[夏旅2017]道東観光の目玉!世界遺産知床でホエールウォッチング

オホーツク海でホエールウォッチング

 北海道滞在5日目は世界自然遺産「知床」を観光。虹別オートキャンプ場で迎える穏やかな朝は日々の喧騒を忘れさせてくれる贅沢なひとときでした。

 標津サーモンパークで遊んだあと道の駅らうすの昆布ラーメンやイクラ丼に思わず舌鼓。道東キャンプ旅の目玉として考えていたイルカ&ホエールウォッチングに参加しました(^^)

 オホーツク海を優雅に泳ぐマッコウクジラを至近距離で観察できる貴重な体験、大人も子供も大満足!源泉かけ流しの温泉に入ることができ充実の1日となりました。

虹別で過ごす穏やかな朝

ランドステーションを片側跳ね上げモードに移行

 美しい芝生の広がる虹別オートキャンプ場@標茶で迎える朝はとても静か。小さな子連れのファミリーキャンパーがほとんどおらず、場内には落ち着いた雰囲気が漂っています。

 関東のファミリー向け人気キャンプ場だと5時半には子供達の賑やかな声が聞こえてくるのですが、この日は6時を過ぎても小鳥のさえずりのみ(^^)

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 天気は曇り&微風とまずまず。フリーサイトの開放感を存分に味わうためランドステーションをフルクローズ状態から片側跳ね上げモードに移行しました。

虹別オートキャンプ場で朝コーヒーを淹れる

 ケトルでお湯を沸かしチェアに腰掛け朝コーヒーを堪能。南関東から道東まで時間と手間をかけて遠征してきたという高揚感も相まって、感無量。最高の気分です(^^)

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 朝食はキャンプの定番、ホットサンド。釧路の和商市場で購入したトキシラズをとろけるチーズやマヨネーズなどと一緒に食パンに挟んでみました。鮭もなかなか合いますね!

 設営や撤収を伴わない観光日は少し遠出してみようと考え、人生で何度も来ることができないであろう世界自然遺産「知床」まで行ってみることにしました。

じゃらんのクーポンが後押し

虹別オートキャンプ場でホットサンドを食す

 知床といえば豊かな自然。知床峠の両側、羅臼やウトロに行ってみたいけど…虹別オートキャンプ場のある標茶から知床五湖はなかなか遠い!

 昆布で有名な羅臼にはオホーツク海で泳ぐクジラを見に行く「ホエールウォッチング」があり、道東に行くと決まった時点で観光の目玉と考えていました。

 当日の天候次第で中止になったり、出航してもクジラが必ずしも見えるとは限らなかったり、大人1人8,000円と高額だったりと不安な要素はありますが、最終的にはセイコーマートで買ったじゃらんの1人1,000円OFFクーポンが後押ししてくれましたw

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虹別オートキャンプ場でリビングシェルで寝る

 午前9時出航の1便と午後1時出航の2便があり、1便は遅くとも6時半にはキャンプ場を出なくては間に合わない。クジラを見える確率に差がないらしく時間に余裕のある2便を予約してありました。

 朝食を終え一段落したらシュワンベツダム湖まで散歩したり芝生広場で遊んだり、公文を進めたり北海道旅行の絵日記を書いたり家族でのんびり。

 雨が降るとは予想できておらずランドステーションは片面を高く跳ね上げたまま、リビングシェルは換気するため側面上部をメッシュにしたまま9時に出発!

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標津サーモンパーク&科学館

標津サーモンパークで小休止

 中標津の市街地を抜け虹別オートキャンプ場から約1時間、ホエールウォッチングの乗船時間まで少し余裕があるため標津サーモンパークに立ち寄ってみました!

標津サーモン科学館は、”サケ”の水族館です。世界に生息しているサケの仲間18種30種類以上を展示しており、サケ科魚類展示数は国内で一番多い施設です。

出典:標津サーモン科学館

 標津といえば鮭やイクラが全国的にも有名。サーモン好きにはたまらない場所かもしれません。併設のショップでは海産物を中心に特産品が販売されていました(^^)

