ゆるフェスキャンプ「ACO CHiLL CAMP 2018」参加レポ

アコチルキャンプ2018の風船

 静岡県御殿場市で開催されたACO CHiLL CAMP(以下、アコチル)に初めて参加しました。ライブを聞きながらご飯を食べたりお昼寝したり、漫画を読んだりお酒を飲んだり。

 音楽ガンガンの野外フェスとは異なり、会場内は子連れが多く「ゆるフェス」の雰囲気。モノづくり系のワークショップを中心にSUP体験や蒸留所見学などイベントを楽しみました。

アコチル2018参加レポは前編(キャンプ)、中編(野外フェス)、後編(ソトナニとの比較)の3部作でお送りします。当記事は野外フェス編です。

はじめてのアコチル

アコチル2日目は雲が少なく終日晴れ

 富士山樹空の森(富士山交流センター)をメイン会場、やまぼうしオートキャンプ場と特設会場をキャンプサイトとして開催されるアコチル。

 毎年9月に群馬県みなかみ町の水上高原リゾート200ゴルフコースで開催されているキャンプフェス「New Acoustic Camp」のスピンアウトです。

 本家ニューアコよりも全体的にコンパクトなキャンプフェスとなっており、数ある野外フェスの中でも子供に優しいイベントと言われています。

学生のとき野外フェスが大好きだった世代が30代・40代となり、子連れでも参加しやすいキャンプフェスが増えてきているようですね。

アコチルの持ち物

フェスはリュックで荷物運びが必須

 アコチル参加にあたり持ち物をどうするかタイムテーブルやエリアマップを見ながら思案。家族全員分のリュックや着替え一式、子供用の水筒を準備しました。

 1日中リュックを背負ったまま会場内を移動するのは大変なので、シェードを立てて荷物置き場と休憩スペースにする作戦。レジャーシートとチェアも持参しました。

 アコチル参加者(大人のみ)はメイン会場に隣接した御胎内温泉でバスタオルとフェイスタオルを無料で借りることができるため荷物を減らすのにとても役立ちました。

アコチルのメイン会場

 アコチルのメイン会場は大きく分けて4つのエリアで構成されており、絶妙な絵で描かれたエリアマップだけ見ても位置関係や距離感が正直よくわかりませんでしたorz

  • 芝エリア
  • アコチルエリア
  • チルアウトエリア
  • アコチルコートエリア(場外)

 アコチルコートエリアだけ入場ゲートを出て徒歩5分ほど離れた場所(上の地図だと「印野地区スポーツ公園丸尾パーク」)にあり、他3つのエリアはメイン会場の中にあります。

 最も賑やかなのはメインステージやオフィシャルグッズ売り場のある芝エリア。そこから少し下段にあるアコチルエリアはとても小さなスペース。場内の最下段がチルアウトエリアです。

アコチル2018 1日目午前

アコチル2018初日は残念ながら曇り空

 やまぼうしオートキャンプ場でテントやタープの設営を終え、10時のシャトルバスに乗ってメイン会場に到着。天気はどんよりとした曇り、Tシャツ1枚だと少し肌寒い気温です。

 大規模な野外フェスは入場待ちの行列が酷いと聞いていましたが、開場直後にもかかわらずリストバンドの引き換えや手荷物検査はとてもスムーズでした(^^)

シェードを活動拠点に

コールマンのスクリーンシェードにレジャーシートを敷く

 芝エリアの周辺を見渡しメインステージ裏の高台にスクリーンシェードを立て、中にレジャーシートを敷いてリュックを置き、サコッシュに現金やスマホを入れたら出発!

