こどもと楽しむキャンプフェス!アコチルとソトナニを比較してみた

アコチルキャンプ2018の2日目メインステージ前

 子連れに優しいキャンプフェス対決!ACO CHiLL CAMP 2018とソトデナニスル?2017に参加して感じた特徴や違いをまとめてみました。

 開催時期、気温、場所、設備、ライブ、ワークショップ、アクティビティ、実際の費用など実体験を基に比較。アコチルもソトナニも家族でフェスデビューにピッタリです(^^)

アコチル2018参加レポは前編(キャンプ)、中編(野外フェス)、後編(ソトナニとの比較)の3部作でお送りします。当記事はソトナニとの比較編です。

ソトデナニスル?との比較

ソトナニ2017の2日目と3日目のチケット

 子供が主役のキャンプフェスといえば「Outdoor Summer Jamboree ソトデナニスル?」がファミリーキャンパーに大人気!今年は開催2ヶ月前にして区画サイトが完売となりました。

思えばわたしたちがコドモだった頃、ソトで何をするでもなく過ごした無為な時間のなかで知り、体験し、身につけたのは、とても大切なものでした。
時代が変わっても、あのワクワクはコドモに伝えていきたい。その想いが、「ソトデナニスル?」の原点です。

出典:ソトデナニスル?とは

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 親子で楽しく参加できるイベントとして驚異のリピート率を誇るソトナニ。ファミリーキャンプと野外フェス、それぞれの観点でアコチルと比較してみました。

ファミリーキャンプ対決

ロケーション

やまぼうしオートキャンプ場の管理棟

比較 アコチル ソトナニ
キャンプサイト やまぼうし
+特設会場
無印嬬恋
メイン会場 富士山樹空の森
東京から 約2時間 約3時間半
最寄りのICから 約8km 約45km

 アコチルのキャンプサイトはやまぼうしオートキャンプ場と特設会場の2ヶ所(静岡県御殿場市)。東京から東名高速を経由し約2時間で到着します。途中の渋滞は少し多め。

 ソトナニのキャンプサイトは無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場(群馬県嬬恋村)。東京から関越道と上信越道を経由し約3時間半で到着します。途中の渋滞は少なめ。

 無印嬬恋は1泊2日の週末キャンプだとなかなか厳しい距離感です。高速を降りてから一般道を走る区間が約1時間と長く、平坦な軽井沢の市街地を除き延々と山登りが続きます。

 アコチルはメイン会場とキャンプサイトが約2km離れた場所にあり、30分間隔でシャトルバスが運行されています。高低差があるため歩くと片道25〜30分ほどかかるかと思います。

 もしメインステージとテントを何度も歩いて行き来したいときは、やまぼうしオートキャンプ場や特設会場ではなく御殿場まるびオートキャンプ場に滞在するのがベターです。

 ソトナニはメイン会場とキャンプサイト(区画、フリー)が広大なキャンプ場内にあり、片道10分程度の範囲内にメインステージからテントサイトまで全てが収まっています。

開催時期と日程

アコチル最終日のコールマンサイト

比較 アコチル ソトナニ
開催時期 初夏(5月中旬) 真夏(7月末)
気温の目安 最高25℃
最低10℃
最高25℃
最低18℃
日程 1泊2日(土日) 2泊3日(金土日)

 アコチルは1泊2日での開催。ニューアコのような前夜祭はありません。ソトナニは2泊3日で開催されており、フリーサイトであれば1泊2日での参加も可能となっています。

 開催時期が2ヶ月ほど異なるものの最高気温にはあまり違いがありません。なぜならアコチルの標高は約630m、ソトナニの標高は約1,290m、同時期だとしても5℃ほど気温が変わります。

 5月の御殿場は朝晩冷え込む傾向にありますが、7月の嬬恋は昼夜の寒暖差があまりなく寝苦しいことも冷え込むこともありません。晴れていれば昼間はどちらもTシャツ1枚で過ごせます。

キャンプ場の水まわりや売店

アコチルのメインステージから御胎内温泉まで徒歩2分

比較 アコチル ソトナニ
炊事場やトイレ 必要最低限 不満なし
シャワー あり なし
近隣の温泉 御胎内温泉
徒歩25分
湖畔の湯
徒歩10分
管理棟の売店 必要最低限 とても充実
スーパー 近い 遠い

 女性が気になるキャンプ場の水まわり。やまぼうしと無印嬬恋の水まわりの差そのものですが、場内にシャワーがないこと以外、ソトナニの圧勝です!

 無印嬬恋の場内にはたくさんの炊事場やトイレがあり、高規格キャンプ場と呼べるほどではないにせよキャンプ場としては大きな不満のないレベル。お風呂までの道のりも平坦です。

 やまぼうしの水まわりは場内の端にあり、設備は必要最低限のレベル。アコチル開催時は通常のキャパ以上のキャンパーが滞在するため炊事場やトイレは混雑していました。

カンパーニャ嬬恋の無印良品グッズ

 大きく異なるのが管理棟にある売店の充実度。全国に3ヶ所ある無印良品キャンプ場は、お菓子や食料品などエキナカのショップよりも充実していると感じるほどの品揃えです。

 スーパーやコンビニを利用する場合、無印嬬恋の近隣には何もありません。やまぼうしの近隣には24時間営業のスーパーやコンビニなどがあります。

キャンプの自由度

静けさを取り戻したやまぼうしオートキャンプ場

比較 アコチル ソトナニ
クルマの出し入れ 制限が多い 制限が少ない
チェックアウト 夕方まで滞在可能 最終日は12時アウト
クルマの横付け 特設会場のみ可 区画サイトのみ可
ゴミ出し 持ち帰り ゴミ捨て可
サイト確保 当日早い者勝ち 予約時に場所確定
テントの密集度 やや高い 低い

