジンジン痺れるように痛かったです。
ガソリン燃焼器具のポンピングを楽にする「スーパーポンピング」を試してみたくなりました。寒い夜にかじかんだ手で圧力を掛けるとき便利そうです。
ボールナットとベンチレーター、ガラスグローブを外し、二重に仮結びしたマントルをバーナーチューブの先端の凹みに取り付けたら人生初のカラヤキ開始。
燃え尽きたマントルは非常に脆いらしく、外は風がかなり強かったため軒下に移動しライターで焼いたら、全体が白く燃え尽き作業完了。
念のため予備としてマントルを追加購入していたものの、特に失敗することなく完成しホッと一安心…はじめての空焼きは思いのほか順調でした(^^)
マントルの柔らかい光
あらかじめ公式動画を繰り返し何度も見たり取扱説明書を熟読しポイントを理解したうえで作業継続。コールマンはYoutubeに動画を公開してくれているのがありがたいです。
グローブやベンチレーターを外した状態でも着火は可能なようですが、少し待っても風が収まらないためボールナットまで元に戻しライターを下から差し込む作戦とすることに。
まずは燃料バルブを少し回して耳を澄まし、シューという音からジッジッという音に変わるまで少し待って一旦バルブを戻して小休止。ある程度圧力が逃げてしまったと思われるため慎重に1回目の追いポンピング。
柄の長い100均ライターをフレーム底部の穴からマントルの近くに差し込み、火を点けてから燃料バルブを徐々に回してマントルに着火。
しばらく赤い炎が出てしまうのは昨年行ったスターターウェイ@塩原グリーンビレッジでのツーマントルで実際に見て何となく知っていました。全く知らずだと結構驚くかも(汗)
ガソリンを気化させるジェネレーターが温まるまでの間、落ち着いて追いポンピング2回目をすると無事明るくなりました。マントルも破れることなく初点灯に成功!
ウットリと柔らかな灯りを堪能したら初点灯は終了。消火時は燃料バルブをそのままOFFまで回すのではなく、HIGHとOFFを3往復ほどさせてからOFFにセット。
消化前にクリーニングロッドを上下させることでジェネレーターが詰まりにくくなるらしいです。灯りが完全に消えるまで数分間燃焼しつづけていました。
ワンマントルの明るさ比較
普段のキャンプで使っているランタンは、小さな子供達の安全に配慮し電池で動作するGENTOSのLEDランタンで揃えていました。
上の写真の右から順にメインランタンとして使っていたSOL-016B、サブランタンとして2台持っているEX-777XP、3色に発光&コンパクトなSOL-036Cです。
所有するLEDランタンの中で最も明るいSOL-016B、コスパに優れたEX-777XP、ワンマントルを並べて光源の明るさを比較してみることにしました。
ランタンスタンドとしてスノーピークのパイルドライバーを地面に刺し、それぞれにランタンやランタンフックをぶら下げて点灯させます。実験時の外気温は0℃です。
3台とも寒さにはほとんど影響を受けないランタンですが、氷点下に近い気温のときガスランタンだと出力低下が気になるかもしれませんね。
ワンマントル最大光量
上の写真右がワンマントル、真ん中がSOL-016B、左がEX-777XPです。最大光量で3台を比較するとワンマントルが突出して明るいことがわかります。
光源としての色味はSOL-016Bが白っぽく、ワンマントルのほうが黄色く感じました。燃料バルブをHIGHにするとガソリンランタンらしい燃焼音が聞こえてきます。
最大光量で使うシーンは燃費と明るさと音量のバランスを踏まえると手元に明るさが欲しいとき、もしくは遠くに置いて集蛾用として使うときだけとなりそうです。
ワンマントル最小光量
燃料バルブをLOW方向に少し絞るだけで燃焼音は急に小さくなり全く気にならなくなりました。最大光量に近いときのみシュゴーという音が聞こえるようです。
マントルが安定して光るギリギリまで燃料バルブを絞った状態で明るさを比較すると、SOL-016BやEX-777XPの最大光量よりも暗い状態となりました。
焚き火しているときや消灯時間前には最小光量で十分だと思います。ノーススターやツーマントルには及ばないもののファミリーキャンプにおけるメインランタンとしては全く問題ない明るさ!
LEDランタンとの違い
パイルドライバーにぶらさげたワンマントルは横方向に光が広がるため、どうしてもランタンの真下が明るくありません。燃料タンクが大きな影となっています。
GENTOSのLEDランタンはグローブを外して逆さ吊りすることができ、広範囲を明るく照らしてくれるため真下が暗くなるようなことはありませんでした。
やはり夜のキャンプサイトを使いやすくするためには複数のランタンを配置し、できるかぎりランタンの死角(影)を減らすのが良いと改めて実感しました(^^)
白熱電球との違い
AC電源付きサイトでキャンプするときは白熱電球をランタン代わりに使うこともあります。LEDランタンと同じく寒さに強く、雰囲気はさておき使い勝手は抜群に良いです。
我が家の使っている白熱電球は200Wクラス。カタログスペックではツーマントルとほぼ同じ光量で、スターターウェイのとき2台を並べてみると確かにほぼ同じ明るさでした。
一方のワンマントルは130Wクラス、白熱電球と比べると暗く感じます。とはいえ200Wクラスの白熱電球は明るすぎて直視することができないため、明るすぎないワンマントルのほうが好みの明るさではあります。
まとめ
コールマンのロゴマークと同じデザインをしたワンマントル中型ランタン「286A」は、メインランタンとして暗すぎず明るすぎない柔らかな灯りが良い雰囲気!
空焼きやポンピングに少し手間がかかるのは何となく子育てと同じで愛おしい、かも…寒い夜でもランタンの光量が落ちず想像していたよりも点火は簡単でした。
子供達が二人とも小学生以上となる今シーズンから念願のガソリン器具を解禁することに。取り扱いには注意しつつ長く大事に使っていきたいと思います(^^)