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 万が一不在時にリュックが盗まれても被害が少なく済むよう、財布やクレジットカードなどの貴重品はあらかじめクルマに置いてきました。

アコチル2018のランタンワークショップ

 まずはワークショップの混雑状況を探るためチルアウトエリアに移動。スタンドアップパドルボード体験もランタン作りもガラガラ。少し警戒しすぎたかも(^^;)

 改めて午後に行っても余裕でアクティビティに参加できるだろうと考え、まず最初にウイスキー工場の見学ツアーに参加することにしました。

 天気もイマイチだしワークショップも混んでおらず、場外に出かける2時間コースに参加するならタイミング的にもちょうど良いだろうと予想したのですが…

ウイスキー蒸留所見学ツアー

キリンディスティラリー富士御殿場蒸留所

 入場ゲートの前から大型バスに乗り10分ほどでキリンディスティラリー富士御殿場蒸留所に到着。御殿場から山中湖へ向かう途中にあり以前から気になっていた場所です。

 キリンの工場見学は北海道キャンプ旅2016で立ち寄ったキリンビール北海道千歳工場以来。説明によると富士御殿場蒸留所はモルトとグレーンの両方を作っている珍しい蒸留所だそうです。

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アコチル限定の試飲会場

アコチル限定のウイスキー試飲会

 土曜日のため生産ラインは止まっていましたがウイスキーの試飲はもちろん可能。アコチルの見学ツアーは普段だと体験できない「森の中で試飲」することができるのが嬉しい!

 キャンプが好きな人は自然の中でお酒を飲みながら過ごすのが好きな人が多いので、屋外での試飲会はキャンプフェスには相性の良い企画だと感じました。

富士山麓 Signature Blend

キリンのウイスキー「富士山麓」を試飲

 キリンのウイスキーってサントリーと比べ印象がかなり薄いのですが、初めて試飲した「富士山麓 Signature Blend」はロックもハイボールも飲みやすくて個人的に好み!

 売店でお土産のウイスキーやおつまみなどを買い込み大型バスでメイン会場に帰還。富士山麓のミニボトルをお土産としていただき工場見学好きな我が家としては満足。

 アコチルのメイン会場は基本的に飲食物持ち込み不可ですが、蒸留所内で買ったものは(あくまでも工場見学ツアーの一部なので)特に制限は無いようでした(^^;)

アコチル2018 1日目午後

メインステージでくまだまさしショーを開催中

 アコチルエリアでクロワッサンサーカスのショーを観るチームと芝エリアでワークショップに参加するチームに分かれて行動開始。上の子はサーカスにくぎ付けだったそうです。

 メインステージではくまだまさしのお笑いライブが始まっており、下の子が最前列でキモイキモイ言いながら楽しそうに参加。テレビで観るより断然面白かった(^^)

ウイスキー樽のバードコール作り

ウイスキー樽を使ったバードコールづくり

 蒸留所見学ツアーの申し込みのとき子供達が気になっていた「ウイスキー樽を使ったバードコールづくり」。アコチル2日間で計5個ほど成果物が出来上がりましたw

 ネックストラップなどのパーツを選んで組み合わせ、好きなだけデコレーションして完成。1回500円の未就学児でも楽しめる簡単なワークショップでした。

ゆるフェスでゆるキャン△

チェアに腰掛けゆるフェスでゆるキャンを読む

 キッズケータイを持たせた子供達がサーカスやバードコール作りに夢中になっている間、シェードに戻って休憩。ゆるフェスの会場でゆるキャン△を読んでまったりw

 子供達と合流したあと軽くランチを済ませ、アコチルの丘にある長い滑り台でお尻を痛めながらメイン会場の最下段まで下りてSUP体験に参加しようとすると…

まさかのSUP受付終了

アコチル初日はSUPの受付終了

 蒸留所見学ツアーの前に行ったときはスカスカすぎて予約すら始まっていなかったSUP体験、既に受付を終了。もし水没したら温泉に入って帰れば良いかと後回しにしたのは判断を誤ったorz

 同じく午前中スカスカだったランタン作りも17時スタートの回しか空いておらず。両方とも翌日リベンジするとして諦め、再び芝エリアに戻る前にフェイスペイント(1回500円~)してもらいました。

ランタン作りは前年も参加者が多く先着順にしたら大混乱。その反省を踏まえ今年は時間枠を設けた予約制にしたらしいです。

大人気の輪投げゲーム

フライングディスクで輪投げゲーム

 芝エリアのアコチルドーム隣で長い行列になっていたのがフライングディスクを使った輪投げ(1回100円)。5回投げて2回以上入れば景品が貰える楽しいゲームです。

 3回入るとオフィシャルグッズのレインポンチョが貰えるのですが、大人だけでなく小学生も軒並み苦戦。未就学児が楽しめる工夫があり見ていてほっこりしました(^^)

