森まきソロデイでタープ吸盤フックの活用法をあれこれ探る

森のまきばオートキャンプ場は平日でもかなりの賑わい

 千葉県袖ヶ浦市の通称「森まき」こと森のまきばオートキャンプ場。ソロでのデイキャンプ、略して「ソロデイ」してきました。乗り入れ可能で1日800円は格安ですね。

 真夏の木陰で過ごしながらカーサイドタープを初張りしたり、ブラックミストを付けて場内を散策したり、のんびりお茶したり、ソロの身軽さであれこれ試してみました。

 タープ用吸盤フックを2セット使ってミニバンにヘキサタープを連結。カーサイドタープより手間はかかりますが、サブポールを使わずとも十分な広さを確保できました。

真夏の森まきソロデイ

真夏の森のまきばオートキャンプ場は灼熱地獄

 関東が梅雨明けし、真夏の暑さがやってきたとある平日。使いきれない有給休暇を取得し、近場の森のまきばオートキャンプ場(以下、森まき)にやってきました。

 成田ゆめ牧場は家族連れが多くてソロだと若干気が引けるのですが、森まきはソロでも気兼ねなく使えるのが良い点かなと。そういや最近、ゆめ牧場行ってないな…

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夏キャンプは車載冷蔵庫が大活躍

真夏のデイキャンプはキンキンに冷えたノンアルで乾杯

 森まきのデイキャンプは10時イン・15時アウトで大人1名800円。自宅から約1時間でクルマ乗り入れ可能な草地のフリーサイトということで時々利用しています。

 午前10時半の時点で30度を超え、あまりの暑さにノンアルをプシュッとな。車載冷蔵庫があると飲み物がキンキンに冷えた状態で、特に真夏はそのありがたみを感じます。

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ogawaカーサイドタープを初張り

ogawaカーサイドタープはミニバンとの相性が良い

 まずは立ち木の近くにクルマを置き、ogawaカーサイドタープAL-IIを開封&初張り。設営途中で写真を撮りながら、吸盤の位置合わせ込みで10分あれば立てられました。

 簡易的な日除けや雨よけとして、デイキャンプならソロだけでなくデュオにも対応できそうな大きさ。濃いめの生地と黒いフレームの落ち着いたデザイン、悪くないですね。

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レンズフードのケラレをチェック

森のまきばオートキャンプ場の水まわりをチェック

 久しぶりに場内を散策。東京湾アクアラインから近いこともあり、県内ナンバーのクルマより県外ナンバー(主に東京都や神奈川県)のクルマのほうが多い気がしました。

 標準マクロレンズにフードを付けて場内の光景を撮ってみると、ケラレは一切なく、多用途に使えてなかなか良い感じ。森まきはお湯が出る場所もあって初心者に優しい。

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バギーズを履いて水浴びすれば涼しい

キャプリーンとバギーズロングは相性の良い組み合わせ

 平日にもかかわらず30組以上来場していて、昨今のキャンプブームを感じます。どちらかというと家族連れよりもソロやデュオが多め。にしても汗が止まらない…

 奥に行くほど草原が広がっていて広々張れるのですが、夏場は日差しが厳しい。場内手前と右側は林間で木陰が多く、水浴びすれば多少は涼しく過ごせるかと思います。

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ブラックミストを付けて場内を散策

ブラックミストNo.05を付けて開放で撮るとボケボケ

 ソフトフィルターをレンズ先端に取り付け、エモい写真が撮れるか実験。ボケにくいAPS-Cでも開放f1.4で撮るとさすがにボケボケで、背景がなんだかわからないほど。

 ブラックミストは効果がそれほど強くないので付けっぱなしで良さそう。さて、ソロデイで試したかったことはこれで大体済んだので、ポイントをメモしつつ最後の作業へ。

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吸盤フックでタープを連結

ogawaタープ用吸盤フックには金属製のフックあり

 カーサイドタープに付属していた吸盤、他にも色々使えそう。ogawa直営店「GRAND lodge」で吸盤について聞いてみたところ、単品でも販売されているとのことでした。

 タープ用吸盤フック(単品)はカーサイドタープ付属の吸盤とほぼ同じで、さらにステンレス製のフックが付属します。この大きさで耐荷重は1つあたり12kgもあります。

ogawaタープ用吸盤フック

タープ用吸盤フックは2個1セットで使用する

 単品は2個入りで、タープに使うときは2個で1セット。タープのサブポール部分を車体に連結する場合、2ヶ所取り付けるとして計4個の吸盤フックが必要となります。

 吸盤フックはルーフレールやベースキャリアがないクルマに便利だと感じます。吸着力を確保するには車体を拭いて汚れを取り、ネジを回して真空に近づけていきます。

小さなヘキサタープを連結したい

エルフィールドヘキサproの遮光性は抜群

 中型ミニバンの車体を考えると、吸盤フックの間隔はせいぜい2.5m程度。小型のタープしか連結できず、レクタよりはヘキサのほうが選択肢がありそうなサイズです。

 手持ちのタープだと、スノーピークのエルフィールド”シールド”ヘキサproが合いそう。廃盤になって早数年、トルテュproの前室として使う以外では久しぶりの出番。

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クルマとポールの距離感が掴めない

慣れないとクルマとタープの距離感を掴むのに苦戦

  1. メインポール2本でタープを立ち上げる
  2. タープの片側を吸盤フックでクルマに連結する
  3. クルマとポールの距離をひたすら調整する
  4. タープのもう片側をペグダウンして終了

 メインポールの高さは少し高めの245cmにしたのですが、そもそも設営の順番が悪かった。クルマ(吸盤)とポールの距離感が掴めず、うまく均等にテンションがかからない…

カーサイドタープより激しく疲労

ヘキサタープの曲線がスライドドアの屋根にならない

 ポールを立ててからクルマとの位置合わせの微調整を始めたのが大失敗で、先に吸盤にタープを付けてからメインポールを立ち上げたほうが簡単だったかもしれない。

 吸盤とポールの位置をずらすのに苦労して、なんだかんだで20分もかかってしまいました。車体との連結に特化したカーサイドタープがいかに簡単か、身をもって知りました。

サブポールがないと広々使える

ステップワゴンにタープ用吸盤フックでヘキサタープを連結

 日除けとしては良い感じですが、雨よけとしてはヘキサタープ特有の曲線で隙間ができてしまいました。雨よけとしてはカーサイドタープのほうが優秀かもしれません。

 とはいえ開放感やタープ下の広さはカーサイドタープよりヘキサタープのほうが上。車体に連結することで片側のサブポールやロープがないので、空間を広く使えました。

どんなタープを連結できるか

システムタープペンタの形状は連結にピッタリ

photo by ogawa

 吸盤の間隔が最大2.5mの場合、車体に連結できるタープとしては次のようなものが挙げられます。テンションの掛け方に工夫が必要ですが、ペンタとは相性が良さそうです。