標津サーモンパークの広場と遊具

 大きな芝生広場に遊具がたくさんあり体を動かしてリフレッシュしたり、科学館の入り口で売っていた鯉のエサを池に投げてはカラスやアヒルに奪われたりw

 標津から羅臼に向かう途中、海岸線に沿って北上していると突然霧が濃くなり視界が一気に悪くなりました。大雨こそ降っていないもののクジラを見れる気配がしない…

 本当にツアーが開催されるのか不安になり電話で尋ねると、午前中に出航した1便から特段の連絡は来ておらず今のところ定刻通りとのこと。ドキドキ。

道の駅知床・らうす

道の駅知床・らうすでランチタイム

 標津サーモンパークから1時間、道の駅知床・らうすに到着。千葉を出て6日目、遂に知床に到達!着く直前にあったツルハドラッグ羅臼店で酔い止めを買い、荒天時の船酔い対策も万全。

 集合時間まで1時間を切っており、お昼ご飯を食べようと思っていた「羅臼の海味 知床食堂」の行列に急いで並び、昆布ラーメンやイクラ丼を堪能。あっさりとしたスープのラーメンが予想外に美味しかった(^^)

 依然として小雨が降り厚い雲に覆われた状態。幸いにも波は穏やかで船酔いの心配はなさそうです。標津から羅臼に向かってくるときのような濃霧ではないもののオホーツク海の視界はイマイチorz

苦難のホエールウォッチング

羅臼港を出航し40分ほどで到着

 道の駅らうすの隣にある受付で会計を済ませホエールウォッチングの集合場所へ。じゃらんのクーポンで1人1,000円安くなったとはいえ家族4人で20,000円となかなかの金額、期待が高まります。

 羅臼港を13時前に出港し目指すは根室海峡のクジラ出現ポイント。北方領土の国後島との中間線に近く、もし浮上した場所が国後島側だと(近づくとロシアの国境警備隊が来るらしく)クジラに近づくことができないとのこと。

 ただでさえ視界が悪く小雨が降り続いており、一面を見渡しても一向にそれらしき気配がない…ソナーや聴音でも近くにクジラは見当たらないらしい。30分経っても状況に全く変化なしorz

根室海峡でマッコウクジラに遭遇

 船長の解説によるとクジラは1度潜ると1時間~1時間半は浮上してこない、潜水中に水中マイクで聞こえていた音が止まってから数分で浮上するとのこと。探索ポイントを移動しつつ複数の船で聴音し続けた結果、先ほど聞こえていた音が止まったらしい…ドキドキ。

 出航から2時間近く経過した14時45分頃にマッコウクジラの浮上を確認、3隻の観光船が停船状態から急加速・急旋回で近くへ大移動!めっちゃ体が振られるw

ジパングという漫画の1巻で、潜水艦に魚雷を打たれて停船状態から30秒で30ノットまで加速しアスロックを打ち返す名シーンを思い出したw
ジパング(1) (モーニングコミックス)

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マッコウクジラがあまりに近くに浮上していてビックリ

 幸いにも北海道側に浮上したようで、想像以上に近い距離で観察することができました。体長15~18mらしく船体とほぼ同じ大きさ。船底から突き上げられると転覆するのではと心配になるほど大きい!

2便目では雨と視界が悪くなってしまいました…。ポイントに着いて水中マイクを入れてみても音が入らなかったり、遠かったり…。

他船と協力して探していくと、ようやく大きな音が入りました!!苦戦しましたが、無事にマッコウクジラが船の近くに浮上してくれましたよ!!

このマッコウクジラ船に興味があったのか?船に近付いてきてはゆっくりと周りを1周していきました♪お客様も大興奮!!とても珍しい光景でしたね!

出典:観光船はまなす(8/24)

 どの程度かというとウイングポールを手に持っていたら触れるくらい観光船のすぐ近くにマッコウクジラが浮上しています。間近で見るブローや尾びれを上げて潜行するシーンは本当に迫力ありました(^^)

観光船はまなすから見た潜水直前のマッコウクジラ

photo by 観光船はまなす(8/24)

 観光船のまわりを1周してくれたのは驚きました。唯一残念だったのは手持ちのカメラがiPhone6で光学ズームも効かずイマイチな写真しか撮れなかったこと…帰宅後に何とかしようと強く決意。