上手すぎるピタゴラスイッチ

メインステージを眺めながら富士山麓のハイボールをいただく

 子供達が芝エリアのワークショップを楽しんでいる間、ハイボールを立ち飲みしながらまったり。メインステージでは笛のような音色が聞こえ…あ!ピタゴラスイッチの曲だw

 随分上手に原曲の雰囲気を真似るなぁと遠くから感心しながらスマホでポチポチ調べると、なんと「栗コーダーカルテット」ご本人の演奏でした(^^;)

 15時前から徐々に雲が晴れてきてポカポカ陽気に。アコチルの森に設置されたアスレチックで遊んだり、森から長い枝を拾ってきてトンガリテントを作ったりリラックス。

御胎内温泉健康センター

富士山樹空の森の隣にある御胎内温泉健康センター

 朝から動いて汗もかいていたため少し早めにお風呂タイム。メイン会場に隣接した御胎内温泉健康センターに移動し身も心もサッパリしました。

 メインステージ前に戻ってくると「FLOWER FLOWER」のライブ中。ちょうど前日にミュージックステーションに出演されていたのでリアルに観れたのが新鮮でした。

ボーカルの女の子、キレイな子だね。雰囲気違うけどYUIって子に少し似てる気がする。

(ネットでポチポチ検索)…ご本人ですわw

 

アコチル2018 2日目

アコチル2018の2日目は快晴

 アコチル2日目はテントの撤収を後回しにしシャトルバスで8時40分に到着。前日より1時間早い9時開場とはいえ少し早すぎた感が否めませんが、既に100人以上は並んでいました。

 天候は晴れ、気温はそれほど上がっておらずTシャツ1枚で涼しく快適。これからリストバンドを交換する日帰りチケット(招待券を含む)での参加者が多く並んでいました。

かき氷屋のノリさん曰く、毎年アコチルは地元民(御殿場近郊)の参加者が多い印象とのこと。ローカルでアットホームな感じが良いですね(^^)

ビーチサンダル作り

アコチル2018のビーチサンダル作り

 入場ゲートを通ったらシェードを抱えたままチルアウトエリアに直行。前日悔しい思いをしたSUP体験&ランタン作りに突撃。SUPは9時30分、ランタン作りは12時で予約しました。

 SUP体験の開始まで少し時間があるためビーチサンダル作りに着手。サンダルの底と鼻緒のゴムを選んだら、てこの原理を活用した専用の器具でグイっとはめ込み作成完了。

 天然ゴムを使用しているため鼻緒が柔らかく、履き心地はなかなか良さそうでした。1人1,800円。パーツを選ぶ時間を含め15分かからず体験できます。

はじめてのSUP体験

はじめてのスタンドアップパドルボード体験

 待望のSUP体験。水着に着替えて参加するほうが良いか尋ねるとアコチルのSUP体験は落ちる人のほうが少ないのでTシャルやハーフパンツでも全然大丈夫とのこと。

 前日と比べ風があり少し水面が荒れていたものの小さな池なので特に問題なし。風に流されてしまうこともあったけどドボンしている人は見当たらず、若干ビクビクしすぎだったかも。

 転落や衝突することなく約30分間のSUP体験を終了。いやーこれはマジで楽しすぎる!キャンパーでSUPにはまる人が続出しているのも納得(^^)

パンフレットでは有料アクティビティと同じ色が塗られていましたが、実際には無料でした。SUP体験ができるライジングフィールドに行ってみたくなった!

超新塾のネタが個人的にツボ

アコチルキャンプ2018の2日目はスッキリ快晴に

 SUP体験を終え荷物置き場を確保するため芝エリアまで移動し、前日とほぼ同じ位置にシェードを立てていると何やらお笑いライブらしきものが聞こえる…

 メインステージでは超新塾のコントが大いに盛り上がっていました。舞台でやるネタって2人と3人で難易度が段違いに高くなると思うのですが6人でやられていて素直に感心。

 チルアウトエリアに残った子供達はカチューシャやヘアゴムを作ったり、ドーナツやかき氷を食べたり、大型遊具で遊んだり楽しく過ごしていたようです。

最初はみんなしずかちゃん!