 普段の無印良品キャンプ場と同じく「区画番号指定のサイトにテントを張る」形式のソトナニ、一般的な野外フェスと同じ「フリーサイトに早いもの順でテントを張る」形式のアコチル。

 特殊な予約システム(1家族1サイトしか予約できずサイト指定方式)を採用しているソトナニは、区画サイトでグループキャンプするには予約時から協力プレーが必要不可欠です。

 ファミリーキャンプする上での自由度を比較すると、ソトナニは週末に無印良品キャンプ場で寝泊まりするのと大きく変わらない印象。アコチルはフェスらしく普段と比べ何かと制限があります。

野外フェス対決

モノづくり系のワークショップ

アコチル2018の溶接ワークショップ

 モノづくり系のワークショップはソトナニの圧勝!オリジナルルアー作りやTシャツの絞り染めなど大人から子供まで楽しめるブースがてんこ盛り。しかもほとんどが無料です。

 人気ワークショップは計4回の抽選会で当選しないと参加することができず、10倍近い競争率になることも。抽選後はワークショップに空きがあれば自由に参加できる方式です。

 アコチルのワークショップもいくつかありますが、ソトナニと比べると種類が少なく、ほとんどが有料。抽選方式ではないため早い者勝ちで確実に参加できるメリットがあります。

カラダを動かすアクティビティ

アコチル2018のSUP体験会場

 全身を使って楽しむアクティビティは優劣付け難し。いずれも存分に子供達がソトアソビできる環境が整っています。流行りのSUP体験もあります(^^)

 アコチルは子供向けのスポーツコンテンツとしてadidasのヤングアスリートチャレンジ(事前予約制)が用意されており、様々な種目を通じてフェスを楽しむことができます。

1日に複数のスポーツを体験できる「マルチスポーツトライアル」形式で行われ、3つ以上のスポーツをクリアしたあかつきには ACO CHiLL CAMP × adidas 特製グッズをプレゼント。対象は小学1~6年生。

出典:アコチル「ヤングアスリートチャレンジ」

 ソトナニは隣接するバラギ湖でのカナディアンカヌーやジェットブレード、ニジマス釣りなどの体験あり。広い草原を活かしたディスクゴルフや熱気球などもあります(一部のアクティビティは有料)。

激しすぎないライブやショー

アコチル2018のメインステージはほどよい賑わい

 大音量でロックが流れ続ける野外フェスとは異なり、アコースティック系の優しい音色を中心にライブが行われるのが子供に優しいキャンプフェスの特徴。

 ソトナニは日中、音楽ライブが開催されていません。午後のワークショップが終了した夕方から草原エリアの小さなステージで音楽ライブが始まります。

 アコチルは大小2つのステージで交互にライブが開催され、音楽だけでなくお笑いもあります。好きなアーティスト次第ではありますが、ライブに関してはアコチルのほうが上かなと思います。

メイン会場での動きやすさ

アコチルエリアから眺める富士山
 混雑度はアコチルのほうがかなり上。メイン会場内に高低差があり子供を抱えての移動は大変ですが、通路の大半が舗装されているためベビーカーでも移動することができます。

 ソトナニは半日の1度の抽選直後こそメインストリートが混雑するものの、それ以降はスカスカ。通路は砂利道がほとんどで凸凹や傾斜がありベビーカーだと動きにくいかと思います。

飲食ブース

アコチルで買ったラーメン

 飲食ブースの数ならびに食事メニューの種類はアコチルのほうが3倍ほど選択肢が豊富。料理の味や価格帯はそれほど変わらない印象です。

 アコチルは参加者が多く、メイン会場内に飲食物を持ち込めないため、ランチを買うための長い行列ができます。12時半過ぎにラーメンを食べようとしたら20分以上並びましたorz

 ソトナニは食材の持ち込みも火器を使った調理もクルマで場外に食べに行くことも自由。テントに戻って自炊するキャンパーが多いのか飲食ブースはそれほど混んでいませんでした。

トータルの費用

アコチルのバードコール作りは有料ワークショップ

 ワークショップやアクティビティを巡りつつ、飲食やライブを楽しみ、焚き火をしたあとテントで寝泊まり。キャンプフェスらしい行動を取ったとき気になるのがお金のこと。

  • アコチル:60,000円
  • ソトナニ:55,000円

 交通費や食費を含めた概算金額として実際にかかった費用は上記の通り。絶対額だけ見ると大差ないのですが、アコチルは1泊2日、ソトナニは2泊3日です。

 飲食物やワークショップ代がフェス価格でかかるアコチルの総費用が少し気になりました。少しでも儲けたい気持ちはわかるのですが、わざわざ自販機を止める必要があるのか疑問です(もちろんゴミ問題もあるとは思いますが)。

まとめ

ソトデナニスル2017の1日目のスケジュール

 家族で参加しやすいキャンプフェスとしてアコチルとソトナニを比較してみました。子供達の楽しそうな笑顔を見ていると来年はマンモスハローキャンプにも行ってみたくなりました!

 シンプルな目安として、ベビーカーに乗っている子供がいればアコチル、ベビーカーが必要なければソトナニが家族でキャンプフェスデビューにおすすめです。

 ある程度の行動計画を立て、途中で微修正しながら活動できれば、いずれのキャンプフェスも子供達が最高に楽しめる思い出になるかと思います。ソトナニ2017 参加のしおりを読むとイメージが付きやすいです(^^)

キャンプ編

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野外フェス編

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