 あと少し待っても浮上しなければ時間切れで成果なく帰還とのことだったので本当に嬉しい!これは2万円払っても全く惜しくない、知床らしい貴重な体験でした。

 クジラの潜行と同時に3隻が一斉に羅臼港に向け全速力で動き出し、途中でイルカの集団を観賞したりしながら15時半に帰還。もう十分北海道を堪能できましたw

道の駅でお土産や食材を買う

道の駅知床・らうすでお土産タイム

 道の駅でお土産などの買い物を済ませ時計を見ると既に16時。これはまずい…羅臼から標茶まで片道2時間、キャンプ場に着くころには暗くなっている予感orz

 虹別オートキャンプ場に戻ると地面が濡れており、羅臼同様に雨が降っていたようです。片面を跳ね上げたままのランドステーション、側面上部をメッシュにしたままのリビングシェル、いずれも雨の被害はほとんどなくホッと一安心(^^)

 天気予報と雨雲レーダーによると夜中にかけてまとまった雨が降るらしく、急いでランドステーションをフルクローズ状態に移行し、雨水を流すためのガイロープを引いていると日没を迎えました。

ザンギやサラダなど順番に作っては食べるの繰り返し

 夕飯は前日フクハラで買っておいた食材に加え、道の駅らうすで調達した海産物。魚卵大好き星人達は白飯とイクラがあればおかずなど要らないようでw

 19時を過ぎると徐々に雨脚が強くなりレインウェアだけでは行動しにくいほど。今後さらに強くなったとき雨傘がないとトイレに行くのも厳しいだろうとクルマで5分ほどの場所にあるコンビニで調達しました。

 下の子が夕飯後に鹿ベンチで寝てしまい、センターハウスで教えてもらった別海町の天然温泉「西春別温泉ペンション クローバーハウス」に上の子と2人で行くことに。

源泉かけ流し!西春別温泉

西春別温泉ペンションクローバーハウスは源泉掛け流し

 大雨の降る夜道を根室方面に進むこと15分、それらしき薄暗い建物に到着。ペンションのお風呂ということで大したことないだろうと期待せずに訪れたのですが、見事に良い意味で裏切られたw

 大人440円、小学生140円と格安なのに予想だにしなかった加温・加水なしの源泉かけ流し!成分表示によるとナトリウム塩化物炭酸水素塩泉とのことでした。

 源泉温度43℃とギリギリ加温なしで掛け流しできるレベル。温泉の熱を利用した床暖房がペンション全館に入っており厳しい冬でも暖かく過ごせるようです。

西春別温泉ペンションクローバーハウスはシャワーも温泉

 サウナや露天風呂があり男風呂は貸し切り状態。源泉温度が低いため露天風呂はぬるめでしたが、お湯は黒褐色で肌がツルツルになる感覚がありました。

 とにかく驚いたのが洗い場の蛇口やシャワーからも温泉が出ていること。洗い終わったあとにシャワーでカラダを流しても何だかヌルヌルが止まらないw

 クローバーハウスから虹別オートキャンプ場に戻る車中で上の子が眠気に耐え切れず寝てしまい、傘を差しながら抱っこしてシュラフまで運びおやすみなさいzzz

雨音だけが聞こえる静かな夜

和商市場で買ったシシャモをツマミに酒盛り

 クルマを横付けできないフリーサイトで30キロ近い子供を抱えながら大雨のなか行動するのはなかなかタフですね。子供の成長を感じられ親として嬉しくもありますが(^^)

 ママが炊事場、男性陣が温泉にそれぞれ行っている間に隙間から野良猫が侵入した模様。鹿ベンチで寝ていた下の子が物音に気付いて目覚め、追い払うためにランドステーション内でひと悶着あったそうですw

 21時半には自分を残し全員就寝。雨雲レーダーと天気予報によると夜中3時頃には雨脚が弱まり、翌朝9時頃から晴れて暑くなるらしい。一方で翌々日は朝から再び雨予報…

北海道滞在5日目の行動範囲

  1. 虹別オートキャンプ場
  2. 標津サーモンパーク
  3. 道の駅知床・らうす
  4. 西春別温泉ペンション クローバーハウス

 このまま延泊するか撤収するか今後の行動を加味しながら考えた結果、虹別オートキャンプ場のフリーサイトを2泊で引き払い北海道キャンプ旅4ヶ所目の泊地に移動することにしました。

 虹別オートキャンプ場からフェリーターミナルのある苫小牧港まで高速道路を使っても約6時間の長旅。残りわずかな滞在時間を活かすべく再び十勝を目指すことに。23時過ぎにはおやすみなさいzzz