アコチルキャンプでバイオリン体験

 チルアウトステージ前で合流し「みんなバイオリニスト!MARTINのViolin lesson!!」に参加。芝生に座りソーセージやたこ焼きを食べながら子供達のバイオリン体験を観賞(^^)

 ギターは誰でも簡単に音が出るのに、同じ弦楽器でもバイオリンはキレイに音を出すのがかなり難しいんですね。たくさんのしずかちゃんに出会えましたw

小さなランタン作り

アコチルキャンプでランタン作り

 バイオリン体験を終えたら朝一に予約しておいたランタン作りのワークショップ(1回2,000円)。夕焼けの富士山を描いたようでキャンプで見ている景色を表現できていたかも。

 ペンでデコレーションしたホヤの中には100均などでも売っているLEDのロウソクが入っており、暗いところで照らすとランタンのよう(帰宅後に試しました)。

 ランタン作りを終えたら芝エリアに戻り輪投げしたりラーメンを食べたり。他にもいくつか体験したものがあったはずですが写真を撮り忘れて記憶に残らず(^^;)

乗馬体験と餌やり

アコチルキャンプで乗馬体験&餌やり

 日が暮れる前にテントを片付けて出発することを考えると残り2つくらいが限界。やり残したことがないか子供達に尋ねると「乗馬体験&餌やり」と「サーカス観賞」とのこと。

 乗馬体験(1回1,000円)は御胎内温泉の上段にある木陰が気持ち良い遊歩道をひき馬。とてもおとなしい別の馬に餌やり(1回300円)し、シェードを片付け帰宅の途に。

 アコチルエリアでサーカスを観賞したらシャトルバスでやまぼうしオートキャンプ場に移動。テントやタープを片付け箱根経由で小田原に寄り道し22時に帰宅しました。

まとめ

富士山樹空の森から眺める富士山

 はじめて参加したキャンプフェス「アコチルキャンプ2018」は地元のお祭りの延長といった雰囲気で、モノづくりしたりお昼寝したり漫画を読んだり、まったり楽しめました。

 我が家はワークショップ主体で活動しましたが、カラダを動かすアクティビティ主体で参加する人、芝生に座って音楽を楽しむ人など様々でした。

 アコチルはキャンプとフェスが完全に分断されていて、アウトドアメーカーの出展もほとんどなし。キャンプフェスというより子供が楽しめる「ゆるフェス」が正しいのではないか…そんな気がしました。

アコチルの感想(フェス編)

アコチル2日目のチルアウトエリア

  • オフィシャルグッズは初日早々に売り切れるものがある(子供用のTシャツなど)。もし欲しければアコチル開催前のネット通販がおすすめ。
  • メインステージ前に広がる芝生は手入れが行き届いておりフカフカでとても気持ちが良い。地面に座ったり寝転んだり転んでも痛くない。
  • 天気が良ければ20℃~25℃前後で寒すぎず暑すぎず快適。メインステージ前から徒歩2分で温泉がある立地は素晴らしい。

アコチル2018の晴れたメイン会場

  • 子供の年齢によってはメイン会場でもキャリーワゴンがあると便利。コンパクトに持ち運べるサイドテーブルがあると食事をするとき助かる。
  • 富士山樹空の森はかなり高低差があり1日にエリア間を何往復もすると相当タフ。場内に日陰がたくさんあるため休憩しながらがおすすめ。
  • トイレは全体的にキレイ。女性用に行列はあるものの20分以上並ぶことは稀。公園なので水飲み場もあります。

チルアウトステージの前にあるゲートから富士山を眺める

  • 参加人数が推定2,000人前後と混雑してはおらず子連れにやさしいのは間違いない。坂道は急だがベビーカーでも動きやすい舗装路がほとんど。
  • 全般的にお金がかかる印象。ワークショップは有料がほとんど、常にお金の所持が必要。無料のアクティビティもあるが種類は多くない。
  • 期待のアコ飯(食事)は味や量の割に値段が高く満足度はそれほど高くない。キャンプ場で自炊したほうが普通に美味しくて安上がり。

キャンプ編

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ソトナニ比較編

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